みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
3.話下手な人の話は、とかく長いものです。それは伝えたい事を全て語ろうとするから(自戒を込めて)。思いが強いと説明過多になってしまう心情は理解できますが、実際は逆効果です。相手の心に届けるためには、ポイントを絞り、相手に考えさせ、想像させる余裕を与えることが肝要と考えます。自身の思いを相手の心で再現してもらう余地を用意するのです。それは映画にも言えること。本作の脚本には、その心得が在りました。まるで程よい間隔の庭園の飛び石を踏む心地良さ。肝となるエピソードは丁寧に描きつつも、省略できる説明は大胆にカット。観客は見えない部分を、自身の頭で補足します。観客の想像力を信頼している良い脚本でした。ミステリーとしては真相部分が弱いものの、謎解きのヒント・伏線・ミスリードは存分に織り込まれているので不満は感じません。本格派ミステリーの風格でした。もっとも本作の見所はミステリーパートにあらず。少女たちの心の内を描いた青春ドラマにありました。対立、葛藤、混乱、そして模索…。彼女らは、その未熟な心と体で、もがき苦しみます。でもそれは何かを創造するために必要な痛み。自分の居場所を確保するための試練。決して無駄な苦しみではありません。現状維持に四苦八苦しているおじさんからすると、それはとても眩しく、羨ましい光景に思えました。人間、若いときに、動けるときに、行動しておかないと後悔しますね。忽那汐里や成海璃子ら実力派の若手女優の熱演が観る者の心を打つ、青春ミステリーの佳作でありました。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-06-20 21:47:18)(良:1票) 2.忽那汐里の提案によって四人が公園のブランコに乗る短いシーンは当然ながら原作小説にはない、ロケーションを活かした映画オリジナルのささやかな設定である。 それは四人の一列横並びと、ブランコの振り子運動、そして吊り手を握りしめる拳を映画表現する為のものと思ってよい。 謎解きの理屈は原作の領域に過ぎない。言語の行間を如何に実景化し、如何に画面にのせるかが映画の要であり、この作品はそこが充実している。 岸壁で夕陽に見惚れるシーンの横並び、公園の噴水でのじゃれ合い、衝動的な疾走と絶叫、健気な「手」のアクションなど、小説の記述では成し得ない映画ならではのエモーションにことごとく打たれる。 喜怒哀楽の内心を紋切型の表情演技で表出させない、微妙に屈折やコンプレックスが入り混じる女優たちの思春期の相貌もとてもいい。 四人はあるときはバラバラな方角を向き、あるときは求心的に向き合って手を重ね合い、そして横一列に並んで一方向を見つめる。 座り方、立ち方で各キャラクターの個性差を提示しながら四人を一画面内に収める配置はバラエティ豊かで、かつ的確だ。 舞台上で手を繋ぎ合ってスポットライトを浴びる四人のシルエットの画も美しい。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-06-11 20:15:03) 1.自分は好きだなあ、この映画。 確かにサスペンスとしては2点くらいの内容なんですが、出てくる女の子がすこぶる可愛いです。 成海璃子はウザいくらいに猪突猛進なキャラにはまっていますし、 森田彩華のボーイッシュさには惚れそうになれましたし(特に中盤のアレは反則)、 草刈麻有も「内に秘めた」演技がうまい、 忽那汐里は死ぬほど萌えます。 書いてて自分が気持ち悪く思えてきたのでそろそろ止めますが、彼女たちをほとんど知らない自分がこんなに魅力的に思えたのです。 これ以上なくアイドルを自然体で、かつ魅力的に表現しています。 観てて恥ずかしいくらいのザ・青春なシーンもいい。劇中劇の内容も面白い。 台詞は女子高生らしい「くだけかた」ですし、体当たりで演技をしてくれるので楽しいのです。 それはミステリー部分の安っぽさ(失礼)を補ってもあまるほどでした。 なのでファンは女房を質に入れてでも観るように。 【ヒナタカ】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-05-20 20:47:01)
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