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現代性犯罪絶叫篇 理由なき暴行

(理由なき暴行 現代性犯罪絶叫篇)
(理由なき暴行【DVD】)
1969年【日】 上映時間:75分
ドラマモノクロ映画犯罪もの青春ものエロティック
[ゲンダイセイハンザイゼッキョウヘンリユウナキボウコウ]
新規登録(2011-03-24)【にじばぶ】さん
タイトル情報更新(2011-05-08)【にじばぶ】さん


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監督若松孝二
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【クチコミ・感想】

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2.《ネタバレ》 タイトルからするとその部分だけがクローズアップされそうな気がするのですが、それは全体の中では一部分(むしろ終盤では、美味しそうな展開にホイホイついていったら半美人局みたいな事態に引っかかる、という場面も)。根底に流れるのは、無力感と挫折感、いや挫折ですらない、「何もすることがない」虚無感と不毛感なのです。そもそもこの3人、ほかの交友関係がまったく見当たりません。口でああだこうだ言っていようが、誰からも相手にされていません。しかもそれに自分たち自身が気づいてしまっています。そういう、社会から脱落した「行くところがない」人たちの陽のあたらない虚空を容赦なく具現化したものとして、この作品は今に至る通有性を秘めています。●ただ、二度にわたる覗きのシーン、あれはさすがに無意味に長いような気が・・・。 Oliasさん [DVD(邦画)] 6点(2020-02-24 23:50:50)

1.《ネタバレ》 まず1960年代の新宿の風景を観ることができただけでも満足。
新宿にたむろする3人の青年。
お金もなく、女にももてず、将来の展望もない3人。
そんな3人が、6畳一間のボロアパートに住んでいる。
これだけの設定で既に面白いと予感した。

作品名や性描写などは過激な部分もあるが、それは一つの表現方法であって、あくまで本作が訴えたかったのは、やり場のない若者が鬱屈し、そしてその欲求のはけ口を見つけられないまま、性欲にはしる。
その結果、待っていたものは、社会により抹殺されるという結末。
なんという救いの無い話なんだろうか。

学生運動が盛んだった時代背景もあり、その学生運動にすら興味を持てない若者は、結局は社会の隅に追いやられ、行き場をなくす。

現代日本においても、不景気続きで、似たような窮地に追い込まれている若者も多いかもしれない。
そんな若者達が、どうしたらそんな境遇から自力で抜け出せるのか。
それを真剣に考えさせられた。

単なるポルノ的作品ではなく、社会派的な要素も持った作品で、新宿に当時、確かに存在したであろう、ジメジメとした実に陰鬱な世界をリアルに描いており、この時代の新宿に興味がある私にとっては、十分に楽しめる作品だった。 にじばぶさん [DVD(邦画)] 7点(2011-04-30 00:54:45)

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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 6.50点
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