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【クチコミ・感想】
3.巻頭に登場するのは、真上から俯瞰したバレエ団のダンスの輪。
そのマキノ的な円のモチーフは自転車や荷車の輪転、防災演習の連携プレーの輪、ボールとフープを使った舞踊団のレビューへと変奏され、轟夕起子のデングリ返し、
そして回転の舞へと連なっていく。
あるいは、吊り輪運動、時計の振り子、箒掃き、手押しの放水機、ラジオ体操からススキの穂まで、「揺れる」運動も随所で画面にリズムをつける。
アクションは視覚と歌謡に留まらない。演者の交わす対話の響きが非常にリズミカルでいい。
とぼけていながら歯切れが良い。台詞が優れたアクションとして機能している。
轟夕起子の笑顔と面、その回転と疾走が短く繋がれていくラストの情感。
母親の悲哀を直截に見せた木下監督の『陸軍』以上に、その精一杯の笑顔は胸に迫る。
【ユーカラ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2011-05-05 21:32:23)
2.ヒロインのハナ子さん=轟由起子というと、戦後の日活映画等での太ったちょっと一癖あるオバサンというイメージしかなかったので、画面に登場するなりいきなり美しいソプラノを披露してくれたのには度肝を抜かれてしまいました。ちょっと見だとどこか原節子に似てますね。原節子よりもより親しみやすい感じ。原作の漫画は「サザエさん」みたいな内容だったんじゃないかと思われます。同マキノ監督時代劇オペレッタ、「鴛鴦歌合戦」には及ばないものの、これも敗戦の色が濃くなってきた昭和18年の映画とは思えないほど底抜けに明るく幸福な気持ちになれる映画。私はこの時代だと、おそらく大多数の女性は常にモンペ姿、国民は倹約節約の貧窮生活を強いられていたとばかり思ってたんですが、ここに描かれていた日常生活にはまだまだ生活水準の高い文化的な生活が存在していた事にも驚かされました。中盤から場の賑やかし的存在みたいな形で顔を出してくる、少女時代の高峰秀子もメチャクチャ可愛い。突如として日独伊三国同盟締結の報が届き、ハナ子さんの旦那は出征していくという結末ですが、時局柄こういうラストにしなければ軍部がうるさかったとは考えられますが、この部分だけがやはりちょっとだけ違和感。オカメのお面を当てて満面の笑みのハナ子さんだけれど、ココロの中では明らかに泣いている笑顔が痛々しく哀しい。「お使いは自転車に乗って」も名曲だけれど、♪空襲だ~警報だ~♪♪ナンマイダ~ナンマイダ~♪も無理矢理で笑えます。(「池袋文芸座マキノ雅弘生誕100年記念特集」にて→) 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-11-29 10:51:44)
1.「鴛鴦歌合戦」が端正なミュージカルだとしたら、こちらは、まさに無茶苦茶、破天荒なミュージカル。よって、言葉にできません。今晩は浮かれてちょーだいな。 【まぶぜたろう】さん 10点(2003-12-27 22:20:28)(良:1票)
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【点数情報】
Review人数 |
6人 |
平均点数 |
7.83点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 1 | 16.67% |
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7 | 2 | 33.33% |
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8 | 1 | 16.67% |
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9 | 1 | 16.67% |
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10 | 1 | 16.67% |
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【その他点数情報】
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