みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 これも映画館で観たのだけど、どうにもロシア語・ボイスオーバー版とゆーのが雰囲気も演技も音楽も全て台無しにしている気がして、結局あとでDVD調達して再見する羽目になったという。ただ、そーする価値は十二分にありましたですね。 いちおう、ストーリーは(裏では)しっかりと繋がっているものの、断片的に語られるのでそこまですんなり入ってくる訳でもない。ただ、じっくり観てゆけばある程度は伝わってくるというトコロで、この手のアート系な作品としてはある意味適切な分かり易さ(分かり難さ)具合と言えるかも知れない。なんとなく話が分かる様な分からない様な空気感の中で、より注意を払って観てゆくべきなのはやはり映像の方。オリエンタルで時代的で、ある部分は絢爛豪華であり、またある部分は素朴であり。背景となる自然の情景も荒涼としつつも広大で、そして何よりそんな中に人々は誰しも力強く描かれてゆく。あまり他では観たことの無い家畜の大群を使ったシーンやエスニックな踊りのシーン、同様に音楽も率直に実に素晴らしかったですね。映画としてのバランスの面は『ざくろの色』よりも良好かと思います。非常にコアなジャンル、グルジアン(ジョージアン)民俗的歴史映画として、すごく貴重で観る価値のある作品かと。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-11-08 03:17:57) 3.見たときはなんか勘違いしてて『ざくろの色』→『アシクケリブ』→本作、の順に作られたと思い込んでいた。だんだんと洗練の過程が分かるな、と思ってたら、『ざくろの色』→本作→『アシクケリブ』の順であった。本作のあとで、あのギンギラギンの『アシク』を作ってたんだ。とんでもない野郎だ。この『スラム』が一番こってりしてない作品じゃなかったでしょうか。メイクも淡白で、今までの人形劇志向と違い表情を持たされるシーンがあったし、室内シーンの照明も、ほかのわざとベタッとさせるのと違って、明暗をつけたりする。正面を向いた人、家畜の匂い、などは同じで、図柄優先の作風。愛国青年の殉死の感動物語よりも、女の屈折した復讐劇のほうに重点が置かれていたよう。ギリシャ悲劇風。コーカサスとギリシャってトルコ挟んでけっこう近いんじゃないか。愛と憎しみ、個人の情念が国民的伝説に溶け込んでいる、ってのが基本姿勢らしい。この人本人の弾圧と創作の関係にも通じていきそう。死ぬ青年が思い描く侵略のシーンてのがあって、羊の群れが匍匐前進する敵兵たちに追われて移動していく。あれなんかホントああいう図柄を収めたいためだけに入れたシーンと思う。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-08-17 12:35:33) 2.寓話めいたというか、宗教がテーマになった呪術的な内容で、パゾリーニの描く世界を想起させるが、パゾリーニの映画ほどに刺激も面白味もない。 “セルゲイ・パラジャーノフの映像魔術”とかいう謳い文句の書いてあるビデオテープをレンタルしてきたが、特に映像面での芸術的な感動も得られず。 これで未見の『ざくろの色』に対する期待度も、一気に降下した気がする。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 2点(2010-12-04 23:39:45) 1.憧れのバラジャーノフ監督作品、観られて嬉しい。 それはそれは美しく気高い映像に、うっとりと見惚れました。 神話か幻を見ているような気分になりました。 【たんぽぽ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-05-30 21:21:28)
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