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華麗なる一族

1974年【日】 上映時間:211分
ドラマ小説の映画化
[カレイナルイチゾク]
新規登録(2003-11-07)【亜流派 十五郎】さん
タイトル情報更新(2024-06-16)【イニシャルK】さん
公開開始日(1974-01-26)


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監督山本薩夫
助監督後藤俊夫
キャスト佐分利信(男優)万俵大介(阪神銀行頭取)
仲代達矢(男優)万俵鉄平(万俵大介の長男 阪神特殊鋼専務)
目黒祐樹(男優)万俵銀平(万俵大介の次男 阪神銀行本店貸付課長)
香川京子(女優)美馬一子(万俵大介の長女)
酒井和歌子(女優)万俵二子(万俵大介の次女)
月丘夢路(女優)万俵寧子(万俵大介の妻)
京マチ子(女優)高須相子(万俵家の家庭教師兼執事)
田宮二郎(男優)美馬中(一子の夫 大蔵省主計局次長)
山本陽子(女優)万俵早苗(万俵鉄平の妻)
中山麻里(女優)万俵万樹子(万俵銀平の妻)
二谷英明(男優)三雲祥一(大同銀行頭取)
大空真弓(女優)三雲志保(三雲祥一の娘)
小沢栄太郎(男優)永田(大蔵大臣)
西村晃(男優)綿貫千太郎(大同銀行専務)
北大路欣也(男優)一之瀬四々彦(阪神特殊鋼社員)
神山繁(男優)和島(帝国製鉄専務)
平田昭彦(男優)春田(大蔵省銀行局長)
加藤嘉(男優)銭高(阪神特殊鋼常務)
滝沢修〔男優〕(男優)宮本(開発銀行頭取)
河津清三郎(男優)田渕(自由党幹事長)
中村伸郎(男優)松平(日銀総裁)
高原駿雄(男優)角田(阪神銀行池田支店長)
夏木章(男優)阪神銀行池田支店次長
稲葉義男(男優)一之瀬工場長(阪神特殊鋼)
志村喬(男優)安田太左衛門(大阪重工業社長)
金田龍之介(男優)荒尾留七(社民党代議士)
大滝秀治(男優)中根正義(社民党代議士)
花沢徳衛(男優)中川留市(農家の地主)
鈴木瑞穂(男優)倉石弁護士
田武謙三(男優)大平(スーパー社長)
浜田寅彦(男優)大亀(阪神銀行専務)
小林昭二(男優)小島恒夫(大同銀行常務)
佐々木孝丸(男優)鎌倉の男
北城寿太郎(男優)金田
笠井一彦(男優)岡村(阪神銀行)
細川俊夫〔男優・1916年生〕(男優)松尾(大蔵省審議官)
中村哲(男優)白河(大同銀行専務)
荒木道子(女優)小泉夫人
青木富夫(男優)万俵家別荘管理人
木島一郎(男優)猟師
北沢彪(男優)石川(阪神特殊鋼社長)
伊東光一(男優)佐橋(総理大臣)
北林谷栄(女優)佐橋総理夫人
小夜福子(女優)伊東夫人
武内亨(男優)速水(阪神銀行頭取秘書)
花布辰男(男優)渋野(阪神銀行専務)
中田勉(男優)阪神特殊鋼債権者
小山内淳(男優)阪神特殊鋼経理部員
梅野泰靖(男優)伊左早(阪神銀行東京支店)
嵯峨善兵(男優)山本(社民党委員長)
下川辰平(男優)工程部長
記平佳枝(女優)看護婦
加藤茂雄(男優)
広瀬正一(男優)(ノンクレジット)
鈴木瑞穂ナレーター
原作山崎豊子「華麗なる一族」
脚本山田信夫
音楽佐藤勝
撮影岡崎宏三
製作佐藤一郎
市川喜一
森岡道夫
配給東宝
美術横尾嘉良
大村武
編集鍋島惇
照明下村一夫
その他IMAGICA(現像)
東宝映画(協力)
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【クチコミ・感想(7点検索)】

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9.《ネタバレ》 コテコテのバルザック調の作品で有名な山崎豊子の『白い巨塔』と並ぶ代表作の映画化。神戸を地盤とした成り上がり財閥である万俵家の当主・大介とその家族が繰り広げるドロドロの愛憎劇、そして政界を巻き込んだ銀行再編を巡る暗闘劇がこれでもかというネチッこさで展開するストーリーですが、三時間半という驚異の長尺映画です。でもこの映画は短いシークエンスを延々と繋げる撮り方をしているので、自分にはさほど長尺が苦にはなりませんでした。 製作年は74年、映画界はどん底状態ですでに日活と大映は倒産して天下の東宝ですら自社では映画製作をストップしていたご時世、本作も東宝は配給だけで製作部門を切り離した別会社・芸苑社が製作。でもかつての五社体制当時では考えられなかったキャスティングが可能になっており、京マチ子を初めとした旧大映の俳優陣が大挙出演して豪華な顔ぶれが愉しめます。モデル小説で評判というか物議をかもした山崎豊子の原作だけあって、劇中のエピソードや登場人物は当時の観客には容易に想像がつきます。その中でも万俵一族だけはもちろん架空ですけど、そのまるで中世ハプスブルク家の婚姻外交のような閨閥造りはまさに“華麗”の一語です。長男が政権党の大物代議士の娘を娶り、長女がキャリア大蔵官僚で主計局次長の妻、次女に至っては現職総理大臣の甥と婚約(結局破談にはなる)と凄過ぎです。だいたい親父の大介からして妻妾同居どころかいい歳して3Pが大好きですので、もうハプスブルク家どころかボルジア家やメディチ家も裸足で逃げ出す内情です。この脂ぎった連中を佐分利信や京マチ子が演じるので、こりゃ堪りませんぜ。長男役は仲代達也ですけど、実質的には一人二役でしたね(笑)。また銀行・企業側や政界関係にも曲者が勢ぞろいといった感じで、とくに大蔵大臣の小沢栄太郎が印象深かったです。 考えてみれば70年代初頭は銀行業界は大蔵省と政界にガチガチに支配されていた時期で、現在みたいに銀行が実質倒産したり大手行が合併しまくってメガバンク数行に減ってしまうなんて誰もが予想だにしなかったことです。そうすると山崎豊子の原作は、近未来に起こる金融ビッグバンを予言していたような読み方もできます。 S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-11-03 21:59:12)

8.原作未読です。以前観たTVドラマ版(2007)のリアル感のないキムタクは酷かったですが、今作はなかなか面白かったです。 ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-09-26 21:01:49)

7.なかなか見ごたえのある映画だった。政治と経済の様々な結びつきと、万俵一族の話とがバランス・テンポ良く進んでいる。結局何においても法やシステムを作る連中が一番美味しいんだな。 nojiさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-03-28 21:40:03)

6.《ネタバレ》 万俵財閥の領袖で、銀行のオーナー頭取である万俵大介が、政府主導による金融再編の機運が高まるのに危機感を覚え、小が大を喰う銀行合併を目論み、強硬におし進める話。大介の全てを財閥発展にかける偏狂さ、執念深さ、異常ぶりを描くとともに、日本の政官財癒着の歪んだ資本主義構造を浮き彫りにしていく。
長男鉄平が専務を勤める同財閥直系の鋼鉄会社を捨石にするのが最大のサプライズで、大介の冷徹ぶりが存分に表現されている。
高須相子という大介の愛人兼家庭教師兼執事の存在が、奇態な万俵家を表現するのに一役買っているとともに華やかさを添えている。残念なのは原作では39才なのに、本作では50才の二重あご女優が演じていて、ひたすら気持ち悪いこと。
ゆえに大介の長女の聟で大蔵省幹部役人の美馬が、相子に言い寄る場面が意味不明にみえる。
古い作品で当時としては衝撃的でセンセーショナルな内容なのだろうが、現代となってはたいして心が動く内容ではない。現実離れしすぎているのだ。
最大の瑕疵は、大介の銀行合併にかける行動の動機がわかりづらいことだろう。金融再編が避けられない諸事情が描かれていないのでは当然だ。”銀行員残酷物語”めいた挿話があるが、これくらい具体的に描かれてしかるべきだった。
鉄平の突然の猟銃自殺が一族の悲劇を嫌が上にも盛り上げるが、納得できる動機は描かれていない。会社が倒産したので、責任をとって自殺しましたでは弱すぎる。本作品のみどころであるはずの「父との確執」「出生の秘密」「経営方針をめぐる争い」「悪と正義の戦い」が中途半端に終っているのは遺憾だ。父を会社への背信行為で訴えるのはよいが、見通しが甘すぎる。死後、鉄平は大介の実子であったと判明するが、なぜそれまで違った血液型と思い込んでいたのかという疑問が残る。鉄平が生まれたとき、誰が父親であるかは、大介夫妻の最大の関心事のはずで、真っ先に調べたはずである。次女の行動にも首をかしげる。政略結婚は珍しくないが、「偽装婚約」とは珍しい。次女は父親の思惑に背き、純愛を貫いてこそ輝く存在になるはずである。アメリカに就職した恋人を追っても、純愛にはみえない。その他、高炉爆破の原因が不明のままだったり、「鎌倉の人」が名前だけしか出てこなかったり、華麗なる一族ぶりを披露する絶好の機会である次男の結婚式を省略したり、未消化の部分も多い。 よしのぶさん [DVD(邦画)] 7点(2012-12-06 08:03:00)

5.《ネタバレ》 原作未読。TVドラマ版(木村拓哉、北大路欣也)は見ました。まずは比較すると、映画の方が断然ストーリーのテンポ、出演者の演技、演出が良いと感じました。失礼ながらTVドラマ版は、鉄平が甘すぎです。一般庶民には判らない財閥の、裏側の生活と視点を覗き、それが不気味であることがよく伝わってきました。時間的には、山崎豊子作品を描き切るには、長くする必要が有るのではないかと。この点は個人的には是です。鉄平の死後、父・大介は鉄平が実子であることが判った上でも、自分の正義、銀行の頭取はこうあるべきと、私心(明かしていないが)を顕わにせず、我が道を行く。先には自分もまた、その世界の餌食になろうとしていることを知らず、皮肉な終わり方。大団円は要らない。事実、経済の世界というものはそんなものだろう。 プライベートTTさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-04-03 21:25:10)

4.《ネタバレ》 山崎豊子原作、山本薩夫監督コンビ作品として、『不毛地帯』に続き鑑賞。
『不毛地帯』とはまた違った意味で、見応えのある内容だった。

佐分利信の独壇場的様相を呈してはいるが、仲代達矢も相変わらずの熱演。
香川京子と中村伸郎と志村喬などは、異常なほどにチョイ役でびっくり。
京マチ子は、二重アゴでこれまた異常なほどに気色が悪い。
酒井和歌子の美しさを発見し、目黒祐樹のニヒルさにも驚いた。
田宮二郎のリアル猟銃自殺を誘引したかのような自殺シーンにゾっとする。

こうした登場人物たちのインパクトも見所の一つだが、やはり山崎豊子の情報収集力に裏打ちされたリアルで重厚なストーリーが、なんと言っても最大の魅力だろう。

結局、言いたいことはシンプルで、日本の資本主義社会の構造は、政官癒着、資本家が労働者を搾取し、結果として、一番の犠牲者は末端の労働者であること。
そして、官僚が権力を欲しいままにし、大企業の資本家すら利用される。
つまりは、弱肉強食の世界。
そして、権力闘争に肉親も恋人もないということ。

佐分利信が、仲代達矢を実の子と知った後でも、その死に対して「企業家である限り、企業存続の危機に直面したら、肉親も何もない」という言葉をはくシーン。
これは実にショッキング。
老いてなお権力に執着することの怖さ。
企業家であろうとも、それ以前に人間なわけで、企業存続のためなら息子も犠牲になるのは仕方ないという論理は到底間違ってはいるが、3時間半も濃厚に財界の内幕を見せられると、そう考えてしまう可能性も十分あり得ると感じてしまったから恐ろしい。

現代日本経済は、不景気から脱出できず低迷が続いているが、その反面、こうした「仕事が全て」といった考え方そのものが薄れてきているのも事実。
そういう意味では、現代の不況極まる日本も、いい面はあるんだと思いこみたい。 にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-09-13 01:53:00)

3.《ネタバレ》 連ドラ未見。この前日に「白い巨塔」を放送していて、田宮二郎の目力の凄さにビビりましたが、こちらにも出ていてまたビックリ。
キムタクが主演であったことは知っていますが「別に見なくてもいいかなぁ~」と思っていましたが、せっかくTVで本家が見られるならと思って見始めましたが、いや、面白いですね。なにしろ途中で「休憩」って入るんですよ?!
今日日のTVドラマを映画化しましたーなんて薄っぺらなものとは作りが違う。こんなにハッキリ大蔵省とか出しちゃって、よくダメ出しが出なかったものですね。山崎豊子の知識の広さには、本当に感服します。
仲代達也の目力も凄いが、目黒勇樹の濃さも凄い。で、酒井和歌子がめちゃくちゃかわいい。昔の俳優にはとにかく威厳と言うか、華がありますね。みなさん、オーラがすごいです。これはもうキムタクが悪いとか、仲村トオルが迫力不足とかではなく昭和の「映画スター」が凄すぎるのでしょう。 MILAさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-08-05 23:04:09)

2.《ネタバレ》 山本薩夫監督の映画はいつも重く、迫力が凄いですが、本映画では特に大介の迫力が凄かったです。何方かも仰っていらっしゃいましたが、この続きの、銀行局局長との勝負も見たかったです。壮絶な勝負になったと思います。しかし、鉄平が自殺するとは、予測していませんでした。自殺するとさらに敗北者として惨めになってしまうことが分からなかったのでしょうか?復讐の方法は幾らでもあったと思うのに!家族の事を思いやることのできなかった敗残者と感じてしまったのは私だけだったのでしょうか? 亜酒藍さん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-13 20:00:31)

1.京阪神の西宮で育ったので、山陽特殊鋼の倒産、神戸銀行の次々の合併など記憶の中にあり、なんとなく身近に感じる。本が話題になっていたが未読。
実話とフィクションが交じり合うと、フィクションが一人歩きし怖い気がする。充分楽しめた。初観賞。 ご自由さんさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-25 13:54:08)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 24人
平均点数 6.42点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
428.33% line
5312.50% line
6625.00% line
7937.50% line
8416.67% line
900.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review2人
2 ストーリー評価 7.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review2人
4 音楽評価 5.50点 Review2人
5 感泣評価 6.00点 Review2人

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