みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
24.観たのは公開時。当時このサイトから離れていたので、書きそびれていました。私は「ゲロッパ!」は好きになれなかったのと、前評判が少し大げさとも感じていたので、観る前はさほど期待していませんでした。でも、一番思ったのは、「見直したゾ! 井筒さん」ということ。彼の「人間が好き」という姿勢は他の作品からも伝わってきますが、本作のように若い男の子を主人公にした作品が、一番井筒さんらしい。オジサンが若者を描くときにどこかににじんでしまいそうな説教クサさがないのがいっちゃんいい(説教臭いというコメントも読みましたが、私の言いたいのは若者に抑圧的な、という意味での説教クサさ。イデオロギーの意味ではありません)若者に対するエラそーぶりがないから、過剰とも思える暴力表現もゆるせるのです。それと、今の世の中の閉塞感は、私たちが、社会に内在する矛盾に鈍感になってしまっていることとつながっているような気がするのですね。それを、この映画は「そのままでいいんかい?」と問いかけているように思います。心を突き動かす熱いものを本来持っているのが人間(あるいは若さ)なんじゃないの?と。デリケートな題材を扱いながら多くの人の共感を得たのはそういう点ではないでしょうか。但し、わるいけど女の描き方は下手なのね。男が女をよくわからないのはまあゆるすとして、出産シーンの撮影には助産師さんの監修くらいつけてくださいよ。 【おばちゃん】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-01-31 12:12:43)(良:2票) 23.頭ごなしに気に食わない映画を毒とも言える発言でコテンパンに否定する、あの井筒監督が苦手でした。 『この映画、ゴミやで。評価するに値せんわ~』 とかなんとかってあんたの心はどこまで濁ってるんだって思ってました。 己も同業者ならちょっとくらいは敬意を払って発言したらどうだって叫びたくなる。 そりゃあ私のような業界には無知なただの映画ファンに言えた話でもないが、とにかくあのおっちゃんのバカでかい態度が嫌でした。 あんたの好みが違うからってそこまで言うことないだろって。 とうとう見てしまった、そんな頑固オヤジの作品。 『パッチギ!』 ・・・なかなかやるじゃないか。悔しいけど、楽しんでしまった。 最初は関西弁が聞き取れなくて苦労したけど途中からそんなのどうでもよくなってしまった。役者の表情の演技で十分伝わってきて。 前半はすごくわざとらしいわ~なんだ、この演技。 井筒のおやじ、こんな撮り方するのかよ~って思ったけど、後半はかなりグングン惹き込まれちゃったからね。まじ悔しいわ。 日本人の男の子が朝鮮学校の女の子に恋して、歴史的背景がずごく反映されてる映画なんですけど。 全然知らなかった事実とか気づいたり、勉強になりました。それだけじゃなくて、人間模様がめっちゃ楽しかった。泣いたり笑ったり忙しい映画です。ちょっとバイオレンスで引いちゃったりもしましたが・・・でも全体的に非常に良かった。井筒監督、見直しました。 【未歩】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-12-05 22:38:28)(良:2票) 22.もっと話題になってもいいかなと思うぐらい話をあまり聞きませんが、これは間違いなくいい映画だと思います。暴力が友情の手段となり得た時代を井筒監督が自分もその世界に入り込むようにして作ったんだろうから、つまらないはずはないです。だってあの人なら当時の話を面白おかしく何日でもしゃべりそうじゃないですか!登場人物がみんな魅力的なのは井筒監督のノスタルジックな愛情ゆえです。ただ、やっぱり政治的な面の説教はつまんないです。が、それがいいんです。だってあの高校生たちが高尚な民族問題語るより青臭い理想論ぶら下げてる方が全然本当でしょう。この人はその理想論に地で乗っかる熱い漢(おとこ)魂を全面的に信じているということです。だ・か・ら・こ・そ、ダウンタウンの松っちゃんも書いてましたが彼なりの「答え」を見たかった。これはかなり残念。なんか、いざ答えに向かう時に限って急に都合がよくなるんですよ(笑)。例えば「GO」でもそうでしたが、死んだ奴が全然「生きて」こないんです。キモの部分がビックリするぐらい形式的で事務的なんですね。まるで在日問題そのもののように。でも、それはこの映画では問題でないんでしょう。そもそもそちら側に突っ込んでいって苦悩する井筒監督って一体誰?って感じですし。テーマはあくまでパッチギ!ということなんです。お前らワシの頭突きで目ェ覚ませと。余計なお世話?いやいや、これは必見です。井筒監督は本当に純粋なガキなんだな(もちろんこれは褒め言葉です)と思いました。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-03-07 12:44:37)(良:2票) 21.この映画は確かに"井筒監督の言う"日本人の罪とやらを表現し切れてはないと思う。割と表面的な印象を受ける。イムジン河を歌うシーンは泣かせるし素晴らしいけど、お葬式で康介に向けられた悲しい憎しみが歌うことで拭いきれるわけじゃない。二つの恋愛だってうまくいったけど、だからといって朝鮮学校と日本人の学校が喧嘩しなくなるか?といえば、絶対にない。 だけど、いいのではないのだろうか?こういう小さな交流が、少しずつ溝を埋めてきたのではないだろうか。映画で描かれているこの小さな交流が私は好きだ。もどかしい交流に心打たれた。リアルだし、素直に感情移入できた。日本映画のよい作品を久しぶりに清々しく見たと思う。 そーして!単なる自慢で恐縮ですが、本当に一言だけこの映画で台詞を言いました。自分の声を聞くのは照れた(笑) 【うらわっこ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-02-10 12:09:34)(良:2票) 20.デリケートな題材をとても上手く処理して、嫌味にならない程度にメッセージ性を盛り込めた作品だと思います。 京都在住歴があるので、より身近に感じられたこともあるかと思いますが…。 最近、昭和を題材にした作品が多くなり、しかも高評価を得ていると感じますが、「現在」に何となく違和感を感じたり、「未来」のことに思いを馳せる余裕も無くなってきたことの表れでしょうか? 【なおてぃー】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-11 14:25:25)(良:1票) 19.理屈じゃない。好きな子のために歌を届けることも、気に入らない奴を殴ることも、子供が生まれる喜びも、ヒッピーにかぶれることも。複雑な事情あるけど、人の気持ちに国境はない。そんな気持ちの良い青々とした春をみた。 【michell】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-09-09 22:38:14)(良:1票) 18.日本と朝鮮の時代背景を根本で描いてるかもしれないけど、やっぱり井筒節はおもろいよ。とりあえずいったれ的な無茶苦茶シーンも不器用な真面目シーンも楽しめる。好みは別れるだろうけど、面白いというか、楽しいよ。それでいいのでは? 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-18 05:32:43)(良:1票) 17.かっこいいバイオレンス映画なら好きだけど、泥臭い暴力青春映画か、と前半はがっかりして観ていました。しかし後半は良かったです。葬式で朝鮮人に無知を責められ、橋でギターを叩きつけるシーンは、私も無知なのでいたたまれなく、一緒にギターを叩きつけたい気分になり、涙がでました。最後の川を挟んでの喧嘩のシーンは、それまで怒りの発散しか感じられなかった暴力なのに、温かいものを感じます。パワーに溢れた作品! 【サイレン】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-26 05:57:47)(良:1票) 16.久しぶりに男の血がわさわさと騒ぎ出すような日本映画に出会いました。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-05 10:19:55)(良:1票) 15.井筒監督のものの見方が好きなので観てみたいと思っていたら、たまたま友人宅で観る機会に恵まれた作品。数ある不良たちの喧嘩のシーンは20そこらの自分には実感わかないけど、井筒監督の見てきた当時のリアルな光景なんだろう。自分の通っていた高校のそばにも朝鮮学校があったので他人事ではなかった。まあ、自分の時代にはいざこざはほとんどなかったんだけど、当時はそれこそこの映画のようなシーンがたびたび見られたんだろうな~。肝心の映画の中身はというと、のっけからひきこまれてすんなりハマれる。在日の問題(葬式のシーンが印象的)にしっかりと切り込みをいれつつ、たっぷり青春の味、涙のスパイス付きってかんじです。泣きはしなかったけど、最後のイムジン河はニクイ演出だぜ。あと梶原京子は虎の門のとき監督に嫌われてるんかと思ってたけど、体当たり演技しててびびった。しかもあとからあの役者魂を監督から大層評価されたそうな。全体的にそこまで重くないのはいろんな人に観て欲しいっていう監督の意図なのかなと思った。 【スペクター】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-04 16:40:16)(良:1票) 14.音楽と愛とケンカに国境はないんだな!! 【武蔵】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-08-13 11:06:09)(良:1票) 13.いい話なんだなこれが! 沢尻エリカの「朝鮮人になれんの?」は、ぐっときて考えさせられます。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-08-20 13:46:26) 12.このタイプ(所謂、ロミオとジュリエット系)の作品としては非常にオーソドックスです。それゆえに非常に理解し易い作品です。分かり合えない象徴としてアンソン達と東高校のチンピラ、分かり合える象徴として康介とキョンジャがいる。最も良かった点は、対立したグループを和解させるスイッチとして康介の唄うイムジン河を持ってこなかった事。彼が唄おうが何をしようが戦争は止まりません。人種問題は決して簡単に解決出来ないからです。でも分かり合える人がいる事も事実、戦争が無くなる事を望んでいる人がいる事も事実、互いを必要としている人がいる事も事実です。和解する事など不可能(それはどんなコミュニティーでも無理)だけれど、それでも互いに歩み寄る必要がある。それを井筒監督は分り易く描いてくれた。良作だと思います。 【民朗】さん [地上波(邦画)] 8点(2010-01-27 11:13:23) 11.ゲロッパがあまりにも平凡かつあたりさわりない映画だったので期待してなかったのですが、 今回は、すげぇ良かったです。過激なバイオレンスシーン、それぞれの登場人物の立ちっぷり、テンポの良さ、笑いと切なさとのバランスが極めて良い。時代、音楽が昭和で、特に音楽の使い方が絶妙な(ずるい)ので泣かされそうになります。 偏った歴史観がなければ満点。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-07-11 18:37:09) 10.青春っていいねぇ。テンポが良くて全くだれることなくラストまで一気に突っ走るようなストーリー展開で非常におもしろかったです。ストレートで力漲る作品でした。それぞれの役者たちがとてもいい味を出していました。 【ギニュー】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-27 19:05:35) 9. あまり知られていない役者(個人的に塩谷とか高岡をよく知らなかった)を使っているのもいい。違和感なく入り込めた。ただ、大友康平とかに出てこられると冷める。 全体がとてもいいバランスでまとめられいて、特にラスト、康介の歌と、喧嘩と、出産が絡み合う演出は見事である。今時こんな無骨な邦画も珍しいんじゃないか。 ただ何を伝えようとしている映画なのか…ということを考えると、よく解らなくなってくる。ただの青春映画として位置づければそれなりに楽しめるが、背景にあるのが「戦争」なので、そう単純に捉えることも難しい。「戦争を終わらせるためには戦争しかない」という考え方も個人的には納得しがたい。結局学生らの喧嘩も報復に次ぐ報復で、果てることがない。取りあえず「私達はもっと歴史のことを知るべきだ」ということは感じた。 【カタログ】さん [地上波(邦画)] 8点(2007-10-24 00:59:11) 8. 冷静に見れば……あれだけの暴力沙汰だったら死人も出るだろうし、実際には楽しく語れるような状況は一つもないかもしれない。けれど、見ている間は映画の世界に完全に入り込んでしまった。話題になるだけの内容ではありました。 【海牛大夫】さん [地上波(邦画)] 8点(2007-05-19 12:18:04) 7.「うぉりゃー、いきおいじゃー。ヒロインかわいいんじゃー。根本がものがなしいんじゃー。なんか文句あるかー。」という監督の叫びが聞こえた。個人的には京都に住んでたことがあるので、八千代館とか哲学の道とか、思い出しながら激しく共感しながらみました。完全に観る前から敗北は決まっていたようなものだけど、やっぱ観たら完敗なのである。 【wunderlich】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-14 13:39:24) 6.沢尻エリカが凶悪なほど可愛い。 テーマは重いけど、面白さもちゃんと両立している良作だと思う。 犬を食べない心優しさに感動しました。 【もとや】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-02 00:05:16) 5.井筒監督は日本では少ないエンターティメントの面白い映画を取れる人だと思う。 【六爺】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-09-17 16:28:04)
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