みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★3.《ネタバレ》 第1話 魔法(よりもっと不確か) これが一番好き。 玄理が好きなもんで、楽しそうな彼女を拝めるだけで満足。 タクシーの中で元気に話す彼女がとても美しく魅力的だ。 それに加えて内容も面白い。 会話に引き込まれた。 というか男の取り合い勝負で、玄理が古川琴音なんかに負けるはずがない。 勝負にすらならん!8点 第2話 扉は開けたままで エロい話を改まって真面目に語ると、こうもおかしくなるよってヤツ。 そもそも渋川清彦が真面目な教授を演じている時点でギャグみたいなもんだが。 身体の相性ってのは、確かにある… segawa@とすべきところを、その場の佐川急便に関する会話の影響を受けてsagawa@と入力してしまったとか、よく出来た巧いオチだ。7点 第3話 もう一度 河井青葉が大好きだったのだけど、さすがに老けたなぁ…。 日々の暮らしに追われ疲れた主婦役がこうも似合ってしまうとは。 ストーリー的にイマイチ共感できず。 ついでに占部房子は生理的に苦手。5点 (最後に映画とは直接関係のない小話) 好きな羊文学のボーカルがかつて働いていた「下高井戸シネマ」で開催中の濱口竜介特集にて鑑賞したのだが、入口にあるチケット売り場の人垣をかき分けて不審な動きをしている白髪の老人が目に入った。ジャケットの背中には「劇団乾電池」の文字が書いてある。ん?!待てよ、ちょいマテヨ。その白髪の老人は柄本明、その人だった。つっかけサンダルでそこら辺から歩いてきたような出立ちだった。 【にじばぶ】さん [映画館(邦画)] 7点(2024-11-16 19:20:30)★《新規》★ 2.《ネタバレ》 3つのエピソード、それぞれテイストが違っていて、どれも上質の出来だと思います。特に「第三話・もう一度」、口当たりのいいエピソードを最後に持ってきたおかげで、映画全体の後味もスッキリでした! 第三話の人気が高いようですが、個人的には「第一話・魔法(よりもっと不確か)」が一番好きです。一見、シロートでも思いつきそうな平凡なストーリーなのに観ていてまったく飽きないし、ラストの、写真を撮るシーンの意味もよくわからないんだけど、これ以上はないと思える締めくくり方。タクシー内でのだらだらと続く女子トークも、なぜか耳を傾けたくなります。演出力ももちろんだけど、主役の女優の演技力、なんかすごいかも。 「第二話・扉は開けたままで」は、ちょっとイタイ話でした。結果的に教授を逆恨みしていた学生の思い通りになってモヤモヤしましたが、バスを降りる前の女のキスが「ざまあみろ!」と言ってるようで非常に痛快! 序盤のキスを拒む場面は、このラストのためだったんですね。 第二話の結末がネット社会による悲劇、次の第三話はネットが崩壊した社会という設定。もしかしたら、第一話と第二話にも何かつながりがあるのか? それとも単なる「偶然」なのか?(笑) この会話劇を成立させている脚本と演出だけでなく、映像センスも見事! 特に第二話ラストのバスが地下道路に入っていくところ、音楽との相乗効果で、とても印象に残っています。 ここ何年か、日本映画を観ようという気分になれませんでしたが、たまたま目にしたこの映画、本当に観て良かったと思える一本でした。 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2023-05-09 20:48:19) 1.《ネタバレ》 ごく純粋な会話劇3作によるオムニバスですが、概ねその3話はそれぞれ3パートに分かれる、その中核たる第2パートとゆーのが各々かなり同じ様な特徴を強く備えておるのですね。ココだけ、台詞に感情が入るのを極端に排除しているとゆーか、非常に淡々とした朗読的な台詞読みになっていて第一にはとにかく独特だな、という印象を受けました(ただ思えば『スパイの妻』の東出クンとかも似た様な感じが実は強く出てた…かとも思います)。各々また第1・第3パートはもう少し自然に感情が入った演技に仕上がっているので、ソコも含めてコレは高度に意図的なモノだと思いますね。コレによって、まずは非常に文学的(詩的)で、かつ単なる恋愛事象にまつわる一個人の感情とゆーよりは、ソレがより(監督の)「思想」に近い様な思考・価値観としての表現に見えてくるとゆーか、単純に静かで文芸映画的な雰囲気が心地好かった以上にとても効果的な演出だと思いましたね。 1.魔法(よりもっと不確か):35分 濱口監督の作品には、偶にかなり「アレ」な女性が出てきますよね。元はと言えば『PASSION』の時の占部房子も相っ当にチャランポランな女にも見えましたし、続く『永遠に君を愛す』の河井青葉の逆ギレも中々なモンでした。何より記憶に新しい『寝ても覚めても』の唐田えりかちゃんたるや…おそらくこの人、こーいうのが「好き」なんでしょうね。とゆーのも、そーいう(控えめに言って)「飛んでる」女性てのを総じてごく滑稽に描きつつも、やはり同時に彼女らがごく魅力的に見えてしまう様に(どいつもこいつも)描いちゃってるのですよね(=何故かナンだか憎めない…つーか)。コレは、フツーに考えればポジティブな価値観だとは思うのですし、男としても(=こーいう視点はやや不適切かとも思いますが)ある種「立派」なコトだと思います。とは言え若干ながらソコには、そこはかとなく「妙な」性癖とゆーのを感じ取れる…てな気もしますケドね。 今作はその系統としては、古川琴音ちゃんのキャラ自体はワリとシリアス方面に寄せて仕上げてた様にも思いますが、前述どおりの感情を排除した演出方針の所為もあってナンとゆーか一層「ヤバい」女の子にも見えて、名状しがたい「面白さ」とゆーのは逆に強く感じ取れた…とも思います。「感情」が彼女にそう言わせている・させている、のではなく、彼女のもっとより深く「魂」がそう囁いているかの様な、つーかね。第2パートからの(思いがけずの)緊迫感は中々に見事で一気に観入ってしまいました。そしてその意味からはオーラス、吹っ切れた彼女がふと表情を(ほんの微かに)緩めるラストショットが、個人的に非常に気に入りましたね(観てるコッチもやっと少しだけホッと出来た…とゆーか)。 2.扉は開けたままで:45分 文芸的な、という意味では、間違い無く一番文芸的な作品でしたね。とゆーか、あの小説のあのくだりはコレも監督が執筆したんすかね?だとしたら、何とも(やっぱ)変態な…もとい、素晴らしい才能ですね!コレをあーいう美人に読ませて、ソレを渋川清彦がただ聴いてる…てダケでもはや「勝ったも同然」かとも思いますが、前述どおりごく文学的・朗読的な静かな演技の中にそっと置いていかれる様な2人の感情の微かな発露の奥ゆかしさてのも、実に味わい深かったです。ラスト、あまりに間抜けな「バッド」エンドは個人的には少しだけ好みではありませんでしたが(=単に土下座小僧が「勝った」カタチになってるのが私ちょっと気に食わない…というダケのコトなのは重々分かってますケドさ)まあ3作のオムニバスなら一品くらいはこんくらいビターでも…とも思いますかね。 3.もう一度:40分 コッチは、その建付け自体は3作中で一番コミカルだと言えるとも思いますが(映画館でも結構笑いが起きてた)、ヒューマニズム的な傾向とゆーのも一番強め・かつ分かり易いモノだったかと思います(個人的には一番お気に入り)。伝えなかったことの後悔、忘れてしまったことの寂しさ、それでもふと一歩踏み出そうという勇気…誰しもが確実に共感できるという感情が色々と込められていた様に思います。第3話のこの「偶然」については謂わば「僥倖」と言って好い様なごく喜ばしいモノだったとも思いましたし、同時にソレは夏子が自分の人生を(辛さを乗り越えて)キチンと振り返った・総括したコトが呼び込んだ「必然」だったのかも知れない…とも思いました(少なくとも私は、そう思いたいですね)。 【Yuki2Invy】さん [映画館(邦画)] 8点(2021-12-31 20:39:18)
【点数情報】
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