みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
37.善悪も勝敗もない戦争の姿をたんたんと描いた作品。今まで見たどんな戦争映画より、心にくるものがありました。 【pani】さん 9点(2004-02-18 13:55:35) 36.これが実話というところに、最大の魅力があるのである。この映画が世界中の人々に訴えかけることはとても大きいと思われる。そして、この映画において一番の主張点となるべきだろう「ユダヤ人」の迫害についてこう見解を示す。小学校では「ベンチ」という物語(一部の教科書)で、中学校ではもちろん歴史の時間に取り上げられるこの事柄。ナチスがアウシュビッツなどで行った悲惨な行為は人類にとって忘れてはならないことである。しかし、第2次大戦中、日本軍(関東軍)も中国の南京で「大虐殺」を行っている事は事実であり、否定できない。そして現在のドイツはこの迫害について学校で半年かけて学習するそうである。さらにこの映画の制作にもドイツは協力している。が、日本はどうであるか考えてもらいたい。一人一人がこの1作の映画から受け取る物は異なるかもしれない。だが、この地球上に生きる人間として、心の中にとどめておきたい一作であることも確かである。 【000】さん 9点(2004-02-01 19:07:06)(笑:3票) 35.原題はただの「ピアニスト」。そうでなくてもタイトルに惹かれてピアノ演奏を聴こうと映画館に足を運ぶ音楽ファンは多いと思いますが、作品中演奏されるピアノ曲は多くはありません。ピアノ演奏のためにこの映画を見ようと思った方は忍耐を強いられます。でも、そんな忍耐、ナチの脅威に晒されながら逃げまくった実在のピアニストの忍耐には比べようがないでしょう。ナチの暴虐、非人道性はこの手の作品では当たり前のように出てきますがその中にちらりと「ドイツ人だって芸術もわかるし家族もいる人間なんだ・・・。」あるいは「時代が悪かった。」というやるせないメッセージが汲み取れれば映画を見る鑑賞態度は及第点。もちろん、そこは抑えて抑えて表現されています。敢えてネタばれを恐れず言うならば、最後のシーンで主人公が生き延びた喜びを謳歌するかのようにショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」を弾きます。彼の両親も兄弟姉妹もみんな殺されちゃったんでしょうに・・・。でも、ラストがショパンの葬送行進曲じゃさまにならないですからね・・・。薄暗い色調の画面の中で展開される主人公の孤独と不安のサスペンスは圧巻ですが、主人公が生き延びたからこそこの映画ができたという事実も見る前から自明・・・。むしろ、生き延びるために主人公同様の壮絶な努力をしながらもあっけなく殺されていったユダヤ人が大勢いたという事実を肝に銘じるべきでしょう。この映画はナチの歴史のほんの氷山の一角を見せ、残りを想像にゆだねているところに価値があると思います。 【かわまり】さん 9点(2004-01-22 10:49:20)(良:1票) 34.主人公が泣いたり、わめいたり、キレたりせずに、淡々とこの状況を乗り切っていくところがリアリティがあった。 極限状態の人間は、無感情になるのだと思う。 涙が出るうちはまだ人間は絶望していない、人間が本当に絶望したら涙も出なくなり無気力・無感情になる。 ドイツはこれからもアカデミー賞にネタを提供し続けるだろう。(シンドラーのリスト、ライフ・イズ・ビューティフルなどもこの悲劇を映画化して受賞している) ナチスの行った行為は、永遠の人間ドラマとして語り継がれるはずだと思う。 【花守湖】さん 9点(2003-12-14 00:11:31) 33.ドイツのすさまじいホロコーストっぷりが見れた作品です。車椅子のおじいさんが落とされるところなど、もう絶句でした。でも実際このようなことが起きていたんだと、平和ボケしてる私達に教えてくれた映画です。これを見終わった後の渋谷の街はもうかなりのギャップでした。今年のNO、1は今のところこの映画です。 【えのきだけ】さん 9点(2003-11-24 18:55:01) 32.あらん限りの暴力の描写に、多くの観客が幻滅したりウンザリしたり、時には退屈だと感じたかも。でも現実には、これと同じようなことが世界の様々な地域で今この瞬間にも起きている。映画の場合、不快なら目を閉じれば済むけれど、そんな現実からも目を背けていて良いのか・・・?主人公の生き方が、受身かつ強い教訓やメッセージ性とは無縁に感じられる分、むしろ「わたし」が試されているような気がする。どれだけ泣けた、どれだけ怒った、どれだけつまらなかった・・・といった感覚の押し売り的な「量」ではなく、何を考えたのか、を観終わった人に聞きたくなった映画。 【中山家】さん 9点(2003-11-21 07:22:29)(良:1票) 31.車椅子の人を窓から突き落としたり、逃げ惑う人や服従させた人を銃で撃ち殺したり、その壮絶な殺戮シーンには目を覆うばかり。しかし、これが現実に・・・いや、現実よりも生易しく描かれているだろうことを思えばその恐ろしさに驚愕せずにはいられない。主人公もそんな世の中翻弄されて生き延びた人間のひとり。そのすべては本当に運のみだと思う。確かにいろいろな人に助けてもらい、逃げ隠れするしか出来ない主人公。しかし、彼はピアニストと言うだけでただの弱い人間である。志を持って反乱を起こした人に比べたらなんとだらしのないことだろう。でもそうじゃなければ生き延びられないのも現実。必死に生きようとする姿には共感を覚える。そんなシュビルマンの弱さの中に、生きるという強さを見出せる映画だと思う。ただ、平和になったあとでさえ、ドイツ人将校への恩返しをする意思をほとんど見せなかったのを見ると、本当にただの自己中なのかと思えてしまう部分もありちょっとマイナス。現実ではもうちょっと探したのかもしれないけど。 【智】さん 9点(2003-11-02 23:50:23) 30.エイドリアン・ブロディの演技が本当に凄い!さすがオスカーを受賞しただけあります。ああいうセリフの少ない役を演じられる人こそ、本当の演技派俳優だと言えるのではないでしょうか。それにしても、ユダヤ人の扱いは残酷すぎて、まともに目を開けてみていられませんでした。足の不自由な人をベランダから落としたり、一列に並べて伏せさせた後、順々に頭を打ち抜いたりという行為を、無表情で行うドイツ兵は、形容しがたいほど残酷です。そしてそれが実際に行われていたのかと思うと…。色々考えさせられる映画です。ライフ・イズ・ビューティフルより衝撃的でした。 【Ronny】さん 9点(2003-11-01 21:27:33) 29.彼は本当に運がいい。観るには痛い映画だった。ドイツ兵の前でピアノを演奏するシーンが一番印象に残ってる。今まで獣のように酷い殺し方をしてきたドイツ兵が唯一人間らしい姿を見せていたから。こいつらも生身の人間なのだなと実感したシーンだった。 【c r a z yガール★】さん 9点(2003-10-31 22:23:45) 28.家も、家族も、街も、仲間も、安息や人権まで奪われた人間の奏でる夜想曲は、かくも美しいものなのか。 【ガーデンノーム】さん 9点(2003-10-14 18:26:35) 27.ホロコーストとは、決して映像によって描き得ない。だから私は当事者たちの”証言(声)”によってホロコーストを記録したのだ、とは『ショアー』を撮ったクロード・ランズマン。必ずしも彼のあの作品に対して全面的に賛同するものじゃないけど、確かにアメリカ映画なんかでナチによるユダヤ人虐殺ものを見て、シリアスな問題提起のようでいて、結局は怖いもの見たさの観客の好奇心に訴える「殺人ショー(!)」でしかなかったりして(『シンドラーのリスト』…)、暗たんたる気持ちになるしなあ…。ジャック・リヴェット監督が批評家時代に言った、ほとんどすべてのホロコーストものの劇映画はポルノグラフィーであるという言葉は、まさしく真実だ。もちろん、ロマン・ポランスキーだってそんなことは百も承知だったろう。だから『シンドラーのリスト』の監督オファーも断ったんだろう。それが、本作を手掛ける気になったのは、この映画があくまで「生き残った者(たち)」に捧げられたものだったからに他ならない。ほとんどすべてのホロコースト映画が、殺戮を、つまりは「死んでいった者たち」を対象にしていたのに対し、ここでは、運と成りゆきに救われながら生き延びていく主人公こそを徹底して肯定する。たとえどんなにぶざまで、ひとりよがりであろうと、そんな主人公が生き延びた、ただその一点だけで肯定する本作は、逆説的にホロコーストの核心を照射してみせたといえるだろう。…正直、ポランスキーの最高傑作とは言えないかもしれないけれど、一世一代の代表作であることは間違いない。拍手(ブラボー)! 【やましんの巻】さん 9点(2003-08-27 13:58:47)(良:4票) 26.ただただ、記録映像のように残虐行為が繰り広げられる。その背景の中でストーリーが進む感じ。その切り口は私は好きでした。映画館では気が滅入るくらいの体験でした。 【february8】さん 9点(2003-07-29 12:46:44) 25.重い映画ですね。友人が、仲間が、ドイツ兵に面白半分に殺されていっても、自分が生き残るために黙って見ていなければならないユダヤ人たちの辛さ。事実を淡々と描いていくことで、それらがいっそう引きたっていると思いました。 【したた】さん 9点(2003-07-21 22:22:38) 24.映画館から出る時の足どりが重かったのを思い出しました。身震いするほどのシーンが多く、惨たらしい残酷な殺戮の場面には涙が出ました。僕自身も「感動した」とは思いたくありません。しかし、強く心に訴えかけるものがこの作品には確かにあります。たくさんの方々に観て頂きたいです。 【下関ないあがら】さん 9点(2003-06-10 23:26:27) 23.何気なく劇場へ行ったときに観ました。数々の虐殺シーンが淡々と流れていき、重いテーマでしたが、ピアノ好きの私には最後でやっと救われた感じでした。 【フィャニ子】さん 9点(2003-05-15 22:42:47) 22.一瞬足りとも目の話せない映画は実に久しぶりでした。2時間半があっという間に過ぎた。ただこれはピアニストの話ではあるけど、これは戦争の悲惨さ、差別の酷さを坦々とリアルに描き切った作品だと思う。ブロディの坦々としながらも迫真に迫る演技に脱帽。特にドイツ将校の前でピアノを弾くシーン、「弾いてみろ」と言われ何年ものブランクで最初はうまく弾けない、しかし弾き続ける内に何かに取り憑かれたように激しい旋律を奏でる演技に感動すら覚えた。これは自分にとって戦場物としてのフェイバリット・ムービーになりそうです。それと、差別を受け、意味もなく殺され、母国すら持つことを許されなかった人達の苦しみなど日本人にわかるはずないのに、わかった振りして「ユダヤの被害者意識」とか書いてる人には閉口。この映画をそういう視点でしか観れない人には確かに何も残らない映画かもしれない。 【銀椅子】さん 9点(2003-05-06 10:25:51) 21.10点までは行かないが良かった。ピアノの演奏シーンはあまりありませんが、ユダヤ人虐待の事や戦争の事について考えさせられる映画です。個人的にはぜひ劇場で観て欲しい映画の一つです。 【ハリー・ボッター】さん 9点(2003-05-04 22:57:33) 20.結構よかった。残念なのはもう少し感動するようにラブストーリーをいれるとかしてほしかった。あと、ホーゼンフェルトについてシュピルマンより興味をもった。 【ノックラダイ―シ】さん 9点(2003-04-26 18:10:35) 19.よいっ!こういう映画はあるべきだ!素晴らしい!楽しいわけじゃないけどね 【っよ】さん 9点(2003-04-07 01:15:46)(良:1票) 18.この映画を観て、日本が過去に行なったことを詳しく知りたくなった。 【小室♪哉】さん 9点(2003-04-04 17:09:31)
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