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幸福(1981)

1981年【日】 上映時間:106分
ドラマサスペンスミステリー刑事もの小説の映画化
[コウフク]
新規登録(2009-10-05)【青観】さん
タイトル情報更新(2023-05-07)【イニシャルK】さん


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監督市川崑
助監督三好邦夫
手塚昌明
キャスト水谷豊(男優)村上
永島敏行(男優)
谷啓(男優)野呂
中原理恵(女優)中井庭子
黒田留以(男優)
永井英理(女優)
市原悦子(女優)車崎るい
草笛光子(女優)舟津川良子
浜村純(男優)中井長作
常田富士男(男優)千石刑事
加藤武(男優)剣持刑事課長
小林昭二(男優)福祉センター職員
三谷昇(男優)徳丸館の主人
辻萬長(男優)ムチウチ病の刑事
川上麻衣子(女優)みどり
佐々木すみ江(女優)雨宮の奥さん
三條美紀(女優)遠藤の奥さん
広瀬正一(男優)
原作エド・マクベイン「クレアが死んでいる」
脚本市川崑
日高真也
大藪郁子
音楽石川鷹彦
作詞松本隆「幸福ロンリーハート」
編曲石川鷹彦「幸福ロンリーハート」
撮影長谷川清
五十畑幸勇(撮影助手)
関口芳則(撮影助手)
製作馬場和夫
黒井和男
東宝映画
配給東宝
美術村木忍
編集土屋テル子
録音大橋鉄矢
斉藤禎一(録音助手)
東宝録音センター(整音)
照明佐藤幸次郎
その他土屋テル子(記録)
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【クチコミ・感想】

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14.《ネタバレ》 刑事ものの秀作。

だが、テレビの刑事ものと同じような鑑賞後の印象しか残らないため、
目立たない作品になっている。
ここで傑出しているのは、水谷豊の人間性。
あ~こんな人、もっといてもいいよなぁと思ってしまう。

その後、水谷は機械みたいな人間を演じることが多くなるのだが、
この作品の水谷みたいな俳優、もっと欲しい。
何というか、ギラギラしたとこがないんだよなぁ・・貴重な存在。 トントさん [DVD(邦画)] 7点(2024-10-20 23:09:23)

13.《ネタバレ》  正直なとこ言うと、「色が邪魔」だったのなら、モノクロで撮ればよかったんだ。更にいうと、DVDで再現されたシルバーカラーも、劇場で見た時の印象よりは、セピアに偏っている気がする。何だか、懐かしい感じになってしまっているが、もっと、灰色っぽい、無機質な感じの、"都会の色の抜けた感じ"のする色調だったはずだ。

 物語は、殺人事件を通して浮かび上がってくる、現代社会における家庭崩壊、親と子の姿、幸福とは何かを追求している。…そうである。そうである、というのは、パンフレットに書いてあるからそうなのだろう、と思うだけで、自分では納得していない。
 まず、その親子・夫婦と家族の姿が、物語として有機的に機能していない、というか、それを知った主人公刑事の行動に結び付くさまが、見えないというか。ただ並べて描写しただけ、という印象。事件が「彼の事件」になっていない感じ。
 主人公刑事は、事件によって明らかになった幾つかの家族の姿に触れなければ、あのままだったのか?普通女房に逃げられたら、まず会いに行って、どういう事か問い質すのではないか?ましてや子供のいる家庭で。居場所が判らないというでもなく。

 シルバーカラーの色調だけしか印象に残っておらず、物語をすっかり忘れていて、今回すごく新鮮に見られたのは、公開時に同時上映した『アモーレの鐘』の城戸真亜子の、豊な胸の印象が強すぎただけでは、なかったようだ。 Tolbieさん [DVD(邦画)] 5点(2012-10-27 23:35:17)

12.《ネタバレ》 横溝シリーズを立て続けに見た後だけに、市川監督の「幸福」はどんな映画だろうかと興味深く見たのだが、ホームドラマだと思っていたのが見事に裏切られた。(別に悪い意味じゃなく) 刑事ものだが、親子や夫婦間の問題など社会のさまざまな問題点を描いて見せる。特に望まれない子どもを妊娠した川上麻衣子は私には衝撃だった。
主役の水谷豊や中原理恵はまだ歌手としての印象が強く、「カリフォルニア・コネクション」も「東京ララバイ」のヒット曲もよく聴いた者だった。30年ぶりにテレビ(CS)で鑑賞、水谷豊の子どもを演じた二人など大変懐かしくいじらしかった。 ESPERANZAさん [映画館(邦画)] 8点(2012-10-12 00:48:59)

11.《ネタバレ》 親子や家庭の在り方、男と女、ミステリー・・・どれも平均点は取れてても傑出しているとは思えなかったです。

キャスト(中原理恵が良かった)や描かれている街並みが、なんとも昭和な感じで懐かしい想いにさせられましたが・・・ ぐうたらパパさん [DVD(邦画)] 5点(2012-09-02 14:51:05)

10.観ていて、飽きさせないですね。
盛りだくさんの内容でしたが、各々はきちんと帰結していたと思います。
クラシック映画ととらえてしまっている分、贔屓目に見てしまうのかもしれませんが、私は好きです。 こねさん [DVD(邦画)] 7点(2012-08-12 21:59:23)

9.《ネタバレ》 ただ1回らしいTV放映を子供の頃見て、印象に残っていたが、この度DVDで30年ぶりぐらいに再会。
市川崑作品の平易なセリフ回しや、朴訥な役者の演技はやはりミステリーを際立たせるためのテクニックであると改めて思う。
推理小説だと、理解しにくい部分を読み返す経験は誰しもあるだろうが、映像では1回で理解させなければならないという命題がある。
複雑極まる人間関係や、事件の謎解きを観客にわかりやすく「映像」で理解させるには、役者の演技とセリフを極力単純化して、観客に余計な情報を与え過ぎて混乱させないようにする効果があると思う。さらにコントラストの効いた映像の美しさは観客に想像力をかきたてる。優れた映像は観客に想像力を沸かせるものだと思う。
だからミステリーではない市川崑の作品は凡庸に感じるが、この「幸福」は子供の演技も朴訥なのが素晴らしく(子供の頃見た時にも違和感はなかった。今の有名な子役って子供の目から見たらイヤミにしか見えないのではないだろうか)、親子三人が抱きあうシーンも過剰にならず、次のシーンにあっさり切り替わる冷静さもいい。
クライマックスの犯人を追い詰めるシーンも、淡々とヒキの絵で見せ、犯人の顔もよくわからないのも、子供の頃は「太陽にほえろ!」の時代だっただけに、逆にすごく印象に残っていた。
音楽の静と動のコントラストも印象的でした。
今、この作品に再会して傑作だと思います。「幸福」という抽象的なタイトルでかなり損をしている作品かと思います。

どっぐすさん [DVD(邦画)] 7点(2012-05-28 01:05:47)

8.エド・マクベイン原作の米TV映画「87分署」シリーズからの一編を市川崑が雰囲気を損なう事なく巧く舞台を日本に置き換えて演出した良作。「熱中時代」の北野広大先生がそのまま刑事さんに転職したような水谷豊の役柄には好感。
白い男さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-02-09 21:58:28)

7.凶悪犯罪を捜査する刑事たちの姿を追いながら、
真の幸福とは何か?をテーマにした人間ドラマ。
事件の概要は刑事ドラマの1エピソードといった感じで、はっきり面白味はないのだが、
そこに親子愛や男女愛などのドラマを絡め、映画らしい深みのある内容に仕上がっている。
水谷豊は、熱中時代を演じていた頃なのかな? なんとなく刑事編のイメージを受けた。
人間の泥臭い一面を描かせたら右に出る者はいない、市川崑監督らしい演出の作品。 MAHITOさん [DVD(邦画)] 4点(2011-08-18 22:34:39)

6.ホームドラマ的演出、説明台詞・直接台詞の連発、視点のブレといった根本的な問題が、作品素材の良さを大きく殺している。これにはがっかりした。これだけいいキャストを使っておいて何でこんなことに・・・という感じ。 Oliasさん [DVD(邦画)] 3点(2010-09-27 02:05:18)

5.黒澤明監督の「天国と地獄」の原作者として、またアルフレッド・ヒッチコック監督の「鳥」の脚本家としても知られるエド・マクベインの「クレアが死んでいる」を原作に市川崑監督が手がけた刑事映画。公開後、一度テレビ放送されただけで長らく幻となっていた映画で、市川監督の80年代のもう一本の幻の作品「鹿鳴館」と並んで見る機会は永遠にないかもなんて思ってたが、今回、DVDで見た。市川監督のサスペンスといえば金田一耕助シリーズをつい連想してしまうが、この映画でも冒頭の本屋での殺人事件の凄惨さなどは思わず金田一的なものを思い浮かべてしまい、まさか「天河伝説殺人事件」のような原作を勘違いしたかのような駄作だったらどうしようと一瞬思ってしまったが、映画は事件をきっかけとして浮かび上がってくる人々の悲しい人間模様や親子の絆、人間の温かさをじっくりと描いていて人間ドラマとしてなかなか見応えのある映画に仕上がっていて面白かった。最初はカラーでなく白黒で撮りたかったが、「カラーで」という要望があってやむなく「銀残し=シルバーカラー」で撮ったというのは「おとうと」でも聞いたことがあったが、やはり「おとうと」や「かあちゃん」と同じく本作でも効果的に使われ、その2本と違って公開当時の現代を舞台にしているにも関わらず、映し出される東京の雰囲気がノスタルジックで、この映画の公開された頃に生まれた僕ですら、不思議とある種の懐かしさを覚えてしまうほど。主演の水谷豊、永島敏行、中原理恵という市川作品には珍しい顔ぶれもなかなか新鮮な感じで、とくに水谷豊演じる妻に逃げられた刑事と、その二人の子供たちの絡むシーンがどれもよく、病院で子供たちを抱きしめるシーンや、ラスト近くのやりとりがとても感動的だった。中原理恵も「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」のマドンナ役で見た時と違ってとても印象的。(寅さんのマドンナよりこういう映画での薄幸な役柄のほうが合ってる気がする。)市原悦子の存在感も凄いものがある。草笛光子や加藤武、三條美紀といった金田一シリーズに出演していた役者が出ているのがやはり嬉しい。(そういえば市原悦子も松竹の「八つ墓村」出てたなあ。)ともあれこの映画が長年日の目を見なかったのが惜しいくらいの出来で、80年代の市川作品の中でも最も市川監督の実験精神というか、映像作家としての個性が際立った傑作だと思う。 イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2010-06-08 19:45:47)(良:2票)

4.「1981年当時の現代」を普遍的に描くため、「シルバーカラー」という手法を使ったと市川監督は発言されてましたが、その地道な効果は30年経過した今、初見で鑑賞しても抜群だと思います。同じ姓の市川準監督「BU・SU」(9点)が、僕が大学進学の為上京した頃の「東京」だとしたら、この映画はまぎれもなくガキの頃、半ズボン姿で家族旅行で初めて上京した頃の、記憶にある「東京」。西新宿あたりの、まだ都庁建設前の遠景が数回インサートされますが、そのたんびに何故か胸が締め付けられるような気持ちに。メインの主役三人、水谷豊(熱中時代教師編での「みねっこ~♪」を思い出す)中原理恵、永島敏行も、決して巧い芝居などしていないけれど、市川監督の巧みな演出で、その拙さはカバーされていました。その分市原悦子がやたら目立つ。水谷が兄弟喧嘩の仲裁も含め、時折子供ふたりを抱き寄せ、抱擁するシーンが何度か出てきましたが、親子って何も言わなくてもいいから、この「ぎゅっと抱きしめてあげる」行為っていうのがやっぱ必要なんですよね。「鬼畜」とともに、親の自覚がないまま子供が出来て困ってしまった人に見せたい映画。単なる犯人探し推理小説の映画化として観たら肩透かしを食うかも。加藤武の出演は「金田一シリーズ」ファンへのサービスかな?(笑)80年代の市川映画で、権利の関係か唯一観られない「鹿鳴館」が観たい!! 放浪紳士チャーリーさん [DVD(邦画)] 8点(2010-03-13 11:19:14)(良:2票)

3. 建物や部屋の様子を見ながら、こういう時代だったんだな、と思い出しました。やや整理されていない部分もあったように思いますが、見る価値のある映画だと思います。
海牛大夫さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-12-05 14:58:06)

2.市川崑監督の作品の中で観ることは出来ないと思っていたこの映画、本当は東京まで行って映画館で見たかったぐらいだが、なかなかそうはいかない。CS放送での観賞となる。市川崑監督の希望によると、本当は完全モノクロの世界、映像で撮りたかったらしいけど、映画製作会社の反対によって実現しなかったと聞くが、何故?監督の希望通りにやらせてあげなんだ?ここらがもう1980年以降の日本映画の駄目なところである。それはさておき、市川崑監督らしい如何にもこれが今の日本である。昭和の日本の美しさ、映像だけでなく、親子の絆、それは妻に逃げられどうして一人で二人の子供を育てながら刑事という職に付いている水谷豊演じるこの父親と子供達とのやりとりの中に親子の絆、人間としての大切さを描いている。市川崑監督の描く世界はいつも何かドロドロした人間関係の中に見え隠れする絆、絆を大切にすることの重要性、タイトルにあるように「幸福」とは何か?という問いに対し考えさせられる内容の見応えのある作品になっている。所々で金田一シリーズを思わせる人物をここでも使うことで、金田一ファンにとっても別の楽しみを見せてくれているこの辺りの市川崑監督らしい映画を観る上での楽しみ方や、また特殊なシルバーカラーという映像によって、普段は見ることの出来ないようなこんな東京の姿までも映し出す。その市川崑監督の映画ファンは勿論、そうでない人にまで興味をという引き付けられる魅力がこの映画には存在する。それにしても市川崑が亡くなったからこうして観ることが出来るのか?と思うと何だかとても哀しくなるし、やりきれない。生きている間に誰もが見ることが出来なかったものか?日本映画だけの問題ではないが、監督が生きている間にDVD化して欲しかったし、全国の映画館で上映して欲しい。そういう映画があまりにも多過ぎる気がしてならない。 青観さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-11-28 11:32:36)(良:2票)

1.《ネタバレ》 市川監督の得意技とは言え、殆どモノクロのように見えるレベルの銀残しがキツ過ぎでない? 事件シーンがあまりに凄惨過ぎてしまって(金田一耕助モノのノリなワケで)、映画の印象を歪めてしまってない? (ついでに併映だった『アモーレの鐘』の存在が意味不明過ぎない?) そういうひっかかりがありはしたのですが、社会の底辺に澱む人々の悲劇のドラマと、その中に仄かに輝く温かさが鮮烈な印象を残す一編でした。メインに据えられた水谷豊、中原理恵、永島敏行という、市川作品らしからぬ当時の若い人々の演技が、映画にサラリとした独特な空気を運んでいて、主題歌などに漂うフジテレビ製作という背景も手伝って、ドロドロと陰鬱になりがちな題材の物語が、見終って爽やかささえ残します。長らく幻の名画状態になっていた(私も公開時に見たっきり)のが勿体ない、市川監督の個性がいかんなく発揮されている映画、市川監督を代表する作品の一つに数えられていい映画だったと思います。 あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 8点(2009-11-03 23:22:14)(良:1票)

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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 6.57点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
317.14% line
417.14% line
5214.29% line
600.00% line
7535.71% line
8535.71% line
900.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人

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