みんなのシネマレビュー |
|
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. キング・コング(1933) 映画「ゴジラ」のヒット以来、私の少年時代にはたくさんの怪獣映画が作られた。それらは最初のうちはおもしろく思えていたが、年を重ねるうちだんだん嫌になり敬遠していた。それはキング・コングについても同様で、テレビで最初見たときはあまり良い映画だとは思わなかった。そして一番気になったのは、コングがなぜエンパイヤ・ステートビルに登ったのかだった。逃げ場はないのに・・・。 今になって、追い詰められて高いビルの頂上に登ったのでないことがようやくわかった。島のジャングルではコングにとって危険な動物がたくさんいた。自分と自分の大切なもの(美女)を守るには地上では危ない。より安全な木の上に場所を求めた。それがNYではある高いビルの頂上だった。 この映画はやはり歴史的名画だと思うし、「美女と野獣」をも思い出せる。それは、コングが単に怪獣ではなく、心を持った動物だということだろう。白人優越主義や商業主義の米国の姿が見え隠れするが・・・。[地上波(字幕)] 6点(2011-08-12 12:38:06)(良:2票) 《改行有》 22. キッド(1921) サイレント映画の傑作であり、チャップリンはもちろん子役の演技が光る。あのハンモックでミルクを飲む赤ちゃんですら演技をしているようだ。ただ結末は意外とあっけなかった。[DVD(字幕)] 7点(2011-07-13 20:51:58) 23. 奇跡のシンフォニー タイトル名に興味を覚え鑑賞したが、まったくの期待はずれ。こういったのをご都合主義というのだなと実感、すべてが安っぽく思えた。[DVD(字幕)] 3点(2011-05-18 22:43:26) 24. キートンのセブン・チャンス 《ネタバレ》 チャップリンやハロルド・ロイドと並び世界の三大喜劇王と称されたキートン、彼の数多くの傑作は世界中にフィルムが散逸してしまったが、1960年代に入って発掘修復され世界で再び日の目を見ることになった。 私は1973年に「警官騒動」と併せて再上映された「セブンチャンス」で、笑わぬキートンのあの独特な表情を見ることができた。 走りまわり、逃げまくるキートン、続々増えてくる花嫁候補、超アクロバットな追走劇、おもしろいと思う人もなんだこりゃと思う人もいるだろう。 27歳の誕生日の午後7時までに結婚すれば700万ドルの777にあやかって、この映画の点数も7点・・・。 ある人が花嫁候補の数を数えたら、777人だったとか・・・[映画館(字幕)] 7点(2011-03-13 09:12:39)《改行有》 25. 奇跡の人(1962) 《ネタバレ》 三重苦の困難を乗り越え社会福祉に身を捧げたヘレン・ケラーを、日本では「奇跡の人」と言う。しかし映画の奇跡の人(The Miracle Worker)は、奇跡を起こした人すなわちヘレン・ケラーを教育したアン・サリバンである。 ヘレン・ケラーは少年少女の偉人伝にも出てくる大変有名な人だが、どのようにして三重苦を克服したかはさほど知られてはない。家庭教師アン・サリバンという名前は知っていても、彼女自身が目の病気で障害者だったことは、私もこの映画を見て初めて知った。 映画を見ればすぐわかるが、ヘレン・ケラーという少女は三重苦である上に、わがまま放題で育てられたためどれほど教育が困難だったが手に取るようにわかる。食事の躾シーンなどすさまじい闘いである。 これだけすさまじい闘いだったからこそ、ヘレンが物にはすべて名前があることを理解した井戸のシーンは大変すばらしかった。三重苦になる前のわずかな記憶が蘇ったのである。まさに感激のドラマだった。 この映画は私が子どものとき、大きな期待を持ってみた映画である。ヘレンを演じたパティ・デュークは私とほぼ同じ年、私たち少年の大変な憧れの的であった。 このパティ・デュークとアン・バンクロフト、どちらもアカデミー賞の主演・助演の女優賞を取ったのも当然と言える。 蛇足だが、ヘレン・ケラーは日本訪問を何度も行い、日本と非常に縁の深い人だったことを忘れてはいけないだろう。[映画館(字幕)] 9点(2011-03-08 22:36:51)《改行有》 26. 教授と美女 《ネタバレ》 初めて見たバーバラ・スタンウィック、映画に出るまではブロードウェイのダンサーだったらしく、この映画でも初めの方で「ドラム・ブギ」を歌い踊っている。登場シーンからして実に魅力的である。 さてこの映画はシンデレラと7人こびとたちならぬ、美女と8人の教授たちである。脚本もビリー・ワイルダー、おもしろいはずである。[DVD(字幕)] 7点(2011-02-25 12:36:56)《改行有》 27. キューリー夫人 《ネタバレ》 キュリー夫人が、ラジウムの発見者でノーベル賞をもらった科学者として日本ではよく知られていますが、それ以上のことは知らない人が多いと思います。私もその一人でしたが、この映画を見て少しだけ垣間見ることができました。 自転車で新婚旅行をしたことや、夫を交通事故(馬車に轢かれる)で亡くしたことなど・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-19 15:01:46)《改行有》 28. キャリー(1976) 《ネタバレ》 私はホラー映画、オカルトものというのがあまり好きではない。人を怖がらせるだけの幽霊や妖怪、お化けといったものが嫌いだからだ。 しかし、この映画にはそういったたぐいのものは出てこない。超能力を持った女の子の物語である。 最初は体育の授業シーンから何とか映画と間違えそうな雰囲気に始まり、超能力の予知はあるものの、学園もの、いじめからの脱出の方向へ向かっていく。それが最高に高まってから一転の惨事、この変化が実に見事だ。 最初の方で、ある程度の予想がつくものの、その予想を遙かに上回る大迫力、最初見た時は身体が硬直してしまうほどだった。 それが収まりかけたところで、第2、第3の惨事が続き、ラストでトドメの一撃、忘れられない映画となった。[映画館(字幕)] 7点(2011-02-06 09:49:27)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS