みんなのシネマレビュー

落下の解剖学

Anatomy of a Fall
(Anatomie d'une chute)
2023年【仏】 上映時間:152分
ドラマサスペンス法廷ものミステリー
[ラッカノカイボウガク]
新規登録(2023-12-18)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2024-07-22)【イニシャルK】さん
公開開始日(2024-02-23)


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監督ジュスティーヌ・トリエ
キャストザンドラ・ヒュラー(女優)サンドラ
安藤麻吹サンドラ(日本語吹き替え版)
脚本ジュスティーヌ・トリエ
アルチュール・アラリ
作曲フレデリック・ショパン"Prelude in E Minor (Op. 28 No. 4)"
配給ギャガ
字幕翻訳松崎広幸
動物スヌープ(演:メッシ)
あらすじ
フレンチアルプスの山荘で起こった男性の転落死。唯一の発見者は視覚障害を抱えた11歳の息子で、不審な点が多いことから人気作家の妻が夫殺しの嫌疑をかけられる。幾度の裁判を通して仲睦まじかった夫婦の嘘と秘密が露わになって…。ジュスティーヌ・トリエによる長編4作目で、カンヌパルムドール(最高賞)、アカデミー脚本賞を受賞した法廷ミステリー。

Cinecdocke】さん(2024-08-18)
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【クチコミ・感想】

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7.大した筋書きも、ヤマもなく、ただ裁判やって終わる話。
意外な事実はほぼ何も出てこない。どんでん返しもない。

サスペンスというより、ヒューマンドラマという感じだが、別に大してドラマもなく感動もない。
いったい、真実は何なのか、どう決着がつくのか、だけを楽しみに最後まで見たが、時間を損した。こんな駄作が数々の賞を獲ったのは不可解である。
裁判が終わってから、随分とダラダラとしたシーンが続き、しかも、何か思わせぶりな感じなので、これは最後の最後ですごいどんでん返しが来るのかと期待した。「奥さん、お前が殺してたのかー!」があるのかと。しかし、結局何もなし。だとしたら、あの最後の間延びしただけのシーンは何だったの?わざと?
前半の異様にうるさい音楽は、劇場で見た人は大変だったろうなあ。私はそのシーンだけ音を消して字幕で見たのだが、これだけ見るものを不快にさせておきながら、大音量の音楽が、その後の結末への重大な伏線になっているかというとそんなことは全然なく、必要性は一切なし。駄目だろそれじゃ。
ところで、主演の女優はなんかハリソン・フォードに似ているね。 椎名みかんさん [インターネット(吹替)] 4点(2024-11-05 07:03:01)
《更新》


6.ビックリするような真相ではありませんが、夫婦のヒリヒリする軋轢の描写は鑑賞する価値があったと思います。 次郎丸三郎さん [DVD(吹替)] 6点(2024-10-15 10:14:36)

5.出だしは面白かったけど、最後まで大した新事実は出なかった。無念。 センブリーヌさん [インターネット(吹替)] 5点(2024-10-15 00:23:27)

4.事故? 自殺? 殺人?
それぞれの視点で事象が明らかになっていくところは興味深いが,長い・・・ あきぴー@武蔵国さん [DVD(字幕)] 7点(2024-09-29 14:42:03)

3.男は事故死したのか、自殺したのか、それとも殺害されたのか。その真相は、主人公である女性(作家であり妻であり母親)の胸中で静かに眠る。
まさに「真相は藪の中」。黒澤明監督の「羅生門」よろしく人それぞれの見え方や、考え方、捉え方によって、複数の「真実」めいたものが浮かび上がっては、食い違い、先の見えない藪の中に追い込んでいく。

“羅生門方式”でストーリーが展開される作品だが、個人的には、1961年の日本映画「妻は告白する」を思い出した。登山中にザイルを切って夫を死に追いやった妻の行為が、やむを得ない事故だったか、故意の殺人だったかを追求するサスペンス映画で、主演の若尾文子の演技が強烈だった。
今年鑑賞した韓国映画「別れる決心」や、西川美和監督の「ゆれる」も、同様の手法で、主要人物が孕む「本心」が、捜査や裁判を通じて詳らかにされ、真相が明らかになるという展開は共通している。

ただし、本作の場合、そういうストーリー展開の性質は類似しているけれど、本当に描き出したいテーマはまったく異なっていたとも言える。
そこには、一人の女性が孕む「本心」以上の、彼女を取り巻く人間関係や家族関係の本質、もっと言えば現代社会の本質的な病理がにじみ出ていたように感じた。

人間一人ひとりが抱える本心や感情は、決して一つの側面で捉えられるものではない。人間同士分かりあえているつもりでも、交錯しているのはほんの一点で、大部分は乖離し、平行線を辿るのが常なのかもしれない。
本作において、フランス語と英語が行き交う法廷劇は、真実と疑念が交じっては行き違うこの社会の構図を巧みに表現していたのだろう。私自身は、語学力の乏しい日本人なので、その様を字幕で追うしかなく、おそらく本作の脚本の根幹的な価値を汲み取りきれていないのだろうなと、少し悔しい思いがした。

交わらない価値観は、事件の“第一発見者”である主人公の一人息子が視覚障害者であることでも、巧みで描き出されている。
彼が見えていないものと、彼が感じ取れるもの、そして導き出された“より良い”結論。その変遷こそが、この映画のストーリーの肝でもあり、他の映画にはないソリッドな情感と、言葉に言い表せない余韻を生み出しているのだと思う。

前述で例に出した過去の類似作の多くが、男女の愛憎を描き出しているのに対して、本作がたどり着くテーマ性が全く異なるのも、まさにその息子の存在に所以する。
対象となる事件のあらまし、そして法廷劇の争点は「夫婦」の関係性に焦点を当てられるけれど、そのもっと奥に存在していたものはこの家族全体が抱えていた綻びだった。

主人公の“母親”は、終始一貫して息子を愛する気持ちを表現していて、もちろんそれは彼女の「本音」だろうけれど、果たして深層心理にそんざいしていた感情はどういうものだっただろう。息子に対して何か疎ましい思いや、嫉妬、ジレンマみたいなものがなかっただろうか。そもそも、この母と子には健全な“絆”があっただろうか。
映画を振り返ってみると、各シーンの端々に、彼らの親子関係に小さな疑念を覚える言動や空気感が見え隠れしていたことに気づく。

いずれにしても、この母と息子は、きっと元には戻れない。それぞれが“藪の中”の真実をひた隠し、別々に眠り、人生を歩んでいくのだろう。主人公はそれすらも実は覚悟していたようにも思えてくる。

そして最後に、この物語の真実を最も如実に表してた存在に気づく。飼い犬の“スヌープ”である。
冒頭の現場検証時、そして最後のカット、彼が“主人”として認識し、寄り添っていた対象がが誰だったか。それは、本作の“支配者”を暗に指し示していたのかもしれない。 鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-09-16 08:52:26)(良:1票)

2.裁判を題材に、夫婦の関係を解き明かしていくので、結末にはもやもやが残りました。それでも見ごたえはありますね。物語が進むにつれ、少しずつ夫婦に対する印象が変わっていくんですけど、そういう気持ちにさせるのがすごくうまいと思いました。 shoukanさん [映画館(字幕)] 7点(2024-03-26 23:54:12)

1.いやあ、退屈な作品でした。 
フランス映画だったんですね、知りませんでした。 
そのため作品の半分はフランス語でした、まあ、英語の会話部分は比較的簡単で聞き取りやすかったです。
 
内容は...裁判モノです。
長い長い2時間半でした。
この鑑賞後のガッカリ感って、何年か前に行った「ドライブ・マイ・カー」の感覚かなあ...
 
何でこの作品が米アカデミー賞にノミネートされているのか疑問です。 ミスプロさん [映画館(字幕)] 6点(2024-02-24 21:13:48)

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【点数情報】

Review人数 17人
平均点数 6.35点
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100.00% line
200.00% line
300.00% line
4211.76% line
515.88% line
6741.18% line
7423.53% line
8211.76% line
915.88% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

2023年 96回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞ザンドラ・ヒュラー候補(ノミネート) 
監督賞ジュスティーヌ・トリエ候補(ノミネート) 
脚本賞アルチュール・アラリ受賞 
脚本賞ジュスティーヌ・トリエ受賞 
編集賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2023年 81回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)ザンドラ・ヒュラー候補(ノミネート) 
外国語映画賞 受賞 
脚本賞ジュスティーヌ・トリエ受賞 
脚本賞アルチュール・アラリ受賞 

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