みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
405.戦争の悲惨さは十分伝わるんだけど。 【TERU】さん [DVD(字幕)] 4点(2023-12-08 22:15:47) 404.《ネタバレ》 『プライベート・ライアン』と同時期・同系統の映画で、そのジャンルでは今なお(両作ともに)最高峰とされているのではないかと思います。若干の違いがあるとしたら、中でもコッチはごく高度に実話ベースとゆーか、リアリティの描き出しの方により全体の質感を寄せているとゆーか、部分的にはドキュメンタリチックにも感じられる…てのがまた確か、かとは思いますかね。 で、私も全然優れた方の映画だ、と思うのはまたまた確かなのですケド、何回観てもあまりしっくり来ない…てのがまた×3正直なトコロでもありまして、ナニかやっぱり「中途半端」な作品だ…という気がしてしまうのですよね。大作映画だからどーしたって興行面を無視するワケにもいかなくて、だからリアリティ重視とゆーても映画的展開運びを全くしないってコトにはならないし、でもでも(方針的に実話ベースで進むしかないから)実際の事件の展開同様に終盤はグダグダになって盛り下がってゆくしかないし…(+それは事態急変当初、ごくアクション映画的にメッチャ盛り上がった部分とだって確実に整合していないと思うのですし…)逆に、リアルにドキュメンタリ的に描いて戦争の悲惨さ・不毛さを際立たせるのが目的の大きな一つだとして、だとしたら(結局)米軍よりもケタ違いに犠牲者が多かった(+作中ではまた確実に「敵」としてしか描かれていない)ソマリア人の描き方ってのは、率直にコレは「正しい」のか、と。 それでも、評点としてはもう一点加える方が(個人的な感覚としてはまた)正しそうにも思われるのですが、な~んとはナシに今回はいったん低めに寄せたこの評価としておきます。 【Yuki2Invy】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-02-26 09:46:38) 403.《ネタバレ》 初見は2000年代のTV放送だったが(たまたま出先の札幌で見た)その時に思ったのは、何でこの連中はアフリカにまで来てこんな目に遭わなければならないのかということである。どこが自国のためなのかわからない戦いで、現場の兵隊が次々に死んでいくのが痛々しい。内輪で殺し合っている連中など放っておけばいいではないかというのが当時の感想だった。 加えて虚脱感を覚えたのが終盤の「仲間のために戦う」という言葉だった。現代の米軍では戦うための目的意識も大義もなく、戦う理由が軍隊内部で自己完結してしまっているということなのか。「一人も残さない」のは士気の維持のためには重要だろうが、それでさらに死者が増えていくのも虚しく見えた。 今回改めて見直したが、実録風の原作のある映画とのことで、実際に戦闘に加わった人々も製作に協力していたことからすると、基本的には苦難の中で勇戦した軍人を顕彰し記憶にとどめようとした映画かと思われる。 現地がこういう状況になった経緯は知らないが、この時点で国連平和維持軍も出ていたことからすると、米軍だけが極端に条理に反した行動をしていたわけではなかったようである。数字としては最後の1000対19が目立っていたが、単純な数の比較でいえば、最初に「30万もの民間人が餓死」と出ていたこととの関係をどう捉えるかということになる。 ここでアメリカの独善性に反発して、民兵リーダーの言った「この国の流儀」というのを認めてしまうと、例えば国内の特定集団などを弾圧する国家があっても内政問題と言われれば止めさせられないことにならないか。あるいは序盤で将軍が言ったようにgenocideといえば放っておけなくなるということか。簡単に善悪を分けられるものではなく、文字通り考えさせられる映画にはなっている。 何にせよ国家たるものに一般庶民的な善意などありえないわけで、どうせ何かの思惑や利害で動いているのだろうとは思うが、どちらかというと一般庶民に属するこの映画の主人公に関しては、当初思っていたような世界秩序の守護者たるアメリカの役割をもう信じられなくなっていたらしい。死んで英雄になろうとも思っていなかったようで、自分としても(戦争したことはないが)同感というしかない。 以下雑談として、その後のアメリカは世界の警察官をやめたのかと思っていたら、今年の5/16には一度現地から撤退していた米軍を再度駐留させる決定をしたとの報道もあった。それまでも周辺国やアフリカ連合などとともに関与を続けていたようだが、現実問題として過激派組織の活動には隣国ケニアも苦慮していたらしい。 【かっぱ堰】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-07-09 10:04:37) 402.内容については秀逸なレビューが多いのでそちらに譲り、ヘリコプターそのものの写し方についてひとこと。 戦場の厳しさを表現するためか、全体的にコントラストが高めで、ブラックホークの機体をもう少しじっくり見たかったのだが正直真っ黒でよく見えなかった。 空を見上げると時々飛んでいるシーホークと、ブラックホークはどう違うのかをもう少しよく確かめたかったのだが・・・ 【チェブ大王】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-03-12 00:19:06) 401.《ネタバレ》 いったい誰のための戦争なのか、ということが、歴史の認識としても、自分自身の心情としても、理解が難しい映画。 リアリズムを追い求める映像は、150分という時間を全く感じさせない緊迫感が終始持続する。 アメリカが他国へ行って戦う理由を、戦場の兵士たちも問い続けているんじゃないかな。 「仲間のために戦うんだ」 ラストのセリフで、アメリカの強さの一端を見た気がした。 今更ながら、リドリーの手腕に脱帽。 【roadster316】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-11-13 21:58:41) 400.《ネタバレ》 「大変だ…あぁ…大変だ…。」 そんな独り言を口にしながら見ていました。 こんな人と建物が入り交じった場所での脱出劇はもう全方位敵に囲まれた最悪の状況。 スゲー武器を持っていようとやっぱり物量にはかなわないのは残念な所。とにかく大変です。 もうやってらんねーの連続でこっちも疲れます。そう、戦争映画はやっぱり疲れる。 にしてももうちょっと早くこの映画を見ておけば良かったと後悔しております。 乾いた街の雰囲気、赤外線ビーコン、煙を出して撒き散る薬莢など、本作以降のゲームやら映画やら現代の戦争もので見たものの元ネタと言えるようなシーンがこれでもかと出てきます。特にゲームのコールオブデューティ4は本作を意識しまくってたんですね。 そして終盤はまさかの走って脱出。しかも後ろから撃たれながら決死のダッシュ。そこからのオアシス的水分補給が最高ですね。今まで見て来た映画の水の中でもかなり美味そうな水に入りますね。 あとこの映画、主役級から脇役までかなり豪華なのですが、みんな同じ格好で全く誰が誰だか名前を呼ばれなきゃまずわからず、自分の相貌認識の低さを呪うばかりです。 そして後味はアメリカ軍の作戦的には成功したけど大損害を被った実話だけあってどこまでも苦く、そしてやりきれない気分にさせる映画でした。面白かったけれど苦いなぁ…。 【えすえふ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-02-24 02:02:13) 399.《ネタバレ》 実話をもとにしているだけに、ドキュメンタリーのように事実だけが淡々と映し出されていきます。 ですが退屈とは無縁の内容ですね。 ソマリアのアイディード将軍の側近?の身柄を拘束するだけの強襲作戦。速やかに30分程度で終わるはずだった作戦は、泥沼の市街戦へと突入。陸上部隊も、輸送トラックの部隊も、予想を超える攻撃に次々と死者を出します。 そして撃ち落とされるブラックホーク。救援に向かうブラックホークまで撃ち落とされ、被害は拡大の一途をたどります。 1名、2名を救うため、更なる死傷者を出していく。 単純な足し算引き算ができないのはわかっていますが、やりきれない思いでいっぱいになります。 『あいつらは石を投げてくるから気をつけろ』に代表されるソマリア民兵を下に見る、数々の格下発言。 民兵の子供達が無線機でヘリの音をとり、米軍の出動を知らせるシーンで、子供達に向かってヘリから手を振るアメリカの兵士。 確かにこの作品は純粋な反戦映画ではないのかもしれません。 むしろ、戦争の相手を『無能』『格下』と決め付けてしまったがために、急襲が急襲でなくなり、待ち伏せに会い、被害を拡大させてしまったことをアメリカに反省させるような内容に見えます。 見逃してしまった待ち伏せのサイン。あそこで待ち伏せされていることに気付いていれば、アメリカもソマリアも被害が拡大することはなかったのでしょう。 戦争をする気はなかったのに戦争になってしまった、というのが本当のところではないでしょうか。『これはもう強襲作戦ではない。最悪の市街戦へと突入したんだ。』という本部の上官の悲痛な叫びが、すべてを物語っている気がします。 登場人物が多すぎて、誰が誰だかわからなくなります。誰がデルタフォースなのかも、途中からよくわからなくなります。ソマリアの人たちも、民兵と一般市民の区別がつきません。 つまりは、偉そうに語ってしまいましたが、私がこの映画を理解できているのかどうかが、そもそも怪しい。 ですが、戦争のシビアな現実は、少なからず感じ取ることができたのではないかと思っています。 戦争映画でこのコメントを使うと顰蹙を買いそうですが、『大変面白かった』です。 当事者ではないから言える意見ですね。日本に生きる私にとっては、やはり他人事なのかもしれません。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-11-12 14:17:52)(良:2票) 398.《ネタバレ》 戦争映画の新たな地平線を切り開いた『プライベート・ライアン』以後、その影響を受けた戦争映画が数多く生まれたが、フォロワーとして成功したのはこの映画のみ。『プライベート~』と明らかに違う点は、製作年から8年前の最近の事件を扱っていることと、物語性を最小限に抑えた無秩序な市街戦が延々と続くことにある。完全にアメリカ寄りのため、ソマリア側の扱いがエイリアンやゾンビだと批判されても仕方ないが、そもそも宗教的死生観が違う上、極貧でほとんど教育を受けてないのも多いのではないか。『硫黄島からの手紙』みたいに精神構造を理解できない描き方だったら逆に違和感がある。ラストの「仲間のために戦う」という台詞がいろんな解釈ができて印象に残った。極限状態で思考が削ぎ落とされ、ああでも言わないと正気を保てない焦燥感が滲み出ていた。いずれにしても、アメリカがソマリアから撤退して平和が訪れたか? 否、監視する体制がなくなり、『ホテル・ルワンダ』で描かれたルワンダ大虐殺を引き起こす遠因にもなってしまった。アフリカを変えてしまった欧米(もしかしたらそれに准ずる日本も)には大きな責任があることを、ポピュリズムが蔓延る世界だからこそ認識しなければならない。 【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-11-10 22:03:28)(良:1票) 397.《ネタバレ》 旧日本軍で何が一番嫌いかと言うと一人一人の兵士の命を実に粗末に扱ったこと。大勢の兵士をゴミのように太平洋の島々にばら撒き、ろくろく補給もせずに餓死させるなど、歴史上これくらい自軍の兵士に冷酷で残虐な軍隊は他にはちょっとないと思う。 それと比較すれば、この映画に出てくるようなアメリカ軍の一人一人の兵士の命を大切にして何が何でも救おうとする姿勢、文化は立派だと思うし、うらやましくも思う。 ただ・・・・・ヘリコプターが一台墜落したら、その数名の生死不明の乗員を救うために数十名に危険を冒させるのは、いくらなんでもやり過ぎのような気も。ちょっと合理性を尊ぶアメリカ軍にはふさわしくないなとも感じずには。 原作を読み、再度、再再度、登場人物、位置関係が完全に把握できるまで何度でも見たい映画。 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-10-09 22:09:15)(良:1票) 396. これは評価するのが難しい一本です。 リドリー・スコット監督の手腕は大いに信頼しているし、ジョシュ・ハートネットもユアン・マクレガーもウィリアム・フィクトナーも大好きな身としては、史実がどうこうは忘れてしまって、戦争映画というフィクションと割り切って楽しみたかったのですが、決してそれを許してくれない内容。 さながら「命は平等である」という価値観を真っ向から否定するように描かれているアメリカ人とソマリア人。 観賞中ずっと、この映画から「アメリカ軍の兵士十九人分の命は、ソマリア民兵の千人分の命よりも尊いのだ」と囁かれているような気がして、その声に耳を塞ぎたい思いに駆られました。 とはいえ、戦争映画という性質上、観客に色々考えさせてくれるのは有益な事だと思いますし、本当に自分が戦場にいるかのような臨場感は、凄いものがあります。 映画では英雄的に描かれているアメリカ兵だけど、彼らのモデルになった実際の兵士達には、六歳の娘に性的暴行を加え逮捕された人物もいたりする訳で、そんな「現実とのギャップ」も味わい深いですね。 恐ろしい映画でした。 【ゆき】さん [DVD(字幕)] 3点(2016-04-05 09:22:42) 395.戦争の現場が感じられる映画。 ストーリーや登場人物にそれほど意味は無いかもしれないが、戦闘の激しさは伝わる。こういった作品を観ていると、米国はなぜに他国にそこまで入り込むんだろうと考える。それがいいか悪いかは分からない。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-20 23:21:33) 394.ドキュメンタリー映画のような作品。お互いが一歩も引けない中での消耗戦。予備知識なしだったので、最後まで緊張しながら鑑賞できた。 【ドクターペッパー】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-08-22 22:04:57) 393.《ネタバレ》 ソマリア内戦への米国の軍事介入を総体的な視点ではなく、モガディシュでの局地戦をあれだけの映像で米兵同士の絆の人間ドラマと共に描けば、米国万歳とまでは行きませんが明らかに戦争も米国も肯定している昨品だと感じてしまいます。 それは、冒頭のプラトンの『死者だけが戦争の終わりを見た』という言葉でも解ります。 拡大解釈すれば生きている者は誰も戦争から逃れられないという意味です。歴史年表を見れば明らかです。 戦う事は善悪の範疇ではなく世の常だという様な偉大な過去の哲学者の言葉は、戦争を生業の一部にしている米国からすればこれ以上ない後押しになりますし、本作は完全に米国からの立場で米国中心に描かれていますが、逆に潔ささえ感じます。 やってきた事と撮っている事が違うという様な中途半端な客観視による反戦的な道徳観の押し付けより、やってきた事を主観で思いっ切り撮りましたという本作の方が正直好感を持って見る事が出来ます。 作品に関わった人達も(監督は英国人ですが)実際に戦った米兵も、彼等の主観から見れば米兵とソマリア民兵の命の重さは違うと考えるのは当然ですから、作中の様な敵か味方で差異のある描き方になるのは自然な事だと思います。 ある意味戦争とは命の価値の差別化が無ければ成り立ちません。 本作はそれすらも忠実に表現しているのかもしれません。 逆の立場から撮ればソマリアの解釈で撮るだけの事です。 どっしりと軸足を米軍に置いたことで、見方によっては純粋な戦争映画になったのではないでしょうか。 戦場映画といった方が良いかもしれません。 ヘリからの機銃掃射でM134の焼けた薬莢が雨のように降って来てエヴァーズマンの服の中に入ってしまうシーンや、オシックが落ちている誰かのちぎれた手を反射的に自分のポーチに入れてしまったり、サンダーソンが上官の話を上の空で聞いているシーン等、説明もなく一見意味もない様な演出にリアリティを感じてしまいます。 この様なシーンと迫力のある戦闘での映像が相まって作品に引き込まれていきます。 また、戦場真っ只中で命令に翻弄されながらもそれに従い命懸けで奔走するマクナイト、任務とはいえ上空で命令と状況を現場と司令部に伝える事しか出来ないマシューズ、泥沼化する状況を把握しながらも苛立ちと苦悩を募らせながら次々と命令を下すガリソン等を、対比させながら見せる演出は俊逸です。 敵と味方の間に埋める事の出来ない深い溝が有る様に軍内にも格差があり、それが直接生死の差に繋がる描き方には言葉を失います。 戦場で戦う事に淡い理想を見出そうとしたエヴァーズマンに対して、最後にフートは帰った方が良いといった様な趣旨の台詞を言います。 そんな彼の戦う意味とは仲間の為というもの迄に簡略化されています。 思考をそこ迄削ぎ落さなければ生き残れないのではないかと感じさせる程に、十分な戦場の描写に本作はなっていると思います。 米兵19人の犠牲に対してソマリア民兵ではなくソマリア人の犠牲者が1000人という所が気になります。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-02 17:09:39)(良:1票) 392.《ネタバレ》 誰が誰だかわからんけど、そんなことはどうでもいいと思えるほどの、この緊迫感。スマートに作戦を遂行するはずが、じわじわと追い詰められ、いつしか部隊が劣勢へと堕ちていく絶望感がたまらないんですね。助けをよこしても犠牲者は増える一方。生存者の有無さえ不明の状況に二人が救援に駆けつけ、その二人は死亡、ただ一人の生存者は捕虜になるという過酷な戦況です。やることなすこと全てが裏目に。多勢に無勢。絶望の淵に立たされる兵士たちの顚末から目が離せません。 そしてなにより、ハリウッド的な派手な演出を抑えたことで返って臨場感抜群に仕上がった、銃撃戦の緊張感。画面を支配する銃撃音と土煙、そして兵士たちのなりふり構わぬ絶叫こそが何よりの演出となっております。戦場の激しさと混乱が肌身に伝わる珠玉の演出です。 さらにさらに、民族音楽やHR/HMといった各種BGMがスパイスとなって映画にさらなる彩りを与えています。コメディリリーフのようなキャラを投入していたこともスパイスとして有効的でした。息詰まる空気に一時の清涼を与えるガス抜き役として機能しています。 ただ一方、「妻と子によろしく」「おれたちは仲間の為に戦うんだ」など、セリフがところどころ臭すぎですね。ドラマ的に安易に着色されてます。この辺りが、「戦争の実態を如実に描いた作品と思えたか」と訊かれた時、YESと自信持って答えられない一因ですね。 【Jar_harmony】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-05-24 17:46:31)(良:1票) 391.今更初見。今観ると現在の映画&ドラマスターの豪華キャストですね。それでも確かに誰が誰だかわかりにくい。しかし実話に沿って描いてらっしゃる?ということで亡くなった方々含め、実名の役柄が主なんですね。終わってみればアメリカにとってはベトナム同様に反省するところだらけの作戦だった訳で、これを戒めのつもりか詳細に映像化したのは凄い。敵陣地の群民兵がもはやゾンビにしか見えないほどの恐怖は伝わって参りました。唯一の和み部分は耳がキーンってなっちゃった兵士の存在でしたとさ。あ、あと車輌隊長の銃撃戦に一切動じずにテクテク歩いたりしゃがまずにしてる態度も面白かった。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-05-17 19:57:45) 390.《ネタバレ》 この手の戦争映画では、いつも登場人物が判別できるまで苦労する。 特にこの映画のように白人がたくさん出てきて軍隊式に髪型や服装を同じにされると、馴染みの俳優でないかぎり誰が誰だがわからなくなる。 戦闘のリアルな迫力は『バンド・オブ・ブラザース』を思わせる。 ただ、そちらは連続ドラマで人物の認識も感情移入もしやすかった。 その点、この映画では死亡者が出ても誰だかピンと来ないことがあり、その他大勢の死と変わりなくなってしまう。 平時での顔と戦闘時の顔が一致できれば、人物背景もわかってもっと思い入れができるのだが。 とはいえ、戦場の生々しさはすごい。 原作がソマリア内戦への米軍介入を描いたノンフィクションだけに、現実の戦闘の凄まじさ、混乱ぶりを見せてくれる。 市街地で孤立する米軍部隊に、アリのように群がる民兵たち。 一般市民も含めて敵意むき出しに襲い掛かってくる様が、和平の難しさを感じさせる。 米兵に銃を向けた民兵が射殺され、民兵の妻が報復しようと夫の銃を拾ってまた殺される。 憎しみの連鎖はどちらかが絶滅するまで終わらないものか。 米軍が敵地で取り残された少数の味方を救い出そうとして、それより多くの兵が死傷する。 なんだかとても非合理的なことをしているように見えるが、犠牲を払ってでも仲間を見捨てないという姿勢が一貫していた。 そういう連帯意識がないとバラバラになるからだろう。 その辺りがいかにもアメリカらしい。 仲間のために戦い続ける決意を語る兵士の言葉に、元々は何のための戦争なのかとわからなくなってくる。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 5点(2015-01-27 22:46:06)(良:1票) 389.《ネタバレ》 これは戦争映画の部類に入ると思うのだが、ドキュメンタリーとしての側面も強いかも。 戦場におけるヘリ(ガンシップ)は仲間にとっては「救済」となり、敵にとっては「悪魔」と言える。 まるでゲーム感覚で人を殺していく。 だがそんな「悪魔」も、一度地上に堕ちれば翼をもがれた鳥。 地上で動く事に慣れない「鳥」はなぶり殺しにされていく。 原住民の虚ろな眼は、恐怖でも嘲りでもある。 ボロボロの道路を延々と行進する軍人たち。 待ち受けるのは勝利か破滅か・・・いずれせよ、戦争によって流される多くの血は誰も止めることが出来ない。 戦争そのものが止まらない限り・・・。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-13 18:26:14) 388.《ネタバレ》 「あーる・ぴぃー・じぃー!!」、もう映画の中盤以降は米兵のこの叫び声が続いていた印象しか残りません。このRPGはナチス・ドイツが第二次大戦末期に開発した使い捨て対戦車兵器が発達した代物ですけど、ソ連のAK47(これもドイツの突撃銃が原型)と並んで20世紀後半の局地戦争の様相を一変させた驚異の発明品ですね、恐るべしナチ・ドイツ。もっともソマリアで使われたRPGは大部分は中国が売りつけたものらしいですけど。 リドリー・スコットに戦争映画を撮らせたらとんでもない映画になったという感じですかね。市街戦が始まってからはスコットらしい映像美は皆無で、ひたすら歩兵目線の地べたを這いまわるアングルで大銃撃戦が延々と描かれます。みんな血みどろの煤だらけで誰が誰だかもう判別不能、敵と味方の区別もつかなくなる市街戦の恐ろしさが伝わってきます。それでもジェリー・ブラッカイマーらしい臭みが随所に感じられてます。たとえばラストのレンジャーたちが駆け足でスタジアムに逃げ込む“モガディシオ・マイル”で、沿道に現地民たちが集まっているシーンがあります。私はてっきり彼らの身ぶり手ぶりからアメリカに対する抗議の声をあげているのかと思ってましたら、製作者の意図は逆で声援を送っている姿を見せているつもりだったみたいですね。 米兵の戦死者が19名、負傷者も合わせると100名近い損害と言うのも、多めに見ても作戦参加者は300人はいないと思われる感じなので凄い損害ですよ。民兵側にその10倍近い死者を強いたとは言っても、これはクリントン大統領にとっては痛かったでしょうね。観終わっての感想は「人の命は鴻毛のごとく軽い」の一語に尽きますね。今のシリアやイラクの戦争の状態をみても判りますが、人命を弾代わりに消耗出来る非対称戦争は仕掛ける側が無敵なのかもしれません。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-12-03 21:41:10) 387.《ネタバレ》 こういう映画はアメリカが勝って終わるだろうと思ったが全然違った。途中から雲行きが怪しくなりあれよあれよと泥沼の展開になっていく様は内戦地域での戦闘の難しさなのかな。ソマリアの人は女性も子供もみんなが銃を構えてくるような社会でありそこに民主主義を持ち込むのは不可能であり圧倒的に不利。それだけに前線で奮闘するアメリカ兵は格好よく見えた。この作品では誰かにフォーカスを当てることなく一つの部隊として描いているのも良かった。しかも実際あれだけの戦闘で死者19人は奇跡だと思う。ただ何故か観終った後に「RPG!」と言いたくなった。 【ぷるとっぷ】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-20 01:02:10) 386.《ネタバレ》 アメリカが他国にちょっかいを出すという話自体が、近年はあまり好きではなくなりましたが、ただ現場で頑張る彼らの、数々のシチュエーションにはやはり燃えるものがありますね。登場人物のネーミングセンスがいちいち格好良いです。全編にわたってどす黒い映像も良いです。 【DAIMETAL】さん [DVD(吹替)] 5点(2014-10-11 08:37:52)
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