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【クチコミ・感想(8点検索)】
2.《ネタバレ》 ロシアの香り。ホラーは土地の香りが大事。と言ってもこれは「ホラー」ってより「民話」だな。話はグリム童話にもよくある三晩妖怪と戦うってのだけど、主人公の髪形見ただけでもういかにもロシアの農奴。婆さんに乗っかられてフワーッと倒れ、またフワーッと置き上がるあの感じ。回転台の上を走ってるこのセットの感じ。全体にフワフワ感。メカじゃなく手作りの感触。涙がふっと赤くなり、起き上がった魔女がスーッと滑るように下りてくる感じ。どってことないことやってるんだけど、特撮でキラキラやるよりよっぽどハッとさせる。ロシアの土の匂いと、どこかでちゃんとつながってる。そして魔群の登場。湧いてくる感じがよく、壁面をいざるように降りてきたり、板の間からボタボタ落ちてきたり、手だけが出てきたり。本の中から烏が出てきたのは、二晩目だったっけ。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-03-22 09:57:16)
1.《ネタバレ》 ホラーとしてのクオリティは正直さほど高くはないが、中世ロシアはウクライナ地方の生活感溢れる描写がズバ抜けており相当に見応えある一篇。主人公であるキエフの神学生ホマーのぐうたら生臭坊主っぷりも実に活き活きして見事。ソ連お得意の奇麗ごとで塗り固めた共産主義万歳プロパガンダ映画とは完全に一線を画して痛快ですらある。本作ではゴーゴリの原作を忠実に素朴に描くことに傾注しているようで変にキリスト教のご利益を説いて説教・折伏する訳でもない。コレも欧米のキリスト教PR映画の多さに辟易の自分にとって新鮮な印象だった。必死に逃亡しようと試みたり、真相をバラして許しを乞おうとしたりジタバタした挙句に三日目の夜を迎え敢え無く変死を遂げるホマーの姿は運命に抗おうとして果たせずに死に行く我々人間の営みそのものを象徴するかのようだ。かといって決して陰惨ではなく、民話を思わせる朴訥さとユーモラスな語り口で見せるところが本作の秀抜な点と言えよう。ラストの妖怪大集合シーンは「ロード・オブ・ザ・リング」辺りに影響を与えているような気もする。気のせいか?でもP・ジャクソンならコレ観てても別に不思議じゃないしな。ともあれ、ウォッカからボルシチまでロシアの魅力が満載の隠れた名作に8点進呈! 【へちょちょ】さん 8点(2004-04-14 01:54:42)
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【点数情報】
Review人数 |
7人 |
平均点数 |
7.29点 |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 1 | 14.29% |
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6 | 1 | 14.29% |
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7 | 2 | 28.57% |
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8 | 2 | 28.57% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 1 | 14.29% |
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