みんなのシネマレビュー

あんのこと

2024年【日】 上映時間:120分
ドラマ
[アンノコト]
新規登録(2024-06-20)【mila】さん
公開開始日(2024-06-07)


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監督入江悠
キャスト河合優実(女優)香川杏
稲垣吾郎(男優)
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【クチコミ・感想】

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1.《ネタバレ》 予告を見た時から、公開されたら行こうと思っていました。主演の女優さんは最近ヒットしたドラマに出ていたそうですが自分はテレビドラマを見ていないので存じ上げませんでした。
ある新聞の三面記事を元に脚本を起こしたと言うことで、もしかしたら複数の出来事を集約したのが「杏」だったのかも知れません。
機能不全家庭に生まれ、子供の時から母親に搾取されてきたあん。
ある日、パパ活の最中に相手が薬で死んでしまったことから警察に捕まり、そこで出会った刑事の力により構成への道を歩み始めるはずでした。少なくともこの時の刑事は「あん」を本当に気にかけ、助けるつもりだったのでしょう。人は誰も善人と別の顔を持っている。その現実を見せつけられた作品です。毒親に支配され、体を売ってまでお金を作って来たあんは、本来優しい子だったと思います。働き始めた介護施設であんに心を許す利用者がいました。頼りにされることや、守ってくれる大人がいることで居場所を見つけたかのように思えた矢先、コロナがあんの進むべき道を閉ざします。
結局、刑事も、その刑事を記事にしようとする記者もあんを救うことはできなかった。
毒親の権化のような母親が登場します。もはやラスボスです。ここで??という場面で出没します。与えられたことのない母親の愛情を、見も知らぬ子に対して芽生えた矢先それさえも奪われてしまったあん。
ここまでひどい母親がいるものか、と思いますが現実に見聞きする事件の親たちが、つまりこの母親なわけです。子供の愛し方を知らない(わからない)親は実際にいます。あんが家を出なかった理由に祖母の存在がありますが、それはかつて母親の暴力から守ってくれたという理由。
あんに虐待を加えるこの母親もかつては、同じことされていたのだろうと推察します。虐待の連鎖。
願わくば実在した「あん」に少しでも幸せな時があったことを…。
milaさん [映画館(邦画)] 7点(2024-06-21 23:08:04)

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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 7.00点
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