みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
18.《ネタバレ》 ファースベーダ-の演技はすごい、それだけは感じたな、あとは、いつも通りのエイリアンとの闘い、3Dをいしきしてつくってあるのか、2Dでもても、飛び出したら、中身が破裂して出てくるシーンには、いつも通り、驚いた、みていて、ついよけたりしてしまった。 宇宙飛行士の女性、だいぶ若返り、可愛くなったようだが、なんだろう、迫力が足りない気がする。プロメテウスの飛行士なんか自分でおなか切って、なにかとりだして、また縫うなどすごい迫力で、感動しました。今回も、最後は、大きな重機かなと一緒に排出しちゃうんだけど、彼女は外につかまっていたのか、外からの遠景をいれれば、わかりやすいのに、予算上カットしたのか。重機をはいしゅっしてから、にこっと戻ってくる、謎のシーンですね。エイリアンと戦うのもいいけど、なんだろう、必死の迫力が、いまいち伝わらない配役をかんじました。アンドロイドの彼、いい方のアンドロイド、悪い方のアンドロイド、見分けがつかないくらい、素晴らしい、でも、最後に宇宙船にもどったのは、悪い方のアンドロイドだよね、口から、エリアンの卵を取り出し、ふ化器のひきだしに入れるシーンが怖かった。宇宙飛行士の彼女、冷凍睡眠する直前に気が付いたようだから、またの作品も作れる設定、商売がうまいなとか思いました。pro馬手するより、遠景とかが、安普請なのかな、という感じを少し受けましたね。映画とても楽しめました。最近種の起源というのかな、2000頁くらいある本を読んで地球の傾きは2450年くらいで元の一に戻る、一周しているという話を初めて聞いて、古来エジプトや、南米のチリの遺跡、ナスカの遺跡など、南極をいどうして、伝承が伝わったのでは、また、12000年ごと位、地球規模で、大きな天変地異があり、その都度、地球の9割くらいの人類がなくなり、新たな文明が起きてきた、そしてその文明が成熟するときに、宇宙人らしい人が地球にその都度おとずれていたのでは、という、本を読んで、なるほど、プロメテウス、地球で、宇宙人はできたのか、とか、エイリアン対プレデターと人間の戦いもその時に起こったのか、ノアの箱舟はどこで機能したの科、等考えるとこういう映画も、すべてがどこかでつながるのかな、なんて思いました。地球の軸が2450年かけて元に戻る、そんなのを知って感動しましたね。 【yasuto】さん [映画館(字幕)] 10点(2017-09-25 16:29:52)(良:1票) 17.《ネタバレ》 以下、ツッコミどころと残念な点。 ・主人公がアンドロイド。エイリアンの話というかアンドロイドの話。ていうかブレードランナー。 ・ゼノモーフ以前の試作エイリアンが登場するが、カビのような粒子による感染?で寄生するため、むしろフェイスハガーになって退化してない? ・何年も計画してきた行き先をそんな簡単に変えていいの?大勢の人間乗せているのに……。 ・未知の惑星に生身で降り立つなんて危機管理能力ゼロかよ。 ・床にぶちまけられた血ですっ転びすぎ。 ・風が吹いたら桶屋が儲かる的に船が爆破。コメディかよ! ・今更ベタなホラー映画みたいにエッチなことをしているカップルが凄惨な目に。 ・映画の後半、ダニエルズが驚異的身体能力と的確かつ迅速な判断力・行動力を見せる。こんなに凄い人であれば最初からダニエルズが船長になれば良かったのでは……。 ・ジェームズフランコ死ぬの早。 ・ヒロインがちんちくりんで美人じゃない。(でもWikipediaの画像は美人だし身長が182㎝もあるらしい。でか!) ・ネオモーフゼノモーフ共に完全CGで激しいアクションはあるけど、やっぱりボディスーツの方がリアリティがある。 ……というように確かにガバガバな出来だしエイリアンの正体が明かされるので賛否両論(というか大半が「否」か?)になるのは理解出来るが、エイリアンシリーズの大ファンである私にとっては、エイリアンシリーズの最新作であり原点回帰のSFホラー、監督はリドリースコットときて、劇中エイリアンが暴れていれば、それだけで大満足なんです。エンジニアに創られた人類に創られたアンドロイドに創られたエイリアンに殺されるエンジニア、そして人類も…っていう構造も面白い。 【eureka】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-09-25 09:07:06)(良:1票) 16.《ネタバレ》 デヴィッドは危険極まりないキャラなのに、ウェブで公開されていたプロローグでのショウ博士との和気あいあいとした宇宙旅行の様子は一体……博士を愛していたと言うのも嘘とも思えません。無残な死体らしきものがちらりと映ったのだから母体にされてしまったんですよね。ダニエルを強姦しかけながらショウ博士と同じことをしてやるとか言っていたので混乱しました。歪んだ愛情なのか……と思ったら、メイキングブックでデヴィッドを演じたファスベンダー本人が「彼女が自分を捨てて立ち去らないように彼女を殺した」と言っていました。アンドロイドなのに執着しまくり(笑)物も食べられるし、髭も髪も伸びるし、嫉妬するし嘘つくし虚栄心も好奇心も旺盛……人間と変わらないくらいに進化しましたね。 乗組員の皆さんは前作同様、危機感ゼロで未知の惑星でヘルメット取るし単独行動とるし……アンドロイドに比べてキャラの掘り下げも少ないし、監督もうちょっと人間も愛してあげてよって思いました。ここら辺はディレクターズカットで未公開シーンとかあるといいですね。 【kiryu】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-09-24 23:20:35) 15.《ネタバレ》 「コヴェナント」は良くも悪くも、エイリアンシリーズの原点回帰である。1、2作の見どころを集めた作りで、新しい驚きや緊迫感はないがそれなりに楽しめる。「コヴェナント」を見ることで、肩透かし感のあった「プロメテウス」が、実はヴィジュアル、サウンドともに優れていたのだと思い直した。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-09-24 11:30:49) 14.《ネタバレ》 冒頭に現れるのは、蒼い瞳の超クロースアップ。『ブレードランナー』冒頭のレプリカント:ロイの蒼い瞳と同じである。 加藤幹朗氏の「『ブレードランナー』論序説」が論考した「超時間的存在」たる蒼い瞳の主の説を踏まえるなら、 本作の真の主人公がマイケル・ファスべンダーの演じるアンドロイドであろうことは早々に明白だろう。 高みから紅茶を注ぐ彼が人間を見下ろす冒頭の位置関係と冷徹な凝視は、冬眠機を見下ろすラストまで映像的な韻を踏み続ける。 その割を食うようにヒロインが魅力を欠いてしまっているのも、至極ごもっとも。 序盤で亡くなった船長の形見らしきものを彼女が結ぶシーンからして、ショットを三つも四つもに分割する無意味さに ストレスを感じさせられるのだが、これがアクションシーンとなるとさらに乱雑・細切れになるわけでまるで面白くない。 それでなくともショットが無駄に多いのに。 第一作を再見するとショットの持続が明らかに違っていて、サスペンスのタメがまるで違うのだ。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2017-09-23 04:39:56) 13.《ネタバレ》 「プロメテウス」から続くこのシリーズは「創造」がテーマ。 そして「エイリアン」シリーズの軸となるのは「ウェイランド社」であり、それに仕えるアンドロイドなのだろう。 デヴィットはピーター・ウェイランドに「お前の創造主は私だ、そして私たちを創った創造主もいる」(セリフは細かく覚えていない、、) デヴィットはピーター・ウェイランドとの会話から次の「創造主」は自分であると確信する。 そのように解釈すると「プロメテウス」「コヴェナント」が少しは納得できる気がする。 デヴィットは壮大なテーマ「創造主」になるために試行錯誤をする おそらく白いエイリアンでは安定した生命体にはならず、(だからこの星には先住民をあれだけ犠牲にしたにもかかわらずエイリアンがいない) エイリアン卵を介することで完全体になるところまで突き止めコヴェナント号の出現により、そのチャンスを得る。 この星は「プロメテウス」に出てきた創造主スペース・ジョッキーの星ではない おそらく「プロメテウス」と同じように創造主の植民地である可能性が高い(宇宙船の到着シーンから推測) 3部作と言われているこのシリーズ デヴィットは2000名の宿主を連れて惑星オリガエ6に向かうが、最終的には「エイリアン」に繋がると思われる そしてウェイランド社がちまなこになって「エイリアン」を探すストーリーとなることがとても楽しみだ。 【かのっさ】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-09-21 11:09:51)(良:1票) 12.《ネタバレ》 お正月以来と思われる映画館で『エイリアン:コヴェナント』を観てきました。 9/29にイオンシネマ調布ができるので、最後のtohoシネマ府中になりますね。 --- 以下、ネタバレあり--- リドリー・スコット監督が好き放題やらかしてくれます。 宇宙船内でのバトルは、原点回帰とも言えますが、エイリアン誕生の秘密がショボい! と言うよりガッカリです。 アンドロイドが品種改良、遺伝子操作したってどう言う事? 腹立つわ~ エイリアンシリーズに出てくるアンドロイドでまともなのはビショップだけだな。ウォルターもいるか。 まぁ、乗り掛かった船だから次作も観るけど、頼みますよ。 【あきぴー@武蔵国】さん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-21 01:06:18) 11.《ネタバレ》 未知の惑星に降り立つのに無警戒すぎるだろう。 案の定ウィルスに感染して「助けてくれー!」だの「母船に入れてくれー」だの、どったんばったん大騒ぎ。 1作目の「エイリアン」ですらリプリーは感染の危険があるから絶対船内に入れないって言ってたぞ? 挙句の果てにとち狂って宇宙船を破壊し尽くすという間抜けっぷりには開いた口が塞がらない。 もうこの時点で馬鹿映画だなと確信したので、そこからの時間は苦痛でしかなかった。 せっかく空気感染できるエイリアン登場したと思いきや、やっぱりフェイスハガーは出てくるのね。 白い人型のエイリアンは一体・・・? タイトルが「プロメテウス2」だったらここまでの低評価にはならなかったんじゃないだろうか。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 2点(2017-09-19 20:45:10)(良:2票) (笑:1票) 10.《ネタバレ》 『エイリアン(1作目)』の前日譚だということを全く知らずに『プロメテウス』を見た私は、話のわかりにくさ(『プロメテウス』に1作目と全く同じエイリアンが出てこなかったため後で前日譚だと聞かされてもどういう風に物語がつながるのか全くわからなかった)にがっかりしたものですが、今作の『エイリアン:コヴェナント』は同じ前日譚でも『プロメテウス』に比べ圧倒的にわかりやすくなっているので非常に良かったです。ついにエイリアン誕生の秘密(卵からどのように生まれるか、ではなくいつどうやってこの世に発生したのか)が明らかになります。それだけでもこの映画の価値はあったと思います。あえて難点を挙げるなら最後のほうでエイリアンをテラフォーミング用車両に閉じ込めて宇宙に射出したはずなのに船内に残っていた、容易に予想できる展開ではありますがどうしてエイリアンが残れるのかちょこっとでも描写してほしかったです。あと最後の最後にようやく気付いたのは、リプリーよろしくタンクトップで戦うヒロイン・ダニエルズ(女性でもダニエルって有りなんですね)が主人公だと思っていたらデヴィッドとウォルターが主人公だったのですね。エンドクレジットでは彼らがトップキャストになっていましたから。それと、公開3日目の17日に見に行ったのですがあまり入りは良くなかったです。台風のせいですね(笑)。 【MASS】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-09-17 22:56:10) 9.《ネタバレ》 やはりエイリアンは1作目が最高傑作であると思う。 エイリアンの魅力は何だかよくわからない得体のしれない生命体という不気味さ、雰囲気、何が起こるかわからない緊張感が肝だと思う。 猛獣のように凶暴さ丸出しで、あんなにバタバタと走り回るのはダメだ。 白いエイリアンも凶暴なだけでエイリアンのイメージからかけ離れてしまっていたし、 1作目のエイリアンの良さを何も継承していない映画になってしまった。 以下、不満な点。 ディビッドはいつのまに自分の手を切り落としたのか? もういい加減アンドロイドの裏切りパターンはやめてほしい。 ヒロインに魅力がなさすぎる。 プロメテウス同様、ざこキャラとして無駄でアホなクルーが多すぎ。 寄生してから成体になるまでがいくら何でも早すぎる。 しかも胸を破って飛び出すと四肢までできて走り回る。 予告編でネタバレしすぎで先の展開がわかってしまう。 よかった点としてはエンジニアの登場シーンを必要最小限に抑えたぐらいか。 プロメテウスも不満が多かったがそれ以下の出来だと思う。もうこれ以上続編は作らないほうがよいだろう。 【puta-pp】さん [映画館(字幕)] 4点(2017-09-17 17:35:36)(良:1票) (笑:1票) 8.《ネタバレ》 期待して楽しみにしていただけに、がっかり度が半端ない映画だった。はっきり言って面白くない。何か哲学的な雰囲気の話を混ぜ込むことで、作品の品格を上げようとでもしたかったのかどうか知らないが、そもそも「エイリアン」はSFホラーの傑作だと私は思っているので、今回のような宗教映画的な雰囲気を醸し出して無理に難解に仕立てた観客(ファン)置き去りの作品が、名作エイリアンの冠をつけてシリーズとして肩を並べるのは残念だ。(それもリドリー・スコット自身の作品が・・・) 登場人物にしても、プロメテウスでの生き残りキャラのデヴィッドなんか出されてもよく覚えてないし、今回のヒロインはお世辞にも魅力的とは言えないおばちゃんパーマみたいな頭だし(なんでこんな人がヒロインに???)。宇宙船のクルーはみんなバカばっかだし。。。よっぽど監督はエイリアン以外には興味がないのだろうなと感じるくらいに、登場人物が薄いし雑な感じ。 惑星に調査に行くのも全員一致だったのに、直後に私は反対と言うダニエルズには「じゃあ、さっき確認した時に言えよ!決まった後から言うなよ!!」と思ったが、そもそも脚本がおかしいんだろうね。さらに続編を作る予定との話を聞いて、私の中に「老害」という言葉が浮かんだ。。。 【リニア】さん [映画館(字幕)] 3点(2017-09-17 17:19:46)(良:3票) 7.エイリアン映画。それ以上でも以下でもない。エイリアン映画。ダニエルズ役のキャサリン・ウォーターストンが、ちょっと綺麗になったお笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜に見えて仕方なかった。エイリアン映画。特筆すべきことが特になかった、エイリアン映画でした。 【Dream kerokero】さん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-17 14:42:59) 6.《ネタバレ》 前作と全く同じ感想です。 以下引用。 --- 映像は美しいですが、それ以外見所のない映画です。登場人物がもれなく馬鹿。まともな人間はひとりもいません。 さらに意味不明な展開ばかり。筋道の通った展開はほとんどありません。 続編があるようなのであえて謎解きは後に回すという形なのでしょうが、あまりにも後回しにし過ぎるのはどうかと。 --- 今作はプロメテウスの10年後から物語が始まります。 デヴィッドがエンジニアの母星で”行った事の結果”が語られており、 プロメテウスから引っ張っている謎解きなどは完全に次作に後回し。 現時点で予定されている続編では、プロメテウス直後からの”10年”が描かれる予定だとか。 そこですべての謎解きが行われるようですが、続編は必要ないんじゃないか、と思うほど酷い出来。 神話になぞらえた崇高な物語が根底にあったとしても、 このお粗末な脚本ではなーんにも伝わって来ません。 レンタルで見れば十分ながっかり映画です。 【kirie】さん [映画館(字幕)] 2点(2017-09-17 14:32:29) 5.《ネタバレ》 「エイリアン」の前日譚である「プロメテウス」から10年後の話。謎の電波の発信源を調査するため未知の惑星に降り立ち不用意な行動で胞子を取り込み空気感染してたり新しい要素もあるものの「あー、エイリアンだね」という無難で先の読める展開が続く。その惑星で前作の生き残りアンドロイドのデヴィッドが罠を張っていたという流れだったけど、エイリアンの出生が創造主に憧れたアンドロイドによる実験と研究の成果の人造生命体だったってのは賛否両論あるだろうな。人知を超えた超生物であるエイリアンの神秘性が壊れた気がするし何でもかんでも前日譚を作れば良いってもんじゃないな、と。ネッシーや多くのUMAと同様にそっとしておいた方が良かったかもしれませんね。 そもそも「プロメテウス」の最後ではエンジニアの母星に向かっていたけどエンジニアとはだいぶ見た目が違っていた皆殺しにされた人たちを見ると今回の舞台は母星なのだろうか?エンジニアが作った種族の一つなのか?前作が失敗と考え軌道修正したのが今回なのかな?とか色々考えちゃいましたね。スペースジョッキーも出てないし「エイリアン」に繋ぐにはもう1本くらいは必要だけどどうなることやら。 生首が水たまりにプカプカと浮いてるカットを何度も入れたり、シャワー室でラブシーン中のカップルを殺害などベタなホラーのような演出が多くて安っぽくなった気がしますが雰囲気はSFホラーらしくて良かったです。「エイリアン」要素を修正して単独オリジナル作品だったら評価もだいぶ変わる気もします。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 6点(2017-09-16 21:36:33) 4.《ネタバレ》 作品としては「プロメテウス」の続編。だが、出来はそれ以下。これが総論です。個別に一つだけ語ると、あの白いエイリアンは本家本元の筋肉質エイリアンより不気味ですね。あんなのに背後に立たれたらそりゃチビりそうだよ。そこだけは良かった。オチは多分100人が100人、確信してたに違いない。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-16 18:00:21) 3.《ネタバレ》 プリクェルではないという微妙な立ち位置で多くの観客に混乱を与えた『プロメテウス』から一転し、本作では『エイリアン』の看板が戻り、全体としては原点回帰の作風となっています。怪しげな星に立ち寄った宇宙船がどえらい目に遭わされるという物語であり、血もドバドバ出ます。これぞエイリアンです。ただし、バカな人間がバカなことをしでかしたために余計に事態が悪化するという、この手の映画でやって欲しくない展開が非常に多くて登場人物に感情移入できなかったことが、観客の恐怖心を和らげるという悪い影響をもたらしていますが。 コヴェナント号が航路を外れてまで舞台となる星にやってくるという基本的な部分から、説明がうまくいっていません。「我々の生存に必要な要素が揃っている。当初の目標である植民星オリガエではなく、こちらの星に移住しよう」という突拍子もない意思決定が実にアッサリとなされるのですが、こんな重要事項に関する判断があまりに軽すぎやしないかと驚きました。一応、この意思決定を下した艦長代理には「信仰心が厚すぎる余り、合理的な判断をできない可能性のある人」という人事評価があり、そのために艦長への昇進を見送られてきたという設定もあるにはあったのですが、ならばなぜ他のクルー達は艦長代理に反対の声を上げないのかと思いました。会社命令で行かざるをえなかったノストロモ号のクルー達と比較すると、事の発端部分に自業自得の要素があるため、コヴェナント号のクルー達には感情移入できませんでした。 惑星に降り立った後も、生命に必要な水と空気があり、植物も生い茂っている環境であれば未知の病原体等のリスクを考えなければならないのに、防護服なしで普通に探検を始めるものだから、この人達はバカなのかと思ってしまいました。いよいよバックバスターに襲われる場面では血で足を滑らせて転倒、一心不乱に撃った弾丸が可燃物を直撃して着陸艇大爆発と、こちらも愚かなキャラクターが事態を悪化させるという形で物語が進んでいくため、怖いというよりも呆れてしまいました。 そして、『プロメテウス』で活躍したデヴィッド登場により、場はさらに混乱します。隠れ家としてデヴィッドに案内されたのは未知の巨人の死体がゴロゴロ転がる、見るからに怪しい場所であるにも関わらず、「ここは安全だ」というデヴィッドの言い分を全面的に鵜呑みにするクルーのみなさん。また、一か所に固まって救援を待てばいいものを、単独行動でどんどん戦力を消耗していくものだからイライラさせられました。彼らの持つ銃火器はエイリアンに対して効果を持つようだったし、用心深く対処していれば全員で生き残ることも可能だったと思うのですが。 一応、エイリアンの起源も説明されます。前作でエンジニアが作り出したものをデヴィッドが品種改良して完成させたのがみなさんご存知のエイリアンでしたという、それを知ったところで「へぇ~」とも何ともならない、実にありがたみのない説明ではありましたが。起源を描けば描くほどエイリアンの存在は矮小化しており、「偶然出会った訳のわからん凶悪生物」という第一作のまま放っといてあげればよかったのにと思いました。 リドリー・スコットによると、次回作『エイリアン/アウェイクニング』は『プロテウス』と本作の間の時期を舞台にした作品となるようですが、エイリアンの起源に関する興味はあまりないので、これ以上の続編はもういいかなという感じです。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 5点(2017-09-16 12:36:14)(良:4票) 2.《ネタバレ》 前作『プロメテウス』のラスト、生き残ったショウ博士は「エンジニアは人間を造り、何故滅ぼそうとしたのか?」というその理由を次回作(これ)に残してエンジニアの故郷へアンドロイドのデヴィッドと共に旅立っていきました・・・。『コヴェナント』はその10年後のお話。タイトルについに『ALIEN』の文字が!!そう、やっとこさあの見慣れたエイリアンが拝める映画なんです。監督のリドリーさんも、もー早くエイリアン撮りたくて撮りたくて仕方なかったらしく、前作の「その理由」をものの1、2分でスッ飛ばす潔さ!そしてエイリアンの登場も胸とは逆から飛び出すわ、口から飛び出すわ、床の血ですっ転ぶわ(2人)、グロシーンもそこそこ見応えあります。中でもデヴィッドが見守る中、飛び出したチェストバスターがデヴィッドの真似をしてバンザイするシーンのキモ可愛いことと言ったらww。全体的なビジュアルにスケールはまさに現代の大作映画で見応えは十分ですが、シリーズがここまで来ると流石に演出の限界を感じざるを得ない、と言ったところか。仕方のないことかもしれませんが、『ハンニバル』でレクター博士がシャバに出てしまい、そのカリスマ性や神秘性が薄れてしまったのと同様に、野外で縦横無尽に走り回るエイリアンを見て1作目にあったその孤高のカリスマ性や神秘性が感じられなかったのが残念です。が、自分は全然満足ですけど。あと、キャサリン・ウォーターストンのライトグレーのタンクトップ姿はお約束なのか、リドリーさんの粋な計らいにはニヤリとしました笑。お話的には従来の「エイリアンに襲われる人間の恐怖」を描いていると思いますが、人間が創造した代替機によって人類が危機に陥るという、結局は自らが招いた過ちであり、自業自得、という皮肉が込められているのかな?さて、今回もデヴィッドは生き残りますが、次回、『プロメテウス』で首をもがれた理由が分かると良いですけど。それともエンジニアはもう関係ないのかな笑。ま、最新のゼノモーフが見れただけで十分ですけどね。 【miki】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-08-27 21:39:05)(良:1票) 1.《ネタバレ》 結論的に書けばリドリー・スコットの「エイリアン」はオリジナル1作目を持ってしてベストということだろう。 とはいうもののコレも決して悪い映画ではない、それは間違いない。 但し、この作品がオリジナルから約40年の隔たりを踏まえて、今、あえて世に出た意義は良く判らない。 その理由はジャガーノートとゼノモルフの存在に鍵を握るべきエンジニアが本作では雑魚キャラで、なんとも情けない存在であることだろう。 子が親に、被創造物が創造主を超える存在として在りたい欲望に駆られ、返り討ち的なアクションを取るという動機は解るし、つまりデイビッドとウオルターの物語なのだと踏まえればそれはそれで本作のモチーフとして必然を感じるが、しかし、それにしても『謎解き』という視点で見ると肝心のエンジニアが情けないくらいあっけ無く駆除され、そしてその集落もなんとも局地的すぎ、(前作で)ワザワザ他の惑星システムまで出張ってき生命創造を行うような文明性を持っている社会システムを有している種なのに、空中から撒かれたブラックマターで絶滅とは、かなりヲイヲオな『オチ』である。 つまりデイビッドが「nextゼノモルフ」に昇華したという解釈なのだろうか? と謂うことで本作はエイリアン・フランチャイズに深いご興味のある諸氏には「観ておくべき作品」であることは間違いないが、果たして一般受けはどうだろう???? 【crushersyu】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2017-08-22 01:54:05)
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