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プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

1.  アンダーワールド/エボリューション 《ネタバレ》 ありがちな後付け設定で無理やり話を拡大しているのが見え見えな上に、脚本構成が杜撰なので、前作を見ていても各キャラの関係やストーリー展開が分かりにくい。 映画と漫画を同列に語る事は出来ないが、やはり日本のレベルの高い漫画やアニメを見慣れた目からすると、この手の映画のアクション演出のセンスの未熟さや、キャラ描写の稚拙さが目について仕方が無い。 とにかく前作同様、致命的なのは吸血鬼や人狼といった設定を使っているのに、キャラのアクションなどから「人外の者の凄み」がまったく感じられない事。 相変わらずヒロインは銃火器中心の戦いだし、使っている武器もただの銃やナイフ。銃火器ばかり使って、自分たちの持つ超常能力を活用した戦いを演出しないなら、登場人物が「人外の者」である必要が無いだろ(ちなみに「ナルニア国物語」で氷の女王が魔法を使わず肉弾戦で戦っていたのも同様の「演出の間違い」)。 現代を舞台にしてるのに、紫外線弾以外、特にハイテクな武器も出てこないし、かと言って頭脳戦や心理戦を取り入れた知的な戦いでもなく、単純なドンパチかドツキ合いが続くだけ。こんな大味な戦いのどこがスタイリッシュなの? おまけにヒロインは自分にとって致命的な弱点の日光対策すらしていない始末。紫外線カット繊維で作ったコートや、抗UV薬みたいなギミックくらいどうして出せない? アクション演出が下手だから、ラスボスであるマーカスや閉じ込められてた弟にもたいして「凄み」や「迫力」が感じられない。ザコ人狼も撃たれたり目を刺されたくらいで死ぬし、両種族とも人外としてのパワーやスピードが感じられない。 肝心の「混血種」もほとんど活躍してないし、戦闘シーンにおいても「人狼と混血したメリット」がまったく見られず、オリジナルと比べて何がどう変わったのか、どこが凄いのかがまったく伝わってこない。結局、ラストで「日光に強くなったよ」というだけのオチで、「種族間を超えた愛」や「混血の苦悩」といった基本的なテーマがほとんど何も追求されていない。 PS.やはり漫画では「クレイモア」「寄生獣」「ベルセルク」、小説では「吸血鬼ハンターD」といった傑作を見ているとまったく物足りない。各作品に出てくる使途や覚醒者の恐ろしさ、強さ、戦闘シーンの凄絶さなど、どれも圧倒的に上。[DVD(字幕)] 2点(2007-08-08 12:02:42)《改行有》

2.  アンダーワールド(2003) 《ネタバレ》 あまり指摘されないのが意外だけど、この作品はヴァンパイアや人狼にまったく「それらしさ」が無いのが致命的。 リアクションは猫や虎みたいに「フーッ!」とか「シャーッ!」って言ってるだけだし、戦闘力や回復力も普通の人間と変わらないようにしか見えないのはいかがなものか?人狼サイドも変身しても外見が怪物に変わるだけで、能力的にスゴイ変化が無い。普通(?)、人狼って言ったら「スピード」が売りでしょう?変身したら、弾丸すら避ける凄まじいスピードで動いて、相手を屠っていくなんて基本でしょう?それなのに明らかにワイヤーで吊られているのが丸分かりの不自然な挙動で、壁をヘッコヘコ走ってくるだけ。カッコ悪すぎ&スピード感無さすぎ。単に、お互い普通に銃を撃ってるだけだし、「マトリックス」程度のワイヤーアクションもCG演出もほとんど無し。 例えば、吸血鬼サイドにしても、ドレスを纏った清楚な貴婦人が、人狼の爪攻撃をすました顔で受け止めたりすれば面白いでしょ?それだけで吸血鬼の凄さが表現できるじゃん。その貴婦人の腕のひと振りで人狼が壁までふっ飛ばされるとかさあ。さらに、その人狼もそのまま壁に爪をつき立ててぶら下がるとか、いくらでも「人外の者共」の超常能力を演出する事なんて出来るのになあ。 こういう最近のアクション映画における、「演出の下手さ」や「分かって無さ」にはウンザリ。 また、人間と吸血鬼の混血に新たな可能性を見出すという設定が「吸血鬼ハンターD」の中途半端なパクリ。元老院のジジイも偉そうな割にマヌケ過ぎる。Dの「神祖」を見習え。ラストの戦闘シーンもあまりにショボい。満月の夜の貴族なら、身体を真っ二つにされても死なないくらいの不死性を持っているはず。ジョジョの「DIO」を見習え。 何にしても、「吸血鬼」を描く際の美意識が薄い。「凄絶にして凄艶な魅力を持った危険な魔物」という基本だけは外してはいけない。 PS.こういう作品を見ると、つくづく日本の漫画の演出レベルの高さが分かる。[DVD(字幕)] 2点(2007-06-06 14:43:53)(良:2票) 《改行有》

3.  アレクサンダー戦記 劇場版 自分で登録しておいて何ですが、これまたチン妙な作品(笑)。一時期、テレビでCMもしてたけど、何故か日本以外にアメリカと韓国との共同制作らしく、おかげでストーリーやキャラクターデザインが突拍子もないことになってる。 内容的には史実に沿っている部分はあるものの、紀元前の話なのにエレベーターやら動く歩道やらが出てきたり、空を飛んでヘンな三角のビームを出す暗殺者が出てきたりと、ほとんどトンデモファンタジー。大王と賢者のやりとりなど、見所が無いわけではないものの、その面妖なキャラデザと不可解な世界観のおかげで、歴史ものを見ている気にはなれない。 プラトン立体とかの存在もワケ分からんし、終わり方も尻切れ。さっぱり話題にならなかったのも頷ける。何で日本人だけで作らないのかなあ?資金不足?この辺の製作事情は分からないけど、何にしても、文化(特に漫画やアニメに対する感性)の違う国民同士が合作してまで無理に作っても、中途半端なものにしかならないという見本。他ならぬ、この作品が証明してる。[ビデオ(字幕)] 3点(2007-05-03 08:45:01)《改行有》

4.  悪魔のいけにえ 《ネタバレ》 「殺人鬼ホラー」としての元祖的存在でありながら、既にこの地点で完成されてしまっている。時々、映画でも何でも、「緻密な計算」と「偶然」の相乗効果によって生まれた奇跡的な傑作があるが、この作品もそのひとつと言える。当時の撮影環境のおかげもあるが、この独特な「不気味さ」「薄汚さ」は狙って撮れるものじゃない。 あっと言う間も無く、ハンマーで頭を潰され、薄汚れた鉄扉の向こうへ引きずり込まれるというシーンに始まり、常識や道徳のまったく通じない家族の異常ぶりにただ翻弄される恐怖を味わい、そして夕闇のような不吉な色に染められた朝日のなかでレザーフェイスがチェーンソーを高々と振りかざすという、爽快感すら感じる狂気のラストシーンに至るまで、すべてが問答無用の衝撃に満ちている。[ビデオ(字幕)] 9点(2007-01-10 11:48:46)(良:1票) 《改行有》

5.  愛と死の間で 《ネタバレ》 ミステリーとしての脚本構成がヘタで、全体的に中途半端な印象。結局は「前世の因縁が現世にまで続いている」というだけのことで、その動機以外の部分で、「生まれ変わり」という設定を活かせていないのが最大の難点。せっかく面白くなりそうなのに、そこら辺の構成が大雑把なため、ミステリーともサスペンスともつかない中途半端な内容になっている。 真犯人の意外性もイマイチ。また、よく分からないのは、何故、犯人がわざわざ出向いてまで、過去を思い出させるようなマネをしたのかという点。そんなことをしなければ、例え本人の記憶が蘇っても、前世でのことを真面目に信じて、過去の事件を追求することもなかっただろう。 重大な伏線と思わせる序盤の新聞記者とのやり取りも、結局「何にも関係無し」ってのもあんまりでしょう。単にうまい伏線を思いつかなかったから、あとは見る人が適当に解釈してくれってだけのことでしょ?ミステリーの謎として処理する気が無いものを、さも重大な伏線であるかのように表現することは基本的にルール違反。 ラストの大仰な音楽と共に現在と過去をフラッシュバックのように挿入する妙にカッコつけた演出も、いかにも監督の「オレってセンスあるだろ~」と言わんばかりの自己満足を見せつけられている様で、見ているこっちはどんどん冷めた気分になる。登場人物の少なさの割に分かりにくい展開や中盤までのダラダラ感もマイナスイメージ。[映画館(字幕)] 2点(2007-01-06 08:22:46)《改行有》

6.  悪魔の赤ちゃん 《ネタバレ》 なるほど、一見、B級ホラーではあるものの、見ようによっては、家族としての絆とか、子供に対する愛情、さらには奇形を生む「薬害問題」なんて重々しいテーマが根底にあるのが分かる。 ただ、さすがに今見ると全体の作りがB級テイスト過ぎるね。ホラーにとっての「古き良き時代」の香りはあるものの、着ぐるみの赤ちゃんを始め、ストーリー展開もやたらダラダラとしてるし、今まともに見るには全体的にレベルが低く過ぎる。[ビデオ(字幕)] 3点(2006-09-25 16:02:53)《改行有》

7.  アイズ ワイド シャット 《ネタバレ》 いくらでも否定的にも肯定的にも語れる作品。 色々な世間の風評から、「マルホランドドライブ」並に難解な内容かと覚悟して見たけど、個人的にはそれほど複雑だとも思わなかった。むしろ、テーマ自体はシンプルな作品なのでは。 要するに、この作品のテーマって「Shall We ダンス?」みたいなもので(え、違う?)、夫婦生活の危機に陥るものの、紆余曲折を経て最終的には「平凡である事の大切さ」を見出すというだけの作品なんじゃないのかな? 途中の娼婦との浮気や怪しげな秘密クラブの存在なども、結局は「非日常への憧れ」や「現実逃避」の象徴であって、日常の大切さを気付かせるための「材料」という事でしょう。どれだけ肉体的な快楽を味わい尽くしたとしても、そんな心を伴わない刹那的な逃避では、家族とクリスマスに買い物に出掛けられる何気ない日常の中にある本当の幸福には敵わない。 ラストの奥さんの「Fuck!」というセリフや、事実関係が不明瞭な事から、無理矢理に捻くって見る事もできるけど、そのままストレートな意味として受け取る方がテーマとしてもシンプルに纏まると思う。 まあ、リンチのような謎めいたストーリー展開は面白いから3点以下を付けるほどの駄作ではないが、不可知的な演出も合理的な解釈も中途半端なゆえに8点以上の傑作とも言い難い。まさにここの平均辺りが妥当なとこ。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-09-11 11:09:37)《改行有》

8.  悪魔の棲む家(2005) 《ネタバレ》 最近のリメイクブームに乗っかって安易にリメイクされただけの凡作ホラー。 どこまで実話をベースにしたかは知らないが、オリジナルが古典というだけあって、今となってはさすがに基本となるストーリーが余りにも普通すぎる。 もちろん映像面での進化はあるが、肝心の恐怖演出に関しては、この手のホラーにありがちな突然の音でバーンと驚かせる安直なパターンの繰り返し。幽霊も姿を見せすぎだし、出現タイミングなどにも工夫が無い。 ストーリー展開も最初から最後まで予想通りで意外性は皆無。ラストも家族が力を合わせて悪霊を退治するわけでもなく、必死に逃げ出して終了。義父の精神が正常に戻っても失った信頼はもう絶対に取り戻せないだろうw。 当時のテイストのままリメイクするのも良いが、特に競争の激しいホラーやサスペンスというジャンルには、既に似たような作品どころか、アイデアや演出の面ではるかに進化している作品が沢山あるんだから、シナリオや演出面で相当の工夫をしないと現代では通用しないし、わざわざリメイクする必然性も無いでしょ。[DVD(字幕)] 3点(2006-09-08 07:11:35)《改行有》

9.  アメリカン・サイコ 《ネタバレ》 物質欲を満たされた現代人に共通する「心の空洞化」。その心の空虚感は何をもってしても補う事が出来ず、しかしその渇望は不快感として心の奥底に淀んでいく。主役の男のようにブランドものや若さという見せ掛けで外見を固めるほど、心の虚無は広がるだけ。そして齎される生の実感の無さと得体の知れない焦燥感が、他者を蹂躙し、征服するという攻撃性に転化されてしまうのだろう。 連続殺人鬼の動機としては「自己存在確認の殺人」という典型的なものに分類されるもので、目新しい視点は見られなかったが、唯一工夫の跡が見られたのは、ラストにおいて、結局それすらも実行出来なかったという、「人間の弱さ」を徹底的に描いた点。 この虚無感、絶望感は自己の内面に向けられているものであり、その辺を理解できないと低評価になりがち。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-19 18:06:33)《改行有》

10.  アマデウス 天才の狂気と凡人の狂気。凡人である私はサリエリに感情移入しまくり(秀才も天才の前では凡人と同じ)。「何故、私じゃないのか?」と嘆く彼は、まさに凡人の代弁者。 「別に凡人でもいいじゃないか」という考えも一面では真理だが、「別に私が天才でもいいじゃないか」との考えも真理のはず。天才には歯が立たず、しかし凡人として甘んじるには中途半端に才能が与えられてしまった苦痛。天才の天才性を理解できるがゆえの苦悩。凡人として埋もれてしまっても世界の損失にならない程度の才能。 凡人として生きて行くには、その苦悩を受け入れるか、始めからその苦悩も感じないほどに凡庸であるかのどちらかしかない。 「天才」との相関から、己の姿や生き様を考えさせられる傑作。 また長編ながらミュージカルと違って、オペラなどの演奏シーンもしつこくならない程度の時間配分にされていたりと、娯楽性を考慮し、万人に受け入れられる作品に仕上げられている事に感心する。[ビデオ(字幕)] 10点(2006-07-16 12:12:20)《改行有》

11.  アサシン(1993) 無難に出来ている作品ではあるけど、「存在を抹消された人間が、裏の世界で殺し屋としての第二の人生を歩む」とか、「その任務の過程で恋に落ちる」とか、「愛する人と任務のどちらを選択するのか」とか、どこかで一度は見たような、よくある設定。良くも悪くも、始まりから終わりまで、すべてがお約束と予定調和の集合作品。 それが悪いとは言わないけど、全体的にやっている事が生温く、表沙汰に出来ない危険な任務に携わっているという緊張感や、組織の非情さが描かれていないので、普通の女性としての束の間の幸せと、それを失わなければならなくなった時の辛さや悲しみがイマイチ伝わって来ない。 恋人役の男にも何か秘密があるのかと思えば、本当にただの一般人で、ラストなんて完全にほったらかし。別れた後も、「何だったんだよ、あの女。トラブルに巻き込まれなかったから、まあいいか」みたいなノリで淡白すぎる。 お目付け役の男のラストシーンも、組織の掟と愛の狭間で、去っていく彼女を殺すかどうかの苦悩や葛藤をもっと描いて欲しい。一度は背中に銃口を向けるが、やはり撃てずに銃を収めた上で「彼女は死にました」と報告させないと。 もう少しキャラ描写とストーリー展開に深みが欲しい。 [地上波(字幕)] 4点(2005-09-12 03:15:00)《改行有》

12.  アナコンダ これ、以前にビデオで見てたのすっかり忘れてて、テレビ放送もしっかり見てしまった(w。つまり二回も見ている訳です、オレは。 まあ、この手のB級映画としては割と丁寧に作ってあって、見ている間はそれなりに楽しめる。アニマルパニック映画(?)の系譜としては及第点。 ただ、さすがにストーリー展開もオチも何もかもが、あまりにも予想通りで、笑っちゃうほど。はっきり言って、時間つぶし以上の価値は無いです。二回も見ている訳ですが、オレは。[地上波(吹替)] 4点(2005-05-21 22:08:48)《改行有》

13.  アビス/完全版 《ネタバレ》 深海版「エイリアン」かと思えば、深海版「風の谷のナウシカ」でしたね。 「自然愛」というあまりにもストレートで単純なテーマが幼稚だし、今どき、「人類こそが地球にとっての寄生虫」で、それを「人類以外の存在」が滅ぼすというストーリー展開も陳腐。 ラストで巨大な宇宙船(?)が海中から上がってくるシーンでは、「♪らんらんらららんらんらん~」というBGMが聞こえてきそうでした。 あと、完全版を見たから当然かも知れませんが、無駄に長すぎです。4点(2005-03-07 17:47:40)《改行有》

14.  アメリカン・ゴシック 《ネタバレ》 館の住人の異常性は演技の巧さもあって、鬼気迫るものがあり、生理的な嫌悪感を見る者に与える。ただ、基本的にやっている事は、よくある「殺人鬼ホラー」のパターンと何も変わりは無く、全体的に展開がスローなのでイマイチ退屈。 あんな孤島に住んでいる地点で普通じゃないと分かるのに、この手の映画のお約束として、襲われる男女が不用心過ぎる。 ラスト間際のダークな展開もちょっと狙いすぎな感じ。あの女性が狂うのが唐突過ぎじゃない?それまでの伏線(赤ちゃんを死なせてしまったトラウマ)も露骨だし、設定のための設定という印象が強い。 PS.ところで、飛行機って何で無くなってたんでしたっけ?近くで留守番してた人も。あの住人に殺された?4点(2005-02-26 21:40:29)《改行有》

15.  穴/HOLES 空から靴が降ってきたり、主人公の家族が「靴の匂い消し」の発明に躍起になっていたり、無数の穴を掘らせる矯正施設に入れられたりと、最初はそのシュールな展開から、単なる不条理コメディかと思っていたが、少年達に穴を掘らせる行為にはちゃんと理由があるし、登場人物の繋がりや伏線も考えられていて、それなりに楽しめるものになっている。あまり感動という側面に押し付けがましさを感じない点が好印象。 ただ、どの作品にも言える事だけど、この程度の内容なら、もう少し時間を短めにして欲しいところ(90分前後)。テンポが悪くなっている場面が多々見受けられ、無駄に間延びしてしまっている。 5点(2005-01-08 06:55:01)《改行有》

16.  アンスピーカブル 《ネタバレ》 また自分で登録しておいて言うのも何ですが、色々な意味で微妙な作品。 犯罪者のデータを収集しようとする女性犯罪研究家と連続殺人鬼の心の交流を描く、ほのぼのサスペンスドラマ(笑)。 「ブレインスキャン」という、人間の脳内の記憶を映像化するというSF並のハイテク装置が出てきますが、これがまったくストーリーとの繋がりに欠ける設定。またサスペンスとしては、「連続殺人鬼の動機」という点が見所のひとつでしょうが、結局、宗教色の強い抽象的な動機へとスライドしていってしまいます。 全体的に作品としての方向性が定まっていないというか、オカルト要素と科学捜査による論理性との整合性が取れていない内容。 PS.ちなみに私が間違えてこの作品をレンタル屋で2回借りてしまったことはアンスピーカブルです。4点(2004-10-08 02:32:13)(笑:1票) 《改行有》

17.  悪霊喰 「罪喰い」としなかったのは、日本人にはピンと来ないイメージになってしまうからでしょうか。ジャンル的にもホラーとは言えませんね。もう少し、主人公の「罪喰い」として生きていかなければならない葛藤や苦悩を中心に描いて欲しかった。いまひとつ「凄絶さ」に欠けてます。「罪喰い」の作り方(?)や存在理由に関わる部分に、人間の弱さや欲望を肯定するような必然性が弱いです。「人間でありながら人間を超越した者」としての凄味も感じられません。その辺の演出がイマイチ。「ベルセルク」でも読んで勉強しましょう、監督さん。二時間無いのに、それ以上に感じてしまうテンポの悪さと、中途半端な安っぽいCG演出もマイナス。4点(2004-09-20 09:53:36)

18.  アンタッチャブル 映画的誇張もあるだろうが、これが実話に基づいているというのが凄い。「私よりも公」、「利より理」という高潔な精神性は「武士道」にも通ずる部分が多い。義に生きた彼らの行いは、ただ生きていることよりも、もっと価値のあるものがあるということを教えてくれる。8点(2004-07-14 23:25:35)

19.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 惜しいな~。全体的に退屈させないテンポの良さや、陰鬱な雨の中で繰り返される動機不明の殺人等、先が読めないサスペンスフルな展開は最高。ただ、それも途中まで。オチがよくある多重人格モノのワンオブゼムで、脳内妄想と知ってからは真面目に見る気が失せてしまった。「嵐の山荘」系ミステリーの大好きな自分としては、本格系を期待していただけに、論理的解決を必要としない、ああいうオチには正直ガッカリ。また、他の方も言ってますが、他人の人格の中で行われていることなのに、残った人格が殺人者でないという、心理学者の判断が曖昧でいい加減。肝になる部分だけに、ここら辺の検証はしっかりとして欲しかった。結局、ラストもこれまたよくあるアンハッピーエンドのパターンで、「あ、やっぱりね」って感じ。もうひと捻り何かが欲しいところ。ネタバラシまでは8点、その後は4点で、平均して6点献上。6点(2004-06-27 01:59:36)(良:1票)

20.  ア・フュー・グッドメン 法廷ものとしては複雑過ぎず、簡単過ぎずでバランスが良く、安心して見ていられるが、その反面、各キャラを活かし切れていない中途半端さもある。特にデミムーア演じる少佐と、もう一人の男(笑)の存在理由が薄く、実質、これと言った活躍をしていない。自ら名乗り出ていながらさっさと自殺してしまう中佐のイベントも意味不明(自らの信念に反すると思うからこそ、証言台に立とうとしたんじゃないの?)。ただ、それぞれの登場人物が事件を通して、それぞれの立場に拠った信念とプライドをぶつけ合う姿には心打たれる。博打のようなディベートによって、大佐を追い込んでいく展開もドラマチック。特に、「上官の命令は絶対である」→「手を出すなと厳命した」→「ならば暴行が行われたはずがない」とする論理展開が秀逸。7点(2004-06-14 17:16:48)

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