みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(5点検索)】
3.原作未読。上流・中流・下流のより下の階層の人間を卑下するという感性が被害者の両親からちらりとも出てこない。 作中最も納得がいかなかったのは、この親子関係である。 被害者は直前の飲み会の描かれ方を含め、「善人」の面が全くない。ここに「善人」であるという描写や、増尾と本当に付き合っていて「増尾とのつながりによる感染」の演出があれば、 せめて「普通の子がここまでなってしまうなんて」と、失恋の痛さに橋でのやり取りを落とし込めるが… 場面場面で人間の中にある善悪が表出する、という演出はここにはない 悪人 増尾君・被害者 マスコミ 善人 祐一・光代 両親 すべてそのままである さらにいえば被害者に非があるかのごとき報道は現実ではありえない。 直近の例で、押尾公判の被害者の扱われ方をみても彼女の非を責める報道など見たことがない。 なのに、被害者が悪者扱いされる(通常なら、ここで「あんな悪人なのに善人の被害者として報道させれてる!」という演出であろう) 、というのは「とにかくなんでも曲解するマスコミ」というステロタイプを描きたいか、被害者の悪人ぶりを知っている観覧者に媚びているかで、これはひどい。 出会い系が一般化している中、妹の「私達がどがん言われかたしようかわかっとると!」 にも説得力がないのである。光代は完全に被害者扱いだろうに。 佐賀という田舎における閉鎖的な親戚関係やらの中で「出会い系」それ自体が否定されるにしても、それはないだろうと。 終始わかりやすすぎる善悪とそれを曲解する(させられる)普通の人=客体である我々(観覧者)という平行が交わらないという間違いがこの映画の致命的な点である。 【楊秀清】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-09-25 15:18:37) 2.《ネタバレ》 人の「悪」の部分がよく見える映画。ただおばあちゃんが詐欺にあってる部分にそんな焦点あてなくても・・・と思いました。ただリアルでも全然考えられる話でぞっとしますね。でも出会い系であんな人がきたら大当りだよな。深津絵里が良い人すぎますよ。とりあえず深津絵里にぞっこんでした! 【とむ】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-09-22 23:21:25) 1.《ネタバレ》 ヒロインを演じた深津絵里がモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞したというタイミングばっちりの宣伝に乗せられ、早速見てきました。流石に出演者の皆さんは賞をとるに相応しい熱演でした。でも、ストーリーとしては、殺人犯も根っからの悪人ではないといったステレオタイプの話で、重苦しい映画でしたが、後になにも残らない感じです。登場人物それぞれのサブストーリーを織り込むものだから焦点がぼけてしまっている印象でした。原作は未読なのですけど、原作に忠実なつくりなのでしょうか。原作は、大佛次郎賞と毎日出版文化賞を受賞したということです。場面つなぎの編集が、特に前半、雑なところがちょっと気になりました。 【ぶん☆】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-09-11 14:34:45)
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