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キャリー(1976)

Carrie
1976年【米】 上映時間:98分
ドラマホラーサスペンスシリーズもの青春もの学園もの小説の映画化オカルト映画
[キャリー]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-04-26)【イニシャルK】さん
公開開始日(1977-03-03)


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ブログに映画情報を貼り付け
監督ブライアン・デ・パルマ
キャストシシー・スペイセク(女優)キャリー・ホワイト
パイパー・ローリー(女優)キャリーの母 マーガレット・ホワイト
エイミー・アーヴィング(女優)スー・スネル
ウィリアム・カット(男優)トミー・ロス
ベティ・バックリー(女優)コリンズ先生
ナンシー・アレン(女優)クリス・ハーゲンソン
ジョン・トラヴォルタ(男優)ビリー・ノーラン
プリシラ・ポインター(女優)スーの母 スネル夫人
エディ・マックラーグ(女優)ヘレン
潘恵子キャリー・ホワイト(日本語吹き替え版【TBS】)
里見京子キャリーの母 マーガレット・ホワイト(日本語吹き替え版【TBS】)
武藤礼子コリンズ先生(日本語吹き替え版【TBS】)
吉田理保子クリス・ハーゲンソン(日本語吹き替え版【TBS】)
幸田直子スー(日本語吹き替え版【TBS】)
三ツ矢雄二ビリー・ノーラン(日本語吹き替え版【TBS】)
山田栄子(日本語吹き替え版【TBS】)
上田敏也(日本語吹き替え版【TBS】)
加藤正之(日本語吹き替え版【TBS】)
塩沢兼人(日本語吹き替え版【TBS】)
広瀬正志(日本語吹き替え版【TBS】)
峰あつ子(日本語吹き替え版【TBS】)
土井美加(日本語吹き替え版【TBS】)
山本千鶴(日本語吹き替え版【TBS】)
原作スティーヴン・キング「キャリー」(新潮社)
音楽ピノ・ドナッジオ
撮影マリオ・トッシ
製作ポール・モナシュ
ブライアン・デ・パルマ
ルイス・A・ストローラー(製作補)
配給ユナイテッド・アーチスツ
美術ジャック・フィスク
ロバート・グールド〔美術〕(セット装飾)
編集ポール・ハーシュ
字幕翻訳高瀬鎮夫
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【クチコミ・感想】

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207.《ネタバレ》 短い作品だが、インパクトは物凄い。もう、インパクトしかない。浮き沈みが激しく、全体を色で表すと、グレー→ピンク→赤→黒。そしてホラーとしては悲し過ぎるが、それもまた大きなインパクト。それまで虐げられていた少女が、例え一時の幸せだとしても、施しに似たような幸せだったとしても、彼女にとっては生まれて初めて感じた幸せだった。これ以上ない程の満面の笑みをたたえていた絶頂の瞬間に、最悪な事が起こってしまうことは想像するだけでわかるように進むので、ただただ可哀そうで、迫るクライマックス(悪趣味な悪戯)までは胸が締め付けられる思い。一人の少女がここまでのバッドエンドを巻き起こすとは、母親の言う通りキャリーは悪魔だったのか、いやそうは思いたくない。首謀者数人以外はキャリーを認めて受け入れてくれた。その事実を知らないまま不幸のどん底のまま終わったのは、救いようがなく悲し過ぎる。生き残りのスーの気持ちを想うと、またやるせない。短いのにとてつもなく重たい作品。 ちゃかさん [インターネット(字幕)] 6点(2024-10-31 18:25:10)★《新規》★

206.学園ものの要素、オカルトものの要素、ホラーものの要素、それぞれ素材が持っている味を生かしたまま、うまく組み合わせたことにより、シンプルにメリハリの利いた気持ちのよい仕上がりとなっていますね。基本、この時期のアメリカンなハイスクールは好きですよ。刷り込まれた実体のないイメージなのですが、懐かしさすら感じます。それにしても・・・いじめっ娘 かわいいよ いじめっ娘。キャシー かわいくないよ キャシー。 camusonさん [DVD(字幕)] 7点(2024-03-22 18:12:12)

205.《ネタバレ》 “Carrie”邦題まま。人名。'70年代はキリスト教に絡んだオカルト・ホラーの名作が多いですね。
高校生の時、私の家でホラー映画を観ることがあって、映画に詳しくない友人がレンタルビデオ屋さんに行き、店員さんにシチュエーションを伝えて、オススメされたのがコレ。夏の暑い夜、私の家(もちろん実家)のエアコンもない6畳間で、男女6人でキャリーを観る…レンタル屋の店員さんが、なぜコレを選んだのか、とても疑問。
いきなり金髪ギャルのハダカが惜しげもなくブリンブリン出てきます。当時はボカシが入ってたと思いました。そして初潮とイジメ…まだそんなに親しいというわけでもない私たちには、ちょっとハードル高かったです。ただ最後ビシッと決めてくれて、“怖い映画観たい欲”は一応満たされ、盛り上がれましたよ。
当時は血まみれで生徒を殺すキャリー(シシー・スペイセク)のビジュアル面が怖かったと思ってました。でもこの歳になって観ると、キャリー可哀想ですね。母親が熱狂的な信者なため、普通の暮らしが出来ず、虐められてしまう。変な“チカラ”も発動してしまう。それでも普通の女の子に憧れるキャリーが、いじらしいです。反省部屋のキリスト像が怖い。どういう仕組みで目が光ってるんだろう?自分の娘をぶって閉じ込める母親。どう見たって虐待だけど、街の人もあの母親と関わりたくなかったんだろうな。

さて普通の女の子になりたいキャリー。図書室で鉛筆咥えて本を探してて、急にトミーに話しかけられてふじこふじこしてるキャリーが可愛い。ちゃんと受け答えも出来るし、返事しないで走って逃げるなんて、少女漫画のヒロインの王道だよね。
ドレスアップして綺麗になって、トニーの車でプロムにいって、自分で車のドアを開けようとして『あっ』って思って、トミーに開けてもらうのを待つ時の表情がまた最高に可愛いんだ。
この映画で救いなのは、スーもトミーも本当にいい子たちで、その友人たちもキャリーを受け入れてるところ。彼女はこれから、普通の“綺麗な”女の子として、まともな暮らしをしていける。何度も観た映画だけど、あの大惨事が起きるのは知ってるけど、キャリーの幸せを願わずにはいられなくなってしまう。

全てをぶち壊した大惨事。成功して喜ぶ赤帽女と、たまたま隣りにいたトミーの友達とその彼女の表情の違いが秀逸。
パニックになったキャリーの目には、味方と思った同級生や、コリンズ先生までも自分を笑ってる幻覚を見てしまう。…でも無関係な生徒たちは、ドッキリ企画か何かだと思って笑ってる。
自分を笑った連中に復讐するキャリーがただただ可哀想。最後に母親に抱きつくしか出来ないキャリーが可哀想。そして…可哀想。

原作はS・キングの長編デビュー作です。うろ覚えですが、キャリーの起こした事件を、新聞記事や生存者のインタビュー記事で振り返る、ちょっと変わった構成になってたと記憶してます。映画も素晴らしいけど原作も素晴らしかったですよ。 K&Kさん [ビデオ(字幕)] 8点(2024-01-30 21:33:40)

204.《ネタバレ》 久しぶりに文句なく0点!
キャリーの母親(クソババア)が宗教狂いで、しかもキャリーを虐待する。
このクソババアが不愉快以外の何者でもない。

しかも学校に行けばキャリーはいじめられる。
変なおばさんパーマをかけた同級生たちにいじめられるのだ。
キャリーの味方をしていた女性教師はいたが、キャリーに殺されてしまう。
なんてひどい展開だ。

最後は面倒なものを家ごと燃やして終了。
おまけで言えばキャリー自体のビジュアルもついでに気持ちが悪い。
不快を感じるシーンが多く、見ていて苦痛だった。 にじばぶさん [インターネット(字幕)] 0点(2023-09-22 20:26:04)

203.大枠がホラー映画とはいえ、デパルマが普通に学校もの・青春映画を作っているというだけで、奇妙な感慨を覚えてしまう(笑)
あのデパルマが学校や学生を扱う映画を撮るなんて…。
ただ独特の映像センスは、青春映画になっても遺憾なく発揮されており、いつも通りカメラが動きまくる。
スローモーションの使い方や盛り上げ方は、毎回感心してしまう。

とはいえ、時代を感じてしまう、チープな映像や演出が散見されるのも事実。
ちょっと最後の方はダレながら観ており、「点数的には6点くらいかな~」と思っていたが、
最後の最後、まさかのラストをかまされて、けっこう本気でビビッてしまった。
ラストの演出に8点評価で。 nakashiさん [DVD(字幕)] 8点(2022-02-16 07:32:35)

202.《ネタバレ》 ほぼほぼ高校生の日常シーンに費やされているため、先の展開が全く読めない。そして、プラムの終盤になっての急展開は圧巻ですが、そこまで我慢するのがちよっとしんどい。全体の尺自体が短めなので良かったが、今の時代には刺激が足りない映画と言わざるを得ない。 いっちぃさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2021-02-15 00:02:31)

201.終始、胸糞悪さで胸焼けする映画。
救いの無い映画だなぁ…げんなりした。
演出や、音楽のアンバランスさなど、
古い映画の悪さがまた拍車をかけてる気がする。

ミザリーのようなサイコホラー・サイコスリラーを、
勝手に想像していたので肩透かしを食らった感。 愛野弾丸さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-08-30 00:48:04)

200.《ネタバレ》 一応、デ・パルマの出世作、という位置づけなんでしょうけれど、どうも本作以降、どんなに異なるジャンルに手を出しても全部おんなじような作品に仕上げてしまう傾向があるような・・・。
本作、肝心のクライマックスであるプロム会場のパニックシーンが、『超能力学園Z』並みってところに、どうも限界を感じてしまうのですが、本作の方がオリジナルなワケですから、比較するのも酷かと。いやそうではなくて、ああいう作品と比較可能なレベルであることが、そもそも物足りなさの原因なんですけどね。とにかく、いよいよこれからか、というところでアッサリとパニックシーンを切り上げてしまう。やはりデ・パルマは、クライマックスシーンよりも、そこに至るまでのバケツの描写を「知りすぎていた男」風に撮ってやろうとか、ラストで一発カマしてやろうとか、そちらにしか興味が無かったんですかね。
とりあえずクライマックスでも、画面分割という禁じ手のサービスを施してくれてはいるんですけども、さて、これにいかほどの効果があるのやら。何やら急に画面構成がヘンテコになったので、物語の中でも今とてもヘンテコなことが起こったらしい、ってな感じは、伝わってこなくはないですけどね。あとこれがもし、シシー・スペイセクの血濡れメイクの顔を(めんどくさいので)まとめてアップで撮ってしまおう、という手抜きに依るものなんだとしたら、それなりに意義があるような気がしないでもなく・・・。
他にも、画面手前の人物と奥の人物にはフォーカスが合ってるけどそれ以外の人物はピンボケしてる(インチキ・パンフォーカスとでも言いますか)とか、ダンス会場の長回し(クレーンの俯瞰で二人の姿を長々と追いかけ、場に怖気たシシー・スペイセクが帰ろうとした瞬間に下からのカメラに切り替わると今度はカメラが人物の周りをグルグル回り出す)とか、色々と演出で遊んでいて。そういうのが個別には面白く感じられる場合もあるんですけど、総じて物語に貢献してないというか、やっぱり作品自体がカタルシスに欠けるように感じられてしょうがないです。 鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-12-30 06:08:07)

199.《ネタバレ》 わたくし、この映画との最初の出会いはわりと悲劇的な状況でありまして、高校生くらいだったでしょうか、たまたま昼下がりにテレビをつけたらこの映画を放送してたわけですが、それがなんとラストの5分くらいのところ。

なんかわからんけど女性がお花を供えたらお墓から手が出てきて…ってとこで「なんだろうこの映画」と思ったのがキャリーとの出会いでした。
いきなりラストだけを観るというのは映画との出会いとしてはわりと悲劇だと思うのです。

もっともこの映画の映画的なアレンジ部分であるその「手が出る、しかもそれが夢」というとってつけたようなお化け屋敷的ラストシーンに関してはわりと賛否両論あるところですし、そもそも映画の本質的にどうでもいいシーンだったのは幸いだったと言えるでしょう。
その何年か後、改めて観たときにはちゃんと映画を新鮮な気分で観る事ができました。

これがたとえば『「ソウ」のラスト数分だけを偶然観ちゃいました』なんかだったら後から取り返しがつかなかったと思います。

そういう意味では最後にどうでもいいシーンを入れてくれたデパルマは偉かったと言えるでしょう、うん。 あばれて万歳さん [地上波(吹替)] 7点(2016-11-14 23:57:16)(良:1票) (笑:1票)

198.《ネタバレ》 今の時代に観ると、怖さみたいなものは感じないのですが、この仕打ちの酷さはかなりのものがあり、彼女の特殊能力云々は最終的にどうでもいいと感じる程でした。唯一の救いは誘ったカップルは悪気がなかったことでしょうか(きっかけを作ってしまった訳ですが)。でも本人はそんな事お構いなしの無双。味方の先生も餌食に。。。なんとまぁ。
ロボコップのお姉さん&フィーバーを瞬殺したのはグッジョブでした。 マー君さん [DVD(字幕)] 7点(2016-11-12 19:50:01)

197.《ネタバレ》 初見。ああ、傑作だなあ。ストーリーというより、なによりキャリー役のシシーの表現演技となんといってもデパルマの演出の凄さ。冒頭のエッチなシーンで度肝抜かれてそのあと延々と続くヌルイシーンがクライマックスを際立たせる。エロ目線の画も抜群だしね。善意のかたまりで大好きな先生もよかれと思っているのが大裏目になってるしあっさりやられちゃってるし、一番の大元の腐れ女は生き残って食らわされてるし。面白いなあ。キリスト教に対するメタファーも面白かった。初見だったけど、中谷美紀は間違いなくこのシシーの表現は勉強してたなというのは良く判る。 タッチッチさん [DVD(字幕)] 8点(2015-12-20 12:20:28)

196.《ネタバレ》 シシー・スペイセクに尽きますね。豚の血に染まった姿で体育館の中を歩く姿のおぞましくも神々しいことといったら。鈍くさいいじめられっ子から、はにかんだ自信なさげな美しいプロムの絶頂期。母に救いを求める哀れな子供の演技まで。この人以外にこの役はこなせないと思います。お話自体は善意が招いた悲劇でしょうか。体育教師は良かれと思い、キャリーを虐めた生徒を締め付ける。その反発が惨劇の引き金を引いてしまう。スーがボーイフレンドを貸したのも、贖罪と言うよりも持てる者が持たざる者への施し。狂った歯車が偶然かみ合ってあの惨劇へと。それで終わるのかと思えばさらに悲惨な末路が待っている。一度は見ておくべき名作です。 kirieさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-05-19 11:33:53)

195.《ネタバレ》 スティーヴン・キングの原作を忠実にやりやがったホラー映画。
キングが大絶賛、本編は大惨事。
ブライアン・デ・パルマ監督がホラー&サスペンス時代に撮った怪作。

オープニングは「これポルノ映画?」とDVDケースに18禁マークがあったかどうか慌てて確認したほど思い切った映像で始まる。

前半のヒロインのいじめ問題やそれに向き合う過程のドラマはとても良かった。
ヒロインの「あの能力」も日常の中に奇をねじ込むスティーヴン・キングらしい話だと軽く受け止めていた。

ところが終盤はヒロインがとうとうブチ切れ、周辺を大惨事にしてスタコラ後を去る。
信じた人間に裏切られた絶望、自分を陥れて嘲笑う人間への怒り・・・それがキャリーのリミッターを破壊した。
キャリーの壮絶な最期も「えーっ!!?」という感じで凄まじ過ぎて受け止めきれない。

キャリーの事を最後まで思っていた友達も悪夢にうなされるし、「リング」の貞子とどっちが怖いか対決させたいくらいの映画だった。

マジで酷い映画だった(大賛辞)。
「スカーフェイス」や「アンタッチャブル」が可愛くみえるくらいのな。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-04 23:27:49)(良:1票)

194.《ネタバレ》 ○終盤の15分くらいしか印象に残らない。○キャリーがそこまでいじめられる理由がわからないし、豚の血を使ってまでキャリーを傷つけようとしている理由がわからない。さすがに趣味が悪い。 TOSHIさん [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-09-08 21:34:49)

193.《ネタバレ》 初見時はまいりましたよ。ラストシーンはもろお化け屋敷的なびっくりのさせ方で。でもそこだけでした。何となく気になり何度も観ているうちに登場人物に感情移入できてきて…。特にトミーロス。彼がかわいそうでかわいそうで。よくできてますよ、学校というものの捉え方がいい。若い女の先生も、良かれと思って暴走している感がよくでていました(結果死んでますよね)。いじめチックな流れも不自然でなく、また学園ドラマか?と思いながらも最後の怒涛の展開に飲み込まれる。よくも映画という枠にしっかりおさまったなと。そんな中、ホワイト家の宗教的なカルト感を理解させてくれたスーとスーの母親にも感謝。日本人ってそういう宗教的な感覚ってわかりづらくないですかね?他人にすすめる映画です。 JFさん [DVD(字幕)] 8点(2014-08-28 16:31:54)

192.《ネタバレ》 当時のデパルマ監督はキャスティング、音楽、撮影、編集、全てにおいて恵まれていたんでしょうね。
久々の鑑賞でしたが、後半部分すっかり忘れていたので、初見のような感覚で楽しめました。これだけ人間ドラマが緻密に作られることは現在の映画では、もうありえないので、本作で本当の怖さが体験できます。
でも画面分割のテクニックはよくないと思いました。以前鑑賞したDVDのオーディオコメンタリーで監督自身も「あれは失敗だった」って言ってましたよ。でも映画自体は面白いから推薦します。 クロエさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-27 04:24:23)

191.《ネタバレ》 クロエ版リメイク「キャリー」を観て、これは是非オリジナルを観なければと思って観ました。

クロエも熱演してたけど、お化粧しなくても可愛いし健康そうだし強そうだし、ちょっとキャリーのイメージと違いました。
母親役のジュリアン・ムーアもノーメイクで頑張ってたけど、オリジナルはどうなのかなと思って。

そしてオリジナル観たら、やっぱり凄かった。
母親役の女優さんの迫力ったら、本当に怖かったです。
ジュリアンは見るからに怖い顔してるから意外性無かったけど、パイパーさんは一見可愛らしいともいえる外見なのに、ひとたびスイッチ入っちゃうと別人のようになって怖かった。笑顔で包丁振りかざすとこなんて、今思い出しても怖いです。

そして、何よりキャリーのシシー・スペイセク。もうこの人しかいないくらいのハマリ役。
ひ弱そうで内気というよりウジウジしてるし、外見もちょっと不気味だし、周りの子がイジメたくなる雰囲気満々。
でも、ちゃんとお化粧してドレスアップしたら綺麗になって、プロムでのキャリーは本当にトミーとお似合いのカップルになってた。このギャップが良かったです。

そして圧巻のテレキネシス大爆発のシーン。
もうクロエの頑張りが記憶からぶっ飛ぶほどのシシーの怖さ。
見開いた目、表情、顔をクイっと動かすとこなど、もう絶対本当に超能力使ってるよね、この人、と思えるくらいのド迫力。いやぁ凄かったです。

理解者である先生まで殺しちゃうのは残念だったけど、それだけ見境なく歯止めが利かなくなってる状態ってことなんでしょうね。
リメイク版では先生は助けてるから、そこだけはリメイク版が良かったです。

生き残ったスーのラストの描き方もオリジナルは深かったです。
ずっと夢にうなされながら生きるのかな。余計なことしたからというと余りにかわいそうだけど。
スーがトミーにキャリーを誘うように頼まなければ、プロムでの悲劇は起きなかったことは確かだから。

リメイク版キャリーを見るなければこのオリジナルを見ることも無かっただろうと思うと、クロエ版を見て良かったです。実際悪くはなかったし。
でも、とにかく元祖キャリーは、さすがに語り継がれるだけある傑作でした。 nanapinoさん [DVD(字幕)] 8点(2014-06-07 23:31:41)(良:1票)

190.キャリー'76は昔から知っていましたが、ホラーが嫌いだったのでパスして生きてきました。結果的に初見は2010年代になってからですが、今まで見なかったことを後悔するレベルの素晴らしさでした。この映画を一言で表すなら「青春映画」、当時はホラーだったハズですが今見ると全然ホラーじゃなくてむしろ学園物といった雰囲気です。

皆さん書いてらっしゃる通りキャリー・ホワイト(シシー・スペイセク)の演技が圧巻です。おどおどした感じだったり喜びを表現したりと異常なくらいリアル志向で役にハマっています。母親(パイパー・ローリー)の設定にかなり無理がありますが当時のアメリカでしたらあり得たかもしれません。惜しいのは血のりを被った後のアクションと体育館内の表現がショボい点です。時代もありますが何となくドリフのコントの様相を呈していて、もう少し何とかならなかったの?という残念な感じに仕上がっています。自宅に帰ってからはそんなにショボくないので体育館のシーンは本当に惜しいです。

主人公母子が気の毒なほど変人として描かれていますが、これも時代背景があるので致し方ないでしょうか。驚いたのはデ・パルマが監督だということです。当時すでに監督としてのテクニックが確立されていることにも驚きますが、彼自身まだ36歳です。色々驚きの多い作品でした。 アラジン2014さん [ビデオ(字幕)] 7点(2014-05-03 15:17:05)

189.《ネタバレ》 スーの真意を測りかねる。善意なのか、やはりクリスと示し合せているのか…。これは自分が試されているようでもあった。仕掛けに気付いたスーの表情でようやく答えが出る訳だけど、それまではスーを信じるも信じないもあなた次第、といった感じで、信じていた人と疑っていた人ではその後のキャリーの大爆発を見る目も少し違ってくるのかもしれない。いずれにしても痛快な復讐劇などではなく、悲劇にしかならなかったのは非リアルの中のリアルだろうか。ちょっと困ったのは家の戻ってからの出来事。あれはどう解釈すべきなんだろう?。時代的なこともあってか不思議な映画として映っているけど、このあたりはリメイク版で補完できるかな? またいずれ。 リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-02-24 00:02:41)

188.《ネタバレ》 リメイクを観に行く前に予習しました。その昔、劇場で観た時の自分はローティーン。当時は話題の超能力映画を観た、という以上の感想は無かったです。友人たちはラストの墓場シーンに心臓が止まりそうになった、とか言ってましたね。
再見の印象をひと言で言うと「青臭い映画」でした。映画が稚拙と云うことではなく、未成熟を描いた映画と云う意味です。
冒頭のシャワールーム。若い女性のハダカがたくさん映っているにも関わらず、ウハウハした気分が皆無で、ムチムチに乳臭い煩わしさを覚えました。ナマ肌が露出している分だけ、イジメも生々しく感じられます。振り返ると、この映画は終始そんな未成熟に支配されていたと思えます。
イジメを受けるキャリーに同情するかと云うと、むしろ逆。なんか見ていてイライラします。キャリーの主体性が未成熟なのです。男に捨てられた過去を極端な教訓として刻んでいるキャリーの母親は成長がストップしていて、特殊なタイプの未成熟でした。
そんな人達の感情が行き過ぎた結果がこの映画の結末です。未成熟ゆえに歯止めが効かない。キャリーをイジメるバカップルの計画は明らかにやり過ぎ。プロム参加を認めない母親は異常だけど、その母親を磔にするキャリーも充分に異常。そして、キャリーの暴走は「逆上」以外の何物でもありません。先生まで殺す描写には驚きましたが、爆発したキャリーの視界には、全員が彼女を笑っているように映ったのでしょう。全員のネガな感情が行動を肥大させて行く訳ですが、超常的な能力が見栄えに拍車を掛けます。
誰かの台詞を借りると、若さゆえの過ち、くらいしか言っていないと思うのですが、その一点に限り充分な見応えを持つ秀作という意見です。
ちなみに、本作でイチバン感心したのはトラボルタとナンシー・アレンのバカップルぶりです。見事なキャスティング。特に悪意を剥き出しにするナンシー・アレンの憎ったらしさは尋常じゃありません。クルマが横転炎上するシーンに思わず快哉を叫びたくなります。 アンドレ・タカシさん [映画館(字幕)] 6点(2013-11-23 01:59:18)

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【点数情報】

Review人数 207人
平均点数 7.01点
020.97% line
110.48% line
200.00% line
352.42% line
473.38% line
5157.25% line
63818.36% line
75928.50% line
84320.77% line
92210.63% line
10157.25% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.22点 Review9人
2 ストーリー評価 7.00点 Review12人
3 鑑賞後の後味 6.90点 Review11人
4 音楽評価 7.91点 Review12人
5 感泣評価 5.90点 Review10人

【アカデミー賞 情報】

1976年 49回
主演女優賞シシー・スペイセク候補(ノミネート) 
助演女優賞パイパー・ローリー候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1976年 34回
助演女優賞パイパー・ローリー候補(ノミネート) 

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