みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
53.《ネタバレ》 最初から最後まで、同じようなテンションで罵り合いが延々と続くので、見ていて疲れる。ただし、最後の10分間はやはりインパクトが強かったので、+1点。「精神病院への収容」というたった1つの場面をここまでドラマチックに描いた例は、他にないと思う。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-27 03:44:07) 52.「"まっすぐ"ですって?線路や道路ならともかく、人間の心なのよ」。ここだけよかった。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-02-25 20:52:04) 51.《ネタバレ》 ブランチがなんで最後にああなってしまったのか、よくわからないんですけど。それ以前に情緒不安定なところもあったし、新聞集金人を誘惑したりしているわけですが、それにしてもあれはねぇ……。不可解といえば、ブランチの過去も今ひとつわかりづらい。当時ははっきり言うのが憚られたのか、あるいは言わなくても理解されたのか? いずれにせよ、私は前の町でブランチが「頭がおかしいことで有名」だった理由がよくわかりません。そこが肝心なところだと思うんですけど。主役4人はそれぞれ個性がよく出ていていい芝居をしているだけに残念です。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-02-08 19:08:09) 50.《ネタバレ》 確かに他人に勧められないこともないくらいにはおもしろいと思う。 演技やオチもよく作られている。 けど、プロットが分からん。省略しすぎ。想像が及ばない。 画面からの情報量だと、同性愛者の夫を自殺に追い込んでしまったことや、17歳の少年に性的依存していたことが明るみになって、地元にいられなくなったこととか全く分からん。 プロット的に重要なエピソードだと思う。ここが欠落してしまうと、確かに筋は全然変わらないし、見かけ上は全然たいしたことではないけど、心情的な部分の補完ができない。 説明がないことや伏線が張れてないものはどうやっても思いつかない。これらのことは、ブランチがイカレ過ぎててよく分からないからと、調べて分かったことだ。 でも、この映画の場合は舞台劇のファンが映画フォーマットで見るためのファン向けの豪華版みたいなものの様な気がするから、そういうところは気にしないでおく。忠臣蔵とかアーサー王とか、分かってる悲劇を楽しむたぐいのものの一種として脳内で片付けてしまうことにした。 そう割り切ってしまって見直してみると、おもしろい。いろんな背景とかを照らし合わせながら見た方が圧倒的に楽だしおもしろい。作ってる方もそれ前提な気すらする。とたんに役者たちの演技が電波を発しだし、まともな人間のいなさっていうのがさらに恐怖感に似た居心地の悪さを引き出してくれる。 こういう楽しませ方って意外と今っぽい様な気がする。昭和26年にこれを作りますか(原作の舞台劇は22年)。この国はいったい何を根拠にこんなに文明の進んだ国を暴力でねじ伏せようと思ったんだろうか、正気の沙汰ではない。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-09-23 10:33:16) 49.《ネタバレ》 王子様系(例えば「サヨナラ」)がぴったりなのにと私が勝手に思い込んでいるマーロン・ブランドの、体臭が画面から立ちこめるような粗野なスタンレーの演技に監督を恨んだのは私だけではないようです。ヴィヴィアン・リーもスタンレーに「カナリア」と揶揄されているうちは「Tomorrow is another day!」のスカーレット・オハラを髣髴とさせてよかったのですが、ミッチにふられそうになり、困惑を隠すためかしゃべりまくるシーンでは正体がばればれで「一体あなたには自尊心というものはないのか・・・。」と目を覆いたくなる始末でした。唯一の救いはニューオーリンズのそこここにみられる「鉄のレース」と形容される例の瀟洒な住宅の装飾でした。これはニューオーリンズに行ったことがある人にしわからない美かもしれません。ニューオーリンズに観光客として行ってもカメラを駆使するのは誰でも多分昼間だけ、夜のバーボン・ストリートでジャズを楽しんでもスポットの外にでればホテルに急ぐだけのよそ者が見落とす夜のニューオーリンズの陰影の美しさがこの作品には溢れています。とは言うものの、空港から市内に行くバスの中から垣間見た墓地の光景(海抜マイナス地域にあるため、浸水しないように棺は地面から一定以上の高さの石台に安置しなければならず、ニューオーリンズでは死ぬのに金がかかる)のせいで、私はマルディグラの狂奔を見てもニューオーリンズという街を死の影と切り離して観光することはできず、この映画のストーリーと美学も死の影と無縁に見ることはできません。晩年の太ったマーロン・ブランドがジョニー・デップとの協演で精神科医を演じて「彼(ジョニー・デップ)の明るく愉快な色情狂は伝染性・・・。」と言いながら踊るシーンがある「ドン・ファン・デ・マルコ」でも見て口直しをしましょう。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-29 12:58:51) 48.《ネタバレ》 この映画を初めて観たのは、まだ小学生か中学生の頃で、当然ながら隠喩的な表現などはよく理解できなかった。しかし、うまく説明できないが、当時から大きな魅力をこの作品に対して感じていた。登場人物たちの性格描写がとても鮮やかで、そこに惹きつけられたのだろう。時を経て、このたび改めて鑑賞したが、自分が成長して、ストーリーの背後にある欲望や醜い感情の蠢きが良く見えるようになっているだけに、鑑賞後は重い気持ちになった。 本来のラストは、ステラがスタンリーの下に戻るものだったとか。倫理的な圧力によって、ステラが「二度と戻らない」と独言するラストに変えられているが、そのつぶやきにリアリティを感じないのは私だけではないだろう。むしろ彼女にそうつぶやかせることで、更に彼女の複雑な心情が表されている。彼女は結局スタンリーの下に戻るはずだ。それを言外に表した表現の素晴らしさは賞賛に値する。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-03-08 02:16:14) 47.登場人物四人それぞれに共感、同情できる部分があるのだが、みんな、ずるくて弱いところがある。正反対のブランチとスタンレーが互いに欠点を暴きあうコワさ。若さや美貌が失われていくブランチの苦しみが痛々しい。男性にしてみたら、ただの醜い悪あがきかもしれませんけど、女性はブランチの苦しみが、多少理解できるのではないでしょうか。 そしてこの映画、マーロン・ブランドがめちゃくちゃかっこいい。『地獄の黙示録』あたりでは、妖怪に近いかんじになっちゃってますから。美しいブランドをみると、とても同一人物とは思えません。 人物の描かれ方が、ブランチだけにかたよればスタンレーがただの獣だし、スタンレーだけにかたよれば、ブランチがただの嫌な女になってしまうところを、どちらか一方だけに同情させないようにしていると思う。見方を決められていないので、色々な見方ができる。だから重苦しい映画なのに、何度観ても引き込まれてしまう。 【きむねぇ】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-06-27 00:53:16) 46.《ネタバレ》 生まれた世界とは違う世界があることと、どんな状況でも自助努力が必要だと言うことがよくわかる映画。どんな世界に生まれようと、どんな良い思いをしても、必ず訪れるどうしようもない状況。他のせいにしてもそれは虚無であり、自分のせいにもしたくない。その虚無を埋めるべく現れた男たちも虚無。結局行き着く先は精神病。救いのないラストかもしれないが、状況には適応しないといけないし、いろんなことに早く気付くべきだったのかもしれない。にしても、キャストが豪華。この演技合戦でマーロン・ブランドだけが敗れたのはかわいそう。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-06-24 22:25:57) 45.いやー痛い映画です。これとスカーレットのおかげでビビアン・リーという女優自体が嫌いになりました。そんだけすばらしい演技だったということですが。ところで、主要人物のうちマーロンブランドだけこの映画でオスカーが取れなかったんですね。今考えたらどう考えても違和感がありますが(とったのが「アフリカの女王」のボギーと聞いて、ますます違和感)当時のハリウッドの風潮がああいう演技を受け付けなかったという解説を読んで妙に納得。後年のマーロンブランドのハリウッドへの振る舞いがこのときの復讐だったのではという解説を読んでますます納得。伝説的名優マーロンブランドをハリウッドの反逆児へと駆り立てたという意味においても記念碑的作品でありますね。 【陽炎】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-08-10 23:13:55) 44.野性的なマーロン・ブランドと女としての哀しさみたいなものを身体全体で表現しているビビアン・リーの演技が凄い!緊張感漲る二人の演技、凌ぎ合い、この緊張感漲る作品の中で、特に凄いと思うのが、ビビアン・リーの演技で、この映画の中のビビアン・リー演じるブランチはどこか「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラを思わずにはいられない。だからと言って単にスカーレット・オハラを思い浮かべるのはビビアン・リーが単に年を重ねただけでない何か不幸なヒロイン象の中でマーロン・ブランド演じるスタンリーのような野蛮な男達に振り回されつつも強く生きていこうとするその姿に心が痛む。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-10-02 23:21:41) 43.マーロン・ブランド、映画を食う演技とは正にこのことで、彼の出演作はほとんど彼の色に染まってしまうため評価やコメントに戸惑うことが多い。本作はヴィヴィアン・リー、カール・マルデン、キム・ハンターらも揃って名演を見せ、演劇学校の授業のような雰囲気で物語というより演技の観察に集中してしまった。 【Arufu】さん [インターネット(字幕)] 7点(2006-08-25 21:07:01) 42.マーロンブランドも良かったけどやっぱりビビアンリーの演技力と存在感は凄まじい!妹の家にやってくるシーンから既に狂気のオーラを放ってたもん。俳優達の演技だけで観れてしまう映画ってなかなかないと思う。 【たいがー】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-24 14:35:14) 41.陰鬱。最後は少し怖かった。展開は遅いけど、眠くはなりませんでした。 【よしふみ】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-06-25 01:59:20) 40.いや~な汗をかいたような全編を覆う陰鬱なトーン。そして衝撃のマーロン・ブランド! 役者の、そしてこの映画の存在感! 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-26 23:32:53) 39.昔からの評判の作品も、なんとなく重苦しいイメージがあり、鑑賞が延び延び になっていたが、想像通り。余り救いがないので好みではない。 ステラ面影、見たことある?なんと猿の惑星の女博士だったとは・・・ 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-01-17 15:47:22) 38.ビビアン・リーさんの狂気の演技も凄いけれど、マーロン・ブランドさんの迫力も凄い! 虚栄心とは人を美しくも醜くもするものですね。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-11 20:25:32) 37.ビビアン・リーのすさまじい演技だけで見れてしまった。単に年をとる事、老いること、女の虚栄心ということだけでなく、人間が生きていく上で様々な形で現れる「欲望」というものを体現したような存在としてブランチがいるような気がした。 【思込百遍】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-02 12:32:45) 36.古典映画ですが、特にとっつきにくいということもなく、すんなり観ることができました。それにしても…痛々しくて恐ろしい映画です。善意の人をひとりとして登場させず、あのラストまで到達させるのですから…。 【K】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-09 16:25:47) 35.アカデミー賞の名作というので最後まで見たが、正直しんどかった。5点以下は2人、5%で少数意見のようですが、始めから終わりまで怒声が飛び交う薄汚れた世界を見せ付けられると、何かうんざりしてしまう。同じテーマにしても、もっと違った描き方があるのではないかと思う。カザンは結局何が言いたいのか、もうひとつ中途半端で、救いのない世界は、描き切っても、見る人間には何の感動もない。何かロマンというか、ああ見て良かった、と思えるようなものが欲しい。 【きりひと】さん 4点(2005-03-20 12:27:06) 34.ヴィヴィアン・リー演じるブランチの、老いていく女性の焦り・虚栄心・狂気があまりに痛々しくリアルに伝わってきてけっこうしんどい作品でした。俳優陣の演技力は本物だと思います。そうでなければこんな重い映画、最後まで見られないです(笑)粗暴なマーロン・ブランドがなぜか憎めないのは、やっぱりブランチのような女性とあんな狭いアパートで5ヶ月も暮らしたらイライラもするだろうなぁ、と同情の余地があるからでしょうか。でもブランチの孤独な気持ち、虚勢を張りたい気持ちも解ってしまって複雑な心境。 とりあえず「ステェラァアアアーー!」と叫ぶマーロン・ブランドが魅力的で、私がもしステラだったら、やっぱり何度でものこのこ帰ってしまいそうだなぁ、と思わずにはいられませんでした。 【ROMY】さん 8点(2005-02-20 20:01:27)
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