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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(7点検索)】
3.《ネタバレ》 岡本喜八の作品としては『暗黒街の顔役』の方が有名ですが、どうしてどうして、本作の方が喜八らしさは濃厚で愉しめるかもしれない。お話し自体はハードボイルド刑事もの+任侠ものという感じです。三船敏郎の潜入刑事は、貫禄たっぷりの三船がストーリーラインはシビアなのにユーモア溢れる演技を見せてくれて、これが『用心棒』や『椿三十郎』より前の作品なのは興味深いところです。鶴田浩二はいつもの鶴田浩二で平常運転でしたが、お嬢様女優の司葉子がヤクザの情婦というキャラでヒロインというよりも汚れ役だったのは珍しかったです。この映画は脇役たちのキャラが立ちまくっていて、天本英世ら三人の殺し屋とミッキー・カーチスのコーラス・グループ、いわば元祖“キラーズ”みたいな連中が歌う“月を消しちゃえ”はもう抱腹絶倒間違いなしです。こういうところがいかにもな喜八節なんですよね。三船のトレンチコート姿は当時としては群を抜いたスタイリッシュだったと思いますが、残念だったところは彼は素手での殴り合いのようなアクションになると意外ともっさりしているんです。剣を握っての殺陣とは、やはり勝手が違ってくるんでしょうね。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-11-16 23:31:35)
2.《ネタバレ》 西部劇のような街並みや鶴田浩二が営むバーの雰囲気は思いっきり岡本喜八監督の趣味性が出ているし、殺し屋たちが店でうたうシーンのユーモアや、ミッキー・カーチスのキャラの面白さなど「暗黒街の顔役」と比べれば喜八監督らしさがよく出た映画になっていて本作のほうが楽しかった。ストーリー的にはやや物足りない部分もあるのだが、三船演じる主人公の刑事の設定が翌年の黒澤明監督の「用心棒」を思わせる部分があるのが興味深いし、稲垣浩監督の「宮本武蔵」三部作で共演していた三船と鶴田浩二の現代劇での共演も見どころ。ただ、「暗黒街の顔役」でも思ったことなのだが、元ヤクザの男を演じる鶴田浩二の演技はやはり東映の任侠映画に出ているときとかぶって見え、多少気になる部分があるし、「宮本武蔵」と同じように三船と鶴田浩二の現代劇での「対決」を少し期待したが、そこはやや肩透かし気味でちょっと残念。敵対する二つのヤクザの親分役を、喜八監督が助監督をやっていたマキノ雅弘監督の「次郎長三国志」シリーズでお馴染みの田崎潤と河津清三郎が演じているのはなんだか嬉しいし、面白い。この二つのヤクザの描き分けがすごく分かりやすくて明快だった。喜八監督の映画の中では傑作とは言い難い映画だが、最初に書いたように「暗黒街の顔役」より楽しめたので、少し甘いかもしれないが7点。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-03-06 13:19:06)
1.《ネタバレ》 これを見た日の日記を以下に再現する。『岡本喜八のリズムになりきってます。シーンの冒頭のカットでいつもハッとさせる。パッと踊り子に照明が当たったり、あるいはシーンの終わりを射撃場の“ダブル”で締めたり、キビキビしてる。それでいて殺し屋にコーラスさせる(やっちゃえやっちゃえ)なんてユーモアも忘れていない。ミッキー・カーチスが怪しげなライト浴びてギャーッと言うところまで。悪玉中丸忠雄が、あっさり手錠かけられちゃうなんてユーモアもなかなか。三船敏郎は、ちょっと「用心棒」を先取りしたような役柄で。』射撃場のダブルってのが何だったのかまったく思い出せないが、ミッキー・カーチスがギャーッと叫ぶってとこを再見したい気持ちが、いま激しく高まっている。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-01-07 12:20:28)
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【点数情報】
Review人数 |
5人 |
平均点数 |
7.00点 |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 1 | 20.00% |
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7 | 3 | 60.00% |
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8 | 1 | 20.00% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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