鳥(1963) の K&K さんのクチコミ・感想

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鳥(1963) の K&K さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 鳥(1963)
製作国
上映時間120分
劇場公開日 1963-07-05
ジャンルホラー,サスペンス,シリーズもの,パニックもの,動物もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 -The Birds-“鳥”シンプルで想像力を掻き立てられる良いタイトル。よく“ヒッチコックの鳥”って呼んでたっけ。
ホラー映画耐性の弱い子供の頃に観て、目をくり抜かれたダンの死体が脳裏に焼き付きました。他のどの映画の登場人物名は忘れても、『鳥のダン』だけは忘れなかったな。
数年前整骨院に通ってた頃、まだ20代後半の先生が「こないだ電線にカラスがグジャグジャって何十羽と固まって居て、もうホント“うわっ…鳥だっ”てなって…」と、平成生まれの子が例えに使うくらい、今でも有名な映画なのかな。
動物パニックホラーの先駆け。白バックにカラスが飛び交う羽音だけのオープニングの不気味さ。鳥は人間の友だち≒ペットショップの鳥コーナーから映画が始まるところ。“鳥”のあと、沢山の類似ホラーが作られたけど、1963年のこの映画の時点でスタイルが完成されていたのが凄い。

鳥のホラー映画だけど、最初にカモメに襲われるまで約26分と結構引っ張る。パーティ会場を襲うカモメの大群から本領発揮。身近な生き物だけに怖さが増す。暖炉のエントツから部屋の中に入ってくるスズメとか、木の板を貫くクチバシ攻撃とか、ワンパターンにならない工夫と映像のインパクトが素晴らしい。
小学校のジャングルジムに無言で集まるカラスたちの映像の怖さと言ったら…そもそも、あの映像どうやって撮ったんだろう?
鳥が人間を襲う理由がわからない。そんな鑑賞者の疑問を鳥の専門家が答える。「鳥に集団で人を襲う知能はない」ますます意味がわからない。「鳥は世界に1000億羽いるのよ」…当時の世界人口は30億人くらいかな。1人40羽くらい倒せば…なんて考えてると、部屋で20羽くらいのカラスやカモメに襲われるメラニー。あぁ無理だ。こんなの10羽でも倒せないや。身近な生き物が死物狂いで襲ってきた時の絶望感。
家の周りを取り囲んだ鳥たち。あの時襲いかからない理由も解らなくて、逆に怖さを演出していた。その鳥たちを刺激しないように、ペットのラブバードは連れて、そぉ~っと車で逃げ出すエンディング、謎が謎のまま終わるエンディングがまた秀逸。

目をくり抜かれて死んだダンもそうだけど、ガソリン・スタンドで焼け死ぬ男とか、直接的な痛々しい死(死体)を見せるあたり、ヒッチコック映画らしくないかもしれないけど、サイコ、裏窓に続くレビュー数(≒知名度)から、存在感とインパクトは抜群なんだろうな。
K&Kさん [地上波(邦画)] 7点(2022-01-09 16:24:36)
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