みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
85.《ネタバレ》 この映画に対する大方の評価は、「序盤の戦闘シーンはスゴイが、それ以降は見る必要なし」、「リアルな戦闘シーンが撮りたかっただけの映画」といったところだろう。しかし本当にそうなのだろうか?私は、この作品のテーマは、スピルバーグによる、戦争で命を落とした全ての兵士への「レクイエム」だと思っている。「1人の二等兵を帰還させるために8人の兵士が命を懸けて探しに行く」という、誰がどう考えても「理不尽」としか言いようのない任務。しかし、戦争は、それ自体理不尽なものであり、戦場では程度の差こそあれ、全ての兵士は理不尽と思える任務を坦々と遂行していたはず。スピルバーグは「ライアン二等兵を救う」という行為を戦場における数多くの理不尽さの「象徴」的な出来事として描いたのではないだろうか。序盤のリアルな戦闘シーンは単に「これを撮りたいがため」ではなく、戦場が生きるか死ぬかの「修羅場」であることを見せつける手段にすぎない。その「修羅場」の中で文句も言わず忠実に任務を遂行し、「元の世界」へ戻ることを切望しながらも命を落としていった兵士の姿を描くことで、これらの人々へ敬意を示すとともに、その犠牲のもとに現在の世界が成り立っているのだ、ということを語っている作品と捉えられる。トム・ハンクス演じるミラー大尉が死に際に言った「無駄にするな、しっかり生きろ(earn it,earn this)」の言葉は、まるで戦場で死んでいった兵士が平和な世界で生きる我々へ語っているようで心に響くし、又心苦しい思いさえする。スピルバーグの真意は不明だが、この映画を「戦争で亡くなった父へ捧げる」とスピルバーグ自身が語っていることからすると、決して的はずれではないと思うのだが・・。 【STYX21】さん 10点(2003-11-14 00:05:24)(良:9票) (笑:1票) 84.これをアメリカ賛美映画だと言う人間は何故かと言うと「最後にアメリカ国旗が出ているから」だと言うが。あの色あせたドロ水に漬かった様な色をしたアメリカ国旗と映画の冒頭でのドイツ人が諸手を上げて降伏の意をしめしてるのにアメリカ人がおもしろ半分に殺したりするシーンやドイツ兵に暴力を振るったりするシーンを見てそう思っているのだろうか?この映画を見たアメリカ人はアメリカの為に戦うぞ!と思ったのだろうか?私としては最後の国旗は「多くの戦死者の上にこの国はなりたってるんだよ」という皮肉や戒めにしか見えなかった。映画の内容も「火垂るの墓」みたいなよくある戦争とは全く無関係な出来事を戦争のせいに誇示つけする戦争映画なんかに比べて遥かに「戦争嫌だ」とはっきり思えた。その意味で私にとってこれは近年稀に見る反戦映画だと位置づけさせてもらう。 【OAM】さん 10点(2002-12-16 06:12:51)(良:4票) 83.《ネタバレ》 公開直後、初めて見た時の感想は、圧倒的な冒頭30分に「とんでもないものを作りやがった」と思いつつも、その後のライアン救出作戦の非合理にどうしてもついて行けず、ラストの星条旗の愛国主義っぷりに辟易したという思いで(あと、いつもよりも冴えないジョン・ウィリアムズの音楽と共に)、いい印象を持たないまま一度も再見せず20年近く経っていました。ところが昨日『ダンケルク』を見て、その「ヌルい」感じが引っかかって、この映画を思い出し、冒頭30分だけでもと思って再見したところ、あれよあれよとハマってしまい、最後まで見てしまいました。このドラマ、やはりライアン救出作戦をどう解釈するかがポイントなんだと思うのですが、今回見て気づいて、ゾーっと恐ろしくなったのは、劇中、ライアン救出作戦は「広報ミッション(public relations mission)」だと説明されていること。ということは、この英雄譚は「宣伝(というかプロパガンダ)のために」用意されたことであり、トム・ハンクス扮するミラー中隊長もそのことをちゃんと理解しているのだ。このなんとも非合理な作戦の目的は、「母親に4人目の息子を送り帰す」ことで国内の士気と戦争への支持を保つこと、その1点なのである。イーストウッドが『父親たちの星条旗』で描いたプロパガンダと戦場の乖離というテーマを、この映画は戦場を舞台に描いて見せる。一見すれば、1人の無名兵士を救うために命をかける男たちの英雄物語でありながらも、その底辺には作戦そのものの空虚さと、その空虚を自認しながらもミッションを完遂しようとするミラーの「軍人」としてのあり方にどうにも複雑な思いを描く。だから、この映画に簡単に「感動」してしまってはダメだし(それじゃあプロパガンダと同じだ)、容易に「感動」できないようにスピルバーグはあえて作っているのだろう。ウィリアムズの音楽が冴えないのも、その両義性ゆえだ。彼の音楽は、こうゆう物語には明らかに合ってない。ラストにある色あせた星条旗の意味も、最初に感じた愛国主義なんかではなく、戦争で命を落とした多数の名も無き兵士たちへの鎮魂(彼らが守ろうとしたのは、ライアン家が象徴する無数の平凡な家族だった)と、それでも戦争を遂行する国家の非合理・不条理を象徴するものになる。スピルバーグの恐るべき傑作。 【ころりさん】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-01-13 17:55:53)(良:3票) 82.今まで見た中でもベストに入る映画です。任務の意味がわからなかった、という方が結構いて唖然としてますので、言わずもがなの解説を少し。「ライアンを捜せ」というのは、兄弟3人を国のために失った偉い母と息子、その母を気遣う国家というアメリカのイヤらしいプロパガンダのためなんです。だから最初の方にミラー大尉が「次は公報業務だ」とかなんとかいう下りが出てきます。アメリカはもともとプロパガンダと大義名分で他国との戦いに自国の兵士をかり出してきていますからね。この任務には、アメリカに対するすさまじい皮肉があります。この考えがベースにあれば、この映画を単純に「アメリカ万歳の映画」とは言えないでしょう。しかし、戦士たちが、「胸を張って帰れる」と言うようになったのは、今まで様々なFUBAR---何のために闘っているのかわからない理由の戦い--にかり出されてきた中で、どうせなら、「誰かの命を救うための戦い。どこかのお母さんが息子を全員失わなくて済むようにするための戦い」、すなわち、他者のために闘うことは、他のFUBARに比べればマシなんじゃないか、と考えるようになったということなんだと思います。だからこそ最後の"Earn this."というセリフが重い意味を持つことになります。この適訳は難しいですよね。いってみれば、「これだけの犠牲をもってあがなわれたお前の命を、お前自身の手でそれだけ価値あるものとしろ」という感じでしょうか。 【プライベート・ライベン】さん 10点(2002-01-03 17:38:06)(良:3票) 81.映像による表現力の凄まじさに圧倒された。こんな映画は今まで誰も作ったことがない。それだけでも歴史的な価値があると思うし、満点に値すると思う。すげえよ、スピルバーグ! 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-04-06 23:12:21)(良:2票) 80.矛盾した救出命令にどうして従うのか?当然、兵士の口からも不平が出る。様々な戦闘や仲間の死を乗り越え、理由は異なるが、各々の答えを見つけだしてゆく。とかく数でかぞえられる兵士達だが、彼らはまぎれもなく、名前を持ったひとりの人間であり、それぞれのストーリーがある。フランス人の子供を助けようとする者、神に乞うて引き金をひく者、勇敢なベテラン兵士や立ちすくむ新米兵士…。また、膨大な数の墓標に刻まれた名前のそれぞれにもストーリーがあったはずである。彼らは最期のその時まで「生きた」。大切なことは生きることであり、人生は尊いもの。この、当たり前すぎるが日常では忘れがちなテーマを、戦争を通して頭ではなく心で理解させてくれる、壮大なヒューマンドラマである。 【はたらきばち】さん 10点(2004-01-17 03:33:20)(良:2票) 79.物議をかもち出している最初の三十分はみんなのコメントがすべてを物語っていると思う。良くも悪くもその三十分はみんなにものすごい印象を与えた。みんなはなんだこれは!と思い、普通のしょぼい戦争映画とは違うぞという印象をもっただろう。そして次にどんなことが起こるんだろうといい印象を得た人も悪い印象を持った人も思っただろう。僕達はスピルバーグにまんまとしてやられた。いろんな期待や不安を思いながらも僕らはその映画中ずっとその映像が忘れられない。それによって戦争を体験したことの無い私たちもあの戦友たちと同じような戦争に対する恐怖感や疑問などのいろいろな気持ちを持ち、三時間見続ける。戦争映画で重要なのは、反戦を訴えているのはあたりまえ。要は、それ以外の人間的なストーリー、テーマをどれだけうまく盛り込めているかだと思う。僕らは彼らの気持ちがものすごくわかる気になっている。だから彼らが発する一言一言が胸に突き刺さる。トム・サイズモアの「そいつを助けて生きて帰ったら、自分の誇りになる」というセリフ。マット・デイモンのあの愛くるしい笑顔。忘れられません。 【野次られLOW】さん 10点(2003-12-30 00:19:58)(良:2票) 78.これはアメリカで見た思い出深い映画。英語が分からないくせに、ただただ映像に圧倒され、「この映画、素晴らしいじゃないか!」と理屈じゃなく肌で感じた。映画が終わって、目を腫らしていた連れのアメリカ人に、「理解できたか?じゃあライアンは誰だ?」と聞かれ、「トム・ハンクス」と答えて失笑されたのもいい思い出。英語は分からなかった、でも連れのアメリカ人が泣いていたのは理解できた、そんな映画だった。日本で見直しても感動と思い出が込み上げる。たった1人のライアンを助けるために、選抜された8人の兵士。この不条理さ。この不条理さこそが戦争であり、この映画がの素晴らしさだと思う。反戦映画としてスピルバーグの手腕が冴え渡った作品だ。 【ダブロン】さん 10点(2004-04-07 19:23:13)(良:1票) 77.戦争の高揚感がわく映画やとどっかの監督さんが言ってたけど、俺は逆に戦争の恐怖を初めて感じた映画やった。他の戦争映画はどっか兵隊さんがかっこえーねんけど、この映画はどの兵隊もかっこわるく見えたし、みんな無様に死んでいく。最初のシーンなんて映画館で観たんやけど、あんなに戦場は怖い所やって感じた映画は他にない。スピルバーグの真意がどこにあるかはしらんけど、俺にとっては反戦映画やったわ。これ観たら戦争なんて確実にしたくなくなるで。後、アパムがココリコの田中に見えてしゃーなかった。 【なにわ君】さん 10点(2004-03-02 11:56:22)(良:1票) 76.確かに話はつまらんが、意味のある映画として別の次元の役割が… 【セクシー】さん [映画館(字幕)] 10点(2003-11-24 14:36:20)(良:1票) 75.《ネタバレ》 トム・ハンクスが出ているので点数が甘いです(笑)。冗長であるとか、冒頭のシーンが長いとか、みんな死んじゃうのは理不尽だとか、いろいろと批判はあるでしょうが、スピルバーグはそれを描きたかったのではないでしょうか。 ☆→現に、冒頭のハンディカメラによる上陸作戦の修羅場は、観客を戦場のど真ん中に否応なしに連れ込むのが目的だったと、スピルバーグは語っています。←☆ 戦争とは冗長なモノであり、理不尽なモノです。死ななくても好いような人が死に、やらなくてもいいような無駄なことに人の命を懸けさせるモノです。それを見事に観客に印象づけた点で功績はあるのではないでしょうか。そういうことに加えて、個人的にはマーダーIIが出てくるとか、ティーゲルIがかなりリアルだとかいう見方もして楽しんでます(微笑)。ただいくつか疑問に思うことを挙げると、1) 市街戦では戦車はああいう風な使い方はしないだろう。歩兵相手には鉄鋼弾ではなくりゅう弾を使うのでは?2) ラストの橋のシーンでP51が出てきたけれど、あいつらに戦車を一発で破壊するような機種はなかった。 と思うんですがいかがでしょう?<2004年4月24日追記>エンディング・クレジットで流れる曲(Hymn To The Fallen)が今流れています。これを聴いていると背中がゾクゾクしてきます。 「死者への賛歌」とでもいうのでしょうか。そういう鎮魂のメッセージとともに、戦争の愚かさ・悲惨さ・虚しさを伝える名曲ですね。 音楽の素晴らしさと、観賞後にジワジワと効いてくる作品の印象に敬意を表して、10点に昇格します。 <2004年4月28日☆印の間を追加> 【オオカミ】さん 10点(2003-11-16 17:12:45)(良:1票) 74.まるで戦場を目の当たりにしているような臨場感がありました。特に最初のノルマンディシーンは、当時の様子のすさまじさが血の臭いを伴って伝わってきます。まさに「殺し合い」です。後半の橋での戦闘シーンでは、戦車がだんだん地響きを伴って近づいてくるのが分かり、これも自分が戦場のすぐそばに居るような気分でした。登場人物のそれぞれのドラマにもなっていて、生き残ったライアンが家族を伴ってハンクスの墓参りをするところは泣けます。M・ディモンがハンクスに兄たちとのエピソードを話すところ、最初は笑って話してるのにそれがすごく悲しくなってくる。上手ですねぇ。ハンクスはじめ他の俳優も完全に兵士でしたね。彼らも演じてるより、まさに戦場にいる兵士の気分だったでしょう。さぞ恐ろしかっただろうと思います。戦争映画は名作も含めて数々あれど、これほど生の戦争の恐怖を感じさせてくれたのは初めてです。戦場を忠実に再現することで、多くの人にその恐ろしさや愚かさを教えてくれた監督に拍手です。 【キリコ】さん 10点(2003-06-03 13:07:32)(良:1票) 73. この世に迷いの無い人間なんて居ない、自分の考えた事・思ったこと・行った事・出した結果・出た結果このこと全てに迷を持っているそれが人間だ、だがその人間である以上、生きる事に最高の努力をかけ、最高の尊厳を抱くそれが人間である、と言う事を感じさせてくれた作品だったと思います。物語の中に数々ある胃が痛くなるような異状なまでの緊張感、これって人生そのものじゃないですか、ストーリーの最後の方の市街戦のシーンでドイツのタイガー戦車が近ずいて来る時のキーーンキーーンという音はまるでゴジラの本土襲来を思わせるではないですか。私の父は第二次世界大戦に従軍した一兵卒(故人)では有ますがこの様な緊張を毎日の様に抱いていたのかと思うと心が痛みます。今の日本のこの平和が有るのは尊厳するべき命の犠牲が有った上の事だと言う事を理解して頂きたいと思います。映画と言う物はエンターテイメントですがその裏にはノンフィクションが有るのです。最後に戦闘経験の無い通訳専門の伍長が友達になったドイツ兵を撃つシーンでドイツ語で何かを言ったあと引き金を引いたシーンがあったのですがその時何を言ったのか分かる方いますか、わたしは英語ならともかくドイツ語は全く分かりません、分かる方は是非ご投稿を。 【ハーケンクロイツ】さん 10点(2003-01-15 01:25:05)(良:1票) 72.アメリカ礼賛?俺にはむしろその逆に思える。あれこれ理由をつけて戦争をビジネスにするアメリカ国家に対するアイロニーに満ちた告発。ライアン二等兵を救え、っていう物語の始まり方からして猛烈に皮肉的。そう思わない? 【のびた】さん 10点(2002-09-05 00:12:27)(良:1票) 71.最高、という以外の何物でもない。自分が「なんて戦争という物を知らなかったんだろう」と思わされて、世界観がグラグラと大きく変わる気がした。「アメリカ軍万歳の愛国好戦映画だ」「最後まで任務の目的がわからなかった」などという意見が多々あるようだが、私からすると、そういう人たちは「わかってないなー」という印象。なぜ、映画の中でFUBARという言葉が何度も出てくるのか考えてみてほしい。(すみません。偉そうに言うつもりではありませんが)仲間のために命を捨てるということ。ライベンの変容。最後にライベンが大尉の手紙を自分の懐にしまうところ。単に反戦と取るのも好戦と取るのも当たらない。戦争は虚しい、と言ってしまえば簡単だが、そういう理不尽な状況は人生、どんなときにもある。そういう中で、いかに自分の任務に(なんとか)納得し、そのために出来ることをするか、他者のために働くか、ということのような気がする。難を挙げるとしたら、誰も指摘しない点であるが、私はトム・ハンクスはミスキャストという気がする。(巧さでカバーしていてあまり感じないが)どうも彼は「GIの死体で出来ている」ように冷酷無比な人間には見えない。ので、彼の冷酷さを語るところが幾分説明的。 【sophie】さん 10点(2002-01-02 22:44:08)(良:1票) 70.とにかく素晴らしい。スピルバーグの最高傑作。トム・ハンクスのおさえた演技も最高。目で演技していた。この映画は確かに最初の戦争シーンも凄まじいが、その後のストーリーがとにかく良い。アカデミー賞の作品賞をぜひとってほしかった。トム・ハンクスの最後のセリフがこの映画のひとつのテーマを語り尽くしていると思う。なかにはえぐすぎると思う人もいるでしょう、しかし僕の個人的な意見としては戦争映画はこうでなくちゃいけないと思う。中途半端に描いたらかっこ良くみえてまうからね。この映画を見て考え方が変わった人も多いんじゃないだろうか。 【ちゃんこなべ】さん 10点(2001-08-31 14:32:38)(良:1票) 69.《ネタバレ》 戦争映画に少しでも興味がある方は絶対見てもらいたい作品です。 戦争の悲惨さをものの見事に表現しています。 臨場感あふれる戦闘シーン・戦闘が終わった後の隊員達の行き場のない怒りや他愛もない話まで全てがリアリティがあります。 最高の戦争映画です。もう20回は見返し、小説も6回くらい読み返しています。 この映画がきっかけで戦争映画にはまり、色々と見ましたが、レベルが違いすぎて面白いと思える作品が出てきていません。 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 10点(2018-03-20 00:18:43) 68.素晴らしい娯楽映画でした。 【火蛾】さん [映画館(字幕)] 10点(2015-11-01 17:49:55) 67.《ネタバレ》 私のベスト10に入る映画の一つです。映画を構成している3つの要素すべてがいい。ドキュメンタリータッチのノルマンディー上陸のシーンはまさに映画史に残る迫力の映像。ライアン二等兵捜索の所では個々のキャラクターを上手に紹介していて見るものを物語の中に引き込みます。そして最後の橋の攻防戦ではこれぞ戦争映画だと言わんばかりのエキサイトシーンの連続で圧倒。遠くから聞こえてくる金属音と共に戦車の登場するシーンの演出は見事。この映画には脱帽させられました。 【仁】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-11-16 23:25:27) 66.初めて観たときは、一人の二等兵を大勢で救出するというストーリーに無理あるいは偽善に近いものを感じて、あまり好きになれませんでした。ところが、のちに繰り返し何度か見ているうちに、ライアンは要するに戦争で生き残ったすべての無名兵士の象徴であって、冒頭とラストで出てくるライアンの子どもら家族は、いわば映画を観ている我々そのものだと感じるようになりました。(製作者がそう意図したかどうかは定かではないですが)どこの国の軍隊でも居たであろう、ミラー中尉のような人物のおかげで、現在の我々が生きていることができるのだと。 そう考えるに至って、私の中でのこの映画の評価は一変し満点になりました。途中、ミラーが部下の死に責任を感じて、思わず泣いてしまうシーンは、大好きなシーンの一つになりました。 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 10点(2012-06-12 06:27:30)
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