みんなのシネマレビュー

潜水艦クルスクの生存者たち

The Command
(Kursk)
2018年【ルクセンブルグ】 上映時間:117分
アクションドラマ実話もの小説の映画化
[センスイカンクルスクノセイゾンシャタチ]
新規登録(2023-06-12)【The Grey Heron】さん
公開開始日(2022-04-08)


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監督トマス・ヴィンターベア
キャストマティアス・スーナールツ(男優)
レア・セドゥ(女優)
アウグスト・ディール(男優)
マックス・フォン・シドー(男優)
コリン・ファース(男優)
マティアス・シュヴァイクホファー(男優)
ペルニラ・アウグスト(女優)
脚本ロバート・ロダット
音楽アレクサンドル・デスプラ
撮影アンソニー・ドッド・マントル
製作アリエル・ゼイトゥン
製作総指揮リサ・エルジー
編集ヴァルディス・オスカードゥティル
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【クチコミ・感想】

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4.《ネタバレ》 事故当時、クルスク乗組員の生存を全世界が固唾を飲んで見守っていた記憶がある。
ニュースでも、息子が乗り組んでいるという母親が当局を相手に叫ぶ映像が流れたのではなかったか。
結末を知っているだけに、乗組員たちが助かろうと必死の努力を続ける様子が切なくてつらい映画だった。k-19でもそうだったが、潜水艦乗りの男たちの覚悟と絆は我々の想像をはるかに超えて強く、美しく、悲しい。
人命よりも重んじられる国家機密というものが、恐ろしく虚しいものだと考えさせられる映画。
roadster316さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-10-12 16:26:46)

3.《ネタバレ》 2000年の事故なんだよねこれ?ソ連時代の話かと思ってしまうよ。ロシア軍部の体質がソ連の瑕疵をまんま継承してるのに驚愕した。
足りない予算、低い安全遵守意識と人命軽視、乗員家族への雑な対応。国の無策と面子優先の愚行によって命を落としたクルスクの乗員。制作陣の憤りが増幅されてこちらにも届く。椅子に縛り付けてでもロシアのトップにこの映画を観せたい。
映画は現場の乗員らとその家族、ロシア海軍に加えて英国海軍といくつも視点を用意しているのだけど、整理されている脚本でした。
第七区画司令官以下二十三名の乗員らの造形が際立って丹念で、共産圏であろうと同じ人間に対して払う監督の敬意を大いに感じるものでした。危機的状況にあって、冷静さを保ってリーダーシップを執るM・スーナールツ演じる司令官や小話や冗談で空気をちょっと軽くする技術員、パニックになる者ももちろん現れる。創作だとしても、そこにいたのはリアルな人間だと強く伝わって胸が痛い。
演技達者なキャスティング揃いで、話がたるみなく展開します。なかでもM・フォン・シドーの海軍大将は圧巻。ラストの、子どもに握手を拒絶された時の表情が驚きのようであり、屈辱のようであり、なんかもう凄かった。
国家はこんな酷いことをする。人として忘れてはならない、後世に伝えねばならない。その使命を果たすべく制作された意義の大きい作品と思います。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-05-18 15:38:21)

2.《ネタバレ》 2000年にロシアで起こった、未曽有の原子力潜水艦沈没事故――。一つ間違えばチェルノブイリ級の大惨事になりかねなかった、そんな潜水艦クルスクの沈没事故をモデルに、艦内に閉じ込められた23名の生存者たちの運命を冷徹に見つめたノンフィクション・ドラマ。監督は、『偽りなき者』や『アナザーラウンド』で数々の賞に輝く実力派、トマス・ヴィンターベア。この監督らしい、手持ちカメラを多用した映像とナレーションやテロップを一切使わないというハリウッドの同ジャンルの映画とは一線を画するその演出はリアルで、まるでドキュメンタリーを観ているかのような臨場感は凄かった。そのせいで多少分かりづらい部分もあったが、後半からはこの乗組員たちがどうなるのかという先行きが気になり、いつの間にか見入っている自分がいた。潜水艦映画の醍醐味である、息がつまるほどの閉塞感も凄まじく、特に酸素発生装置のバッテリーを取りに行くために水没地区のロッカーまで冷たい水の中を泳いでいくシーンは、こちらまで窒息しそうで思わず手に汗握ってしまう。「もう諦めていったん空気のある所まで戻れーー!!」と何度思ったことか。監督のこの演出力の高さは称賛に値する。そして、後半。この事件のことをほとんど知らなかったこともあり(ただ、あの息子の救済を訴える母親が公衆の面前で注射を打たれて失神するシーンはテレビで見たことがあった。詳しく知らないながらも恐怖した思い出がある)、その邦題からきっと彼らは助かるのだろうと思いながら観ていたので、最後の展開には驚かされるとともにどうしようもないやり切れなさに包まれてしまった。自らのメンツにこだわるあまり、兵士たちの命をここまで軽視するロシア上層部の非人間性には怒りを通り越して、もはや恐怖さえ感じてしまう。そしてそれは今もかの国の大統領に脈々と受け継がれているのだろう。観終わった後、色々と考えさせる社会派ドラマの秀作であった。ただ、ロシア人たちが皆英語を喋っているのはさすがに違和感が拭えなかった。ここまでリアルに拘った演出をしたのなら、そこまで徹底してほしかった。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2023-12-27 08:25:11)

1.《ネタバレ》 事故は当時テレビで取り上げられていて確か全員死亡だったはず。
救助を待ち続けた20数名と生還を待ち続けたその家族の物語。
原子力潜水艦は最新鋭なので軍事機密の観点から他国の協力拒否は分からんでもないのですが、危機管理能力が貧相で救助に向かう(端から見殺しかと思ったので意外)潜水艇がとんだポンコツというのがもの悲しい。
とどのつまりに救助を依頼して事故から9日後にノルウェー民間人ダイバー!が脱出ハッチを開け完全浸水を確認したという。
マックス・フォン・シドー演じる責任者は実際はプーチンだったとか。その彼が今も大統領とは・・・・
お目当てコリン・ファースはピッタリの役どころを淡々とこなしていました。 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 6点(2023-06-14 00:52:55)

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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 7.25点
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