みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
35.人と人の結びつきなんて、とても“あやふや”で、脆いものだろうと思う。 結ばれることも、離れることも、実際紙一重で、ギリギリな状態。 でも、だからこそ、今一緒にいられることが、愛おしく素晴らしいものなのだと思う。 ふと一緒になった夫婦が、愛し合い、傷つき、泣き、笑いながら、それでも共に生きていく。 特別に劇的なわけではない。 普遍的だからこそ、その当たり前の“結びつき”が、キラキラと光り輝いて見える。 なんて素晴らしい映画だろうと思った。なんて人生は素晴らしいのだろうと思った。 木村多江+リリー・フランキー。 何とも味わい深い配役によって、とても魅力的な夫婦像を見せてくれた。 特に、木村多江の存在感が素晴らしく、10年という歳月の中で、子を亡くし深く落ち込んでいく繊細さと、そこからまた浮かび上がっていく力強さを、とても魅力的に表現してみせてくれる。 また、リリー・フランキーも、陰惨な数々の事件を法廷画家という視点で触れながら、心揺れる妻を静かに支える朴訥な夫を好演したと思う。 そして「ハッシュ!」以来の待望の監督作品となった橋口亮輔の繊細な人間描写が冴え渡る。 人間が傷つくことに、明確な理由なんて存在しない。 だから、そこから立ち直っていくことにも、理由なんてない。 どうするべきだとか、何をしてはいけないなんてなくて、それを求めようとしても難しい。 ただ一つ、ヒントがあるとすれば、それは、「時間」だと思う。 「時間」さえ経ることができれば、人間は大抵のことは消化できる。 そういう、人間の根本的な“つよさ”を描いた映画だと思う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 10点(2009-03-29 10:54:18)(良:2票) 34.こんな人たち絶対います。 【アフロ】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-11-17 15:51:16)(笑:1票) 33.一方に20世紀末の世間を騒がせた事件史があり、一方に無名の夫婦の歴史がある。でもこうして裁判所での事件を並べてみると、個性的に見えたそれぞれが同じ「社会からの逃走」という病いの別の症状の現われに見えてくる。また、妻の母に認められるまでの夫婦史を眺めていると、世の夫婦というものは同じようでいてそれぞれの特殊を生きてるんだな、と思わされる。普遍と特殊がスルリスルリと交替しあっているような世界観。それらを貫いているのは「人生から逃げない」ということ。別に歯を食いしばって抗うことでなく、柔軟に、しかし逃げないということの大切さ、そんなテーマの周辺を回っていたような気がする。「とにかく面倒なことからは逃げよ」という人生訓を守って生きてきた者にとっては、粛然とさせられる。法廷スケッチという一日だけ有効な絵と、寺の天井画という永く残る絵、でもそれらが等価に支えあって夫婦になっており、また社会が成り立っている、そんなことを見ながら考えていた。夫婦のいさかいなど、長回しで場の雰囲気をそっくり捉えるところが、うまさ。ただ親戚連中は、時代の変化を見せるために動員されたような感じで薄っぺらい。それと天井画ってのがやや唐突だったような。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-05-29 12:07:23)(良:1票) 32.甘過ぎず苦過ぎず。 人肌燗で清濁併せ呑んだ気分。 【michell】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-05-18 22:51:59)(良:1票) 31.ストレスが溜まりすぎて体がボロボロになりました。とにかく長い……ダラダラと長い……本当に長い……いつ終わるんだろう……このシーン、何の意味があるんだろう……早く終わらないかな……こんなに長く感じた映画もめったにありません。1時間40分くらいに編集してくれれば7点くらいになってたかもしれませんが、観終わって鬱病をうつされたような気分です。……しかし本当に長い……(溜息) 【クロエ】さん [DVD(邦画)] 3点(2009-04-15 12:16:20)(笑:1票) 30.橋口亮輔の自然な演技で撮る方針が良い。 キャストもベテラン揃いだし、安心して見てられた。 全体としてとてもよかったのだけど、家族関係のゴタゴタは筋が追いにくかった… 【よこやまゆうき】さん [インターネット(邦画)] 7点(2023-05-24 11:38:05) 29.色々な形の生活の中で、世の中、動いているんですよ・・・・と言いたい映画なのですかね。 もう一つ、ピンときませんでした。 【cogito】さん [DVD(邦画)] 5点(2018-06-24 18:44:04) 28.面白いような、面白くないような。退屈なような、退屈でないような。 もう一度観たいとは思わないが、否定するものでもないし。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 5点(2017-02-24 20:01:59) 27.こういう映画は好き。 最近良質な邦画が増えて気がする。 【aimihcimuim】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-08-13 23:00:39) 26.音楽の使い方が良いですね。使い始めから物語が展開し始めるので、「おっ、始まったな」と感じます。しかし、始まるまで長すぎ!そして終わるの早すぎ!どうでもいい話が長々と続いてようやくエンドロールかよ!興味が持続しないのが残念でした。 雰囲気はすごく好きなんですけどね、なんだかなぁ。音楽が流れている時間の前後10分だけ見ればいいんじゃないかな、なんて思ってしまいました。 【カニばさみ】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-03-08 07:59:04) 25.個人的に私のぐるりに通じるものが有り、木村多江さん演じる翔子に感情移入してしまいました。そして父に逃げ(自殺)られたと感じ、残った家族との接点も拒絶してきた、一見いいかげんだけそ実は信念を持った死生観を持つキャラのカナオ。リリーさんにぴったりでとても好感のもてる役でした。そんな夫:カナオと鬱になり死に向き合う妻:翔子のぐるり(周りの人間)のお話。人はそれぞれ癖があり、いろんなバランスの元に生きてるね。やさぐれババア役の倍賞美津子さんもラスト良かったなぁ。個人的には翔子の兄嫁のキャラみたいな人は苦手です。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-07-16 18:55:42) 24.法廷画家という主人公の職業を通して宮崎勤や宅間守、お受験殺人、オウム事件等の裁判を傍聴させるという描きかたが秀逸。同時に欝の妻と社会変動に振り回される妻の家族を描くことで、社会から逸脱し特異な犯罪を犯した犯人と、ごくありふれた日常の社会病理を平行して描き、いかに逸脱せずに生きられるか、現代社会の社会病理を鋭く突いた傑作の社会派作品となっている。特に裁判部分は有名事件の裁判の傍聴ものだけで一本作って欲しいほどの興味深さで、逸脱してしまった犯人の言動は時にコミカルですらある。それにしても木村多江、冒頭やたら明るい女性だったので木村多江が明るい役とか珍しいな!と思ったら案の定である。子供に戻ったかのように泣きじゃくる脅威の演技。ハリウッドにもあれほど汚い顔で綺麗な涙を流せる女優は居ないだろう。それにしても木村多江、化粧で整っているときより顔が崩れれば崩れるほど魅力が増していく謎な女だ 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-06-17 14:59:54) 23.みてて胃が痛くなりました。監督の微熱と子の喪失は符号するのかと…。 ただ法廷画家という職業を描くという観点からは視るべきものがあり。 【かれく】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-12-26 12:16:11) 22.これは いい映画でした うまくいくはずなのに・・思い描いてもうまくいかない なぜだかわからない マイナスのスパイラルがとてもリアルに出てるように感じました 主役2人がすごい これは監督はじめスタッフさんの力もあるでしょうが 自然でいい 親戚が集まると 大人たちはなんともつまらない話ばかりしているのが子供のころつまらなかった ただ ああして集まってたわいのない笑いができるようになるのに1山も2山も越えてきているということが大人と言われる年になってきてだんだんわかるようになった 僕もいつかああして笑えるような大人になっていきたい 【おでんの卵】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-11-27 21:14:23) 21.ここぞというとこの長回しと、他愛もない描写に注がれる暖かい視線は素晴らしい。構図も一つ一つ工夫していていい画でした。ストーリー自体はハッシュに比べるとオリジナリティには欠けますが、似て(?)非なるものであったハッシュと違い、夫婦を正面から扱っているあたり、監督の成長というか意識の向くところからすると必然の題材選択だったのかもしれません。最初はだめだめに見えるリリーフランキーのダメさ加減が段々いい感じになっていきます。木村多江の堅さと溶け合っていくかのようでした。いい映画でした。 【Balrog】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-11-17 23:36:30) 20.作品との相性が悪うございました。 【ひであき】さん [DVD(邦画)] 3点(2010-10-30 11:30:11) 19.高評を得ているとは聞いていたがここまで高いとは思わなかった。多くのお気に入りレビュワー様方まで褒めているのでちょっと困惑。正直つまらなかった。というか面白くなりようがないと思うのだが。ゲイカップルに女という異物が混入する(『ハッシュ!』)から映画になるのであって、ずっと妻と夫の10年を映し続けたって面白いわけがない。せめて自動車で移動(ロッセリーニ『イタリア旅行』)でもしてくれりゃスリリングにもなろうにそれもない。あえて面白くなりようのない設定に挑戦してるのだろうか。夫婦の10年というのはもしかして面白くなりようのない代物であって、それを描くためにあえて映画の醍醐味を封印してるのだろうか。だとしても、つまらないものはつまらない。冒頭、「セックスをする日」という取り決めに関する夫婦の会話はなるほど可笑しかったし、両者の性格を見事に描写もし、その後の展開を大いに暗示もする見事なシーンになってはいるが、見事すぎるというか、あまりに意味を持たせすぎてわざとらしく感じられた。そう、会話のひとつひとつがわざとらしかった。物語そのものに文句はないが、その物語のためだけに交わされる会話が自然体で交わされれば交わされるほど不自然でわざとらしく感じた。裁判シーンは相当にわざとらしかったのだがこれはあえてしてるんだろう。ほとんどコメディのノリ。そのノリは何も起こらない夫婦の物語の単調さを救うためのノリだったのか。でも元ネタ事件がわかりやすすぎてちょっと受け入れ難くもあった。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 2点(2010-05-17 18:36:37) 18.良い映画だ。 一応の設定と結論、いろんな材料をバラバラと提供したので。あとは観る人が自由に考え好きなところを持ち帰ってください。という作り。 自分は。かなりいい加減な夫が仕事を通じ、いい加減さを残しつつ男らしくなるところ、きっちりしていた妻がきっちりいかなくなり壊れていくが、時間と夫に癒され立ち直っていくところに感動し、たまに発する台詞にドキッとさせられ、脇役の役者陣に敬意を表し、チョイ役の役者にも驚いた、結構スキ無く作ってあるので、飽きずにどっぷり映画に浸れる。 日本映画としてこのテの映画の、ある程度の到達点に達していると思う。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-03-22 16:24:16) 17.ドロドロした本音が簡潔な台詞で淡々と語られる。渋い。一言一言が重いっちゅうか、無駄な台詞が少ないというか、グットですね。 リリーフランキーの箸の持ち方。ああ、確かにちょっと変わってるな~って東京タワーの下りを思い出しました。 【トメ吉】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-03-01 10:55:16) 16.淡々と約10年間、佐藤夫妻のぐるりのことを描いてて誰も思い当たることがある空虚さと幸せをうまく表現していたと思う。 【HRM36】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-02-03 12:49:08)
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