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無職の状態で、あちこち面接受けている時、平日昼間にスーツ姿で観に行きました。そんな自分の境遇がちょっぴり、主人公のさすらう心情と重なるようにも思え。老年にさしかかった時に信じていたものを失ったシュミットに、とことん密着して、元は一流企業の重鎮だった男が素っ裸の自分をさらけ出すようすを描いていく。という主旨に目新しさはありませんが、哀愁とユーモアのバランスがとても良かったです。音楽もいい。ただ、ラストに用意されていた「救い」が、ちょっと安易に思えて、嬉し泣きのシュミットのくしゃくしゃの泣き顔に、もうひとつ共感できませんでした。
【小五郎】さん 8点(2003-06-09 10:08:26)
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