みんなのシネマレビュー

怪物(2023)

2023年【日】 上映時間:126分
ドラマサスペンスミステリー学園もの
[カイブツ]
新規登録(2023-03-28)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2023-11-23)【イニシャルK】さん
公開開始日(2023-06-02)
公開終了日(2024-02-21)


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監督是枝裕和
キャスト安藤サクラ(女優)早織
永山瑛太(男優)保利
高畑充希(女優)広奈
中村獅童(男優)清高
田中裕子(女優)伏見
黒田大輔(男優)品川
森岡龍(男優)神崎
北浦愛(女優)八島万里子
脚本坂元裕二
音楽坂本龍一
撮影近藤龍人
製作市川南〔製作〕
大多亮
是枝裕和
東宝(「怪物」製作委員会)
ギャガ(「怪物」製作委員会)
フジテレビ(「怪物」製作委員会)
企画川村元気
プロデューサー川村元気(プロデュース)
配給東宝
ギャガ
美術三ツ松けいこ
衣装黒澤和子(衣裳デザイン)
編集是枝裕和
照明尾下栄治
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【クチコミ・感想】

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1


6.良い映画だと思うが、真相がわかる後半になってすっきりしない感じが残る。時間の関係もあるのかもしれないが、担任の態度についても理由がはっきりしなかった(見方が悪かったか?)。 海牛大夫さん [映画館(邦画)] 7点(2023-07-11 14:57:13)

5.かの偉人の言葉「人間ならば誰にでも現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は見たいと欲する現実しか見ていない」を思い出しますが…それにしても母親視点の校長をはじめとした学校側の対応はコメディだったの?と思ってしまうような違和感。
このしっくりしない感じもサスペンス・ミステリー仕立ての学園ドラマに引き込まれてしまい、いつの間にか雲散霧消。
あの変な感じがなければ…ちょっと残念。 ProPaceさん [映画館(邦画)] 7点(2023-06-29 20:34:03)

4.「怪物」と冠されたこの映画、幾重もの視点と言動、そして感情が折り重なり、時系列が入り乱れて展開するストーリーテリングは意図的に混濁している。そして、その顛末に対する“解釈”もまた、鑑賞者の数だけ折り重なっていることだろうと思う。

本当の“怪物”は誰だったのろうか?
そもそも“怪物”なんて存在したのだろうか?
詰まるところ、私たち人間は皆、脆くて、残酷な“怪物”になり得るということなのではないか……。
鑑賞直後は、自分一人の思考の中にも、様々な感情や気付きが入り混じり、形を変えていった。

ただ、僕の中で、しだいに導き出された明確な「事実」が一つある。それは、この社会の中で一番“怪物”に近く、一番“怪物”になる可能性が高いのは、やはり「親」であろうということ。

本来人間なんて、自分一人を守り通すことだけでも必死で、余裕なんてあるはずもない。
でも、ただ「親」になるということだけで、問答無用に自分自身以上に大切な存在を抱え、それを「守り通さなければならない」という「愛情」という名の“強迫観念”に支配される。
微塵の余地もなく、自分の子を守ることも、正しく理解することも、「親なんだから当たり前」と、自分自身も含めた大半の親たちは、思い込んでいる。

でも、その“私はこの子の親なんだから”という、自分自身に対する過信や盲信が、得てして「怪物」を生み出してしまうのではないか。
一人の親として、本作を観たとき、最も強く感じたことは、誰よりもこの僕自身がモンスターになり得てしまうのではないかという“恐れ”だった。


したがって、本作の登場人物たちにおいても、最も「怪物」という表現に近かったのは、安藤サクラ演じる母親だったと、僕は思う。

彼女は、愛する息子の変調を憂い、いじめやハラスメントを受けているに違いないと奔走する。
シングルマザーとして息子を心から愛し、懸命に育てる彼女の姿は、“普通に良い母親”に見えるし、実際その通りだと思う。
意を決して学校に訴え出るものの、校長をはじめとする教師たちからあまりにも形式的で感情が欠落したような対応を繰り返される母親の姿は、とても不憫で、まさしく話の通じない“怪物”たちに対峙せざるを得ない被害者のように見える。

しかし、視点が変わるストーリーテリングと共に、物語の真相に近づくにつれ、母親が「怪物」だと疑っていたものの正体と、本人すらも気付いていない彼女自身の正体が明らかになっていく。
彼女は明るく、働き者で、息子の一番の味方であり理解者であることを信じて疑わないけれど、実は、夫を亡くした経緯がもたらす心の闇を抱え続けている。
そのことが、無意識にも、息子に対して“普通の幸せ”という概念を押し付け、アイデンティティに目覚めつつある彼を追い詰めていた。
最初のフェーズでは、紛れもない“良い母”だった彼女の言動が、視点が転じていくにつれ、自分が“奪われてしまったモノ”を、一方的に息子の未来で補完しようとしているようにも見えてくる。

“普通に良い母親”が、実は抱えている心の闇と、我が子に対する無意識の圧力と、或る意味での残酷性。
母親のキャラクター描写におけるその真意に気がついたとき、目の前のスクリーンが大きな“鏡”となって自分自身を映し出されているような感覚を覚えた。
無論、“普通に良い父親”の一人だと信じ切っている僕には、安藤サクラが演じる母親を否定できる余地などなく、只々、身につまされた。

人の親になろうが、学校の先生になろうが、人間である以上、心には暗い側面が必ず存在する。
その側面がたまたま互いに向き合ってしまったとき、人間は互いを「怪物」だと思ってしまうのかもしれない。


長文になってしまったが、ちっとも纏まりきらず、語り尽くせぬことも多い。
子役たちの奇跡的な風貌、田中裕子の狂気、坂元裕二の挑戦的な脚本に、亡き坂本龍一の遺した旋律……。
鑑賞にパワーはいるが、何度も観たい傑作だ。 鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 10点(2023-06-24 22:56:54)

3.近藤龍人の撮影は素晴らしいです。安藤サクラと永山瑛太が豪雨の中窓の泥を拭いとる様子を電車の内側から見せるショットはまるで墨絵のように見える効果があり斬新な造形だと思いました。直接関係はないかもしれませんが黒澤明が七人の侍で雨に墨汁を混ぜたというエピソードを思い出しました。しかし結局のところその撮影もただ美しい画というだけで何かの象徴として効果的に使われているわけではありません。湖だけを映したショットが何度か挿入されますが、場面の区切りとして機能しているだけです。湖の近くの町と学校という舞台設定には美しくそしてノスタルジックでもあること以上の意味がありません。作品のテーマは善意としての行動が結果として他者を追い詰めることにもなり得ること、それが必ずしも個人だけの罪というわけではなく置かれた立場や組織の論理によるものではないかと気づかせることです。しかし星川父(中村獅童)のみ別の側面を見せずに単純な悪人として描いています。それはこういう人物だけは絶対に許せないという作り手の主張といえなくもないでしょうが、安易な悪役の記号を寄せ集めた安っぽいキャラのようにも見えてしまいます。ラストも劇中で提示された多くの要素を一つにまとめ上げるテーマやメッセージを投げ捨ててありがちなメロドラマ的エンディングでお茶を濁したようにしか見えず納得がいきません。それこそ黒澤明の羅生門は最後には人間不信を拭い去ろうとする一筋の希望を提示してみせました。この映画もまたそうするべきではなかったでしょうか。 Сакурай Тосиоさん [映画館(邦画)] 5点(2023-06-23 22:37:17)

2.良い映画ですね。
子供たちの演技が自然です。
次に「怪物」の正体について、意見を述べます。ネタバレが嫌な方は読まないように。

―――――――――――――
音楽室で「怪物」を思いっきり楽器を使って吐き出す、校長と生徒。唸りを上げる「怪物」
後悔、不安、恐怖、周り(世間)に対する思い、偏見などの感情が「怪物」となって唸りを上げる(慟哭)

この世で最も恐ろしいものが人間の思いの「怪物」であり、それが最悪として表現されているのが戦争。
この映画は日常に潜む「怪物」を上手く表現している。 cogitoさん [映画館(邦画)] 8点(2023-06-11 12:50:28)

1. 
面白かった!つか、圧倒された作品。
正直、一回めの閲覧では分からない事が多い。
言わばパズルのピースを全部取り出して広げただけ…のような。
けど数回観る事でパズルのピースの意味合いと、その組み合わせで全体像がつかめて来るだろう。
正直、そんな不思議な感覚の映画だなーと思う。

ただ、ぶっちゃけ…非常に良く創ってるけども雰囲気も含めて、一回観ただけじゃ伝わり切らんかったかな…俺には。
あ、でも悪い意味じゃなく…終ったあとは「あー、美しい映画だったな…」とか「子供の頃にこういう事があったな…」とか、そんな事を考えた美学があった。

恐ろしいのは、最初の母親のターンを見ている時に「ああ、この人は間違ってないだろうな…」と刷り込まれるが、話が進むとそれも錯覚だと気付かされる。
そして、観終わってから電車内や家で色々と考えてしまうだろう。

あの回収されてない伏線らを回想すると、若干…心がゾワゾワし出す…もう一回行って脳裏で組み合わせるしかない。

映画の視点は「親」「教師」「子供」の3視点で描かれる。
ただ、怖いのと共感したのは…三者間それぞれの着眼点と価値観が映像にされているところで、そこはあくまで自分視点であり、正義感や価値観が強引に引っ張られてしまう…いや、その恐ろしさよ。
言わば、戦争の価値観なんて…己の言いたい事、己の聞きたい事、己が正義と信じてるが故に言わない事。
もう、戦争をしてる国家間なんて、このような視点かも知れない。
これが恐ろしくて、更に最後のシーンの映像が素晴らしくて…ただ懐かしい回想と共に映画が締め括られてゆく。

ともあれ、己を貫くってのが一般的な価値観かもだけど、誰かの上に立ったり、団体の長になる人間には、自身の考え方の変化になるかも知れないので、是非とも観て欲しいなと思う次第。

あー、観てない人間にネタバレしないように書くと…この程度かな。

. 映画の奴隷さん [映画館(邦画)] 7点(2023-06-06 04:24:59)

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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 18人
平均点数 7.28点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
400.00% line
5211.11% line
6422.22% line
7527.78% line
8316.67% line
9211.11% line
10211.11% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人

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