みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
228.パニック映画のお手本となるような基本的なものが詰め込まれている。 この時代のパニック映画では、本作と『タワーリング・インフェルノ』が抜けていたように思う。 『タイタニック』より人間ドラマとして深い。 【飛鳥】さん [地上波(吹替)] 8点(2013-06-12 23:58:20) 227.《ネタバレ》 このリアリティ、ほんとに事故現場でカメラが回っているかのような臨場感にたまげたものでした。船内逆さまの大セット、美術担当さんは凄い仕事をしたものです。パニックに陥った人達はこういう行動パターンをする、という心理学の見本のよう。リーダーと従う者あり、相反する意見に固執する者あり、考えを放棄する者あり。人がどんどん死んでゆく。水が流れ込んできて生死を分かつ場面、倒れるツリーと成すすべなく絶叫を後に扉を閉めるハックマン牧師。ここ以外にも容赦なく死が襲い掛かってきて、この映画かなりの非情度。自分がそこにいたらどうなるか・・、と常に彼らと行動を共にしている、このフィルムの中との一体感は数多のパニック映画の中でも屈指の出来。怖くて怖くて観終わってへとへとです。 【tottoko】さん [地上波(吹替)] 9点(2013-06-07 01:04:57) 226.《ネタバレ》 主観的な思い込みで強引に牽引するヒーローっぷりがまさにアメリカ的。それ以外は全てを否定するとこなんかも、まさにそう。ストーリーの根底がその思想に基づいているので、受け付けない人には随所に不快があるかもしれない。古いわりに、アクションとしての娯楽性はあるので、少しは楽しめる。 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 2点(2013-04-07 20:46:20) 225.《ネタバレ》 初見は大昔のTV放送です。当時小学生だったと思います。あの当時は神父さんの独りよがりな独善的行動に子供心にも反発を覚えた記憶があります。タイタニックに触発され再度レンタルで鑑賞してずいぶん違う印象を受けました。一番の差はクライマックスですね。ロゴ刑事の妻が本当に・・・本当にあっさり転落死して、ロゴに罵られて呆然と立ち尽くす神父の姿を見て彼の苦悩をやっと理解しました。その後の吹き出す蒸気を見て神への怒りを爆発させ・・・この後のシーンでは不覚にも涙が出てしまいました。素晴らしい人間ドラマだと思います。今見ても全く色あせない傑作です。 【ぴのづか】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-02-17 22:22:33) 224.《ネタバレ》 封切時に今は亡き有楽座で観ました。有楽座では入場待ちの観客が長蛇の列を作っていて、映画館で行列ができているのは初めて見たので大層驚いた記憶があります。 40年たって改めて観ますと、パニック映画の元祖といわれますがイメージ以上に人間ドラマが濃厚なんですね。男優も女優も地味でも演技力があるつわもの揃いのキャスティングが実に渋い。中でも泣かせてくれるのがS・ウィンタースで、この演技で三度目のオスカーを獲って欲しかったところです。この映画は良く考えると、旧約聖書のモーセが率いたユダヤ人の出エジプト記をモチーフにしていることに気が付きます。スコット牧師がモーセで、連れてゆくメンバーにはローゼン夫妻というユダヤ人がちゃんといるわけです。我々日本人にはスコット牧師の行動はかなり強引で思いこみが強く感じますが、強いリーダーを求めるキリスト教文化では正しい人物象なんでしょうね。 思うに本作ほど評価がじわじわと高まってきた映画は珍しい存在じゃないでしょうか。ワインが熟成してゆくみたいですね。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-01-06 23:08:54)(良:1票) 223.《ネタバレ》 事故が起こるまでがちょっと退屈だけど40年前でこれはすごい。 これよりつまらない21世紀の映画は腐るほどある。 最初のほうで救助が来ると自信満々で言い張って動かない人達が謎。 潜水後に理由も無しに(?)いきなり死んじゃうおばさんも謎。 でも気になるのはこの二点ぐらいで後はほんとすごくよくできてる。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-17 07:19:57) 222.この映画って、以降出てくる、大型船パニック、水もの、脱出もの、それらの演出に多大な影響を与えていて、もはや直接間接にせよその影響下から逃れることは難しいくらいの偉大な作品になってしまってると思うんだよね。あ、これってポセイドンと思うこと多いし。。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-08-25 21:38:33) 221.とにかくハラハラさせ、時にほっとさせ、時に泣かせる。良い映画じゃないんですかー? 【love】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-05-05 08:09:27) 220.《ネタバレ》 初見は地上波のTV放送。中学生でした。「アメリカ人って自信満々だなぁ」とジーン・ハックマンを見て思いました。 大ヒットした作品で、当時の興行収入の上位にランクされたと記憶しています。観直すとその理由が分かりますね。牧師に付いて脱出を図るグループに4名の女性を入れ、なんだかんだと理由を付けて3名のナマ足を露出させます。その脚線がとても美しい。ヒットする訳です。 てな冗談はさておいて、35年ほどの月日を空けて再見すると、どうも後味が悪い。やっぱりあの「自信満々」はあまり褒められた行動と思えないからです。決断は早いに越したことは無いけど、あの決断には根拠がありません。自らの偏った宗教観を行動に移して、他人を巻き込んでいるだけです。牧師が最後に「神」を持ち出して「放っておいてくれ」と台詞にするところは物議を醸したんじゃなかろうか。いずれにしろ、パーサーに付いて居残った人や船首へ向かった人の悲劇は結果論であって、もし私があの場にいたら彼には追従しなかったと思いますね。 本作に味をしめたアーウィン・アレンは「タワーリング・インフェルノ」を製作しましたが、構造が本作にとても似ています。災害を背景に、死ぬ者と生残る者に線引きする物語です。 余談。私はつい先日、沖縄へ引っ越してきたばかりなのですが、本作のアーネスト・ボーグナインの愛嬌と人間離れした目つきは沖縄家屋の屋根にお座りしている守り神にソックリです。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(吹替)] 5点(2012-05-01 10:46:22)(良:1票) 219.パニックムービーの一級品。今観直してみてもその思いは変わりません。窮地にあって誰に付き従うか等生死を分けるものは神のみぞ知る紙一重である事を思い知らされます。その神様。苦しい時に頼るのではなく、どのような結果であっても感謝するのだと思います。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-28 10:12:27) 218.《ネタバレ》 パニック映画の草分け的映画。 生死の結果は別にして、こういうパニック状況では常にリーダーシップのとれる人が居るのは大事なことと思わされる映画でした(この映画では偶々ちょっと破天荒な牧師さんだっただけで・・・) その牧師が自分の命と引き換えに皆の命を救ったのも、主人公は生き残る・・・みたいな当時としては在り来たりな結果にならなくて良し(終わってみれば、この結果ありきでワザと強引な性格付けしてたのでは・・・とも思う。) 救助される段階になり、刑事の『牧師は正しかった、あん畜生の言うとおりだった』のセリフで救われた。 あと今だと簡単にスル―してしまいそうだけど、子供が船内ウロウロしてトイレに入ったシーン・・・ 小便器が逆さまになっていて、あぁ今船は真っ逆さまなんだと私の初見の頃からの印象深いシーンで(確かパンフレットかチラシにも、そのシーンが載っていて)、好きでした。 小便器が好きな訳じゃないですよ・・・ 逆さまになっているというシチュエーションとして・・・以上。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-22 05:40:48) 217.《ネタバレ》 ひっくり返るシーンは、当時はとてもドキドキさせられた。「普段でないものを見せる」というエンタテイメント映画の基本を確認させてくれた。今見ても「天井」のテーブルにぶら下がる人たち、ってのはインパクトある。でも脱出行になると、あんまり「さかさま」が生きてこないんだ。いちおう非常灯が脱出行の床(つまりかつての天井)で照ってるんだけど、この時代のフィルムの感度ではその光だけをくっきりとは印象づけられなかったのか、あるいは当時の映画作法として画面を暗めにするのは客に対し礼儀に欠けるということだったのか、全体がぼんやりと明るくなってて、光源による「さかさま」感は出せていない。ま、そんなことはともかく、一番懐かしかったのは牧師の感じ悪さ。もしかするとこの映画を観たおかげで、私の「信念の人嫌い」が決定的になったのかも知れない。根拠のあまりはっきりしない自信満々で次々行動を決定していく。いや、一応言ってるんだ、「海水が流れ込んでくる」とか。でも「という考えもあるなあ」じゃなくて、確信になってる。ほとんど信念。ベトナム戦争で自信喪失してたアメリカにとって、こうパッパ決断していく強いリーダー願望みたいなものが、下地としてあったんでしょうな。アメリカ精神の基本を「感じ悪さ」とともに納得させられたという点で、私にとって名作でした。救助隊の人に「船首に逃げた人は助からなかった」ってまでわざわざ言わせて牧師の行動を補強するシナリオにしてんなら、ついでのもひとつ「皆さんがここまで来て船底をドンドン叩いてくれなかったら帰っちゃうとこでした」ぐらい言ってもらいたい。あそこまで行ったことに意義がなくちゃ、刑事の妻リンダのどたんばでの死があまりにも不憫じゃないか。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-14 10:15:46) 216.《ネタバレ》 何回も観ている映画だけど、それでもテレビでやるとまた観たくなる。沈没船からの脱出というわかりやすいストーリーに加えて、個々の出演者のキャラクターがうまく表現できている。強引過ぎると言えなくないジーンハックマンのリーダーシップ。日常生活だったら反感を買いそうなキャラだが、生死を分けるような状況では頼りになる。そしてエンディングで自分の命と引き換えに他の乗客を助けるというすさまじい展開。40年近く前の映画でもちろんCGもないが、現代の映画にない迫力がある。 【珈琲時間】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-03-07 12:26:06) 215.《ネタバレ》 二度目観賞。DVD買って字幕で本格的に観ました。やはり人間ドラマ、迫力共に優れた素晴らしい作品です。逆さになった客船から脱出の緊迫感の演出、極限状態で人間愛・生命の尊厳を訴えかけるドラマに再び熱くさせられました! 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-02-19 01:00:33) 214.パニック映画の先駆け的な作品だが、シナリオの良く出来た重厚な人間ドラマでもある。 神父役のジーン・ハックマンのうざいぐらいの熱いセリフ、そしてラストシーンが、 この映画のテーマを如実に表している。刑事役の役者さんも、いい味を出していた。 転覆した船からの脱出というアイデアも秀逸だが、ストーリーの流れ、構成もいい。 豪華客船には多数の人間が乗っていたが、少人数の1グループのみに視点を合わせたことで、 話が散漫にならなかったことも、この作品の完成度を上げていたように思う。 最後までハラハラさせてくれた映画だった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-07-27 05:13:49)(良:1票) 213.《ネタバレ》 えーー?って感じ。期待はずれもいいところ。意外性がない。 【承太郎】さん [DVD(吹替)] 4点(2011-07-24 01:10:50) 212.《ネタバレ》 牧師はモーセであるが、彼が率いていたのは単なる迷える子羊たちではなかった、ということ。それゆえモーセも途中で自らの役を終えたのだろう。この映画の白眉は、脱出ものにしても船がさかさまになることゆえの「上から下へ登る」という逆転の構想にある。セットもかなり細かく作られている(時計の針など)が、時に上下逆転のスケールがわかりづらかったのが悔やまれる。トイレのシーンなど、上下が逆転している感をより出せばもっと画として面白かっただろう。傑作。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-22 22:36:08) 211.どうしても時代のギャップというものが気になりました。 【アフロ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-06-11 20:32:29) 210.《ネタバレ》 パニック映画とは言え、本作の他人を救うために自らの命を落とすシーン・・・あたかもキリスト(教)の『受難』、もしくは『自己犠牲』のテーマを重ね合わさせるかのよう(笑)その意味でも胡散臭い神父、もしくは神父らしくない神父・・・ジーン・ハックマンのぶっきらぼうぶりさが、世俗におもねる宗教のあり方と一線を画すスタイルで描写されて面白い。 また一方で、助かったごく僅かの人たち。ハックマン扮する神父が実践した「天は自らを助くものを助く」・・・人々の動向や潮流に流されるのではなく、回りに逆らってでも自分たちの強い意思を捨てることなく、自らが逃げ道を切り開いていく以外に助かる道はない。たとえ天であっても誰も助けてくれやしない・・・とかく他力本願的な宗教のあり方に対して、なかなか皮肉なスパイスのある映画でもある。 【さるさるさる】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-04-24 12:40:19) 209.《ネタバレ》 パニック映画の先駆けだったと思う。これ以降何本ものパニック映画を見ることになった。 映画には、二人の牧師が登場する。一方は、神を信ぜよ、信ずる者は救われるという普通の牧師ジョン。それに対し、自分自身が道を切り引かねば神も助けてはくれないという異端の牧師スコット。この二人の信念の違いがこの映画の最大のテーマとなる。 船が転覆したとき、クリスマスツリーを伝って上に登るか、そのまま動かず救助を待つかなどの判断がまさにそうだ。 スコット牧師のジーン・ハックマンはとても牧師には見えない、あたかも十戒のモーゼのようなカリスマ的な存在、それがまた良い。 結局は9人の男女が彼について行くのだが困難の連続、途中で3人が死に、最後にはスコット神父も・・・。 それまで私が見た映画(悲劇以外)で、主人公が死んでしまうというのはほとんどなかった。もう少しでたどり着くという所まで行っているのに・・・。最後はやはり牧師に戻ったのか。 映画ではアーネスト・ボーグナインのロゴ刑事がとても好きだ。売春婦だつた妻をこよなく愛し励まし、スコット神父とはことごとく対立しながらも惜しみなく協力をする・・・。そのほか、元水泳選手だったベル、これまた彼女がいなかったらスコット神父は助からず、生き残った者も船尾までたどり着けなかったのだ・・・。 このポセイドン・アドベンチャーは特に思い出に残る映画で、続編もリメイクも見ることになってしまった。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-03-12 07:15:24)
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