みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
23.この映画を観ると、人間の認識能力といものは、如何に不安定なのかということを改めて気づかされる。人間は物事をありのまま知覚することはできず、自らのフィルターを通してでしか認識できない。しかも、その記憶でさえ、後の心境の変化などが影響し、曖昧なものになってしまう。人間の記憶は、決して記録ではないのだ。 そんなことを自覚させてくれる素晴らしい作品である。 【アクアマリン】さん [DVD(邦画)] 9点(2019-01-20 18:20:13) 22.《ネタバレ》 面白しろかった。最初はグダグダの展開だが、弟が吊り橋に関わるシーンぐらいから、ギヤアップ。兄弟の演技合戦でピーク。ラスト、バス停での希望のもてるシーンを暗示して終了。兄の香川の演技は、少しオーバーアクトだと思えるが、ストーリーの中で吸収されていて、違和感は少ない。大好きな真木洋子が出ているが、1シーンを除いて目立っていないように思える。開花は、まだ先であった。この映画の中で、一番インパクトが強いのは、オダギリと真木の濡れ場でのセリフ。「舌出せよ」である。ある意味衝撃的。特に、女性監督なのでその印象強し。西川監督、見た目は美女だが、心の中は中年のおっさんではないのか。これ以降、西川監督作品は続けて見ている。彼女の代表作。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 9点(2018-12-23 22:23:48) 21.《ネタバレ》 ブラックコメディ「蛇イチゴ」のにおける素晴らしい馬鹿馬鹿しさと比べると、この映画は狙い済ましたかのように「ゆれる」映画である。 カメラそのものまで大袈裟に「ゆれる」。複数の人間の視点で観客の心も「ゆれる」。何が真実で何が嘘なのか。あるいわ・・・。 超極端に言えば、西川美和は観客を「騙まし討ち」にする事を予告している。その騙まし討ちを楽しめるか楽しめないか。 俺はその騙まし討ちを楽しんでしまった者として、この映画の感想を書いていきたいと思う。 細部のこだわり(照明や心理描写など)に思わず眼がいってしまう。 台所の流しに注がれる水、酒の一滴、ビールを注ぐ、ペットボトルの水、ホース、シャワーの、吊り橋の下の激流の“音”。 猛は女と接吻をして家を出て行くが、彼女もまた猛のフレームに映される“仕事仲間”の一人に過ぎない。 年代物の車を走らせて寄るガソリンスタンド。そこで出会った女と意味あり気に視線を交え、サイドミラーに写される女の表情を確認して男は去っていく。そこで観客は二人の関係を何となく察する。 葬式に普段どおりの格好で現れ、父親は詰り、猛もまた父親を詰る。それを止める兄の稔。稔はいつも耐えて耐えて耐えている。家族のために。 猛と女は再会してすぐに性交できるほどの“仲”。 ベッドで弟が情事を楽しむ間、兄は黙々とトラックにオイルを注ぐ。まるで弟あるいわ女に嫉妬するようにその場面を挿入してくる。トラックが微妙に上下している様子も気になる。 男が去った後、独りで男の煙草の匂いを嗅ぐ。残されたトマトが暗示する食事を食べたか食べなかったのか、そして二人の関係。 渓谷へのピクニック気分。 バックミラーに光る男女の顔。嫉妬、本音。 普段はヘコヘコ、その鬱憤を大自然で開放する稔。あるいわフリをしているのか。 渓谷にかかる吊り橋の上。その上にいるだけでサスペンスは起きる。閉鎖的空間の息詰まる雰囲気。ボロボロの橋、激流、幼い子供のように服を掴む挙動、怒声。 目撃者は独りだけ。しかもファインダーでなく肉眼だけ。その男の視点すら直後には明かされない。ただ橋の上に残った者に対する対応だけが描かれる。真実を語るのは手の傷だけ。 写真家は見ていたにも関わらずだんまりを決め込もうとする。 静かに励ます男、流れてくる靴、庇い過ぎる者への疑念、シャワーで亡き者を思い出し、汗と涙を洗い流す。封筒の報酬は前払い。 死に追いやった疑いのある人間を憎むどころか、むしろ殺されるような人だったの?という疑問つぶやいてしまうような母親。 弁護人同士の舌戦も、二人にはどうでもいい事なのだろう。 スーツの正装は初めて自分を出すために。 過去を物語るのは8mmフィルムだけ、それを見て今まで冷淡だった者が、過剰なまでに感情を揺さぶられて泣くのである。ここまできて観客の心を揺さぶるのか! 後悔し、全力で車を走らせる者の表情の出る“本音”、それに笑顔で応える者の表情は本音だったのか、それとも・・・。最後の最後まで謎を残す。そこに俺は惹かれる。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 9点(2015-06-08 19:26:19) 20.《ネタバレ》 いつかはレビューを書かなきゃ、と思いつつ、 なかなかカタチにならないだろうなと敬遠してきた傑作です。 決してスカッとした内容ではありませんが、描こうとするテーマがヒシヒシと伝わってきて、考えさせられて、、、なかなかこうは撮れないんではないでしょうか。 監督、演者共に高いレベルで観る者に迫ってきます。 ミステリアスなストーリーでエンタテインメント性もありますが、そんなのホンの味付けにしかならないほど、充実したものがありました。 男兄弟とゆー、なかなかデリケートなところを映像としてここまで昇華した手腕はチト怖いぐらいですね。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-08-29 00:08:53) 19.法事で久しぶりに帰省した弟に、密かに恋慕していた女を軽々と攫われる兄。そのことを感付きつつも、まだ内側に秘めていた兄の憤りが、吊り橋で兄を拒絶した女の態度によって噴出する。そこに殺意があったかどうかは、自分には大きな問題では無かったです。あの状況に至る兄、弟、女の関係性だけでお腹いっぱいでした。真面目によく働くがモテないオーラを出しまくって女性に縁のない実家暮らしの兄。実家を顧みずにカタカナ商売で都会に暮らし、遊び人のオーラを出しまくる女好きな弟。そして、実家を出て一人で暮らしながらも地元を離れず、土地柄と日常への倦怠と抱える女。見かけは幼馴染みとしてバランスを取っていた関係性が、弟と女のセックスによって崩れる。具体的には、弟とセックスしたことで、兄への嫌悪感が表面化した女の態度の変化で崩れる。都会と地方、継いだ仕事と獲得した仕事、個性と能力、優越と劣等など、様々な格差が引き起こした崩壊とも言える。それを映像で暴いたこの監督の構成力に感心しました。その後の裁判は、兄弟の心情の検証でした。タイトルの「ゆれる」は肉親に対して抱く心情の幅を指した言葉です。幼少時は信愛だけで成立していた兄弟の関係が月日とともに薄れて行く現実。昔の映像を観て当時を思い出しても、崩壊した関係が元の鞘に収まるとは自分には思えなかった。しかし、兄がバスに乗るシーンを見せなかったのは「ゆれる」心が希望を掴む解釈もアリとする監督の優しさのような気がします。兄役の香川照之が発する緊迫感から目が離せなかった。過去に観た彼の出演作の中では、これがイチバンです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-05-17 22:41:42)(良:3票) 18.愛憎が複雑に絡み合った人間模様の一切合切を、余すところ無く描きあげた快作。救いへと続く、一縷のか細い光明のようなラストが、素晴らしい。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-07-03 02:50:26) 17.《ネタバレ》 兄弟の感情がリアルで痛い。片方は田舎で家業を継ぎ「いい人」をやってて、片方は都会へ出て好きな事を仕事にし自由に生きてる、っていうシチュエーションって実際多いし、そういう兄弟や姉妹には早川兄弟のような感情が少なからずあるだろう。(自分も、無いと言えば嘘になる。)自分でも気付かないふりをし続けているその感情を心の中から引っ張り出して突きつけられたかんじ。痛い。この兄弟の気持ちがわかる人って、多いだろうなぁ。あと、前半のオダギリジョーさんがとてもエロくて良かったです。さすが女性監督。色気の引き出し方が素晴らしい。あとラストも良かった。あそこで切っちゃうとこが。 【エムラ兄妹】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-10-10 00:18:16) 16.《ネタバレ》 私には2歳下の妹がいる。姉妹仲は恐らく普通。私たちはすべてが似て非なる存在のため、家族として当たり前の慈愛、信頼、寛容はあるものの、姉妹であるが故の嫉妬、劣等感、羨望も持ち合わせていることもまた事実だろう。同じ親から生まれ、どれだけ親が平等に扱っていたとしても、環境によって育まれた立場や認識の差は、なかなか変わらないのかもしれない。 事件によって大人しかった兄は豹変し、そんな兄に戸惑う父や弟。それぞれが描く互いのイメージ(認識)がことごとく覆され、沸き起こる不安。人は「家族」という存在に、心のどこかで絶対的価値を求めているのかもしれない。絶対など存在しなと思いつつ、それでもどこかで信じているのかもしれない。だからこそ、その考えが根底から覆された時の絶望感は計り知れない。小さな波紋はじわじわと大きく広がり、心は揺さぶられ、絆も揺るがされ、互いの存在や価値さえも揺るがしてしまうほどの恐怖に変化するのだ。 兄の稔は、必死で自分を助けようとする弟の猛に深い謝意を感じてはいるものの、同時に自尊心を傷つけられ、恥と屈辱を感じてしまう。皮肉なことに、稔自身も父や弟と同様に、自らの認識と違う弟を目の当たりにして戸惑い、不安や恐怖心が生まれてしまったのだろう。証言台で話す猛の表情は悲しいほど無機質で憎しみに満ちているが、その姿を見つめる兄の表情が安堵に満ちているのは、なんとも悲しい。 しかし、猛が偶然見たホームビデオに映し出されていたのは、取り合う手と手から感じられる兄弟の確かな絆。これを見た瞬間、私も猛同様に嗚咽を漏らしてしまった。幼かったあの頃の数々の映像が頭の中を駆け巡り、苦しくなるほど胸が痛んだ。同時に、温かく優しい感情にも包まれた。私は、自分が想像していた以上に妹を大切に想っていたことに気がついたのだ。 本作のように、いつか私たちにも認識のズレを感じる時が来るかもしれない。しかし、私たちにも見えない絆があると信じたい。不安定で不確かなことばかりだが、私と妹との絆だけは消えないで欲しいと願う。 最後に猛が必死に「兄ちゃん、家へ帰ろうよ」と叫ぶ言葉の裏には、「あの頃の二人に帰ろうよ」という願いも込められていたのだろう。そして弟の声に気づき微笑んだ兄の「帰る場所」が、どうか父や猛のいる場所であることを、切に願った。 【港のリョーコ横浜横須賀】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-06-19 00:30:23)(良:1票) 15.《ネタバレ》 凄まじい映画ですね。始まりの事務所のシーンで猛のたらしっぷりをあっという間に表現し、稔の世間体のよさをあっという間に見る側に示す。 香川照之とオダギリジョー・・・。 今迄で一番面白い化学反応だった気がする・・・・。 2006年の映画賞総なめも頷けます。 意見が分かれるこの事件の真相ですが、僕は突き落として居ないと思います。 彼女との一夜を通して、兄の知らなかった一面を知ってしまった猛。 そして2人の間にゆれが発生してしまい、初めて罵倒しあった。 そんな兄が家に帰ってくる。こんなに怖いことは在りません。 その恐怖、はたまた臆病ともいえる感情から偽証したのだと思います。 ただ、その後の過去の回想にて兄の本当の大切さを知り、兄を連れ戻そうとする。 最後の絶叫にはそういった意味のざんげの意味も感じ取れました。 もう1つの謎、兄の決断ですが、兄はバスに乗ったでしょうね。 多分猛の言葉は聞こえたのだと思いますが、二人の間の橋はもう架かっていないでしょう。ただ、偽証中の笑顔の真意を分かりえない僕には、まだはっきりと分かりません。 まだゆれてるみたいです 【よーじろー】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-01-14 00:36:00) 14.《ネタバレ》 確かに弟の性格には難ありかもしれないし、兄は兄でまた難があるかもしれないけど、それもまた現実的で良かった。そこを表現しきった役者にまず拍手。話としては結論をぼやかした裁判物。こうゆう見る人によっての解釈がいろいろできる映画好きなせいだからかも知れないけど、終わり方とかも鳥肌モノだった。まさに名前どおり、橋がゆれる、二人の心がゆれる、真相がゆれる。そして観客の心もゆれる。そんな映画だった。 【ご乱心 jet city】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-07-24 23:40:24) 13.いや~ゆれる、ゆれる。見終わったあと、混乱し僕自身ゆれてました。主演二人の演技が素晴らしくぐいぐい引き込まれてしまった。今まで信じていたもの、そうあってほしいと願っていたもの、そんなものが本当は実に頼りない、脆いものだった気付きゆれていく・・・。兄弟の心理描写に主眼をおきながらもその周囲の人たちもしっかり描いているため、非常にしっかりした見ごたえのある作品になっている。西川美和監督注目です。 【思込百遍】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-04-30 04:30:10) 12.《ネタバレ》 香川はバケモノだ。あんな表現ができるなんて、バケモノだ。あらためて2006年の邦画のレベルの高さにおどろく。 【no_the_war】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-04-24 01:31:48) 11.主演2人の演技が凄い 特に香川。 【NIN】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-02-18 06:49:39) 10.《ネタバレ》 本当に、見ごたえのある素晴らしい作品でした。「ゆれる」というタイトルの通り、様々な人間と人間の間の心の「ゆれ」を見事に表現していますね。また、真相がはっきりとしないまま、これまたはっきりとしないラストシーンを迎えるので、いろいろな捉え方ができる映画です。 それと、この作品はキャスティングが素晴らしく、特に兄役の香川照之の心の奥底にいろいろなものをしまい込みながら振舞う演技には目を離せませんでした。キム兄の検事も意外に合ってたような気がします。ちょっとムカつきましたがw いろいろ映画賞を獲っているようですが、それも納得です。 【TM】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-01-27 23:08:05) 9.《ネタバレ》 主人公の目線で物語が始まり、二人が画面の中に収まった時点から確実に揺れ始めていた。兄との違いに揺れ、それは嫉妬であり、劣等感であり、優越感だった。兄の背中を見て育った弟は、兄の幸せを望み、兄が掴もうとしていた幸せを奪い取り、兄を庇い、そして兄を陥れようとした。全ては兄への嫉妬から生まれた物。自分に無いものを全て持っている兄に対し抱いていた劣等感。優しさなどはそこには存在しない。兄の幸せを願ったのは、自分はすでに幸せであるという遠まわしな嫌味であり、兄を庇おうとしたのは、自分が始めて優位に立てる状況を作ろうとしたからだった。全ての原因は捻じ曲がった弟の心がもたらした。そんな目には見えていない危うい心が、しっかり雰囲気となって、まさにゆれている橋の上にいるような恐怖や緊張感を僕に感じさせてくれた。この映画は素晴らしい。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-01-06 21:36:52)(良:1票) 8.信用と懐疑、羨望と嫉妬、そして真実と嘘。二人の兄弟を引き裂いたのは一人の女性の死を期に初めて露呈した互いの胸の内だったわけだが、果たして偽ることは罪なのか。時には自分を偽ることでしか保てない人間関係もあるし、逆に真実が誰かを傷付けることだってある。真実と嘘の間で翻弄され、時に喜び時に悲しみ、揺さぶり続けるのが人間。あの壮絶なラストに僕は思わずそんなことを考えてしまいました。 【とかげ12号】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-10-28 12:14:29) 7.《ネタバレ》 本当の事実は、タケルがカメラの望遠レンズでしっかりと見ていた。そのことを示唆するシーンで、僕は兜を脱ぎます。それと音楽がいい。 ミノルの恐ろしさは、人当たりのいい人格者という側面が徹頭徹尾仮面であったことにある。人から受け入れられたり、評価されたりする部分が全てウソで塗り固められた表層であることを知ったタケルは、耐えられなかったのだと思う。弟が兄を断罪したのは、チエコを殺害したかどうかの罪ではなく、兄の表層を形成するのが、「ウソ」であったことの罪であった。自分の思いを正直に出す性格のタケルにとって、正直さと純粋さは同義語だった。そのため、タケルからみてミノルの「優しさ」が作り物、純粋さのカケラもないものだと感じられたのだろう。純粋さと作為的な「ウソ」と、どちらが人間らしいのかについては様々な意見がありうると思う。とても難しい問題だ。「人間らしさ」なんかにこだわらなければ、そんなこと別にどうでもいいのだが。 【wunderlich】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-10-01 19:02:33)(良:2票) 6.殺人事件後にワイドショーで平気にウソをついている犯人、「役者やな~」と常々思うと共に空恐ろしく感じ、人間はみな名優だと感心させられる事もしばしば。この映画、この人無くして成立しないのでは?香川照之がケビン・スペイシーを彷彿とさせるほどのずば抜けた演技力と存在感を見せ付けてくれました。たった一つの真実をめぐり、一人一人それぞれの思いが心の”ゆれ”を生み出し、そのゆれをシーン毎に見事に表現されていました。人間とはなんと心の弱い生き物でしょうか、人を信じるというのは斯くも難しい事でしょうか。ラストの香川照之の笑顔、本当の彼の姿はどちらなのかがまるで読めず、その先にあるのは果たしてどちらなんでしょうか?とても怖いラストでした。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-09-08 20:58:50) 5.《ネタバレ》 香川さんの演技すげー。鳥肌。田舎もんが都会もんをうらやむ姿、土下座する姿、オダギリジョーに悪態をつく姿・・・それぞれの姿にどぶっと感情移入しちゃいました。そんでもってとても映画らしい映画。至る所に映画ゆえのこだわりが見られる。若いのにすごいなー、西川監督。人の心は揺れに揺れる。だけどいくら揺れてもブランコのように元に戻る。人間ってそんなもんでしょ。だからやり直せるのよ。 【とむ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-08-18 22:49:48) 4.《ネタバレ》 すごく良かったです。「これ!」という結論があるようにも取れるし、ないようにも取れる。先が読めるようで、読めなかったりもする。人の感情というものをとても巧く捕らえていらっしゃるな、と感じました。人間とは、自身を凌駕する感情を理解できるときもあるし、理解できないときもある。感情から生まれる衝動を抑えられるときも抑えられないときもある。そういうことを考えさせてくれるような、思い起こさせてくれるような、行間がある、観るものにそういうすき間を与えてくれる素敵な映画でした。香川照之さんの演技の素晴らしさには感動しました。 【aimee】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-08-11 00:27:23)
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