みんなのシネマレビュー

グラン・トリノ

Gran Torino
2008年【米】 上映時間:117分
ドラマ犯罪もの
[グラントリノ]
新規登録(2009-02-20)【すぺるま】さん
タイトル情報更新(2019-08-14)【Olias】さん
公開開始日(2009-04-25)


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監督クリント・イーストウッド
キャストクリント・イーストウッド(男優)ウォルト・コワルスキー
クリストファー・カーリー(男優)ヤノビッチ神父
ビー・ヴァン(男優)タオ・ロー
アーニー・ハー(女優)スー・ロー
ブライアン・ヘイリー(男優)ミッチ・コワルスキー
ジェラルディン・ヒューズ(女優)カレン・コワルスキー
ブライアン・ホウ(男優)スティーブ・コワルスキー
ジョン・キャロル・リンチ(男優)マーティン理髪師
ドゥア・モーア(男優)スパイダー
コリー・ハードリクト(男優)デューク
スコット・イーストウッド(男優)トレイ
ドリーマ・ウォーカー(女優)アシュリー・コワルスキー
滝田裕介ウォルト・コワルスキー(日本語吹き替え版)
川島得愛ヤノビッチ神父(日本語吹き替え版)
細谷佳正タオ・ロー(日本語吹き替え版)
山野井仁ミッチ・コワルスキー(日本語吹き替え版)
咲野俊介(日本語吹き替え版)
原作デイヴ・ヨハンソン(原案)
ニック・シェンク(原案)
脚本ニック・シェンク
音楽カイル・イーストウッド
レニー・ニーハウス(演奏指揮)
編曲レニー・ニーハウス
主題歌ジェイミー・カラム"Gran Torino"
クリント・イーストウッド"Gran Torino"
撮影トム・スターン〔撮影・照明〕
スティーヴン・S・カンパネリ(カメラ・オペレーター)
製作クリント・イーストウッド
ロバート・ロレンツ
ビル・ガーバー[製作]
ワーナー・ブラザース
製作総指揮ブルース・バーマン
配給ワーナー・ブラザース
美術ジェームズ・J・ムラカミ(プロダクション・デザイン)
衣装デボラ・ホッパー
編集ジョエル・コックス〔編集〕
ゲイリー・ローチ
字幕翻訳戸田奈津子
あらすじ
アメリカ自動車産業に身を捧げ、朝鮮戦争では祖国のために戦い抜いたウォルトは、妻に先立たれ、子どもたちとも離れて暮らす孤独な老人。隣人も移り変わり、外国人ばかりが目に付く。そんな彼の宝物は、庭の芝生と愛犬デイジー、そして何より72年製のフォード・グラン・トリノ。頑固一徹、人種差別を隠すこともない彼だったが、ある事を契機に隣家の東洋人青年タオとの交流が始まり、次第次第と心を開いて行く。しかし、平和は長くは続かなかった。運命の日はすぐ近くまで来ていたのだ。クリント・イーストウッド、俳優としての引退作品。

タコ太(ぺいぺい)】さん(2011-01-10)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想(9点検索)】

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56.《ネタバレ》 シンプルなストーリーが、すうっと体に入ってきます。最後の懺悔のシーンで、コワルスキーさんの人物造形に、グッと深みがでました。音楽による演出は極めて抑えているところも好印象です(でもいい曲なんだ、これが)。年取ったら、こういう我が儘な偏屈じいさんになりたいって、なんか人生のお手本みたいなものをいただきました。感謝、クリント・イーストウッド監督。 なたねさん [DVD(字幕)] 9点(2020-05-01 21:00:27)(良:1票)

55.映画を観終わった後、すすり泣く声が聞こえたのは始めてかも。一言でエンディングは鑑賞に浸れた。味の有る人間ドラマに仕上げていただきました。 mighty guardさん [映画館(字幕)] 9点(2018-02-16 16:38:48)

54.《ネタバレ》 クリントン・イーストウッドはこういう偏屈ジジイはほんとはまりますね。内容も面白かった!俺のグラン・トリノを貸してやるってセリフはシビレました。 SUPISUTAさん [DVD(字幕)] 9点(2016-04-16 08:58:54)

53.映画館で観て「凄い映画だ」と思っていて、久し振りにもう一度観た。
これは名作と言っていい。何故生きながらえるのか、どう死ぬか、暴力にどう向き合うか、男とは、という多くのテーマを上手く描いている。神父との会話のやりとりもまた興味深い。主人公が見つけた自分の「最後の場所」が運命的。
目を背けたくなるところもあるが、最後まで観させる作品としての惹きつけも十分だと思う。
最後の海沿いのシーンで流れる静かなエンドロールも素晴らしい。 simpleさん [映画館(字幕)] 9点(2015-04-05 15:39:52)

52.すばらしい作品です。社会の表層しか見えていない人には、退屈に思えるかもしれません。
cogitoさん [DVD(字幕)] 9点(2014-07-30 18:59:34)

51.《ネタバレ》 とても良かった!クリント・イーストウッドの実質の俳優引退作、といいつつ後日復活しますが(苦笑)、自らの俳優生活を終わらせるかのようなラストはとても印象に残りますね。ほんとお見事!の一言です。個人的に、遺書にある「グラントリノ」を変にイジるなよ!!というところがとてもこの人らしいと思ったな~。おすすめだと思いますが、本作はある程度の年齢に達してないとあんまり伝わってこないかもね? とっても良作でゴザイマシタ
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-02-18 11:52:35)

50.《ネタバレ》 ウォルトはもうクリントイーストウッドの集大成ともいえるキャラでした。そして彼の引退に相応しい彼らしいフィナーレでした。クリントイーストウッドらしいというのがこの作品への評価であり賛辞です。無名の東洋人の姉弟も素晴らしい演技をしてくれました。日本人にとっては街中であまりに簡単に市民に銃をみかけるのはさすがに違和感があったけど、演出上は銃さえ彼らしいということになるんでしょう。 タッチッチさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-09-04 11:21:31)

49.映画を見るようになった頃に見ました。イーストウッド初体験でした。下調べでイーストウッドの集大成的映画だと知っていて見たのですが、過去作を見ていない自分でも映画はあまりにも面白く、こう思いました。このジジイ、只者じゃない。沢山のイーストウッド主演作・監督作を見てからもう一度グラン・トリノを見ると、数々の名シーンが脳裏に浮かんできて、イーストウッドのキャリアをダイジェストで見ているような感覚になりました。いい映画体験をさせていただきました。イーストウッドの身になにかあったとき、もう一度見ます。 カニばさみさん [DVD(字幕)] 9点(2013-08-17 01:00:42)(良:1票)

48.《ネタバレ》 イーストウッドって監督としても才能があったんだと再認識する作品。
偏屈じじいと純朴な若者の友情という点では、『セント・オブ・ウーマン』のアル・パチーノを想起させる。
モン族との異文化を感じながらの交流が、微笑ましくてよかった。
少年の姉がレイプされてボロボロになって帰宅した姿は生々しく、犯人グループへの怒りが沸く。
その復讐手段として、単純に襲撃するのではなく、丸腰で殺されに行ったというのが捻りが効いていた。 飛鳥さん [DVD(吹替)] 9点(2013-05-21 00:13:44)

47.イーストウッドが実にいきいきと頑固で孤独で強き老人を演じており、いきいきとという表現が妥当かわかりませんが、とにかくこちらが楽しくなってしまいます。孤独な老人が人との絆を取り戻すというベタな設定も、イーストウッドにかかれば違った楽しみが加わります。果たして銃の引き金を引くのか引かんのか?もしくは引くまでもないのか。イーストウッドにあって引くまでもないなんてことがあり得るのか?しかし今回ばかりは、イーストウッドがこれまでバッタバッタと倒してきた敵とは趣が異なり「救われない」子どもが相手なわけで。かといってイーストウッドをして握られた銃が最後まで火を吹かない映画を作るとも思えない。そんなスリルを孕んだまま進む映画の結末は、やはり一貫してイーストウッドはイーストウッドだったと、意外性をも包括した説得力を持っていたと思います。 ワイルド・サイドでキャサリンさん [DVD(字幕)] 9点(2013-05-18 05:41:19)

46.《ネタバレ》 あー泣いてしまった。泣くと言うより涙がつつっと。一人じゃなにもできないくせに集団でつるむと途端にでかい面をするような屑共のために命を落とさなくてもいいじゃないかと思うと余計に。これが映画で良かった。現実だったならやりきれない。 悲喜こもごもさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2013-01-23 23:59:50)

45.《ネタバレ》 クリント・イーストウッドの俳優人生の終焉が近づいていますが、さすがいぶし銀の貫禄が映像を観ていると伝わってきます。あのため息まじりの低いうなり声がたまらない。仕返しの連鎖や愛する子供達のために命をもって挑んだことは素晴らしい。捨てるものが何もない老人ほど怖いものはないですね。スーがレイプされてからの流れが凄まじく、目が離せない。しかし、あれほど都合よく、しかも皆揃って連射をしてくるものなのかと。こういう地味な映画に高得点付けだすと、歳を感じます。 マーク・ハントさん [映画館(字幕)] 9点(2012-12-19 21:35:31)(良:1票)

44.《ネタバレ》 『ネタバレ厳重注意』おそらく多くの人がラストの主人公が撃たれる場面で、きっと防弾チョッキか荒野の用心棒よろしく腹に鉄板などが仕込んであって起き上がるんだろ?そして、回転式リボルバー又は44口径マグナムなどで全員を容赦なく虐殺するんだろ?と思ったに違いない(笑)それぐらいありえない受け入れがたい結末でした。しかし、思い返してみると、復讐に燃える少年に「頭を冷やして4時にまた来い」と言っていた場面ですでに迷いはあったにしろ覚悟は決まっていたんじゃないだろうか。しかも、あれだけの短時間の間に死を受け入れることを決め、遺書まで残しているのである。もう凄すぎるとしかいいようが無い。さらに、これがイーストウッドの俳優としての引退作だなんてあまりに格好良すぎるではないか。やられたゼ。 ヴレアさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2012-10-24 16:23:20)

43.ずっと車の映画だと思って敬遠してて損した。
地味だけど終盤の怒りと決意した後の安らぎ、うまく計算されてる。
ハリーのようにはでに撃ち殺すのではない復讐の方法、まいりました。 Skycrawlerさん [地上波(字幕)] 9点(2012-10-06 03:18:52)

42.《ネタバレ》 参った。イーストウッドにやられた。口の悪い、とっつきづらいクソじじいか・・いるよなあこんなじいさん。丁寧だなあと思うのはウォルトの人生の背景ともいうべき日常がきちんと描かれていること。理容室やバーでの友人とのやりとり。ゴミ出しの日常。アメリカにしてはやや小規模な家構えや「初めてオーダーメイドで服を作ったよ」との台詞から、フォードを退職したあとの元軍人の年金ってどのくらいなのかなあとか、自然と彼の生活に関心が湧く。偏屈を振り回して身内に嫌われて、でもお隣のオバサンたちには結構モテてんじゃん。妙なアジアの風習をどっさり持ち込まれて困惑するウォルトじいさん。笑ってしまう。愛すべきクソじじい。なんてかっこ良い死に様なんだ。ちきしょお。涙が止まんないや。あんた凄いよ。前出の背広を何のためにあつらえたのか、鈍い私は観終わって数十分経ってから気付いた。滝のように涙が出た。くそおっ もっと長生きしてほしかったよ、じじいっ。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-12-05 23:49:07)(良:2票)

41.《ネタバレ》 知らなかった。クリント・イーストウッドの引退作だったんですか…晩年の彼の作品は特に好きなので残念でなりません。 ラストでタオたち家族を救ったウォルトはあまりにカッコよすぎる。もちろん悲しく喪失感もありますが、彼ら家族のためにという覚悟の選択が男ですね。タオの成長、そして彼ら家族の温もりを肌で感じたからからこそ なのです。ほんと良い作品! ライトニングボルトさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-05-29 04:52:16)

40.《ネタバレ》 久しぶりに映画館で観て良かったと思わせられる傑作だった。クリント・イーストウッドの最後の作品になるという話もあるようだが、もしそうだとしても納得できる素晴らしい作品だ。近年のイーストウッド作品につながる重々しさ、真摯さを感じさせつつ、前半部分では温かいユーモアも加味されている。逆に言えば、そのユーモアが後半の悲劇的展開の巧みな伏線になっているとも言える。
この作品の中で彼が観客に一番伝えたかったことは「コミュニケーションの大切さ」だろう。イーストウッド本人が演じる主人公であるウォルト自身が変わっていく過程やイタリア人の床屋とのやり取り、スーのウォルトに対する関わり方等がそれを物語っている。アメリカは知ってのとおり、多民族国家だ。属性を共有する人々と付き合うだけでも仲間は集まるし、日々の生活には困らない。しかしそれでは個人レベルで言えば閉鎖的でつまらない世界に閉じこもることになってしまうし、国レベルで言えば国民の一体感は共有化できまい。自らの属性をネタにし、他人種と付き合っていくことが、個人の生活を豊かにし、ひいては国民意識を活性化させるために重要なのだろう。この映画の序盤におけるウォルトのように自らの属性を声高に主張するだけでは、反発を買うだけだ。日本でも人種の違いで摩擦が起きることはほとんどないが、「人種」を「性別」や「学歴」等に置き換えれば分かりやすいだろう。コンプレックスである属性を笑い飛ばすのは難しいことかもしれないが、それができなければ多様な属性を持つ人々が仲良く暮らす社会など生まれっこない。僕はイーストウッドの穏健で妥当な考え方に心から賛同する。
この映画で唯一残念だったのはタオ役の少年の演技があまりうまくなかったこと。特に地下室に閉じ込められるシーンは「本気」が伝わってこなかった。
冒頭でイーストウッド最後の作品云々と書いたが、僕としてはそれでは嫌だ。もっと彼の思いをスクリーンで僕たちに提示して欲しい。老いてますます壮んで進化を続ける彼にはこれからも傑作を期待したい。 枕流さん [映画館(字幕)] 9点(2011-05-05 22:55:50)(良:1票)

39.《ネタバレ》 毒づいた演技のイーストウッドを不思議とわざとらしいと思わせない構成。差別発言をするも白人至上主義からくるものではないことも途中でわかったり、積極的になれないタオに対し人とどう関わっていいかわからない自分を重ねていたり、過去の罪悪感の罪滅ぼしをしようとしているようにも見えた。

戦争で相手の命を奪い勲章を授けられた男が、最後に自分の命を燃やして友人達を救う。また、希望もなくどう生きたらいいかわからない不器用な男が選んだ行動だったからこそ、その重みが伝わってきたのかもしれない。久々に余韻に浸りながらエンドロールの最後まで早送りせずに見終わった映画。 シバラク・オバマさん [DVD(字幕)] 9点(2011-05-02 18:41:19)

38.鑑賞後、クリント・イーストウッドはで永遠に語り継がれる作品を作ったと思いました。色々な絆を感じ取れる、メッセージ性の非常に濃い作品だと思います。 ブリキの金魚さん [DVD(字幕)] 9点(2011-04-12 21:22:04)

37.《ネタバレ》 イーストウッドは本作で俳優業を引退すると語っていますが、それは非常に残念なことではあるけれども、しかし引退作としてはこれ以上ないほどの素晴らしい作品だったと思います。
本作は多民族国家米国の現実と、共生、戦争、赦し、戦うこと、生きること、死ぬこと、様々なテーマが重層的に描かれており、人々は作品のそこここに自分なりに琴線に触れる部分や共感する部分をみつけることになると思います。
それを80年近くの人生を生きてきたイーストウッドが暖かい目線で包み込んでいきます。
「荒野のガンマン」「ダーティハリー」と悪党を問答無用に鉛玉で倒してきたイーストウッドのキャラクターが、本作にいたって大きく成長し、新しい次元に到達したような感慨を憶えます。
彼の監督作品、特に「許されざる者」など90年代以降のものは、プロットだけ辿れば激しく荒々しいものなのですが、しかし実際の作品中に流れるのはとても穏やかで静かです。
そして彼の作品が独特なのは、多くのハリウッド欧米系作品が「生きること」を大きなテーマにしていることに対して「死ぬこと」「死に様」を要に持ってきているところだと思います。
本作の主人公ウォルトの「死に様」を、僕は大変羨ましく思いました。
ウォルトは自分なりの「義」を最期まで貫き通しました。たとてそれが不器用ではあってもそれが彼の人生だったのです。
ハリウッド作品にありがちなご都合主義や楽天的ラストを拒否しながらも鑑賞後に決して後味を悪くさせない、イーストウッドの作品。
スクリーンの向こうに生きる登場人物の、エンドロールのその先に続いていくであろう彼らの人生に思いを馳せたくなるのです。 ロイ・ニアリーさん [映画館(字幕)] 9点(2010-12-09 13:09:01)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 289人
平均点数 7.88点
010.35% line
100.00% line
210.35% line
331.04% line
420.69% line
5186.23% line
6269.00% line
75217.99% line
87826.99% line
95619.38% line
105217.99% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.77点 Review40人
2 ストーリー評価 8.61点 Review55人
3 鑑賞後の後味 8.28点 Review53人
4 音楽評価 8.37点 Review51人
5 感泣評価 7.98点 Review55人

【ゴールデングローブ賞 情報】

2008年 66回
主題歌賞クリント・イーストウッド候補(ノミネート)"Gran Torino"
主題歌賞ジェイミー・カラム候補(ノミネート)"Gran Torino"
主題歌賞カイル・イーストウッド候補(ノミネート)"Gran Torino"

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