みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.まずは孫がいる夫婦を演じるケビン・コスナーとダイアン・レインがいい。 孫を心配して旅に出る。馬に乗って現れる先住民の血をひく若者との、 見渡す限りの平原が広がるノースダコタでの、西部劇のような空気感がある出会いの場面がいい。 しかしこれでもかというほど嫌な雰囲気をまとうウィーボーイ家の面々が次々と現れる。 特に一家をマインドコントロールで支配しているかのような一家の女主人役のレスリー・マンヴィルの存在感が凄い。 ウィーボーイ家との対面以降は何とも言えない不穏で嫌な空気が充満するのですが、 それでもこんな結末になるとは思いもしなかった。決着に至る最終盤はあまり好きな展開ではないですが、 作品の空気づくりの巧みさや主要キャストの素晴らしい仕事もあり、見応えのある映画になっていると思います。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-04-01 17:19:57) 2.《ネタバレ》 なんというか終始ケビンコスナーが可愛そうな映画だった。 娘(じゃないんだけど)と孫が再婚先であんな扱いされ、嫁は思いつきでとんでもない発想をし、それに付き合った挙げ句指を失い、最後は撃たれて死ぬ。 時代が時代だけに今の常識が通用しない部分もあるんだろうけど、それを抜きにしてもちょっと置いてけぼりくらった感じあります。 嫁さんもそうだけど義娘のあの煮え切らない感じもモヤモヤ。 元刑事の人脈活かすかと思ったけどそれもなしか。 【悲喜こもごも】さん [インターネット(字幕)] 5点(2023-05-11 21:20:18) 1.《ネタバレ》 マーガレットとジョージは長年連れ添った熟年夫婦。もはや老境に差し掛かろうかという歳になった彼らは、人生の良い時も悪い時もともに乗り越えてきた。中でも一番辛かったのは、結婚し赤ん坊が生まれたばかりだった一人息子が、乗馬中の事故でこの世を去ってしまったこと。それでも遺された孫だけを生きがいにこれまで頑張ってこれた。そんな孫の母親であるローナが、この度再婚することに。「大丈夫、二人の新居はすぐ近くの町だし、いつでも会いに行ける」――。そう自分に言い聞かせるマーガレットだったが、ある日、可愛い孫に手を挙げる義父の姿を目撃してしまうのだった。さらには、何の断りもなくローナが義父の実家へと引っ越してしまう。いやな予感に押しつぶされそうになるマーガレット。居ても立ってもいられなくなった彼女は、元保安官であるジョージに孫を探して連れ戻そうと提案するのだった。義父の実家がノースダコタにあるという情報のみを頼りにオンボロ車で旅立つ夫婦だったが…。息子を亡くし失意の中に生きてきた初老の夫婦が、連れ去られた孫を探して旅する姿を描いたロード・ムービー。名優ダイアン・レインとケビン・コスナーがそんな長年連れ添った夫婦役を演じているということで今回鑑賞してみました。とにかくこの二人の、本当に夫婦としてずっと暮らしてきたんじゃないかとしか思えないくらい自然な姿にやられちゃいました。もはや人生の終わりが見えてきただろう二人の枯れた佇まいがとてもいい。そんな夫婦が古い車で旅する前半部分は何とものんびりしていて、でも息子を亡くしたという哀しみも充分に伝わり、上質のロード・ムービーを観ているようでした。ところが後半、孫を強引に家へと連れてきた義父家族が登場してから作品の空気ががらりと変わります。特にこの家族を精神的に支配するお祖母ちゃんの強烈な存在感!次に何をするか分からない不気味な言動がすんごく怖い。でも、こういうきっついおばさんって結構居るよねと思わせるところがまた巧いです。物語はここから、明らかに虐待を受けているだろう孫とその母親を主人公夫婦がどうにかして救い出そうともがく展開になってゆきます。この脚本も良く出来ている。血縁的には孫にあたるのだけど、息子が死んで母親が再婚したのだから法律上は赤の他人。客観的に見れば、明らかにこの主人公の方が誘拐犯となってしまう。ここら辺、何とも歯痒い。そんな八方塞がりの状況を打開するために夫婦が最後に取った行動……。きっと孫を救うにはこの方法しかなかったのだと思うと、何とも言えない切ない余韻を残してくれます。観終わった後、「良い映画を観たなぁ」としみじみ思える良品でありました。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2022-03-29 02:02:41)
【点数情報】
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