みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
2.《ネタバレ》 「家族」は一番小さな社会で教会で、人が生きていくのにどうしても必要なものだ。 非常時ほど、そうだろう。平和な時は「一人が好き」とか言って勝手気ままに生きている人間も、世の中が非常事態になり自分の生命の不確かさを感じたら、家族に自分の存在の確かさを未来の共有を求めるのではないか。 そして「家族」の中で守るべきは、子ども。弱いから守るのではない。子どもは「未来」だからだ。希望と言ってもいい。 自分たちの未来(子ども)を守るためなら、ほかの社会(家族)を滅ぼし、追放することに迷いはない。それが非常事態なんだろう。そう認めつつ諦めつつ、やはりそれは人間として哀しい。 そして「未来」が、「希望」が、無垢のまま死んでいくラストは、とてつもなくつらかった。 テレワーク中に何気に観ていたのに、まさか涙するとは思わなかった。派手な見せ場も謎解きもなにもない、淡々とした、だが良質な作品だった。つらいけど、たくさんの人にぜひ一度観てほしい。 【りりらっち】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-06-01 19:52:47) 1.《ネタバレ》 『家族のために』は魔法の言葉。おそらく人類史上、最も汎用性が高く、最も魅力的で、最も強力な行動原理となりうる概念と言えましょう。『惚れた弱み』『お国のため』『神のお告げ』なんて目じゃない最強呪文と考えます。当然ながら、免罪符としての効果は覿面です。例えば、空き巣狙い、万引き、病院立て籠り。“家族を守るため”という枕詞がつくだけで、犯罪行為が感動ドラマに早変わりするではないですか!しかしその一方、完璧な正義や、圧倒的な肯定力は、両刃の剣でありました。使い方を間違えると、とんでもないしっぺ返しを喰らう羽目に。坂道を転がるが如く、一直線に最悪の結末へ進む物語に震えました。それは主人公が思考を停止させ、可能性や選択肢を排除していたからに他なりません。我に正義ありと確信のある時ほど、自身の姿を省みる必要があるのかもしれません。予備知識も無かったため『モンスター映画』か『ゾンビもの』と高を括っていたところ、超シリアス鬱ドラマで、大いにへこみました。鑑賞の価値のありの見応えある作品ですが、緊急事態宣言が発出しているこんなご時世にわざわざ観る映画ではなかったと後悔しております。 【目隠シスト】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-04-10 19:24:18)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS