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野獣死すべし(1980/日本)

1980年【日】 上映時間:119分
アクションドラマ犯罪ものハードボイルド小説の映画化
[ヤジュウシスベシ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-04-18)【イニシャルK】さん
公開開始日(1980-10-04)


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監督村川透
助監督小池要之助
キャスト松田優作(男優)伊達邦彦
小林麻美(女優)華田令子
室田日出男(男優)柏木秀行
風間杜夫(男優)乃木
根岸季衣(女優)原雪絵
岩城滉一(男優)結城
泉谷しげる(男優)小林
佐藤慶(男優)遠藤
青木義朗(男優)岡田
鹿賀丈史(男優)真田徹夫
岡本麗(女優)エリカ
山西道広(男優)黒岩
安岡力也(男優)峰原
草薙幸二郎(男優)水友
阿藤海(男優)東条
角川春樹(男優)警官
加藤大樹(男優)平井
原作大藪春彦「野獣死すべし」
脚本丸山昇一
音楽たかしまあきひこ
鈴木清司(音楽監督)
東京交響楽団(演奏)
作曲たかしまあきひこ「野獣死すべしのテーマ」
撮影仙元誠三
製作角川春樹
角川春樹事務所
東映
角川書店(製作協力)
東映ビデオ(東映芸能ビデオ)(製作協力)
セントラル・アーツ(製作協力)
プロデューサー黒澤満
紫垣達郎
配給東映
KADOKAWA(2021年リバイバル)
美術今村力
編集田中修
録音福島信雅
照明渡辺三雄
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【クチコミ・感想(6点検索)】

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14.《ネタバレ》 冒頭、暗闇の雨の中での格闘シーンで、パンチがまったく当たっていないのに、当たったことにしてしまう安っぽい芝居を見て、先行きが相当に危ぶまれたのですが、それ以降は、粗い部分はあるものの、随分と持ち直して、楽しめました。小林麻美が、若くて、まだ肉が詰まってる感じで、色っぽくてカワイイですね。ちょっとしたことで崩れそうな、バランスがあやうい美人と言えます(麻生久美子とかもバランスあやうい系ですね)。そして何より、松田勇作の役づくりが出色です。狂気を発散させずに、飲み込んで、滲み出させる演技がいいです。鹿賀丈史が演じるアフロのチンピラウェイターが、対照的にキャンキャン吠えて威嚇するタイプで、松田勇作の演技を引き立てています。松田勇作演じる主人公は、過去に戦場カメラマンをやっていて、戦地での悲惨な状況、犠牲者達の写真を撮っているうちに、狂気が芽生えたというような設定のようなのですが、そういう説明的なものが邪魔くさく感じてしまいました。そのまま感覚だけで突っ走った方が良かったのではないでしょうか。終盤、劇場で声を張るシーンや、劇場を出た後のラストシーンなどが、考えるな、感じろ的なものなだけに、なおさらそう思いました。 camusonさん [DVD(字幕)] 6点(2024-02-01 17:21:58)

13.《ネタバレ》 松田優作の代表作だと思うけど、この映画はハードボイルドと言うより狂人の犯罪。徐々に伊達の狂気が表に出てきて、リップ・ヴァン・ウィンクルの話で大爆発する。柏木刑事に銃を向けて、マバタキしないで話し続ける伊達の狂気、ハッキリ言って気持ち悪さは圧巻。松田優作という俳優が、日本にとって唯一無二の存在だったことは間違いない。

伊達の独白によると、戦場で人を殺した経験がキッカケで野獣に目覚めたようだ。刑事から銃を奪い、裏カジノを襲った時の落ち着きの無さはリアル。表社会で人を殺す経験は、戦場のドサクサでの殺人とは重みが違うんだろう。
裏カジノ襲撃でそこそこの金を手に入れた伊達。どうして銀行まで襲う必要があったのか?まぁ銃を買う程度の金しか手に入れてなかったとして、どうして銀行を襲う際、サイレンサー付きの銃を使わなかったのかは謎。

柏木刑事を殺してからの浮かれ具合は別人のようで、短気で時々弱気な真田の変わらなさとは対照的。この電車内と、謎の地下洞窟(何だあそこ?)のはしゃぎ具合は、恐らく松田優作の思う“人間の内面の狂気”を、ほぼアドリブで演じたものと思われ、カメラの長回しと相まって、とても印象深い。
松田優作が松田優作の映画の中で、好き放題自分を演るのは当然と言えば当然だけど、彼の中での完璧(ここが万人の思う完璧じゃないのがミソ)を求める俳優故に「俺くらいのレベルになると、こんな狂気の役も演じられちゃうんだぜ」って言われているようで、止める者の居ないオーバーリアクションは、ちょっと鼻につく。だけど角川映画の味付けがマイルドに作用したのか、この時代の松田優作作品の中ではバランスが取れた観やすい作品だと思う。 K&Kさん [地上波(邦画)] 6点(2022-05-03 22:39:14)

12.《ネタバレ》 ​ヤバい奴がいる。
戦場から戦場へ渡り歩いた末、人を殺す事でしか快感を得られなくなってしまった男の行動は不可解極まりない。全ては命を奪うための行動なのかなんなのか。
とにかく松田優作の演技が鬼気迫るものがあり、助長だった序盤から畳み掛けるようなラストには度肝を抜かされました。怖い!
こんな奴にスカウトされたらそりゃビビりますよ!どうみてもヤバい奴ですもん!
ただ途中で軍服になるのはちょっとシュールだったなぁ。まぁ刑事を殺した移行の話はまるで現実か夢かもわからない世界になってしまって困惑しました。
ランボー的な戦争の狂気の被害者感も垣間見られますが、狂気に魅せられてしまった男の話なんですよね。
なかなか不思議なラストですが、そのおかげか終わった後もいろいろ考えてしまう作品です。 えすえふさん [インターネット(邦画)] 6点(2017-04-16 01:11:03)

11.《ネタバレ》 ラストのストップモーションは、ロバートキャパの「崩れ落ちる兵士」かな?角川映画ってコテコテのB級映画なんだけど、志は高いんだよね。照明もカメラもあまりいいのは使えないんだけど、数々の名作に挑んでる感じがする。印象深いシーンもある。リップバンウィンクルの話のシーンは、日本映画史に残るんじゃないかな?題材は面白いんだけど、主人公が、野獣のアイデンティティが人を殺すことだというくだりは、つまらない(笑) トントさん [DVD(邦画)] 6点(2016-07-23 22:48:27)

10.<原作未読、1959年版は鑑賞済み>松田優作がいかに凄い俳優だったか分かる。刑事(室田日出男)との息を呑むシーンをはじめとして「松田優作を楽しむ映画」という感じかな。そんな言わば松田優作劇場の中で真田(鹿賀丈史)の登場シーンは衝撃的だったし、二人が手を組むまでが結構面白い。ついていけなかったラスト20分を除けば概ね満足の出来。 リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-12-14 18:34:09)

9.原作を勝手に拡げすぎたりして、話がおかしかったり、もはや、ハードボイルドでなかったりするが、松田優作が作り上げた役と監督のせめぎ合いで出来た、狂気ににた雰囲気を楽しむ映画というとこですか?もっと深い意味があるのですか? minさん [DVD(邦画)] 6点(2013-08-20 21:09:03)

8.《ネタバレ》 大昔、テレビで観た映画。
女性が銃弾に倒れ、その際に、真っ白なブラウスを血で汚し、切ない表情でスローモーションで倒れていくシーンは、今もなお脳裏にトラウマとなって焼き付いていた。

あれから30年。
沢山の映画を観てきて、現在、このシーンを見たら、どう感じるんだろうという、自分に対する好奇心がわいてきて、再鑑賞するにいたった。

結論としては何てことはなかった。
だが、大昔観た時、この女性が撃たれるシーンが、とてつもなく怖いものに見えたのは事実だ。
それだけ、このワンシーンが強烈なインパクトを持っているであろうことは間違いない。

今思えば、村川透監督色が出まくった内容で、特別なインパクトも無いんだけど、映画って数多く観れば観るほど、映画から受ける衝撃度は落ちていくものだと、実感した。
それを実感してしまったことの方が、このシーンより切なかったりして・・・ にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 6点(2012-06-03 18:47:31)

7.意味があるのかないのかわからないような、水増しに思えてくるような
長いシーンが多く、内容のわりには長いと思ったけど、
主人公は何を考えているのかわからない不気味な知能犯を怪演していて、
仲間になる異様に気の短いバーテンも負けずにクレイジーだ。
でも最後までただクレイジーというだけで話が終わってしまい、
結局何が言いたいの?という感じがしなくもない。 さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-09-01 00:48:19)

6.正直原作の方がずっと面白いし、何よりも「復讐」という黒い大きな野望に満ち溢れている。この映画の主人公は、伊達邦彦という名前が同じだけで、単に松田優作が演じる原作とは異なる人物に過ぎない。たしかにまばたきを全くしない、狂気に満ちた魚の腐ったような目の演技は素晴らしいのだが、これでは単に狂人が銀行強盗などの犯罪をおかしているに過ぎない。そこからストーリー性の重みがあまり感じられないのが残念だった。

共犯者の鹿賀丈史もまた原作の人物とは全く異なるのだが、なかなか素晴らしい演技だと思った。ただあんなボーイを雇うレストランはないとは思うけど。
同窓会の面々の今では有名俳優の方たちのしょうもない役に注目。阿藤快、かわいそすぎる。
リップバンウインクルのくだりは確かに素晴らしい緊張感、それだけになんかもったいない作品だったと思った。ハードボイルド作品ではなく、人間の狂気を描きたかったのかな・・・
クラシックコンサートの意味もなく冗長なシーンにも正直閉口でした。

JEWELさん [ビデオ(邦画)] 6点(2006-11-04 23:31:56)(良:1票)

5.正直、怖いシーンはダメでした。狂気の世界を描いているということは頭じゃわかってるのですが、身体が拒否してしまいました。レイプシーンもイマイチ駄目でした。優作の演技に関しては逝っちゃってるカンジが良く出ていて秀逸だと思います。夜行列車で「寝ますか?」といわれ、思わず寝てしまいそうになった私です。 ゆみっきぃ♪さん [DVD(吹替)] 6点(2005-08-06 09:33:33)

4.《ネタバレ》 良くも悪くも“優作劇場”なので、たとえばクラシックコンサートのクドさとか、入念な計画のわりに無茶苦茶な銀行強盗とか、なぜか突然戦争モードに豹変する松田優作とか、とにかく荒削りな場面が目立つけど、そんな事はどうでもいいように思える。そしてワンマンショーだと思っていただけに、鹿賀丈史が松田優作に負けないくらい存在感があったのは驚いた。 michellさん [DVD(吹替)] 6点(2005-05-03 09:56:30)

3. 松田優作だけ取って、後は捨てるという姿勢には疑問。 映画の味方さん 6点(2004-01-12 22:06:21)

2.松田優作の演技はひとりよがりだが、やはりすごい。銀行強盗シーンは圧巻。 村木さん 6点(2002-11-10 23:36:01)

1.松田優作って、なんか恐いよお~。いつも、機嫌悪そー・・ okピーちゃんさん 6点(2001-09-20 20:50:09)

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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 88人
平均点数 6.76点
000.00% line
111.14% line
222.27% line
311.14% line
466.82% line
5910.23% line
61415.91% line
72730.68% line
81618.18% line
933.41% line
10910.23% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review2人
2 ストーリー評価 6.20点 Review5人
3 鑑賞後の後味 6.16点 Review6人
4 音楽評価 7.25点 Review4人
5 感泣評価 4.66点 Review3人

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