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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. カメレオンマン 《ネタバレ》 初見以来、エンドロールでも流れていた”カメレオンマンの唄”が耳から離れない。■だから原題も、唄のとおりの"Chameleon man"だったとかと思いきや、主人公の名前。■また、一人の男の病状の物語だとすれば、いくら何でも狂騒的。■周囲に受け入れられたいがために、異常な体質を獲得してしまった男がメインテーマであるとともに、裏テーマとしては、世界恐慌前の「狂騒の20年代」と呼ばれたアメリカの世相があったのではないかと思っています。■ 作中の登場人物にも「1920年代はそういう時代でした」と言わせていますしね。[DVD(字幕)] 8点(2024-04-07 16:45:37) 2. カイロの紫のバラ 《ネタバレ》 二十歳のころに見てからの再見です。ミア・ファローがかわいい映画という記憶でしたが、見直してみて、けっこうシシリアも悪いな、なんて。年取ったものです。しかし、この8点は、だからこそミア・ファローに投じる8点なワケで、そういった意味では全然成長していないワタシです。ミア・ファローがすべて仕切っていた映画とも言える。[DVD(字幕)] 8点(2024-03-14 19:18:03) 3. 狩人の夜 《ネタバレ》 サイコ野郎や宗教カルトがあり、影絵のような美しい映像も、動力のない小舟に乗って殺人鬼から逃げるような風情のある演出もあり、またクリスマス映画でもある。見所はたくさんあったのだと思うが、何か物足りない。これは、物語の所々に現れる変態パウエルのツメの甘さからくるんだろうか…。などと鑑賞後、何か理解しがたい思いがあり、チャプターリストを見直していたら、チャプター1のタイトルは「怖い怖いおとぎ話の始まり」。なるほど、この物語を、最後にジョンとポールを救ってくれた女性(クーパー、冒頭にもでてた)が語っていたおとぎ話だとすれば、なんとなく全体の調和が取れるような気がするが、なんだよそんな手の込んだメルヘン話かよとも。[DVD(字幕)] 6点(2023-01-02 10:47:13)(良:1票) 4. 海底王キートン 《ネタバレ》 これは映画と言うより上質なコントでは、と思った前半。しかし、土族との戦いになってから、俄然面白くなりました。でも、なんで海底王?[DVD(字幕)] 5点(2019-04-30 09:32:33) 5. 華氏119 《ネタバレ》 トランプを前面に出したプロモーションをしていますが、そんな映画ではないのではないでしょうか?むしろ、ミシガン州知事の滅茶苦茶さの方が印象に残ります(オバマの振る舞いも含めて)。あと、民主党の自滅っぷりとか。トランプをアイコンとした、うんざりするアメリカの日々。電波少年のようなアポなし取材が魅力だったのですが、そういうのは減りました(例の水まきシーンのみ)。そんな本作に、マイケル・ムーアはもういろんなことを諦め始めているんじゃないかと、不安なんだ。[DVD(字幕)] 6点(2019-04-18 07:45:21) 6. がんばれ!ベアーズ 《ネタバレ》 助演男優賞は、クソガキ・タナー。最後のタンカは「Hey Yankees! You can take your apology and your trophy and shove it straight up your ass !(なたね訳:ヘイ、ヤンキース!おまえらのトロフィをおまえらのケツに押っ立てたら、勘弁してやるぜ!)」。本当にクソガキだ。初見時から30年。もはや、ベアーズのメンバーだけでなく、バターメーカーにも心を重ねられるようになりました。愛おしい一作。[DVD(字幕)] 9点(2018-04-18 22:17:06)(良:1票) 7. がんばれ!ベアーズ 特訓中 《ネタバレ》 1作目はレビュー100人超えで、平均点7点超えにも関わらず、ワタシが一番乗りじゃないですか。小学生のワタシが、生まれて初めてロードショーに観に行った作品であります。当時、「試合をやらせろ!」のシーンで胸こみ上げた思い出がありました。が、今回再見してみて、大甘な話運び。こんなんだったっけ。とはいえ、今回ぐっときたシーンは、不仲な父の悪口を言われて殴りかかり、そして一目散に突っ走るケリーの姿。悪くてナイーブ。ケリーの走るさまは、駄作の3作目(日本遠征)でも鑑賞に値する姿です。いたいけそのもの。他のメンバーのキャラは変わりませんので、1作目の好きな方は、観てみて損はない作品だと思います。[ビデオ(字幕)] 6点(2018-03-18 10:17:04) 8. 海底47m 《ネタバレ》 うーん、これはバッドエンドにすべき作品だったのではないでしょうか。妄想の末、間近まで来た救助の声を聞くことなくボンベが空になり、息絶える。なぜ助かるんだ、などと人でなしなことを思ってしまいました。でも、47mってちょうど良いですね。一気に上がっちゃえよって思ったり、潜水病というよくわからないのになんとなく躊躇したり。ちょうど、身動きとりにくい間合いですってなんだそれ。[DVD(字幕)] 6点(2018-02-10 21:50:04)(笑:1票) 9. 合衆国壊滅/M(マグニチュード)10.5<TVM> 残念ながら、人のイマジネーションを自然の力は遙かに超えていましたね。[DVD(字幕)] 5点(2016-05-01 19:11:53) 10. カリートの道 《ネタバレ》 「You are So Beautiful」。往時に流行ったセンチメンタルなこのバラードが映画の主題歌とは知らなかった。本作のラストで、パラオの紫の夕日に踊るゲイル(だと思う)にこの曲が重なって来たときの鳥肌感。もちろん、死を覚悟した透き通った瞳のアル・パチーノのモノローグからのつながりがあってのことだと思います。遠くにいってしまった憧れがどんなに輝きを持っていたか。換言すれば、「You are So Beautiful」を聞くための映画だと思う。よかったです。[DVD(字幕)] 8点(2014-02-23 09:52:39)(良:2票) 11. 崖っぷちの男 《ネタバレ》 第一感は「達者すぎる」。敵役のヘマにかなり助けられていますが、展開がうまくいきすぎ。してやったり、とでも言いたげなラストシーン。ちょっと鼻につく。安い感じのダイハードかミッション:インポッシブルといった感じの作風は好き。というか、ルパン三世?[DVD(邦画)] 7点(2013-04-27 11:39:33) 12. カールじいさんの空飛ぶ家 《ネタバレ》 可能であるならば、観賞後、もう一度開始10分を観てみることをおすすめしたい。パラダイスの滝に連れて行ってないことに気付いたときのカールじいさんの表情。あらためて胸が詰まります。今回の風船旅行は、子どものころからの夫婦の約束を果たすことが目的なワケですが、もう戻らないことを覚悟した上でのものでもあったと思います。いっしょに観ていた子どもが、途中見舞われるトラブルの際には、「こんな、かわいそうなのは見ていられない」とジタバタしていました。だから、おせっかいな足手まとい達のおかげで生きて帰ってこれたことに安堵しています。[DVD(吹替)] 8点(2011-11-27 10:09:16) 13. 華氏911 《ネタバレ》 好きなシーンは、「読んで聞かせよう!」と「(議員の)お子さんをイラクへ」。ムーア監督自ら、観客が思いもかけない行動をするときが真骨頂なワケです。9.11の飛行機のビルへの突撃シーンを暗転させ、音声だけで流す演出も好印象。だから、本作中には、結構観るにしのびないシーンもあるのですが、この監督さんなら、こんなにも直接的ではない表現ができたのではないかと思い、そこが少し残念。とはいえ、真っ当なメッセージを、観せる形にする技術と情熱はさすがです。[DVD(字幕)] 9点(2011-07-31 07:28:37) 14. カプリコン・1 《ネタバレ》 中継以外の状態の3人の宇宙飛行士が、同じユニフォームを着た若手トリオ芸人に見えましたね。それも誰がメインだかよく分からない方面のヤツです。ひとりの人間の「履歴」を削除できるシステムが、ヘリ落下で隠蔽工作をあきらめるかと言えば、疑問。今観れば、いまさらの「NASAのねつ造話」だとしても、今時、それが日本のバラエティ番組で使い回しされたネタだとしても、1977年にこれを映像として世に出せたエポックだと思えば、これ以下の点数はつけられない。[DVD(字幕)] 5点(2010-10-24 20:26:44) 15. がんばれ!ベアーズ大旋風 《ネタバレ》 大きな期待はしていなかったですよ。ベアーズの悪たれどもにもう一度会いたい、っていう気持ち、ホントそれだけ、それで観ました。だから、エンゲルバーグ、またモノ食ってるな、タナー、なんかいつもより元気がないな、マーメッドはハンクアーロンの背番号じゃなきゃダメだったんだよな、なんて久しぶりの対面を喜んでいた前半でした。それでよし、とも思ったのですが、その後の展開はいくらなんでもダメダメすぎる。なんでこんな映画を作ったんだろう、という疑問の連続。日本をターゲットに、子どもの野球で一儲けたくらんでるトニー・カーティスと、そんなもんの片棒なんか担ぎたくないベアーズの子どもたちのふてくされぶり。まるで、映画を見ているんだか、本作の撮影現場で本当に起こっていたドキュメンタリー見せられてるんだか、わからなくなります。なんせ、3回くらい試合らしいシーンはありますが、まともに成立しているのが1つもない。野球をやらないベアーズなんて、ベアーズじゃありません。有名な猪木のシーンの寒々しいことといったら。欽ちゃんシーンなんて、別にベアーズがそこにいる必然性すらない。つまり、いらないパート。なめてんのか。唯一の救いといえば、ラスト間近。ケリーのランニングホームランのシーン。オレ、野球なんかで熱くなるタイプじゃないのに、という含羞と、でもなんだかうれしいって表情で疾走するシーン。ここだけは、往年のベアーズファンとしては、うれしかったですね。という訳で、3点。[DVD(字幕)] 3点(2010-09-30 20:40:52) 16. ガタカ 《ネタバレ》 かっちょいい~!まるで60年代のSFのシナリオをそのまま、あえて1998年に撮ることで生まれたような不思議な世界観。いい感じのときの「ウルトラセブン」に通底するような空気感。洋画も結構やるじゃないか、とか言っちゃうよ、オレ。「あの時と同じだ。戻ることは考えずに全力で泳いだ」。やっぱ、満点だ。[DVD(字幕)] 10点(2010-02-21 20:42:21) 17. カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 全てを正直に答えたトミーを追い込んでしまったのは、冷静であり続けたラチェッド看護婦の残念なミスだと思う。母親との関係で、おかしくなっている人間に対してあの接し方はないですよね。「母親と親友」とか、患者と看護婦の間で関係ないですもん。ワタシがあのトミーが自死した現場にいたら、相手が女であろうとはり倒してしまうかも、と思ったところで、マクマーフィが手を出してきた。そして、暗いラストに繋がる。精神病院の中のいびつながらもハッピーなクリスマスがエンディングかと思いましたが、それじゃダメなんだろうなあ。[DVD(字幕)] 5点(2009-08-31 21:09:22)
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