21. 東京トイボックス
物語進行にちょっとしたブレを感じましたが、クリエイターとしての葛藤や、ゲーム業界のアレコレなどが伝わってきました。 6点(2012-03-10 00:43:17) |
22. ちはやふる
競技かるたという超マイナーで取っ付きにくいジャンルを、丁寧に噛み砕いてアツい展開に持っていく作者の度量に感服。 この展開に、女性誌的なラブ要素が加われば…と思いながら読むも、そこらへんは作者も苦労しているみたいですね。物語の勢いを殺すくらいなら、このかるたとラブ要素の比率は変えなくてもイイのかも。 8点(2012-03-03 01:24:48) |
23. 外天楼
ヘンテコな異色(ある意味正統?)ミステリ漫画。 良い意味でも悪い意味でも、石黒正数にだまされる。 私のような「それ町」や、他の短編連作を愛読しているファンなら、特に。 8点(2012-02-04 00:56:29) |
24. 愛気
格闘技描写の「あり得そうであり得ない」ギリギリの点を、実にうまくユラユラしながら描いている。主人公の「トンガリ過ぎたサドっぽい正義感」が面白いが…えっと…どのへんが「愛」気なの? ちょっと謎めいたタイトルである。 7点(2012-02-04 00:50:58) |
25. 自殺島
自殺未遂者の群像劇という「気を衒った」感のある設定と、孤島という舞台装置。一見悪趣味に写る漫画だが、内容は何とも堂々とした人間賛歌。目が離せない。 9点(2012-02-04 00:42:34) |
26. オールラウンダー廻
前作「EDEN」で、ソコソコ魅せていた格闘技描写ですが、まさか「総合格闘技」なんて出涸らしみたいなジャンルに移行するとは…って、アレ?よく考えれば「何でもアリの格闘技漫画」や「何でも組み合わせ異種格闘技戦漫画」は数あれど、キチンとした「総合格闘技マンガ」って言うのは、このマンガが初めてか。 とりあえず、主人公・廻の試合や男男した描写、ライバルとの乖離やヤクザなエピソードなどよりも、脇の女子ファイター同士の戦いに作者の力が入っているように見えるのは…気のせいか?いや、これはこれで…いいとおもいます。 (いや、格闘技描写も比類ないくらいにアツいんですけどね) 7点(2012-01-17 08:16:44) |
27. BUTTER!!!
《ネタバレ》 「マイナージャンルの部活漫画」というカテゴリの中でも、嫌らしい「狙った感」がない。軽くも重い高校生の内面を、見事にヤマシタトモコの軽妙なタッチが描き飛ばしたといったカンジ。「イケてる女子」と話しすぎて知恵熱を出した主人公が、異様に可笑しかった。 7点(2012-01-17 01:16:49) |
28. 銀の匙 Silver Spoon
《ネタバレ》 「鋼の錬金術師」で人気を博した荒川弘が、農業高校出身である自らの体験を基にした(とおもう)農高マンガ。持ち前の「ライトな絵柄だが、テーマの骨子は鉄筋なみ」という作家性が、異様に発揮されていて非常に面白い。 もし私が「何にでも影響されていた中学二年の頃」に、この漫画を見ていたら、間違いなく進路は農業系の高校だっただろう。食品加工科あたりに。 8点(2012-01-17 01:09:13) |
29. 乱と灰色の世界
「群青学舎」で、才能を発揮した入江亜季。今度は和テイストのする魔法一家マンガとは。ちょっと驚いた。個性的なキャラクター群と、物語の骨子に垣間見る世界観が楽しい。 蛇足ですが…このマンガのおかげで、私の内にあった「ほくろ萌え」という未灯のロウソクに、火が灯りました。 8点(2011-09-28 01:04:54) |
30. ねじまきカギュー
物語やキャラクターが、一瞬で沸点にまで達する演出が、実にヘンテコでカッコイイ。勢いを絵に乗せるのが、メチャクチャうまい中山敦支の真骨頂ですね。 ヤンジャンでの人気はソコソコのようですが…(掲載誌に恵まれていないのかも?) 7点(2011-09-28 00:56:35) |
31. 乙嫁語り
19世紀のシルクロード、遊牧民の生活風景を、無理なく見事に「森薫ワールド」に取り込みつつ、美しく彩っている。森薫自身の「描く事への喜び」が、絵やコマから満ち溢れてきそうですね。 というか「森薫の作家性なんて、メイド(英)100%で構成されてるに違いない」と思っていた私が、ウルトラ・アサハカでした。 9点(2011-09-28 00:50:52) |
32. あぁ播磨灘
数ある角界漫画のなかでも、「あぁ播磨灘」はソコソコ異色で面白かったと思う。 しかし、手に汗握るような展開が皆無なのは、ちょっとつまらない。 全然関係ないが、「ああっ播磨灘っ」と表記すると、タイトルに余計な萌え要素が。(ホント蛇足) 6点(2011-06-27 00:43:47)(笑:1票) |
33. 大正野郎
愛すべき大正かぶれな阿呆大学生主人公の、空回り気味・小さな恋のメロディ…とか書くと、何だか森見登美彦の小説みたいだなぁ。 7点(2011-04-23 02:16:26) |
34. 進撃の巨人
万人数多の漫画家が踏倒したであろうどのジャンルにも属さない、孤高な雰囲気がスゴイ。 初めて読んだ時は、とにかく「すげぇ…すげぇな…すげぇ」と、ブツブツと言いながら読んでました。(きみわるい) 8点(2011-04-19 00:46:54) |
35. ドントクライ、ガール
前作(?)「LOVE,HATE,LOVE」を読んでファンになりましたが、この作品を読んでますますヤマシタトモコのファンになりました。 ちょっとギャグのテンポがクドイような気もしますが、BL作品をもこなすと言うこの作家、筆幅はナカナカ広いようです。 6点(2011-04-19 00:36:22) |
36. 六三四の剣
《ネタバレ》 六三四の修行の旅や、栄一郎と佳代の馴れ初め編など、後半はちょっと寄り道が過ぎた感もありますが、やっぱ名作ですね。 この作品以上の剣道漫画は、未だ読んだ事がありません。 9点(2011-04-19 00:26:40) |
37. モンキーターン
競艇というマニアックな題材を最大限にエンタメ化してますね。競艇なんぞに一切興味のなかった私ですが、かなり惹かれました。尼崎や住之江にレースを見に行ったり、舟券を買ったりまでは、ハマりませんでしたが。 レースシーンは勿論のこと、選手の生活観のリアルや、競艇を取り巻く世界観を見事に描ききっています。河合克敏の真骨頂ですね。 他にも何作かあったであろう、そしてこれから登場したであろう「競艇漫画」の鉱脈を、完全に掘り尽くした感があります。 7点(2010-10-25 03:05:41) |
38. 男組
80年代の破天荒な少年マンガは、実に味があって良い。昔は少年サンデーも、硬派だった・・・今は、ただ、懐かしい。 「途中から、作画がアシの藤原芳秀に任せっきりやん池上先生!」とか「裡門頂肘と猛虎硬爬山がごっちゃになってるやん雁屋先生!」とかは、言いっこナシだ。 6点(2010-10-13 06:36:45) |
39. BLACK LAGOON
《ネタバレ》 折角の濃口ガンアクションと、台詞の多さや展開の重さが背反しているような気もするが、読み応えはある。 というか読後の私は、作者の目論見どおり(?)の「ビッチ萌え」と化しました。うーん。大したモンである。 しかし、ロックが自分の勤務している商社に裏切られて、会社を辞めるのは理解できるが、それが日本での生活や家族をも捨てる動機になるのか?それらに対してロックの心情が何も語られていない、という点が、ちょっと腑に落ちなかったりする。 だが作品自体が持つの磁力は大したもので、ヘンデル・グレーテルVSバラライカの物語や、トチ狂ったメイドの拷問シーンなど、悪趣味すぎて実際チョッと退いたりするんですが、アアレヨアレヨとグイグイ引っ張られるように読まされてしまいました。 個人的にはとりあえず、巻末の魔法少女レヴィも捨てがたいのだが、シェンホアの胡散臭い目としゃべり方が大好きです。 7点(2010-10-09 06:26:42) |
40. MORUMO 1/10
ちょいエロSFコメディ漫画の佳作で、当時の掲載紙「キャプテン」では曲者6番打者的な存在でしたねぇ。 あろひろし独特のSFとエロの匙加減と、作画の凝りっぷり(師匠の秋本治ゆずり?)が面白かった。 6点(2010-10-09 06:15:35) |