みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
19.もちろん課長の生き様もだけど、葬式の席で課長の名誉を守り抜こうとした、あのおっさんがとても感動させてくれる。 渡辺課長があんな行動に出たのは、別に役所の体質を変えようとしたわけじゃない。自分が生きた証を見つけたいという、ある意味では自分勝手(いろんな人を巻き込んでいるし)な動機からなんだけど、そんな彼の行動から役人体質に心を痛め、現状に立ち向かえない自らの無力さに苛立ちを覚えているおっさんの姿を見ていると、人間って捨てたもんじゃないと思えてくる。 噂に違わない傑作でした。 【池田屋DIY】さん 9点(2004-04-06 12:57:14) 18.半世紀前の作品なのに、人の考え方や行動は、今とほとんど変わってい ない気がした。主人公は後、半年しか生きれないと悟った時、 お金を使い、お酒を飲み、幸せな気分になろうとする。でも、結局 そんな事では生きているという気分にはならず、悩んだ末、死ぬ前に 仕事で後悔を残さないようにしようと悟った志村喬演ずる渡辺課長。 それが「生きる」という事かどうかはわからないけれど、自分も 死ぬときに後悔はしたくない。だから俺もいつ死ぬかわからないので、今を精一杯行きようと思います。 【ボビー】さん 9点(2004-03-28 23:35:18)(良:1票) 17.人の苦しみや絶望は、他者と関わることで癒されることもあるけれども完璧ではない。やはり経験している本人にしか分からない部分が必ずあり、またその部分が一番苦しいところである。それを癒すには、究極の自己満足が必要。社会的にどう評価されようと、何と思われようと自分のために必死になる。後半から終盤にかけては、身内も含めた他人の理解の限界を示している。シビアな現実をこれでもかと示している。そして、そんな闇のような世の中で孤独にさいなまれても、必死に生きていかなくてはならない。「生きる」とはそういうものだという厳しい決意を受け取った。 【ラーション】さん 9点(2004-03-14 02:00:07) 16.学生時代に見てめちゃくちゃ感動した。いま見ると直球すぎて少し引くところもありますし、最後の30分はくどいですね。まあでも、なにしろ1952年ですから、多少やぼったいのは仕方ないです。 【青い車】さん 9点(2004-03-04 15:34:10) 15.「生きる」とは。果たして彼は生きることが出来たのか。ひとつの仕事をやり遂げ、いくらかの市民に感謝された。しかし一方で、家族は彼の苦しみを知ることは出来たものの、理解したとは到底思われない。通夜の席での役所の面々の能書きにもただ黙って聞いているだけとは情けなさ。また同僚達もおなじで、彼のようになろうとは酒の席とはいえ言ったにもかかわらず、またもとのお役所仕事に戻ってしまう。死を宣告された時、自分の人生を振り返る者もいれば、死に屈してしまう者もいるだろう。また何もしなかった人生でも満足してしまう者もいるだろう。だが彼は後悔し、そして人生を取り戻そうと紛争した。そしてわずかではあるが満足感を得て死を迎えられた。周りがどう思おうが本人の問題であろう。歯車の一部と化してしまいがちな日々といかにして戦うか。命短し、恋せよ乙女である。 【wish】さん 9点(2004-02-22 12:35:10) 14.ラストシーンが凄い。 【コダマ】さん 9点(2004-02-12 16:15:10) 13.この時代にこういうことを考えられる黒澤明はやはり天才だと思う。もしも自分がこうなったら果たしてああいうことをやれるのか? 【プラスチックハンティング】さん 9点(2003-10-31 18:20:05) 12.主人公を演じる志村喬の独特で鬼気迫る演技がすべてに尽きるでしょう。しかも、これほど奥が深く密度の濃いい作品はそうは無い。巨匠の練り上げられた脚本に見事なまでの演出。さらに、この当時の文化、風俗、慣習等もしっかりと描き込んでいる。まさに見れば見るほど味があり、新たな発見があるという典型的な黒澤映画。 やはり、主人公が児童公園で“ゴンドラの唄”を歌うブランコのシーンが圧巻。それはミイラなんかではなく、“生きた”人間としての“大往生”そのもの。このシーン、個人的には大人の“おとぎ話”と受け取りたいですね。 【光りやまねこ】さん 9点(2003-08-23 23:26:23) 11.コメディだという指摘は鋭い。でもそのあまりに重いテーマと問い掛けに打ちのめされる。 【ひろみつ】さん 9点(2003-06-28 01:57:19) 10. 最初見たときには泣きました。 20年後、テレビで見た時は5回目でした。演出がちょっとあざとく感じたけど、やはりしんみりしました。傑作です。 【kan】さん 9点(2003-03-24 17:47:39) 9.泣きます。ビデオだと志村喬がボソボソ何を呟いているのか聞こえないのが残念。 【クー】さん 9点(2003-03-23 08:13:45) 8.何かの映画紹介で見てあらすじは知ってたのですが、いい意味で裏切られました。お葬式のシーンのラスト近く、主人公の同僚達が、主人公の遺志を継ぐぞ、みたいなことをいって盛り上がってるのを観て「おいおいこんな終わりかたかよー、世界のクロサワとかいってたいしたことないじゃん(ごめんなさい!)」と思っていたのですが・・・あのラスト!ラストシーンではピカイチです。どうも「世界のクロサワ」というキャッチフレーズに怖気づいて今までクロサワ映画を敬遠してたのですがこの映画はすごく「まっとう」な映画だなーと思いました。それにしてもお役所ってむかしからあんなだったんですねー。 【ぐるぐる】さん 9点(2003-02-17 16:38:13) 7.これは、議員、官僚、全国各地のお役人方に研修か何かで定期的に見せるべきだと思います。少しはお役所仕事を恥ずかしいと思うようになるんじゃないでしょうか?(ならね~か?)当然、全国の善良な市民も見なければいけない作品でしょう。 【クロマス】さん 9点(2003-01-26 16:07:07) 6.人間の「生」というものがどれほどのものなのか、どういうことなのか、映画からひしひしと伝わってきます。人生観というものを考えさせられる凄い映画だと思います。 【恥部@研】さん 9点(2002-12-05 17:20:51) 5.まさに対位法の映画。実に勉強になった。病院からでていく渡辺に車の慌ただしさ。辞表をだした女性との会話と学生の楽しそうな会話。葬式で泣く女性達と部下。対位法があちこちにあります。それによって映像的に、そして内容的に豊かな映画になるのでしょう。行政に対する意味合いも含まれています。死ぬことを意識し、理解することにより、精一杯生きられるのです。あの曲も印象的でしたが、夕日をみて「美しい」の言葉もよかったです。 【あろえりーな】さん 9点(2002-04-19 19:17:37) 4.ブランコのシーン直前、警官の「あんまり、嬉しそうだったので」の瞬間、ぐっと。 【バーティゴ】さん 9点(2002-02-24 20:29:16) 3.前半は志村さんの演技がユーモラスで思わずくすくす。歌を歌いながら泣いているシーンも、私は笑ってしまいました。ぼそぼそ話す聞こえにくいかすれ声が良いです。後半、きらきら光る雪が降る公園でい~のち~み~じか~しを歌うところはすごくジーンと来てしまいました。個人的に、喫茶店でオモチャのうさぎがかたかた走るところとそれをもって階段を下りていく渡辺課長が好きです。お葬式の後、同僚がまた元通りに仕事をたらいまわしにしていくのは、現実的かつ苦笑するところなのだろうが、私はちょっとショック。個人的にここでも千秋実さんが良いです。 【舞花】さん 9点(2002-02-14 16:44:36) 2.命短し恋せよ乙女~。感動して泣きじゃくりです、見た後数日間この歌が頭から離れませんでした。志村喬がブランコでたたずむシーンとか、葬式で同僚が語り合う所とか・・・。いつの時代でも女ってやつは・・・。ちょっと志村さんのセルフが聞き取りにくいか。 【マゴリア】さん 9点(2001-12-23 03:06:43) 1.七人の侍とか用心棒とかしか黒澤映画を見たことの無い人は必ず見るべし。歌っちゃお”いーのちーみじいかしー” 【すめ】さん 9点(2001-05-15 00:50:49)
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