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【クチコミ・感想(6点検索)】
2.遅く起きた日曜日。午後から映画を観に行こうと思いたち、地元の映画館の上映スケジュールを確かめた。
「脳内ニューヨーク」というタイトルが目に入る。情報が無く、「誰の映画だ?」と確認すると、なんとチャーリー・カウフマンの初監督作品!とのこと。これは見逃すわけにはいかないと思い、映画館に出掛けた。
全世界の映画界を代表する“奇才”脚本家の初監督作品。得られる感想は二つのうちのどれかだということは、端から予想できた。
即ち、“最高傑作”か“意味不明”か。
得られたのは、紙一重で“意味不明”だった。
ただ、その結果に不満足かというと決してそうではない。
これまで「マルコビッチの穴」、「アダプテーション」、「エターナルサンシャイン」とただでさえ得体の知らない独自世界を、“他人”である映画監督の手によって具現化させてきたことを、今回は自らの手でそのまま具現化するわけで、その世界を100%理解しようとする方が、むしろ有り得ないと思う。
この映画世界は、まさにチャーリー・カウフマンという奇才作家の頭の中をそのままの映像化だ。
その世界観は、時にえげつなく、醜い。
ただそれは同時に、一人の人間の本質的な姿だとも思う。
心の目を背けたくなるような描写も多々あるが、そのくせ不思議な心地良さも感じていることに気付く。
「映画」としての完成度という意味では、決して高いとは言えず、好きな映画だとも言い難い。ただしこの奇才の創造性は、やはりただごとではない。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-03-14 23:08:32)
1.《ネタバレ》 強引に点数を付けるとこの程度となるが、点数を付けにくい映画。
満点を付けてもいいかもと思うほど、ある種のレベルを超えている映画でもある。
ぶっちゃけると1割も理解はできなかったと思う。
何を描きたいのかについては、ボンヤリとしたイメージしか伝わらず、言葉で表現するのは難しい。
“死”“生”“人生”についての映画なのかな程度としか言いようがない。
“自分”というものは、存在しているようで存在していないものなのだろうか。
ただ、この不可思議さや難解さは、「フザケルナ」と頭にクルようなものではなくて、どこか心地よさを感じられるものだ。
描かれている事象はそれほど難解ではないので、まったく飽きることはなく、不可思議な世界に酔いしれることができる。
“緑の○○○”“燃えている家”など、あまり意味など深く考える必要はなく、何も考えずにアタマを映画に委ねた方がよさそうだ。
終盤でリアルな“現実”が明らかになり、種明かしでもあるのかと思っていたら、そういうこともなく、“混乱”させたままスパッと観客を突き放す辺りも常人とは思えない発想。
“現実”や“虚構”と考えること自体が凡人の発想なのかもしれない。
映画に描かれた世界は、全てが“現実”であり、全てが“虚構”でもあり、又はどちらともいえない第三の世界と捉えるのが、カウフマンの発想なのだろうか。
毒にも薬にもならない映画に見飽きている人にはおススメできる映画に仕上がっている。
それにしても映画監督はこういう難解な作品にチャレンジしたがるものなのだろうか。
初映画監督作品でこのような作品を作ってしまう、カウフマンはやはりとんでもない奇人だ。
次回作も楽しみだが、いきなりハードルを上げてしまうと飛び越せなくなってしまう。
カウフマンのことだから、またいい裏切りをしてくれそうだが。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-12-21 23:36:39)
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【点数情報】
Review人数 |
10人 |
平均点数 |
5.60点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 1 | 10.00% |
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2 | 1 | 10.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 1 | 10.00% |
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5 | 1 | 10.00% |
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6 | 2 | 20.00% |
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7 | 1 | 10.00% |
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8 | 2 | 20.00% |
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9 | 1 | 10.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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