みんなのシネマレビュー

トラウマ(2004)

Trauma
2004年【英】 上映時間:93分
サスペンス
[トラウマ]
新規登録(2006-09-03)【パブロン中毒】さん
タイトル情報更新(2010-04-20)【にじばぶ】さん


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監督マーク・エヴァンス〔監督〕
キャストコリン・ファース(男優)ベン
ミーナ・スヴァーリ(女優)シャーロット
トミー・フラナガン(男優)トミー
ナオミ・ハリス(女優)エリーサ
ブレンダ・フリッカー(女優)ぺトラ
音楽アレックス・ヘッフェス
撮影ジョン・マシソン
製作ジョナサン・カヴェンディッシュ
製作総指揮ジェームズ・ミッチェル[製作]
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【クチコミ・感想】

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2.《ネタバレ》 確かに中盤あたりまでは「ジェイコブズラダー」そっくりの演出をマネる事で、意図的に「死者の見た夢オチ」に誤誘導している感じ(こんなマイナーな作品まで見るような人は、大抵、有名どころのサスペンスやミステリーは見ているだろうし、実際、自分も最初は「また例のパターンか」と思ったw)。

基本的によくある「妄想系サスペンス」の亜流でしかないけど、その辺はさすがに多少は考えたみたいw。

んで、自分なりの解釈は、この主人公は「自分の望んだ現実以外は受け入れられない」人間で、結局、別れたエリッサをストーキングしていただけの男。自分が事故った事で、エリッサと自分が「事故で死に別れた」という妄想に改変してしまった(エリッサはローレンのマネージャーと付き合っていた)。

そんな主人公にとって最も受け入れがたい真実は何かと言えば、「エリッサと自分が無関係になった」という現実で、その次は「自分の運転でエリッサが死んだ」という事だろう。

つまり主人公にとって最も都合の良い妄想は、「エリッサと自分は別れておらず、彼女は事故で死んでいなかった」というもの。

シャーロットが妄想じゃなかったのは、主人公以外の視点で死体が発見されている事から明白(それすら疑うと推理の仕様がない)。

では何故シャーロットを殺したかと言えば、彼女が「心の空白を埋めるための存在」として主人公が作り出した妄想上の存在なら、エリッサが事故で死んだ事を補強してしまう存在になるからだろう。しかしエリッサ本人が目の前に現れた事で、「エリッサは事故では死んでいないし、やはり自分とは夫婦だった」となり、どちらにしてもシャーロットを妄想だと思い込まざるを得なくなる---。

この辺が妥当な解釈かな。違うかも?

他にも突っ込みどころや異論はあるだろうけど、これ以外にも色々と解釈(妄想?)をして楽しめる余地はある作品。

FSSさん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-01 18:40:56)

1.《ネタバレ》 車で言い争ってるうちに事故って妻が死に自分だけ助かって…という序幕はなんだ、まんま「ヘルレイザー リターンオブナイトメア」じゃんか。
そんで、微妙にずれてる現実と、おぞましい幻覚部分はもろに「ジェイコブズラダー」である。首ふりオバケまでパクってるしさあ。
こういうわかりやすい冒頭を見せておいて、「ああー、またしてもいまわの際の夢オチか、もう飽きた」と思っていると…んん?
ねちっこい刑事が現れて、なんだか非常に重要な事を口走るではないか。それでまた、エリッサの姉のキャリーの態度というのが…。2回目のキャリーとの会話でほぼ謎が解けるようになっている。
まあこれは…途中まで意図的に「ジェイコブ落ち」の気配を濃厚に出しているために、それなりの裏切られ感はある。
この映画の中では主人公のベンと他の登場人物が必ず「一対一」で描かれている。誰とでも常に「サシ」で話してる。例外は刑事部屋の事情聴取と2回目の交霊だけ。なのでどれが妄想でどれが現実か、観客は自由に推理を凝らして楽しむ仕掛けになっている。
それで一応私の推理では、ベンの部屋に現れる人物で完全にベンの妄想であるのはエリッサのみ。エリッサが実際は死んでいない証拠はマネージャーがベンを「哀れに思って」おり、ベンに復讐する気配が無く追い払いたいだけであることから。
蟻は飼わなくてよかったと思うなあ。意味不明だし。
あと、真実が分かったあとでは、中盤までのベンが妻を亡くした男として堂々ふるまっていたことが非常におぞましく感じますね。もしも身辺にこういう人がいたとしたら…妄想はあなどれないぞ。やばい。
フェロモン度はゼロであるがイギリスでは正統派のスターだというコリン・ファースがこんなドロドロ男を演じるという、もしかしてそれじたいがすでに「オチている」ことになるのかも?(コリン・ファースが正統ハンサムなことも疑問であるが)
ラストの挿入曲が印象的。 パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 6点(2006-09-09 12:04:48)

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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 6.00点
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