みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
2.《ネタバレ》 青年海外協力隊の50周年記念映画で、監督などスタッフにも協力隊OBが参加していたらしい。ちなみに母親役で出ている榊原るみさんはOBではないが監督と夫婦の関係である。 リアルな隊員の姿を描いた映画とのことで、いいことだけでなく受入れ側が適当だったりするといったマイナス面も見せており、また昔の日本が関わった戦争の傷跡のようなものが見えたりもする。一方で昔の日本人が残したものがけっこう皆の役に立っていたりして、少し嬉しくなる場面というのも実際あることと思われる。棚田でドジョウというのは最近あった事例とのことだが、実際の隊員は女性だそうで、公式サイトの写真では聡明な感じの人に見える。 隊員は自分の得意分野を生かした活動ができるらしく、映画の主要人物は写真家・起業家(元商社)・助産師の組み合わせになっている。それぞれの個性を発揮する一方、それぞれの人間的な限界に制約を受けるところもあり、自分としては現地の人々に溶け込めない性格なのを引け目に感じる男に共感した。また助産師は自分のやったことが本当によかったのかと悩む場面もあったが、そこは日本人として当然持っている良心のまま行動してよかったと思われる。感動的な場面も複数あった。 キャッチコピーの「ボランティアなんて偽善だ」は、いわゆる釣りだろうが単純すぎる割切りである。純粋な自己満足でしかなければ偽善になるが、相手の役に立つことをするのは全く悪くない。また純粋な自己犠牲でやるなら相手の役には立っても難行苦行だが、自分の役にも立つというならみんなが得してみんなが幸せになる。写真家の男はさんざん反抗的な態度を見せておいてからやっと納得していたが、今の若い人々ならかえってこういうのは柔軟に折り合いをつけるのではと思ったりする。 最終的には形に残らなくてもheartを残せばいいという結末だったらしい。エンディングテーマは「地上の星」を連想させるものがあって心に染みた。 なお全般的にきっちり作った映画だが、明らかに変だったのは現地の姉弟が全く似ていないことである。姉役のAlodia Gosiengfiaoという人は、Wikipedia, the free encyclopediaによると華人系のようで、若い頃のアグネス・チャン(今でなく)を思わせるタイプだったが本職としては世界的コスプレーヤーだそうである。また助産師(演・TAO/岡本多緒)は体型的に細すぎだがなかなかいいキャラになっていた。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-09-28 08:27:56) 1.青年海外協力隊50周年記念事業として製作され、シナリオを公募入賞作を基にしたという本作。地味ながらも手堅い作りに好感が持てます。見返りを求めない心の難しさを感じさせられた良作。 【The Grey Heron】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-09-19 01:57:45)
【点数情報】
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