1. バクマン。
原作者や登場人物のマンガに対する愛情や熱意が、実に薄っぺらくコッケイに映る。このマンガを読んで漫画家を目指そうとしている人間に、面白いマンガなんて絶対描けない。マンガ舐めんなよ。 2点(2014-12-04 04:34:23) |
2. ハンザスカイ
《ネタバレ》 「寸止め」の競技空手というイマイチ漫画として向いていなさそうな題材を、キッチリ描き切った作者は、タダモノではない。 読んでいて痛さや辛さ、そして清々しさまでが伝わってきます。 部活に明け暮れていた高校生のころ、軸足の裏のムケまくった皮だとか、青黒く腫れまくっていた脛だとか、思い出すなぁ。や、面白かったです。 佐渡川準。今までただの「ツッコミ激しい目のギャグ漫画家」とかテキトーに評していて、すんませんした。 7点(2012-08-27 05:06:48) |
3. バチバチ
《ネタバレ》 下手をすれば「時代遅れ」と評されてもおかしくないベタな相撲漫画ではあるが、今は廃れて久しい少年漫画の野蛮なアツさがあり、非常にカッコいい。 ちょっと森下ジョージを意識したキャラ配置が難ですが、久しぶりに堂々とした「少年漫画」を読ませてもらったような気がします。 7点(2012-08-27 04:54:44) |
4. BUTTER!!!
《ネタバレ》 「マイナージャンルの部活漫画」というカテゴリの中でも、嫌らしい「狙った感」がない。軽くも重い高校生の内面を、見事にヤマシタトモコの軽妙なタッチが描き飛ばしたといったカンジ。「イケてる女子」と話しすぎて知恵熱を出した主人公が、異様に可笑しかった。 7点(2012-01-17 01:16:58) |
5. ハイスクール!奇面組
メインキャラクターの五人が全員不細工というのは、改めて考えると凄い。 Dr.スランプ、ブラックエンジェルズ、そしてハイスクール奇面組。 当時の私としては、この三作品が少年ジャンプの三枚看板だったような気がする。 6点(2009-12-28 06:35:27) |
6. ハルチン
魚喃キリコ作品の中で、唯一単行本で持っている作品。ハルチンの生活感あるリアルなコメディが可笑しい。魚喃キリコの作風が変にマッチしていて面白かった。この人の絵柄って、意外と汎用性が高い。ちょっとビックリだ。 7点(2009-01-06 07:40:05) |
7. バリハケン
《ネタバレ》 ヤンキーにもオタクにも失礼な世界観と寒いギャグが絶妙な風味を醸し出していて、実に面白くない作品だった。ワザとなのかナチュラルなセンスなのかは分からないが、ヤンキー・オタク・萌えの描写がどことなく古く、雑なのも気になった。 少年ジャンプでの打ち切り作品に、今更オチの悪さまでは言及しないが、最終回もヒドイもんだった。 そしてこんなにも読者層が読めない作品も珍しく、ハテ、この作品はいったい誰を楽しませる漫画だったのか?と、ついつい要らん事を考えてしまう今日この頃である。 1点(2008-12-06 00:41:38) |
8. 破壊王ノリタカ!
ひ弱で卑屈な主人公が、格闘技(ムエタイ)に出会い徐々に成長していくというヒネリもへったくれもないお笑い系格闘技漫画。「ムエタイ」という真新しさと主人公がどんどん泥沼にハマッていく過程はソコソコ楽しめる。が、「ワイドショー見ながらネームを切ったに違いない」と思わせるくらいにテレビネタが多く、展開も軽薄で単純。消費され、磨り減るタイプの、典型的なコンビニ漫画。 3点(2008-10-16 23:15:34) |
9. バガボンド
私的には今のところ凡庸な評価ですね。絵は上手いし、一コマ一コマにゾッとする迫力もある。流石です。しかし井上雄彦作品の、特に「バカボンド」の魅力は物語の落下地点で最終的に評価したい。 7点(2008-05-21 22:01:18) |
10. BANANA FISH
少女漫画を読まない人たちに、忠告したい。たかが少女漫画と侮っていると、名作を読み逃す。「BANANA FISH」は、その最たる作品。 中途半端な少年・青年向け漫画にも劣らないハード&クールさと、同時に少女漫画としての切なさや果敢なさも併せ持つ。 少年、少女問わずに、是非読んでほしい。 10点(2008-05-04 06:02:19) |
11. はじめの一歩
ボクシング漫画のトップランナーでもあるこの作品。何といってもスピード感・臨場感溢れる試合のシーンが回を追う毎に格好イイ。各々の試合が終わるごとに確かなカタルシスが、飽きることなく訪れる。ボクシング漫画のお約束といってもいい「主人公が減量に苦しむ」という設定を回避した点(他のキャラはそれなりに減量苦に会うのだが)も、物語進行のテンポをよくしており、ズルさが微塵も残らない。近年のボクシング漫画の担い手といってもいい。「はじめの一歩」を読んでボクサーになった!という人が増えたという点も、この作品がもつ影響力の証左とも言える。「あしたのジョー」を読んでボクサーになった!という人は少なくなってきているという事らしい。 8点(2008-04-30 03:46:50) |
12. ハヤテのごとく
悪趣味だが、その悪趣味さに突出していないのが難点。オタクに媚びる漫画は、甘え上手の天然嬢を相手にしているような虚しさを感じる。アニメネタが多く、わかる奴にしかわからない笑いが多いのも、しんどい。オタク向けのプチ笑い系なら、「らきすた」の方が悪趣味さに突出しているだけ面白いのでは?まぁ、どっちも笑いが複雑で楽しみ難いが。 3点(2008-04-20 14:52:10) |
13. ハチワンダイバー
「月下の棋士」を何度読んでも「将棋」の面白さはイマイチわからなく、「しおんの王」みたいにポップな絵柄ではどうか?と思い読んでみたものの、やっぱりイマイチわからない。いわゆる「将棋漫画」は水が合わないのだ、と思っていた。が、しかし。「ハチワンダイバー」は、面白かった。「受け」「中飛車」「雁木」などの将棋用語にはついていけない感があるものの、ヨクサル氏の独特な勢いとセンスや、馬鹿馬鹿しいくらいに説得力溢れるセリフに圧倒。あの手この手で登場するデタラメ感あふれる真剣師たちのキャラクター群も秀逸。これまでブレイクしそうでしなかったカリスマ・柴田ヨクサル。今後の活躍も期待大です。 9点(2008-04-20 14:42:35) |
14. バオー来訪者
荒木飛呂彦の描く良作のダークヒーロー物ではあるが、如何せん少年ジャンプ的な早計さで無残にも打ち切られた勿体無い作品。しかし、未だに「バオー無くして荒木を語れず」と一部ファンに言わしめる作品でも、ある。連載終了して数年後に、何でか適当にアニメ化もしている。作品のムゲな扱い方が、なんというか、やはりジャンプ的だなぁ、と、思う。 7点(2008-01-22 02:05:17) |
15. バキ
《ネタバレ》 死刑囚VS地下闘技場闘士というベタではあるが見逃せない設定は、板垣マジックと言える。人体破壊術のコダワリが、トリワケこのシリーズでは顕著だったと思う。しかし、中国にまで飛び火しなくてもいいんじゃないかな…?と、感じなかったわけでは、ない。面白かったが。(じゃあいいじゃねぇか。クックック…と筆者の含み笑いも聞こえそうだが) 8点(2007-12-14 00:25:49) |
16. ハチミツとクローバー
私の周りの同世代のオッサンの漫画読みが次々とハマッていったという経緯を持つ、全方位一方通行ラブストーリー(コメディ)漫画。 繊細な語り口調と、独自の高テンポなギャグが良い感じで噛み合っている。ライトな作風ではあるが、登場人物がしっかり練れている感じで、読み応えもある。終盤は少し急ぎ足っぽく感じるものの、最終回の切なさは見事だった。 7点(2007-12-05 06:24:50) |
17. ハネムーンサラダ
《ネタバレ》 面倒臭い恋愛漫画を扇情的(?)に描く二宮ひかるの「男一人に恋人二人」という実に羨ましい(かなぁ?)物語。この作品をもそうなんですが、この作家の描くヒロインって、読んでると嗜虐的な気持ちになってしまうんですよね。 8点(2007-11-22 01:03:48) |
18. HUNTER×HUNTER
物語がゲーム的で、各々のキャラクターの能力も数値的であるにもかかわらず、キャラクターにキチンと血肉を通わせることを忘れていない。嫌いな絵柄(雑なのも、難)ではあるが、目を引く展開がとてもうまい。毎週読みたいな!と、思わずにはいられない。 7点(2007-10-11 04:49:47) |