みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
32.公正を演じるニュース番組が実は社内の権力争いや資本間の動きと無縁ではない、というなかなかに自分好みのテーマなのですが、どうにも中途半端な印象を受けました。一旦は社会の動きを制したキャスターの喋りが抽象論議に向かうことやいんちきなテロ集団が、真剣さを薄めています。 華を添えるはずの浮気話も、予定調和と当事者が言うとおりの薄っぺらさ。 生じた困難さを打開するために暗殺って、ここまで来ると、製作事情に何かあったのではと勘ぐるレベルです。暗殺者二人はあの後どうなると想定された計画なのかを考えると、リアリティは薄まるばかりです。 まあ、飽きずに最後まで見られましたけどね。 【傲霜】さん [DVD(字幕)] 6点(2023-08-25 09:48:18) 31.自分の思い通りに世間が動くことで、神にでもなったかのような錯覚をしてしまい、気づかないうちに人としての常識から逸脱してしまっている。。。この映画は極端な例だと思いますが、テレビ、マスコミ業界に限らず、政治家や官僚、成金社長はみんな似たようなもんじゃないでしょうか。 日本人ってそういったものに特に踊らされやすい感じがするので、日頃から気を付けたいです。 全然関係ないですがフェイ・ダナウェイってどこが美人なんですか? 【マー君】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-08-14 14:21:01) 30.けっこう古い作品ですが視聴率を巡っての醜いドタバタは現在の日本に通じるものがあります。 30年前にテレビの現状を予測していたというよりは、30年間経ってもテレビのあり方自体は進歩していないということを感じさせられました。 今の日本のテレビ業界は相当迷走してますので、この作品自体のインパクトはあまりなかったです。 下手すれば現実のほうが酷いでしょうから。 主人公にはまったく同情できませんでした。どこか朝番組のフリーキャスターに重なってしまったので・・・ 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-12-01 16:18:22) 29.今から30年以上も前に現代のTVの情勢を危惧した先見性が素晴らしい。現代のTVは、完全な視聴率至上主義になっていて、数字を出す為ならやらせも厭わない状態です。この映画に出てくる登場人物はほぼ全員狂っていて、TV業界の異常性を現していると言えます。この映画で起きた出来事がこれから先ないとは言い切れない部分にTVの怖さを感じさせますね。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-27 00:54:43) 28.フェイ・ダナウェイが妖艶でした。人物の描き方が濃ゆく、みんな人間臭く、深いです。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-10 11:14:29) 27.ごめんなさい、正直ピンとこないのです。番組を下ろされることになったキャスターが、精神に異常をきたし、常軌を逸した言動を繰り返して、逆に出演番組の視聴率がウナギ登りになっていく・・・、というオハナシなのですが。しかしこの番組、ちっとも面白そうじゃないんだけどなあ。この辺りからしてどうも誇大妄想的に感じられちゃう。もっとも、作品の主眼はこの番組を描くことではなく、その背後にうごめく人々の姿を描くことの方に置かれている訳ですが。いやどうせテレビの裏側なんてそんなもんだよね、と誰しもが訳知り顔に言いたくなる、でも結局はテレビに乗せられてしまう。そう言えばこの映画自体も、“惨劇を報道するニュースショー”で締めくくってみせるあたり、「この作品だって“ショー”なんだよ、見世物なんだよ、作りものなんだよ、“裏側を描いた”この作品を観たからといって真実を見抜いた気になっちゃいけないよ」と警告しているかのような。 ところでこの作品で「時の人」となるキャスターは、ファナティックなキャラで、そういう人がカリスマになるってことがピンとこない点でもあるのだけど、妙な人物がカリスマとなって社会に君臨しちゃう、ということ自体の恐怖というのは、むしろ今の方がずっと大きくなっている。それは多分、カリスマ本人よりも、その信者の発言力が、このネット時代において極めて強いものになってしまっているから。野沢尚の『砦なき者』なんて結構リアルに感じてしまう。この『ネットワーク』という作品は、仕掛け人たちが、自身が振り回されつつも事態を何とかコントロールしちゃうオハナシだったけど(ブラックなオチが待ってるんだけれど)、これからは、もう真にコントロール不可能な時代が待ち受けている。のかも知れない。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-17 00:32:19) 26.「ネットワーク」というタイトルで描かれている舞台がテレビ局ということに違和感を覚えてしまった。 それくらい、「ネットワーク=テレビ」ではなく、「ネットワーク=インターネット」という構図が今や一般化したということだろう。 それは言い換えるならば、この映画で描かれる「狂騒」が、現在のインターネットが取り巻く世界においてまったく同じように当てはまるということだと思う。 故に、この映画が描き出す可笑しさや恐ろしさは、色褪せることなく強烈なインパクトを保っているのだと思う。 社会派の密度の高いドラマを数多く生み出してきた巨匠シドニー・ルメットの監督作であるという情報だけを持ってこの映画を観始めると、大いに意表をつかれると思う。 リストラを宣告された老キャスターが、自暴自棄になって放送中に自殺を宣言することから始まる狂騒。 視聴率とそれに伴う利益に振り回される群像劇は、序盤はコメディのようにも見える。 しかし、徐々に破綻していくそれぞれの人間性に対して、次第に笑えなくなってくる。 キャラクターとして目立つのは、老キャスターを演じるピーター・フィンチで、自殺宣言から端を発して視聴率という魔物に見出されるように徐々に狂気じみてくる様は強烈だった。 しかし、この映画が巧みなところは、狂っているのは必ずしも彼だけではなく、実は登場する主要キャラクターの全員が狂気に蝕まれているという人間描写だと思う。 数字が取れると分かれば即座に老キャスターを番組の顔として祭り上げ、一転視聴率急落により危機を覚えればキャスターの暗殺を淡々と決定するテレビ局上層部の面々のやり取りは、そういう蔓延した狂気を最も如実に表しているシーンだった。 そして、最も人格者に見えるキャラクターにしても、実は非常に愚かしく描かれており、彼らが生きる現代社会の病理性が、映画全編に渡って表現されていると思った。 少々強烈な風刺劇として気軽に見ることも出来るけれど、ほんの少し深入りして見てみると、そこには今の社会にも直結する危うさが満ち溢れていて、怖くなる。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-13 23:24:22) 25.豪華キャストを投入して力を込めて作った割には、前提部分の作り込みが不足していてポイントがずれている感じ。それぞれの登場人物の立ち位置というか、視聴率や番組制作に対してどういうスタンスなのかという部分が突っ込みが浅く表層的だし、何よりも、フェイ・ダナウェイやロバート・デュヴァルのオーバーアクトが気になる。ホールデンの家庭部分や不倫関係の描写も、何でそんなものが必要だったのかな・・・。などと文句を言いつつも、志は高く、気合は入った作品だと思うので一応この点数。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-12 01:25:37) 24.2011.12/7鑑賞。もう一つ好きになれない。前半のニュースキャスターが復活し人気者に成るまでは良かったが,新たに過激派の武装テロリストの犯行ビデオ等に至るとついてゆけない。盛り沢山過ぎる。でも実力派俳優たちの競演にはビックリ!! 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-12-09 19:03:11) 23.誇張されている事を差し引いても、損か得かでしかモノを考えない心貧しい面々がギャーギャー喚き立てる不毛さが鬱陶しくてたまりません。輪をかけて鬱陶しいのがウイリアム・ホールデン演ずる人物、その言動に失笑しっ放しでした。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 2点(2009-11-05 23:13:47) 22.ツッコミどころ満載だしだれるところもあったが、あのラストはインパクトに残る。この業界の怖さは伝わりました。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-05-26 20:45:01) 21.やたらと濃い出演陣に引かれて鑑賞しましたがいまいちでした。今見るとやっぱり古臭い感じ。映画で取り上げるほどの題材でもないような気が・・。 【陽炎】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-08-10 23:18:41) 20.前半のスピード感と迫力はすごかった。やや中だるみがあった後、後半の崩壊へ繋がる。公開された当時のアメリカがどんな状態だったのか知りませんが、結構満たされていたのでしょうか。そうでないと、あんな演説はできないんじゃないでしょうか。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-04-30 18:29:54) 19.そのむかし、たしか”視聴率が下がると殺される!”の名文句ナレーションのテレビCMをかすかに記憶しています。(前世の記憶だったかなあ?たしかそんな感じ) 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-04-25 19:28:15) 18.現在でも、視聴率稼ぎのためのトラブルは大変な問題です。また、放送会社のM&Aにしても、日本でもついこの間も起こりそうになりましたよね。ピーター・フィンチのようなテレビ出演者って、男女を問わず日本にも複数いて視聴率稼いでますよね。このように、30年の年月を越えて未だ古めかしくならないテーマを映画化したシドニー・ルメット監督は素晴らしいなあ、と思いました。 【ひよりん】さん [地上波(字幕)] 7点(2006-12-28 21:36:44) 17.「ブロードキャストニュース」に業界裏話的辛辣さが足りなかったっていう方には、こっちのが向いてるかもしれないですね。フェイ・ダナウェイが時代を象徴する女優だった時期の最高作。出来としては優れていると思うけどあまりのえげつなさに少々辟易。えげつないのは嫌いじゃないけど、コレは自分好みじゃない種類でした。ホールデンの老けこみようには唖然ボーゼン。ダナウェイ女史が80年代に入った途端、急速に影が薄くなってしまったのは何が原因だったんですかねえ・・・? 【放浪紳士チャーリー】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-09-30 17:30:29) 16.情報社会論が未来論から現実論としてネガティブに捉えられ始めた頃の社会派ドラマ。過剰演出に見えるが今やテレビのみならずインターネットや携帯電話。完全に情報社会化された今だからこそ、当時よりもむしろ納得させられることが多いだろう。確か社会学小辞典で情報社会論が病理論的に捉えられたのが1977年だから当時流行の学説の映画化である。それにしてもシドニー・ルメットの鋭さには感服させられる。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-05-18 17:27:24) 15.濃いキャストに濃いキャラ、そして派手な展開なのに、ルメットの抑えた演出が現実感を損なうことなく、いっそうの空恐ろしさをかもし出すのに成功している。テレビ業界の視聴率至上主義の内幕という内容は、テレビ出身のルメットにしてみたらオチャノコサイサイってところでしょうか。ただ、怒りの代弁者として復活したキャスターに呼応するように街じゅういたるところから視聴者の怒りの叫びが響き渡るシーンは現実的じゃない。そもそも現実的にする必要もなくて、もっと派手な演出でブラック・コメディにしてくれたほうが個人的には良かったかも。“社会派”の名手としてのレッテルが許さなかったでしょうが。蛇足ですが、そう言えば日本の「ニュース・○テーション」が放送開始されたころ、アメリカではキャスターが自分の意見を述べるなんて考えられない、というのを聞いたことがある。きっと現実と報道内容とのギャップにストレスを感じるキャスターっていたんだろうなぁ、とか考えちゃいました。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-19 18:12:49) 14.国営放送会長辞任問題やCX対LDのLF買収問題でチョッと思い出したんで見てみました。視聴率至上主義、視聴率のためなら何をやってもいい、TV画面に映っている人間が狂っているのか、その番組を作る製作者が狂っているのか、はたまたそんな番組を喜んで見ている大衆が狂っているのか。この映画の中に変な恋愛物語は必要だったのかが良く判らない。久米宏は使い捨てキャスターを拒み、みのもんたは裸の王様を選んだのだなあなんて思いました。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2005-02-26 22:37:09) 13.オスカー俳優が出席できない怖い作品となりました。 このドラマの筋書きのように・・ シドニー・ルメットの辛らつな社会派映画なのですが、 なぜアカデミーを取った俳優が出席できないのか。 それは有名な話なのですが、これにふれると映画がつまらなくなるかも。 まさに「映画のとおりの出来事です」 長い歴史の中で本当のサスペンスはこれでしょう。 その恐ろしくテンポのよい怖いこの作品を気に入ってたんですが、 やはり怖くてビデオを消してしまいました。 でもDVDでまた欲しいような気もするんだけど・・ これを見て本当のことを知ると、すべてのサスペンスさえ嘘のように思える。 採点が厳しいのはそれもあるけど、実は気になる作品。 【アルメイダ】さん 6点(2005-02-25 07:03:52)
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