みんなのシネマレビュー

たとえ世界が終わっても

(Cycle soul apartment)
2007年【日】 上映時間:97分
ドラマロマンス
[タトエセカイガオワッテモ]
新規登録(2009-12-01)【アンドレ・タカシ】さん
タイトル情報更新(2014-10-07)【ESPERANZA】さん
公開開始日(2007-08-25)


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監督野口照夫
キャスト芦名星(女優)宮田真奈美
安田顕(男優)長田寛治
大森南朋(男優)妙田
小市慢太郎(男優)
平泉成(男優)
白川和子(女優)
夏生ゆうな(女優)
黒田大輔(男優)
脚本野口照夫
企画成田尚哉
美術井上心平
録音深田晃
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【クチコミ・感想】

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3.《ネタバレ》 人生は長さだけが問題ではないということなら理解できる。また自分が受け継いだものを次の世代に伝えていくといったことも人生の意義にはつながるだろう。 しかし輪廻転生という考え方に関しては、それ自体が大して人生を豊かにするとは思えない。確かに今回だけで終わりではないと考えることで、生きることが楽になる効果があるのは間違いないが、同時に今回を簡単に考えすぎてしまう恐れもなくはない。そもそも死後のことなど誰も検証できないのだから現実味には欠けており、万人向けに一般化できるようなことではないわけだが、加えてこの映画のように、前世と今生(と来世)で人格的な連続性があるとまで想定するのはオカルトにしても常識外である。そのような人生の繰り返しを見つめる人物が存在するという設定を含め、この映画では少々話を作りすぎている印象があった。さらに重要人物らしい訳知り顔の中年男は外見も言動も気に食わず、こんな男に偉そうに説教されてもまともに受け取る気にならないという点で残念な映画である。 それよりも、主人公の故郷での出来事はこれまでの人生全体の収支をプラスに変えて余りあるほどの幸福感に満たされており、この感覚は観客としても十分に共有できる。またラストでアルバムを見るヒロインの表情は輝いており、冒頭で今にも死にそうに見えた人物とのコントラストが鮮やかだった。上記の理屈はともかくとして、生の喜びを映像上に表現できていたことだけは間違いなくこの映画の価値だと思われる。 なお余談になるが、序盤の自殺志願者のうち高校生くらいに見えた“久美”役(熊谷知花)は、「自殺サークル」(2002)に出たアイドルグループのセンターにいた人であり、彼女にとっては2作目の自殺系映画ということになる。これからも前向きに生きていってくださいねと言いたくなるが、そんなことをわざわざ言わなくとも本人は十分その気と思われる。 かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 5点(2015-04-30 23:48:22)

2.《ネタバレ》 結局どういうことかわからなかったが全体としてはいい雰囲気でした。芦名さんは綺麗ですが爬虫類ぽいかな?これから頑張って演技を磨いて欲しいですね マーガレット81さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-02-09 19:58:57)

1.《ネタバレ》 出来すぎのお話だと思うので手放しで褒めるのもなんですが、いい映画でした。死に囚われている心は何によって解放されるのか。その答えは死にたい深度によって様々だ。ラーメンを食ってボーリングをするだけで思い留まる人もいた。ちょっと安直に映ったが、実際にはそんなものじゃないか、とも思う。主人公の芦名星はもっと重症だった。彼女に対しては、今作のように誰かと一緒に生きて行くというのが手っ取り早くて分かりやすい模範回答でしょう。でもその論法だけなら、一緒にいる人が失われた時点で振り出しに戻る。今作で芦名星が自殺を止めたのは、安田顕に魅かれたからだけど、彼が失われても死のうとしなかったのは、彼女の中に生への動機が芽生えたからだ。他者の動機に便乗するのでは無く、自分の中に動機を持っている人は死にたいと思いません。この映画は丁寧にそこまで導いてくれる。その案内役が大森南朋が演じる妙田。「妙(な奴)だ」って意味だと思いますが、ホントにミョーダった。心地よい映画だったので、彼の正体はこの際どうでもよいでしょう。芦名星は「シルク」のミステリアスな少女役以降、注目している女優です。こういう暗い芝居で存在感を失わないところが彼女の良さでしょう。今後に期待大です。 アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-12-02 22:01:11)

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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 5.33点
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