みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 アクションエンタメとしての仮面ライダーを前提に、予備知識や先入観なしで評価するなら恐らく「5~6点」ぐらいではないかと正直思うのですが、僕は庵野監督の描く世界観(特に最近のもの)が好きなのと、陰はあるが誠実な本郷1号のキャラ造形が良かったこと、また素直に「かっこいい」と思える瞬間が確実にあったことなどから、僕としては最終的に「見て良かった」と思えました(ちなみに自分は仮面ライダーで言うと Black 世代です)。 まず「5~6点」と書いたのは、思った以上に庵野監督のカラ−が色濃く出ており、純粋に「仮面ライダー」としてこの映画を見た場合に付いていけない人が確実に出てくるだろうなと思ったからです。一方でモチーフや視覚イメージなど、個人的には「エヴァ」や「ナディア」を連想させる(つまり過去の庵野作品の中で既に見たことがあるような)展開も多く、そう言う意味では庵野作品をある程度見てきた僕のような観客にとっても、あまり大きな驚きはありませんでした。また全体的に「オーグ(怪人)を倒しに行く」ことを基軸にした、よく似た印象のエピソードを数珠繋ぎで連続させていて、「大きな起伏もなく淡々と劇が進んでいった」という印象であり、またそのことによって自分が意識無意識に「シンゴジラ」のような衝撃を期待していたのだということにも気づきました。「シン」シリーズに連なるものとして、例えばそれこそ「シンゴジラ」みたいな映画を期待すると、「付いていけない」度合いはより大きくなるのではないかと思います。 とはいえ、恐らく第一作ライダーへのリスペクトに基づいたダークな(陰のある)展開は好みでしたし、交流を深めるにつれてお互いに対する信頼が増していく本郷とルリ子との関係性は、見ていてそれなりに心暖まるものでした。また個人的には、西野七瀬さん演じるハチオーグのエピソードが、アクション映画としての「シン仮面ライダー」のハイライトとして、最ものめり込んで見ることができました(ハチオーグの造形は、多数出現したオーグの中でも一際スタイリッシュだと思いました。また日本刀によるバトルは仮面ライダーのアクションとしては非常に新鮮で素直にカッコいいと思えたし、短いエピソードの中でも垣間見えるルリ子とハチオーグとの屈折した、複雑な関係性や、完全な咬ませ犬だったサソリオーグのエピソードが綺麗に伏線として回収されていたのもとても面白かったです)。 全体としては、「仮面ライダーという箱を使って表現された庵野的世界観の総決算」だったというのが、この映画に対する僕の最終的な印象です。見る人は間違いなく選ぶでしょうが、庵野作品ファンで、かつ多くの少年と同様にかつて仮面ライダーが好きだった自分としては、しっかり楽しむことができました。 【マーチェンカ】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-03-19 22:18:21) 4.《ネタバレ》 シン・ウルトラマンと評価は変わらないかなぁ、庵野さんの思い入れ大で作られている。サソリオーグに長澤まさみさん使うのは贅沢ですね。 でも浜辺美波はカワイイです大画面アップ、髪の流れ方ツンデレ具合最高に決まってます。ファン是非とも堪能してください。 【bonbai】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-03-19 22:09:38) 3.《ネタバレ》 昭和ライダー好きとしては、今回のリブート新作はそこそこ楽しめた。 ストーリーはTVシリーズに加えて原作漫画を踏まえていることは良いけど、妙に小難しい理屈をこねていて(オリジナルのまま、ショッカーはショッカーで悪の秘密結社でいいじゃん!)、すんなり入ってこないから1回見ただけでは理解できないが、バトルシーンに合わせたストーリー展開になっているということで、そこは細かく考えてはいけないのだと思うことにした。ただ、人類がほとんど登場しないので、人類とは関係ない閉じた世界の中で戦っている感じは否めない。(単なる内輪もめ) バトルシーンでは随所に特撮好きが喜びそうな演出があり、単純に楽しめたので良かったと思う。特にクラッシャーの間から血へど「ブハッツ!」とか、戦闘員を殴り倒すと返り血「ドバッ!」とか。。。また、夜のバトルではライダーの目が赤く輝くのが見どころだし、13人の偽ライダー登場も良かった。ただし、画面が暗く動きがよくわからないかったのが少し残念。全体を通して多少安っぽいCGも途中あったが、まぁ許せる範囲である。できれば、もっと日中の屋外の緑の中、海、川でのバトルシーンが見たかった。 怪人は改造人間ではなくオーグとなって、各自お気に入りのマスク装着が基本だが(蝙蝠、サソリは何故か別でしたが)、できれば改造人間の形態でお願いしたかった。生物なのだから今風にメカ的な要素を織り込むことなど邪道(不要)。そもそも仮面ライダーは怪奇ドラマなのだから。なお、メカ的要素の是非は置いといても、今回のオーグ達のデザインは、昭和ライダーに登場した改造人間の造形の素晴らしさ(カッコよさ)には遠くおよばないのは残念。昭和ライダーの怪人デザイナーさん達の感性にいまさらながら感動です。(余談だが、カマキリカメレオンが登場したが、まさかゲルショッカーがかかわっているのか??) 気になるのは、場面転換やカット割りなど随所にエヴァンゲリオンが降臨していることや、本郷猛からちょいちょい「シンジくん」臭がしたこと。特に本郷猛があまりに暗すぎる上に、性格がちょっと情けない感じもあり、おまけにセリフにも抑揚がなく棒読み、というか下手くそというか。。。そのうえ、見た目も清潔感がなく、マスクの脱着時にそこが目立ってイヤだったし、マスクからはみ出す襟足がちょっと長すぎる。それと、申し訳ないが2号と比べて身長が少し低くないだろうか。 ライダーのマスクの造形とカラーはいい感じ。ただし、触角は根元にバネを付けてほしかった。バトル中に振れるのがカッコいいのに。あと、旧1号、2号の後、最後に新1号が登場するが、これが2号がマスクとスーツを新調した姿だったとはね。さすが。 立花と滝は、取り合えず登場させてくれてありがとうですが、立花はおやっさんキャラでお願いしたかった。しかし、斎藤工は滝というよりシンウルトラマンだし、竹野内豊は立花というよりイチケイのカラス(入間みちお)だし、サソリオーグはダーコでしたね。 エンドロールが流れ始め、そこで「チャカチャカチャー♪チャカチャカチャー♪」と伴奏が流れた時、えっ、どっちだ??まさか、池松氏が歌唱するテーマソングが流れるのかっ?と不安に襲われたが、本家の歌声が流れ、ほっと安堵するとともに、庵野監督の冷静な判断に感謝した。結局3曲流れたが、私としては「あらしぃ~とともに、やってぇ~えきぃたぁ~♪」も入れて欲しかった。 最後、ライダーが颯爽と爆走しているのは角島大橋だと思う。庵野監督が山口県出身だからロケ地としたのでしょうね。 【リニア】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-03-19 03:39:17) 2.《ネタバレ》 庵野氏の前二作は「東宝・円谷」系、今回初めて「東映・石ノ森」系であり、この二大潮流は当時ガキだった自分ですら前者にはやはり風格、品格のようなものが感じられ、対する後者はより軽快かつアナーキーな印象でテイストは全く異なっていたが当時の子供らは両方普通に観ており、今回どう料理されるのか期待していた。 本作のストーリーはかつてのTV作品より石ノ森氏の原作漫画の方を下敷きにしているが、オリジナル度が高い。といってもロケ地はTV版で有名な小河内ダムが選ばれたり、他にも三栄土木、砂田画廊、影村めがね店の看板とかTV版マニア向けサービスも盛り込まれている。 本郷、ルリ子、一文字それぞれの孤独と精神の継承が大きなテーマにもかかわらず、時間の割に内容的に詰め込み過ぎでテンポも速いのでそのあたりの情感がもうひとつ伝わってこない気がした。またエネルギーとかプラーナとかややこしい説明的な話も過多、ロボット刑事Kを登場させる意味もあまりないように感じた。小河内ダム以外にも印象的ないいロケ地が選ばれていてバイクシーンが多いのもカッコ良かったが、変身体でもコート着ているシーンが多いのは気になった。 ライダー以外のキャラクターデザインは大分変わっているので何とも言えないがメカメカしいのは時代もあるのか。ただ顔がわかりにくい怪人役にもかかわらず楽しげに演じてくれた長澤まさみ、本郷奏多の両氏は登場時間が短くとも十分存在感があり、特に助清かまちゃまちゃみたいなサソリオーグには笑わせてもらった。 あと昔の劇伴音楽を一部使っているのはシンウルトラマンと同様なのだが、今回は新作音楽とテイストが違い過ぎて違和感があった。昭和当時の自分らが沢山あった特撮番組の中でもライダーにはまったのは、優れた劇伴音楽とシンクロした技斗の醸し出す中毒性のある快感が肝だったんでは、と本作を観てあらためて思った。残念ながら本作でそういう快感は感じられなかったが、俳優陣の頑張りもあり、本作で描きたかったテーマ、原作やオリジナルへのリスペクトは十分感じられた。 【クリプトポネ】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-03-18 20:02:39) 1.<原作未読、TV第1シリーズは第1話だけyoutubeで鑑賞>今年2番目に楽しみにしていた映画(1番はキングダムの3作目)。仮面ライダーファンではなく、シン・ゴジラ&シン・ウルトラマンを受けてのライトな庵野秀明ファンとして楽しみにしていたのだが、うーん…これは賛否ありそう。自分はやや否の側なのだが。ストーリーは仮面ライダーことバッタオーグが他のオーグを倒していき、最後はボスの緑川イチローまでたどり着くというシンプルなもので、それ自体に面白味はなく、ザラブやメフィラスのような魅力的な悪役も今回はいなかった。そしてなんといってもアクションの出来が悪い。そりゃオーグは人間とは比べ物にならない力を持ってるからその戦いを描くとき、ああいう映像表現になるのも分からないではないが、作り物感が強すぎてなんともありがたみのないバトルシーンが、とくに後半は続いたなあと思う。随所に見られた昭和的演出と、浜辺美波、西野七瀬らの可憐さは評価したい。 【リーム555】さん [映画館(邦画)] 5点(2023-03-18 00:36:56)
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