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【クチコミ・感想(8点検索)】
3.冒頭、京大事件(滝川事件)をモデルにした物語であることが示されるけれど、内容的にはその後日談のような展開が中心で、弾圧による夫の死と、残された妻が力強く生きていこうとする姿が描かれます。後半、スパイの身内として冷たい視線を浴びつつも、農作業に励む原節子の姿が、これでもかこれでもかと描かれる、このあたりのプロレタリアートな感じが、例によって例のごとく、もうホラー一歩手前なんですけれども。 あまりこの路線を突き進むと、都会生活よりも田舎の農作業の方が尊いんだ、みたいな感じになってきちゃって、胡散臭くもなるのですが、農作業の後、川で休める手と、ピアノを弾く手とが呼応し、うまく回帰していく。いや、それより何より、後半の迫力自体が、そんな胡散臭さなど吹っ飛ばしてしまう訳ですけれども。もの凄い「怒り」のようなものが、感じられます。 そして実際、この泥まみれで働き続ける原節子の美しさ。最初の方でうわー変な髪型だなあと思ってたら(失礼)、その布石だったか、と。 なんと、杉村春子ですら美しく見えてきてしまう、ってそんなアホな(って、そんな失礼な)。 ところでタイトルに「青春」なんていう言葉を入れちゃうのは、どうなんですかね。実際の内容よりだいぶ甘い印象になってしまいますが。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-04-23 09:43:07)
2.黒澤作品に於いて、女性が主人公という数少ない本作。京大・滝川事件とゾルゲ・スパイ事件をモチーフに大平洋戦争をはさみ、反戦運動家を選んだ女性の、信念を持ち強く逞しく生き抜く姿を描いている。当然見どころは、スター女優原節子の演技。しかも、定番のお嬢様役のみならず、ドロドロの汚れ役を好演したところが本作の売りでありミソ。見方を変えれば、敗戦直後ということもあり、愛する夫や息子を失った世の女性に向けて“強く逞しく生きる”というエールを送っている作品とも言える。やはり野太い仕上がりの中、黒澤節を感じ取ることが出来た。 【光りやまねこ】さん 8点(2004-01-14 22:02:04)
1.原節子がこんな泥まみれになる作品って観たこと無いですね。テーマはやはり黒澤作品。勿論彼にとって初期の作品なんで、“やはり”と言うのも妥当かどうかは分かりませんが、京大紛争からスパイと罵られてって展開は、これが1946年作ってことを考えると凄いことだと思います。差別に屈しない強さを感じさせる原節子の大きな瞳に、観ているこっちもたじたじになりました。 【イマジン】さん 8点(2002-01-27 15:45:16)
マーク説明 |
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《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
37人 |
平均点数 |
5.97点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 2 | 5.41% |
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3 | 1 | 2.70% |
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4 | 1 | 2.70% |
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5 | 9 | 24.32% |
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6 | 11 | 29.73% |
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7 | 8 | 21.62% |
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8 | 3 | 8.11% |
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9 | 1 | 2.70% |
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10 | 1 | 2.70% |
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【その他点数情報】
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