みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
32.ウディ・アレンの場合、意図を完全に汲み取ったりするのはあきらめているのですが、この映画に関してはことさらに難しいです。そんな私もマンハッタン崇拝者の一人かもしれません。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-24 19:49:40) 31.いや~アレン節炸裂っす!おそらく今現在に至るまでの、「ウディ・アレンの映画は好きだけれども、ウディ・アレン自身が出ている映画は大嫌い!」っていう、アレルギー体質の方が多いのは、おそらくこの映画あたりのインパクトがよほど強かったんじゃないかと推測される。「アニー・ホール」は、まだこれよりウディのイケメン過信度は低かったような。狩野英孝もびっくりの勘違いっぷり。色々御託を並べ知的ぶってはいるけど、ニューヨーカーなんて、一皮むけばこんなモンなんだよっていう皮肉も随所に感じられます。クリニックに通い詰めるアメリカ人が多いっていうのもなんとなく解る。だって、こんな生活ずっとしてたら神経的に参っちゃうよね。ウディが付き合っている、17歳の少女が流すピュアな涙のシーンが良かったです。単なる援交目的かと思いきや、実は真実な恋だったっていう展開にもびっくりしたけど。彼女がいなかったら、映画自体の印象もかなり変わったはず。メリル・ストリープは今とは全く違う、痩せてやたらピリピリした神経質そうなイメージで登場。モノクロ画面のニューヨークがめっちゃキレイ!何でこんな風采の上がらない男が、魅力的な女性をとっかえひっかえ出来るの~?という素朴な疑問を持っても始まりません。答え、「彼は他ならぬウディ・アレン自身だから」 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-27 14:52:58) 30.《ネタバレ》 maturity の話でした。頭がいい男。見ている者に、頭がいいって素敵なんだ、と思わせていく。なんだか、金があって、女性にもてるもんね。まぁ、憎らしいねぇって。でも、最後の最後で、maturity という意味で、彼の真性がどうであったかを見るものに教える。お嬢さんの方が大人でした。ここで、見ている者は、ああ、自分が駄目人間なんで、知性の鎧を着るんだな? それが都会の人なんだ、マンハッタンなのだ、と思ってしまう。そこまでインテリ卑下するか、とも思うけど、悲劇にしたいのね。で、それでも、主人公はマンハッタンを愛す。そして、その思いが冒頭のナレーションにつながる。ガーシュインの音楽が支持する。そう、悲劇的失敗者だって思えないんですよ、逆に、その悲劇にあこがれるから人間って不思議で、あこがれるようにさせる映画だから、すごいんですね、これ。 【K-Young】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2008-01-17 22:21:47) 29.冒頭から理屈っぽいウッディ・アレン節が炸裂する。だらだらとマンハッタンをどう定義づけるかについて論じるわけだが、それを退屈と考える人には、この映画は向かない。いつもこの人の出演する映画のテーマとなっているのは、肉体や容貌に関する劣等感、そして「持てる者」への憧れ。一方で、その感性や表現力や会話のユニークさに対する自信。僕もどちらかと言うと外見はアレンのタイプなだけに非常に興味深い。本作でも彼の才走りようは尋常ではない。こんだけしゃべれれば、顔が凡庸で背が低くてもモテるのか?誰からも叩かれていないのにケツを叩かれている気分だ。ありがとう、アレン。もっと頑張ってみるよ。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-01-06 20:31:41) 28.《ネタバレ》 残念ながら、衛星で受信したソレは、デジタルリマスターでもなんでもなく、めっちゃ汚い映像だったのだった。もしかして単なる劣化したビデオ録画をそのまま流したのではとまで疑わせる。 だから、絶賛される白黒映像美だったのかどうかが全然わからなかった。 それで、ストーリーの流れだけを一所懸命追うしかなかった。 「セレブリティ」の時はそんなに気にならなかった白黒映像が、妙にカンに障った。 なぜなら、私はNYという街の美化された姿について、「ユーガットメール」で散々刷り込まれていたもので。 エピソードの中で印象に残ったのはメリル・ストリープの冷たい前妻ぶりかなあ。〝メリル・ストリープなのに〟妙にセクシーだ。 私も、永遠さんの言われるように、「マンハッタン」でのウッディ・アレンはファニーじゃないと思う。マンハッタンのアイザックをペットにして飼う気にはなれない。よって、マンハッタンは何度も見たい映画ではない。 それにしてもダイアン・キートンは不思議な女優さんだ。彼女が出てくると、俄然画面に見入ってしまう。映画の面白さが違ってくる。吸引力がありすぎる。 字幕についてはやはり不満が残る。誰の訳だったかなあ。また例の人だったかな。 「アイムナッタセイント」を、「俺も男だから」って、そこまで訳すかなあ。この調子では、他の部分も意訳しまくりだったと思われる。 ひとつ気付いたこと。アイザックの新しい部屋はトラブルだらけで、神経質な彼はグズりまくり。 トレイシーは茶色い水にも騒音にもあまり動じず、グズるアイザックを受け流す。 反対に、メアリーは、部屋に入った途端「音がうるさい」「水が茶色くておかしい」など、即座に反応する。…二人は同じタイプ。 が、アイザックがラストで真実の愛(と思い込んでいるもの)に気付くのは、トレイシー。 カップルは、性格が反対のほうがいいみたいですね。アレンもそう思っているらしい。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-09-16 13:39:42) 27.《ネタバレ》 物語としては芸のない内容ですが、ラスト、娘ほど歳の離れた元カノに諭されるシーンは大好き。 【カラバ侯爵】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-06-25 17:03:48) 26.映画をみようとしてもすぐ寝てしまう私が、最初から最後まで食い入るようにみてしまった。そしてそれがなんでなのか、はっきりとはわからないのがよかった。ウディ・アレン初体験でしたが、大満足です。 【クリロ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-06 20:38:44) 25.《ネタバレ》 独善主義のインテリを皮肉たっぷりに描いた快作。やっと素直になったと思ったら恋に恋してるような17の女の子に最後諭されてしまう。あのラストまでの流れはあまりに滑稽で、疾走シーンからエンディングまでは思わずニヤリとさせられてしまった。愚かな男だと思ってしまうが、考えてみたらそこまで強く言えない自分がいて、ウディ・アレンの思い通りに映画を楽しんでしまったようで少し悔しい。コミカルな台詞回しが途中うるさく感じてしまったのは残念だが、それでも感情と思考、老いと若さ、経験と純情…それらの対比を盛り込み皮肉たっぷりにおしゃれに描いた本作は彼の作品の中でも上位に位置するのは間違いなく、あの白黒の映像の美しさとラプソディ・イン・ブルーは今でも忘れられない。しかしそれにしてもあんな若い子と付き合うなんぞ、なんて羨ま…いや、実にけしからんことだ。 【きいろのくじら】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-01 02:42:58) 24.《ネタバレ》 大人の恋愛ドラマといった感じでしょうか。風景や音楽は非常に洒落ているのですが、それが、ストーリーの生々しさをオブラートに包んでいますね。 「頭で理解できることに価値はない」・・・・いい言葉ですね。 【TM】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-16 15:52:34) 23.ただし、たぶん自分が子供だからだろう、これがウディ・アレン流なんだろうというのはわかるのだけど、正直あまり楽しめなかった。 台詞は笑えるけど、ウディ・アレン独特の早口で滑舌の悪いしゃべり方が聞いていて苛々してしまう。核心に触れずに皮肉を織り交ぜながらの話がまどろっこしく、しかもそれがここぞという場面でも同じなのでげんなりした。さらりと描いている割りに内容はどろどろしてて、主人公の都合の良さには引いてしまった。美男美女が登場しないのも意図的なんだろうけど、観ていて辛い(ごめんなさい…)。主人公の十七歳の恋人なんかは美容院で注文を間違えたビョークにしか見えない。「きれいだよ」とウディが言うたびに「お前はどこを見ているのか」とつっこみたくなる(重ね重ね、ごめんなさい…)。 きれいな幕切れといい、非常に完成度の高い作品であるとは思う。あと二十年くらい経ってから観直せば、印象が変わるのだろうか。 ところで、『ハンナとその姉妹』でも思ったけどやっぱりウディ・アレン作品の字幕にはもっと気を使って欲しい。洒落たユーモアの魅力が雑な翻訳のために半減しているように思う。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-03-21 22:21:15) 22.冒頭、アイザックが語るニューヨークについての想いが興味深い。 アレンはニューヨークを偶像化もしているし、ロマンティックで白と黒の世界としても描いているし、雑踏やせわしなさ、そして現代文化の腐敗の象徴等々としても描いていると感じる。 ニューヨーク、マンハッタンは見ようによっては確かにどのようにも見れると思う。 ニューヨークをどのように見るかは、映画の中で触れられていた主観の問題かもしれないが、アレンはこの映画を通して「永遠の都」に対する深い愛情を込めて送り出したと感じる。 これほど美しく描かれたニューヨークの映画はないだろう。 特に夜明け前、犬の散歩の際にアイザックとメリーが公園のベンチで語るシーンや、アイザックとトレイシーが馬車のようなもので回るシーンには目が眩む。 ニューヨークの美しさを強調しながらも、アレンが伝えたかったことは人間の不条理や矛盾じみた行為、感情と建前に揺れる人間模様を描いていると思う。 ニューヨークに住むインテリたちの不必要な問題を抱え込むような「頭」を使った愛し方に対して、揶揄を込めているのではないかと思う。 人間は「頭」で愛するのではない、「感情」で愛するのではないかということを感じた。 結婚をしているからとか、年齢が離れすぎているからとかを言い訳にごちゃごちゃと頭で考えすぎている。 もっとトレイシーのように本当の感情を放出すべきではないか。 登場人物の中で一番トレイシーが己の感情に忠実であり、また「人を信じなきゃ」という一言に誰よりも大人を感じさせた。 人間にとって、確かに「知」は必要なのかもしれないが、それ以上に必要なものを感じ取れる映画だ。 また、アレン流の笑いも随所に込められていて、元妻が書いた告白書の中身には笑えたなあ。 【六本木ソルジャー】さん 8点(2005-03-12 19:37:49) 21.20代前半で見たときは少し退屈でしたが、40台で見ると秀逸、響きました。それにしてもNYが美しい。 【かじちゃんパパ】さん 8点(2005-02-16 08:31:55) 20.《ネタバレ》 NYの街並みが素敵でした。40すぎの独身男が10代の少女に諭されてしまうシーンが印象的。少女の方がよっぽど大人なように感じました。 【ジョナサン★】さん 7点(2004-09-08 17:14:53) 19.ごめんなさい、この映画の良さが全く分かりませんでした。 【リーム555】さん 2点(2004-08-31 22:31:38) 18.トレーシーの涙や表情、セリフにとても魅せられました。決して凄い美人じゃないんだけど、あのゆるぎの無いまっすぐな力・・・ただただ愛しい気持ちになっちゃいます。それを失ったおじさん・おばさんたちへのシンパシーの方が強いので(笑)、最後アレンと一緒に幻のように消えていった尊いものを見たような・・・いい気分です。 【ジマイマ】さん 6点(2004-08-31 17:45:32) 17.人間不信ではあるが、周囲を裏切らずに誠実であろうとする主人公。だが、周りにいる人間はいい加減なため右往左往してしまう。最後は10代の真っ直ぐな気持ちに「少しは人を信用して」と説教されるが、酸いも甘いも嘗めた40代にはたいして届きはしない? 最後の主人公の笑みには10代の青臭さに呆れると共に、40独身男の焦りと諦めを感じるのだが。 【東京50km圏道路地図】さん 6点(2004-08-29 19:36:09) 16.とっても切ない映画。ウディ・アレンの最高傑作かと。よくウディ・アレンはインテリだと言われますが、本人はそれを否定(そう見えるが…)していて、インテリと話をするよりはスポーツ観戦をしたい(これは本当みたいです)と言っています。この映画についても、ニューヨークにいるインテリたちを皮肉った作品だと言っており、そういわれてみてみるとこの作品、インテリたちの悪態と少女の純粋さがとてもうまく対比されていますね。ラストシーンは感動のさざ波が静かに広がっていく感じでいいです。 【スー・ミー,スー・ユー・ブルース】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2004-07-13 06:48:12) 15.アレンルギーになったのが本作でした。点数下げてすんません。登場人物たちがそれぞれつきあう相手に対して心変わりするのは全然抵抗ないんです。でも延々と続く会話の綾チや固有名詞がまったく理解できなかった覚えがあります。なので「どうじゃ?!」と観客を納得させるタイミングはわかるが、面白く感じることができず♪ガーシュウィンが大音量で流れ、とても困りました、すんません。英語に長けていたら点数はたぶん倍増しますが私のアタマではここまで。ラストも渡辺淳一を知る前だったらヨッシャ!と思ったかも、、すんませんです。 【かーすけ】さん 4点(2004-07-09 20:45:50) 14.イヤミなくらいシャレた大人の恋愛映画。クラシカルな音楽からNYの風景まで、ウディ・アレンの美学が指先まで浸透している。どうしようもない現実にあきらめるラストの多いこの監督の映画にしては、珍しく希望が見えるラスト。教訓としては、やたら理屈ばっかり述べるくせに不倫という理屈に合わない行為をしている女は、やはり幼児的な依存心を持ち続けていて信用できないなと。 【ラーション】さん 9点(2004-03-17 01:30:36) 13.《ネタバレ》 もうメロメロです。これぞ大人の映画って感じで。タイトル文字の見せ方からして、粋。お洒落。モノクロのニューヨークが実にモダン。ガ-シュインの音楽で奏でられる街の1日の表情が、その空気を、そのムードを見事に伝えてくれます。インテリ作家のウッディ・アレンの手腕の良さ。大人の恋愛事情をはかなげに面白く見せてくれる、まさに都会的スタイルの映画。背伸びして観ていた学生の頃と違って、今ならよく分るこの味、このうまさ。 霧の中のデートシーンは名場面ですね。 【映画小僧】さん 8点(2004-03-10 12:09:17)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS