ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演) の gray_ghost さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演)
 > gray_ghostさんのレビュー
ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演) の gray_ghost さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演)
製作国
上映時間125分
劇場公開日 2002-09-28
ジャンルドラマ,サスペンス,戦争もの,小説の映画化
レビュー情報
映像も音楽も素晴らしいのに、妙に焦点のぼけたいまいち印象の薄い映画。監督が何を描きたかったのかが全く伝わって来ない。人種差蔑なのか、捕虜になっても戦うことを忘れない誇り貴き軍人の姿なのか、軟弱だったハートの成長なのか、それとも戦争によって戦うことを余儀なくされた男達の悲惨さなのか、おそらく監督はこれらの全てを描きたかったのだと思うが、どれもが中途半端で何も印象に残らない悲惨な失敗作になってしまっている。例えばハートが捕虜収容所に入れられるまでのシーンはいらないと思う。回想や夢などで重要な場面だけを部分的に匂わせるだけで充分効果がある。多分監督は本物のP-51を飛ばせてみたかったのだろう(気持ちは凄く良く判る)。作品中最も迫力のあるシーンだが全く存在価値の無いシーンだ。また拷問によって重要な情報を渡してしまったハートの自責の描写が弱すぎて、彼の成長を語るには重要なエピソードである筈の拷問の意味が薄くなってしまっている。ハートはもっと自己嫌悪に苦しむべきだろう。極端な話ブルース・ウィリスの役をもっと悪役にして収容所長と組んで私腹を肥やす悪徳将校(優秀な士官だったが拷問に負けたことでおかしくなる)で最後までその正体が判らず、収容所内の様々な事件を影で操っている。ハートはその正体不明の敵に敢然と立ち向かう(最初は簡単にかたづく事件だと思っている)というように拷問に負けてしまい自己嫌悪に苦しむ二人のその後を対照的に描けば少しはマシな映画になったかも。勿論人種問題は取り上げない。何故なら重要で深刻なテーマだけに本来のテーマがぼけてしまうからだ。採点は、哀しく美しいメロディと渋くてクールな映像とP-51D(インベイジョン・ストライプが無かったぞ!あったか?)と繊細で通気性の良さそうなヅラ(ホントにそうなの?)にそれぞれ1点づつで計4点。<映画を見るときに妻を誘わない事にした。どうやら彼女は私とは違う世界に住んでいるらしい。>
gray_ghostさん 4点(2003-05-17 14:47:36)
gray_ghost さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2003-06-06GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊10レビュー6.71点
夜の大捜査線10レビュー7.21点
ザ・ダイバー5レビュー6.82点
2003-05-31アザーズ4レビュー6.78点
2003-05-28レマゲン鉄橋9レビュー6.93点
2003-05-28となりのトトロ1レビュー7.84点
2003-05-28タクシードライバー(1976)10レビュー7.41点
2003-05-26影武者10レビュー6.11点
2003-05-25ビューティフル・マインド3レビュー7.13点
2003-05-19マーズ・アタック!8レビュー5.80点
ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS