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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(7点検索)】
7.《ネタバレ》 冒頭、いきなり藤村志保が短刀を抜いてご乱心、という場面から始まり、このシーンが何を意味するかは映画が進むに従って明らかになっていくのですが、それはともかく、彼女の役名が「ふじこ」。確か「男はつらいよ」に出演した際の役名も「ふじこ」でしたよね。いくら苗字が藤村だからって、誰か彼女にちゃんとした役名を考えてあげておくれ。
この作品、70分少々のコンパクトな作りで、歳月があれよあれよという間に過ぎていく。多少、置いて行かれた感も無きにしも非ずですが、とにかくそういう作品です。脚本は新藤兼人。この時点で多少なりとも警戒してしまいます。。。
作品の中に「樹木」が再三、登場するのが、目を引きます。主に登場するのが梅の木、梅の枝。年月が経ち、また新たな春を迎えた、ということでもあり、また主人公の思い出にも繋がるのでしょうが、この梅が、さまざまな形で登場します。場合によっては凶器(!)にすらなっちゃう。
しかし梅だけではなくって、藤村志保が処刑されるシーンでは朽ちた木がそばにあり、はたまた雷蔵が養父と妹の復讐を果たす場面では周囲を枯れ木が点々と取り囲み、人外境そのものといった光景。
あるいは、実の父・天知茂の隠遁生活を囲む、森の緑。
主人公の人生に影響を及ぼした3人の女性、そして「父」の存在、そういったものを交えつつ、剣に生きた主人公の生涯と運命を描くには、この作品の短さは物足りなく中途半端な印象もありますが、見どころは多く、何より、思いつめたような雷蔵の表情が、映画によくマッチしています。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-05-05 08:23:54)
6.《ネタバレ》 三年や二十年があっという間に経過する驚くべきスピーディーな映画。上映時間71分ではまあ致し方ないでしょうが、その分様式美に凝りまくった映像に集中出来て良かったかと思います。「人間が縦に真っ二つ」という衝撃シーンがあります、といううたい文句ですが、遠景でしかも一瞬のカットですからなんてことはない。流麗な雷蔵の殺陣が見どころなのに、このシーンだけは妙に浮いてしまっているので監督の意図はちょっと?ではあります。三隅研次は後年に『子連れ狼』シリーズで人体破壊殺陣をさんざんやっているので、もうこれは彼の趣味の問題としか言いようがないでしょう。この当時はすでに黒澤明が殺陣に斬撃音をとりいれていましたが、こういう斬撃音のないチャンバラはかえって新鮮な感じがするのが不思議です。どっちがリアルなんでしょうかね。 【S&S】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-04-12 19:33:39)
5.《ネタバレ》 もうこの時代にここまで完成された映像の時代劇があったのか、というのが正直な感想。姉弟の二人のエピソードが凄い。姉の弟を救うためにとった行動が特に・・。後に弟と出逢ったときに、もうちょっと弟との感情の交流があればなぁとも思ったが。でも市川雷蔵の時代劇は、丁寧な感情の流れというより、非情な時代の秘剣モノというとこが見所みたいね。面白い! 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-01-02 02:30:03)
4.ストーリーはわかりづらく、話にはほとんど入っていけません。
しかしながら、雷蔵は痺れるほどかっこよいです!
そして、多人数を相手にしての流れる様な殺陣は、今までに観たことのない流麗なる殺陣で惚れ惚れしました。
雷蔵にしかできない動き、そしてこれを演出した三隅監督には敬服します。
最後はそれほど良くもないですが、まあそれなりには納得できました。
雷蔵ファンなら観ても損はない作品だと思います。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-11-05 19:53:40)
3.剣三部作の第一弾。大映時代劇、三隅研次、市川雷蔵の魅力いっぱいの作品。ストーリーはどうってことないけど(ってかよくわかんない)、71分という時間でこの濃さは凄い。三隅の映像美に、惚れ直すほどかっこいい雷蔵、伊達三郎が出てきた時点で怪しい展開wとか万里昌代のハラリ、雷蔵と同い年の天知が親子!とかもういっぱいいっぱい。 【バカ王子】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-08 23:30:52)
2.《ネタバレ》 三隅研次監督による雷蔵主演の「剣三部作」の第1作。昔見たときは期待しすぎたのか、映像は良かったものの、ストーリーが分かりづらく、それで退屈し、全体的にもつまらない映画という印象があったのだが、久しぶりに見てみると、そこまでつまらなくはなく、むしろ傑作だと思った。確かに新藤兼人監督が担当した脚本は支離滅裂な感じで、ドラマにはあまり魅力を感じることはできないし、時代があっという間に経つのもダイジェストを見ている感じがして、雷蔵演じる主人公がいかにして剣の達人になったのかというわりと重要な部分がすっぱ抜けているのは中でもとくに残念。しかしやはり三隅監督の映像美は今見ても冴えわたっていて、冒頭の藤村志保の登場シーンから引き込まれ、話の分かりにくさがそんなに気にならないくらい見入ってしまった。とにかく昔見たときよりも三隅監督の凝った映像の数々に魅力を感じることができ、映画の評価は決して脚本だけで決まるものではないとあらためて感じることができた。冒頭のシーンから藤村志保が処刑される一連のシーンの流れも印象に残るのだが、雷蔵の殺陣の美しさはやはり時代劇らしい様式美が感じられて良い。クライマックスのウグイスの鳴き声の使い方もそうだが、やはり美しい梅の枝を使った殺陣は梅の美しさとその枝で行う壮絶な殺陣というのが非常に相反するものを感じることができ、とても印象的だった。そして、主人公が主人の大目付(柳永二郎)を懸命に探すラスト近くも異様な静けさが独特の緊張感と非情さを漂わせていて、見ていてゾクゾクとさせられる。万里昌代演じる姉が弟を救うためにとる行動はなかなかインパクトがあるが、そのシーンも美しく演出されていて印象に残った。それに、柴田錬三郎原作ということもあってか、このシーンはなんか「眠狂四郎」っぽさもある。(2021年7月17日更新) 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2005-03-05 02:06:27)
1.緻密に、徹底して計算され尽くした様式美を感じる。冒頭、スタッフクレジットのバックの暗殺場面、全裸の白い女が刀を振り回すシーン、草原に舞う白い紙。スローモーションが美しく、静けさの中、非情な運命を背負った一人の侍の哀しき一生が虚しく果てる。これぞ武士道 【紅蓮天国】さん 7点(2003-11-24 13:17:02)
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【点数情報】
Review人数 |
18人 |
平均点数 |
5.78点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 1 | 5.56% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 9 | 50.00% |
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6 | 0 | 0.00% |
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7 | 7 | 38.89% |
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8 | 1 | 5.56% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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