みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
12.人によってはただの退屈な映画としてしか感じないかもしれない作品。 なぜならシーンごとの「間」をとても長く取っている映画だから。 でも自分は不思議なくらい引き込まれました。 なぜか、それはシーンごとの役者の演技が優れていて、かつ心理描写が抜群に上手いからなのです。 なによりひとつひとつのシーンが美しい。どのシーンを切り取ってもポストカードになりそうな素晴らしさ、ため息がでるくらいです。 それは親子がTVゲームをしているようなシーンでも例外ではありません。全ての画づくりがものすごく丁寧なのです。 そして終盤、ある事実が突きつけられます。 ここで 「必要以上に長いな」と思ったシーンや、 「あのシーンは微妙だったな」と思ったところが 全部必要不可欠のものと思えてくるのです。 なので「退屈な作品だった」と思った方も、是非観たシーンを思い返してみてください。きっと思うことがあるはずです。 日常描写を淡々と描いているだけの作品ですが、相当に脚本が練られているのではないでしょうか。 これと似ていると思ったのは邦画の「歩いても歩いても」。 日常を描くだけで映画を作るのは相当難しいはずです。それだけで賞賛に値する作品だと思います。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-05-21 22:22:15)(良:2票) 11.そのむかし。 酔った勢いでキャバ○ラで数時間豪遊して、終電が無くなり、始発まで漫画喫茶で数時間を潰す。 そして次の日、二日酔いの寝不足でふらふらとデートの待ち合わせに向かう。 そして現れた、聡明でイノセントな彼女の姿を見て、僕は「ハッ」となった。 オレは一体何をしていたのだろう? その時の虚しさ、後ろめたさ、何より大切なものに気づいたこと・・・ クレオが画面に登場するたびに、その瞬間を思い出さずにいられない映画だった。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-07-16 22:29:29) 10.おもしろかったです。スティーヴン・ドーフが自らを演じているのではないかと思わせるくらい、自然な演技です。ジョニーのような表向きはきらびやかな世界に生きていても、心の中は空虚なハリウッドスターは必ず存在しているんでしょうね。。。エンディングで、車を止めたジョニーはどこへ向かって歩き始めたのでしょうか。。。娘のエル・ファニングも好演しています。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2021-01-12 09:12:00) 9.言いたいことは分かるがただ虚しいだけ。後に何も残らない。理解しようとして最後まで引っ張られるのだから何かあるのだろうが、最後、あの終わり方で何を?愕然としてしまう。 【柚】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-07-15 17:21:50) 8.映画スターではあるけど、ひとりの人間。空虚さ、孤独は誰もが感じるもの。でも、 それは説明できない。そんな閉塞感が、日常として描かれている。静かな映画だが飽きない。細部まで計算されて作られたいい映画だと思います。 【カワウソの聞耳】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-08-19 22:35:58) 7.ソフィア・コッポラのベスト。「ヴァージン・スーサイズ」の頃の甘ったるい冗長さが洗練され、上品な甘みへと進化を遂げている。間の取り方や動きそのものを見せる画にこだわったシーンや、美しさには魅了される。この起伏のなさに、我々は劇的なドラマ(これは皮肉な同語反復だが)を普段望みすぎているのかもしれない、と気付かされる。本当にストーリーに起伏はなかったのだろうか? そんなはずはない。我々は劇的な劇を、二重のドラマを欲するあまり、何気ない感情の動きや機微に鈍感になっているだけではないか。映画は何を映し、我々は何を観るのか、を再考させられるような一本だった。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-10 21:27:50) 6.「マリー・アントワネット」冒頭シーンにaphex twinの楽曲が使われていたが、本作冒頭でもphoneixの楽曲が流れていてソフィア・コッポラらしいyouth cultureの匂いがぷんぷんしてよかった。シーンのひとつひとつが美しい。 【xnoranorax】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-04 21:22:19) 5.何のカタルシスもなく、ただの日常を描いてるのがイイ。すげーケミカル臭いけど!今までみたソフィア・コッポラ作品で一番好きです。 【reitengo】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-25 22:36:40) 4.父親を起こすエル・ファニングの愛らしさ。 ヘリコプターの爆音で伝わり切らない父親の謝罪。 痛いくらいに青く美しい空。 幸福な時間とそれに伴う虚無感。 想定外にストーリーに起伏がなく、映画スターだが自堕落な生活を送る父親と別れて暮らしている娘との束の間の時間の共有をただただ切り取っただけの映画だった。 両者の関係性に劇的なドラマがあるわけでもなければ、何が起こるわけでもなく映画は終わる。 絶対に退屈な映画であることは間違いないのに、それを忘れさせ、不思議な心地よさの中で愛おしい時間を見つめていた。 ソフィア・コッポラの真骨頂という触れ込みは間違っていない。 こういう何気ない描写を何気ないまま映し出し、そこに言葉にならない情感を生むことにこの女流監督は本当に長けている。 プロットとしては、同監督作の「ロスト・イン・トランスレーション」にとてもよく似ている。映画の美しさにおいては負けずとも劣らない独特の秀麗さを見せてくれている。 ただしかし、「ロスト・イン~」が“傑作”と疑わなかったのに対して、今作は絶対的な物足りなさは感じる。 それが主演俳優の差か、微妙なシナリオ構成の差か、はっきりとは分からないが、映画としての美しさは溢れているものの、“面白味”に欠けてしまっていることは間違いない。 それでも、冒頭に記したようなとても印象深いシーンが幾つかあるだけで、良い映画だとは思う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-27 01:06:47) 3.正直言って「退屈」の一言。主人公はハリウッドスターには見えないし、そもそも今更ハリウッドスターの日常には興味がない。DVDレンタル代はともかく、時間を返してほしい。娘役のかわいさに免じて3点。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-10-15 00:08:56) 2.基本的には「ロスト・イン・トランスレーション」の人物設定を置き換えたと言う印象がした。内容的には退屈だと感じるか、心地よいとかと感じるかに分かれるだろう。映像や、物語の雰囲気が好きになれれば、それなりに見ることができるだろう。この作品においては、何と言ってもエル・ファニングの存在が大きい。とても魅力的でいい。何気なく過ごす父と娘を見ていると、自分も娘が欲しいなとか思った。ラストの終わり方がなんだか狙いすぎ感があっていまいちだった。 【スワローマン】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-10-10 14:44:24) 1.きらびやかな物語の『マリー・アントワネット」よりも動きがなく地味な物語のこちらのほうがソフィア・コッポラには合っている。退屈になればなるほどソフィアお得意のキレイな画が生きてくるから。いっそのこともっと地味にすりゃいい。最初のフェラーリとか最後のフェラーリとか意味持たせすぎてわざとらしいし、娘の唐突な涙も父親の唐突な嗚咽もやっぱりわざとらしい。もっともっと物語の動きを減らして元々の職業でもあった「写真」に近づけていけばいい。そうすることでもっと映画は豊かになってゆくような気がする。エル・ファニングはかわいいかわいいと思ってたが、ソフィアの手にかかるとさらにかわいい。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-05-23 13:55:53)
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