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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗

The Good, The Bad And The Ugly
(Il Buono, Il Brutto, Il Cattivo)
(続・夕陽のガンマン)
1966年【伊・スペイン・西独】 上映時間:178分
アクション戦争ものウエスタン
[ゾクユウヒノガンマンジゴクノケットウ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-05-19)【イニシャルK】さん
公開開始日(1967-12-30)


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監督セルジオ・レオーネ
演出伊達康将(日本語吹き替え版追加録音)
キャストクリント・イーストウッド(男優)ジョー(ブロンディ)
リー・ヴァン・クリーフ(男優)セテンサ(エンジェル・アイ)
イーライ・ウォラック(男優)テュコ
ルイジ・ピスティッリ(男優)パブロ・ラミレス神父
ラーダ・ラシモフ(女優)マリア
アントニオ・カザス(男優)スティーブンス
ベニート・ステファネッリ(男優)エンジェル・アイのギャングのメンバー
アルド・サンブレル(男優)エンジェル・アイのギャングのメンバー
アル・ムロック(男優)片腕の賞金稼ぎ
マリオ・ブレガ(男優)ウォレス
ロマノ・プッポ(男優)エンジェル・アイのギャングのメンバー(ノンクレジット)
山田康雄ジョー(ブロンディ)(日本語吹き替え版)
多田野曜平ジョー(ブロンディ)(日本語吹き替え版追加録音)
納谷悟朗セテンサ(エンジェル・アイ)(日本語吹き替え版)
大塚周夫トゥコ(日本語吹き替え版)
小島敏彦パブロ・ラミレス神父(日本語吹き替え版追加録音)
小林清志北軍大尉(日本語吹き替え版)
寺島幹夫ジャクソン / ビル・カーソン(日本語吹き替え版)
間宮康弘メキシコ人の労働者(日本語吹き替え版追加録音)
大宮悌二(日本語吹き替え版)
宮川洋一(日本語吹き替え版)
千葉順二(日本語吹き替え版)
加藤治(日本語吹き替え版)
渡部猛(日本語吹き替え版)
飯塚昭三(日本語吹き替え版)
木村雅史(日本語吹き替え版追加録音)
宮澤正(日本語吹き替え版追加録音)
小形満(日本語吹き替え版追加録音)
星野充昭(日本語吹き替え版追加録音)
蟹江栄司(日本語吹き替え版)
原作ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ(原案)
セルジオ・レオーネ(原案)
脚本フリオ・スカルペッリ
ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ
セルジオ・レオーネ
アジェノーレ・インクロッチ
音楽エンニオ・モリコーネ
ブルーノ・ニコライ(音楽監督)
撮影トニーノ・デリ・コリ
フランコ・ディ・ジャコモ(カメラ・オペレーター)
製作アルベルト・グリマルディ
配給ユナイテッド・アーチスツ
特撮ジョヴァンニ・コリドリ(特殊効果)(ノンクレジット)
衣装カルロ・シーミ
編集エウジェニオ・アラビソ
日本語翻訳木原たけし
スタントジョン・ランディス(スタント・パフォーマー)
ファビオ・テスティ(ノンクレジット)
その他アレッサンドロ・アレッサンドローニ(口笛)(ノンクレジット)
ブルーノ・ニコライ(指揮)
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【クチコミ・感想】

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61.セルジオ・レオーネ作品の中では一番ドラマ性が薄い作品です。娯楽映画ならテンポよく進めればいいのに何の意味もなくワンシーンがしつこく引き伸ばされる上、本筋と関係のないエピソードまで挿入されるので正直ダレます。夕陽のガンマンを見た後だとところどころで前作夕陽のガンマンのロケ地と被ってるので安っぽく見え、リー・ヴァン・クリーフが単純な悪役を演じている姿にもがっかりします。冒頭の殺されるメキシコ人一家が生き残りもいるのにその後全く話に絡まないのは普通に構成上の失敗ではないでしょうか、例えばトゥーコの家族として設定するだけでもラストの決闘にドラマ的深みが出たと思います。トゥーコの兄の神父や無意味な橋の奪い合い等ドラマチックなエピソードもあるにはあるのですが所詮サブエピソードでしかなく、この辺でブロンディとトゥーコの友情を描いておきながらラストの展開がああなるのも違和感があります。全体として個々のエピソードの繋がりが弱くつぎはぎのような構成は平凡なテレビドラマに近いとすら言えます。カルロ・シーミの衣装は砂漠のシーンでのトゥーコのピンクの日傘などいいものもあるのですが、今回は戦争ものということで時代考証を優先したのか地味でいまいちですね。結局この映画の価値はエンニオ・モリコーネの音楽のための壮大なミュージックビデオという点に尽きるのではないでしょうか。 Сакурай Тосиоさん [インターネット(字幕)] 4点(2023-05-28 22:42:20)

60.《ネタバレ》 先に韓国映画の「グッドバッドウィアード」を観て、面白いと思ったら、
ここのレビューで本作が原案であることを知って鑑賞。
やっぱり元祖は違うね。面白い!

セルジオレオーネ、いいですね~
「ウエスタン」「夕陽のガンマン」も感心したけど、
本作も唸りました。

これだけ面白い筋なんだから、
日本の時代劇にも取り入れられてないのかな?
興味ある問題意識が出来た。

ちなみにルパンの次元は、イーストウッドだったっていうのは、気づきだった。 トントさん [ビデオ(字幕)] 8点(2023-04-07 11:12:17)

59.《ネタバレ》 -Il Buono, Il Brutto, Il Cattivo-“善玉、卑劣漢(私の観たのでは無頼漢だった)、悪玉”語呂の良さから悪玉が先にくる訳が多い。
もう全然違う邦題で、続編でもなければ、夕日も出ない。賞金稼ぎ詐欺師のイーストウッドのどこが善玉か!って思ってしまうけど、イメージ的に“オイシイ奴、ブザマな奴、ヘタこいた奴”って感じの意味かもしれない。

前作(って書き方で良いのかな?)同様、イーストウッド(ブロンディ)とリー・ヴァン・クリーフ(エンジェル・アイ)が2大主役かと思いきや、物語はイーライ・ウォラック(トゥコ)中心に深堀りされている。音楽や文字の入り方なんか、いかにも懐かしい古典的な西部劇って感じで、この埃っぽい世界観に3時間は、最近の映画に慣れた、西部劇に不慣れな人にはハードル高そうだけど、案外退屈しない作品に仕上がっている。
マカロニ・ウエスタン=低予算のイメージがあるけど、“今度は戦争だ!”と言わんばかりに後半、南北戦争の戦場が舞台になったり、大規模な橋の爆破があったりと賑やか。私の中で西部劇はカウボーイとインディアンの映画で、南北戦争は戦争と家族の映画なイメージがあって、1作品に両方が入っているのは、今回初めて観るかもしれない。

唯一、名前で呼ばれてるトゥコ(他の字幕だとテュコ)だけど、処刑シーンでブロンディが“通称ネズミ”と呼んでいて、やはりこのシリーズは表向き名無しのガンマンの映画になっていた。
このトゥコ、兄との会話から過去が想像できたり、ガンショップでのマニアックな分解→再組み立てのシーンも格好良く、意外や銃の腕もある。状況によってコロコロ態度を変えるのも親しみを感じるキャラクター設定で、最後の戦いから首吊りのシーンは、思わず“助かって欲しい”と思ってしまった。なので最後、ブロンディのワンショットはスカッとさせてもらった。良かったね。 K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-12-12 16:32:38)

58.《ネタバレ》 長い!うん、でも面白い!南北戦争の戦場シーンなどはド派手で、夕陽のガンマンよりスケールはかなり大きくなっています。登場人物三人の中では、卑劣漢というキャラクターがとにかく魅力的。イーストウッドは相変わらず冷静沈着カッコイイ、普通にしてるだけでスマートなんだけど、卑劣漢とのデコボコぶりがお互いを良く引き立てている。裏切ったり裏切られたり、打算で手を組んだり情をかけたりで、二人の関係がずっと面白く、長いのに印象深い見せ場も多かった。橋爆破、墓場で爆走、そして三つ巴はたっぷりと。ラストの再び自己紹介テロップには笑いました。うん、面白い! ちゃかさん [インターネット(字幕)] 8点(2021-06-07 17:40:49)

57.《ネタバレ》 長いわー。
でも映像、音楽共に良かった。
卑劣漢に結構スポットが当たってて善玉の方が脇役っぽい。
卑劣漢がいい味出してて良かった。 Dry-manさん [インターネット(字幕)] 6点(2020-12-29 22:18:10)

56.《ネタバレ》 宝探し系の物語でロードムービー的な要素もあるし、登場人物も3人に限られるのでストーリーにも締まりがあって、前作よりもいい。ただし、正味100分程度の放送だったので、80分程度カットされているようであるが。尚、線路で手錠を切断するというのは『網走番外地』に同じシーンがあったように記憶しているが、製作はこっちが後なのでパクったのだろうか? 東京50km圏道路地図さん [地上波(吹替)] 5点(2020-10-14 16:13:59)

55.《ネタバレ》 言うて全員悪党だが、トゥーコの卑劣漢(小悪党)ぶりと、今作ではかなりなチョイ悪親父(つーか極悪親父)なクリーフおじ様はどちらも秀逸(これに加えてイーストウッドも平常運転なセクシーニヒル)。話の方はかな~り長ったるい、が、一貫性は十分なストーリー運びで(レオーネとしては)観易くないとも言い切れない(ここまで来ると好みの問題だが)。単純な西部劇的決闘シーンはやや少なめにも思うが、その代わりに南北戦争シーンがあったり(ここの物量は正直ちょっとビビるレベル)、何と言ってもラストは西部劇史上屈指と言うべきスーパージックリ撮って緊迫感もモノ凄い三竦み大決闘を存分に楽しめる。個人的にはこっちも大分お気に入り。 Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 8点(2020-07-09 01:16:16)

54.前作からの落差の激しさにガックリ、ダラダラした展開での長すぎる上映時間にグッタリ。イーライ・ウォラック頑張っていたけれども魅力は感じず。リー・ヴァン・クリーフ素敵ではあったものの、私の血圧・脈拍は変化無し。嗚呼もどかしい。 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 5点(2020-06-13 02:10:23)

53.よくよく冷静に観てみれば、小汚いオッサンたちが金塊を巡ってジタバタする映画なのだけれど、モリコーネの音楽がかかってしまうと、オッサンたちの醜い争い(≒ドタバタ劇)が、なぜか神話的な雰囲気のある、運命的な決闘に見えてしまうという…。冷静に観れば不思議でしかないが、まさに映画的マジックを見事に作り出しているのが本作だろう。ストーリーに特段テーマ性があるわけでもないし、脚本的だけで判断すればよくある娯楽活劇でしかない。ただそこにレオーネの演出とモリコーネの音楽が入るだけで、一気に作品の質が変わってしまう。何回見返しても、墓を駆けずり回るシーンから三角決闘の流れは、胸が躍る。この突き抜けるようなわくわく感を作れているだけでも、名作といえる。 nakashiさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2019-11-24 16:42:11)(良:1票)

52.《ネタバレ》 やっぱり長いですよねぇ。序盤の人物紹介はなかなか面白かったのですが、1時間くらい経つと飽きてきました。砂漠の場面とか。「これはなくてもいいだろう」と思うシーンもけっこうありましたし。いや、別にあってもいいんですが、やっぱり飽きてくる。それもあってか全体的に演出がもったいぶったように思えてきて、クライマックスであるはずの三すくみも見ていてだれました。ドル三部作は前の2作が面白かっただけに残念です。

主人公3人の中で得をしているのは、やはりイーライ・ウォラック。バカでユーモラスな役を楽しく演じていて、ほとんど主役。この人に比べると、あとの2人は魅力に欠けてつまらない。こんなところもマイナスの要素でした。 アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-09-22 21:18:57)(良:1票)

51.この映画を端的に表すとするならば、まあやたらと長いということです。最初30分は説明風の流れが延々と続きます。途中も拷問のシーンや砂漠のシーンがやたらと長い。汗臭そうなこめかみのアップが延々と続くし、ラストの三つ巴の決戦もまた長いこと長いこと。音楽が終わってからもさらに長い。もう本当にマカロニウエスタンを一言で表すなら「しつこい」。

ハッキリいってもう少しウマくまとめてくれたら余裕で120分で収まったハズです。しかしこの単調で気だるい雰囲気が正にマカロニウエスタンだともいえますので、難しいところです。何よりクリント・イーストウッド=ジョーとリー・ヴァン・クリーフ=セテンサ、そしてイーライ・ウォラック=テュコの三つ巴の絵が最高すぎて嬉ション出そうな勢いなのです。
随所に豪快なシーンもあって、有無を言わさずテーブルの下からぶっぱなしたり、、風呂桶からぶっぱなしたり、、と、とにかく最高×豪快×かっこイイ×マカロニ=続・夕日のガンマンなのです!


2023/9再鑑賞
ドル箱三部作として4K放送されていたので「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」と、続き物として再鑑賞しました。やはり以前の鑑賞時同様、本作はどうにも間延びしていて時間が長く感じてしまいました。余談ですが、イーライ・ウォラック=テュコが夕陽のガンマンのジャン・マリア・ヴォロンテ=インディオじゃなかったことに驚きました。似てますが別人ですねこれ。

前二作と比べると本作はストーリーが凝り過ぎていて、マカロニのしつこさとは相性が良くありません。南北戦争とかも必要なくて、伝説の黄金と戦争を絡ませた伝説話で十分でした。続けて見るとロケ地が同じだったりして少し安っぽさも感じました。私のとっては前作「夕陽のガンマン」がマカロニウエスタンのベストオブベストでした。 アラジン2014さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-09-05 14:51:18)

50.《ネタバレ》 とりあえず長い、そして南北戦争のシーンに西部劇のガンマンが混じっている違和感が強かったです(時代考証は間違いないのでしょうが)。正直前作ほどの楽しさは無かったですが、ラストの「ならず者」→「悪玉」→「善玉」→「お前は善玉なんかじゃねえ!」で思わず笑ってしまい、全部許せる気持ちになりました。映画を見ているとこういうこともあります。 次郎丸三郎さん [DVD(字幕)] 7点(2014-09-03 11:28:11)

49.渋くてダンディな映画でした。 ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-30 15:19:54)

48.《ネタバレ》 見せ場のラストの決闘シーンが引き付けられる。ウォラックのカマ走りは可愛い。 山椒の実さん [地上波(吹替)] 5点(2014-02-11 12:17:51)


47.《ネタバレ》 本作「The Good, the Bad and the Ugly 」の主題は善玉、悪玉、卑劣漢。
え?
善玉?
そんな奴この映画にいねーよ。とてもセンスのあるジョークだわ。

「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」の名でも知られる本作。
エンニオ・モリコーネの最高の音楽、前半のスピーディーな展開は前作よりも好きだ。
最初10分、会話がほとんど無いのに見るものを惹きつける面白さ。
主人公ブロンディ(イーストウッド)が捕まる場面だって仲間通しのイザコザという感じで違和感はあまり無い。
前作で味方だったエンジェルが敵として立ちはだかるのも面白い。
相変わらず同じような格好のイーストウッドもまた。
トゥーコ(イーライ・ウォラック)が銃をバラしたり組んだりして試し撃ちをするシーンはマニアをくすぐる面白い場面。
南北戦争時代の銃器のこだわり振り。この時代考証は完璧だね。
とにかくイーライ・ウォラックの悪どいキャラクターが最高だった。
見た目は太めのオッサン、中身がガッチリ凄腕のガンマン。
悪党だと思ったら意外と人に優しかったりする。
最初は金が目的だったが、次第に情が芽生える場面は熱い。
そしてまた逃げられ「バカヤロ~!」素晴らしい腐れ縁。

ただ,中盤の長回しのシーンが長いこと長いこと。

トゥーコが駅馬車を発見しなかったら俺も寝るとこだった(「アラビアのロレンス」もそれで寝そうになった)。
でも、そこからのドラマ展開が面白い。
ブロンディは情報を知っているから殺されない、トゥーコは金が欲しいから殺せない。
二人が南軍や北軍に潜り込んでアレコレ騒ぎを起こす場面は面白かった。
脱線だけど良い脱線。
敵となったり味方となったりするデコボココンビなブロンディとトゥーコのやり取りは見ていて楽しい。

最高だったのが風呂場での銃撃。
「喋ってないで撃たなきゃ」。聞いてるか007の馬鹿な殺し屋ども(それが007の魅力です)。
ラストの決闘がこれまた長い長いなっげー。
モリコーネの音楽が最高すぎて笑ってしまったのは俺だけじゃ無いだろう?・・・多分。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-30 10:44:44)(良:1票)

46.《ネタバレ》 素晴らしいですね。開幕から台詞がないこの作風はどっかで観た気が・・・と思ったら、なるほど「ウエスタン」に通じるものがありますね。雰囲気と役者で魅せる素晴らしさ。こちらもやはり、私にはストライクです。
 この作品はまさに原題の「善玉・卑劣漢・悪玉」が示す通り、とにかくキャラが良かった。若かりし頃のイーストウッドかっこ良すぎ。また、卑劣漢と悪玉の差別化ですが、やむにやまれぬ事情で姑息で卑怯なことを行うトゥーコを卑劣漢と表わし、表向きはマトモだが裏ではドス黒いことをやっているエンジェルを悪玉と表現するあたり、なるほどと思わせられます。もちろんどっちも悪なことに変わりはないですが。個人的に好きなのはやはりトゥーコ。「憎めない悪党」というキャラクターの表現が見事です。
 さらに描写として、ブロンディとトゥーコの関係の表現が素晴らしい。序盤で二人は「相棒とはいえ分け前は俺が上だ」という主張をする。そして物語が進むにつれ、ブロンディはトゥーコが現在に至った理由を知り、ほんの少しだけトゥーコに対する印象が変わる。終盤、決闘においてトゥーコはエンジェルを狙う。これは宝の場所を知っているブロンディを後にする+単純に恨みがあるエンジェルを狙うという理屈的な理由が働くのも上手い。そして最後、ブロンディは宝を全て持ち逃げできるほど有利な状況であるにも関わらず、トゥーコと山分けにする。つまり、同情したり隙を見せるほど心を許してはいないが、お前に対する印象はほんの少し、ほんの少しは変わったよ、ということが表現されていると思われます。トゥーコを舐めて酷い目にあわされたというのが伏線として効いていますね。
 また、名も無き者の墓に宝が埋められているというのとブロンディが名も無き若き兵士に敬意を表するというシーンはリンクしているように思えます。「本当に偉大なのは、歴史の表舞台に立たない名も無き者たちなのだ」というメッセージが込められているように感じました。 53羽の孔雀さん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-19 05:22:27)

45.《ネタバレ》 続とあったのでてっきり続編かと思っていたら、リー・ヴァン・クリーフが悪玉で前作とはまったく別のお話に。
夕陽も関係なかったし、この邦題は疑問。
善玉イーストウッドと卑劣漢ウォラックの丁々発止も楽しく、三者のキャラが互いに引き立てている。
南北戦争が舞台だが、前作のように純粋に荒野のガンマン対決のほうが西部劇らしい劇画的な高揚感があった。
戦争ものになると集団性を帯びてそれが薄れてしまうので、南北戦争はストーリーに入れないほうが良かった。
入れてしまったために違和感が生じたし、2時間40分の長尺になって少し中弛みができてしまった。
それでもラストの三つ巴対決は緊張感がある。
その前に、墓場で20万ドルを探すウォラックのオカマ走りには笑ってしまったけど。 飛鳥さん [DVD(字幕)] 6点(2013-11-28 20:59:27)

44.《ネタバレ》 20年ぶりぐらいに観直しましましたが、南北戦争の戦闘シーンまであるし記憶に残っていた以上の超大作だったんだと再認識させられました。もっともカネかけてるのは判るけど、はっきり言ってあの戦闘シークエンスは不要だったんじゃないでしょうか。前作に続いて善玉・悪玉・卑劣漢の三すくみ対決ですが、ここまでこってりしていれば数ある三すくみ映画の完成形と言える存在で、このプロットはタランティーノが後年になって盛んに模倣していますが未だに本作を超える域にまでは達していないのです。 セルジオ・レオーネの映画では物語の進行があまりにゆったりし過ぎるのが欠点で、本作でも善玉・悪玉・卑劣漢の三人が一人ずつ紹介されるだけで冒頭30分も使うんですから恐れ入ります。さすがのリー・ヴァン・クリーフもイーライ・ウォラックには喰われっぱなしで可哀想でした。本作でのイーストウッドは“ドル三部作”の中でいちばん個性が薄かった気がしますが、まあこの“名無しのジョー”は『夕陽のガンマン』と合わせると莫大なカネを稼いだのだから良しとしなければ罰が当たりますよ(笑)。 S&Sさん [DVD(字幕)] 8点(2013-11-21 22:43:07)

43.《ネタバレ》 『続』とは言いつつも前作の続きではありません。
キャストはクリント・イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフの2枚看板を引き継ぎつつも役名などは違っていて前作との因果関係はありません。
そして今作は何と言ってもイーライ・ウォラックの活躍抜きには語れないでしょう。
2枚看板に割って入るようなカタチで縦横無尽、憎み切れないあのキャラクターは素晴らしいですね。
彼がいなかったらこの映画は成立していなかったと言って過言ではないでしょう。
善玉イーストウッド、悪玉クリーフ、uglyはならずもの…かな?はウォラックという設定ではありますが、特に『イイヤツ』はいません(笑)
みんな、お墓に埋められているという20万ドル目当てに、牽制し合い、出し抜こうとするお話で、緊張感があって面白かったです。
ラストにも繋がる『賞金首を一旦捕まえさせて、絞首刑のタイミングで逃がす』って件、アレをやるメリットってなんなんですかね?
ラストのは安全に山分けするためだとは思うんですが、物語序盤のはよくわかんなかったです。
クリーフがもう少し活躍してくれてたらもっと面白かったと思いますが、なかなかどうして続編ものとしては(続編じゃないんだけどねw)かなり面白かったです。 ろにまささん [地上波(吹替)] 8点(2013-06-13 13:58:30)

42.《ネタバレ》  バカバカしい時間の使い方と、なんでそんなに引っ張るの?という緊張感。百回見た。
 完璧に西部劇を勘違いしたこの映画は、その実アメリカ本土の西部劇よりも遙かに西部劇なのである。 黒猫クックさん [地上波(邦画)] 10点(2013-05-09 20:38:48)(良:2票)

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【点数情報】

Review人数 61人
平均点数 7.34点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
311.64% line
411.64% line
558.20% line
61219.67% line
71321.31% line
81321.31% line
91118.03% line
1058.20% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.28点 Review7人
2 ストーリー評価 7.50点 Review6人
3 鑑賞後の後味 8.28点 Review7人
4 音楽評価 9.00点 Review10人
5 感泣評価 7.00点 Review4人

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