|
プロフィール |
コメント数 |
227 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
当方のレビューは全て独断と偏向に満ちております。 「公平・公正なレビュー」などというつもりは金輪際毛頭まったくありませんので、どうぞご安心ください 。 |
|
1. ゲーム(1997)
《ネタバレ》 なんだこれ???純粋どんでん返し映画とでも言えばいいのか?スーパーシネマ方式(マルシー水野晴郎)か?夢オチよりばかばかしい無内容の極み。延々延々並ばされて一瞬で終わるディズニーランドのアトラクション並の食い足りなさ。130分も尺があるのに映画作品を観た気がまったくしないというある意味斬新な体験。イベント自体が誕生日のプレゼントということらしいが、ずるずる日をまたいじゃってるし。この話、せめて誕生日1日の話にまとめなきゃ洒落もきまらないよ![DVD(字幕)] 1点(2013-07-31 08:22:05)
2. 刑事コロンボ/黒のエチュード<TVM>
犯人しょぼすぎ!このシリーズに限ったことではないが、敵との対決が定型のドラマは相手が強大で鋭くないといかん。犯行は通常の捜査で充分挙げられるような穴ぼこだらけだし、犯人も終始オドオドしたなんとも小物っぽい雰囲気。なにしろ本職の指揮者としてもあのタクトの振り方はまるで素人じゃないですか。ピーター・フォークの友人だったための抜擢らしいが犯人役のジョン・カサベテスはリズム感ゼロなのではないか。彼に殺される被害者もなんであんなカリスマ性のない指揮者にそんなに執着するのかさっぱり分からない。こんなへボい奴を捕まえるのにあんなまわりくどいやりとりが必要なんて、コロンボもしょうもない人物に見えてしまうよ。少女や奥方の母親等脇を固める人々の人物造形がしっかりしているだけに、かえって肝心の犯人像の説得力の無さがいやでも目立ってしまう残念な一本だ。[地上波(吹替)] 3点(2009-12-20 19:12:47)
3. 刑事コロンボ/二枚のドガの絵<TVM>
この作品は生涯出会った全ドラマの中でも一二を争う傑作だ。本作の最大の美点は、作り手が視聴者に対し極めてフェアな姿勢で臨んでいるところだ。よほど注意深く見ていればラスト直前にはコロンボのやり口を見抜くことが出来るように作ってある。相当の眼力がなければまず無理だろうが、そのぎりぎりの匙加減が実に絶妙できっちり「やられた!」感を味わうことができる。数ある推理物にはアンフェアな作品や、フェアでも「やられた」感の無い作品も多い。私はできれば上手く引っかけられたいので積極的にネタを突き止めないようにしている(必死こいて考えても結局分からないことがほとんどだが)。しかしこの作品に限っては、見終わってから「ああ、もっと真剣に推理すれば良かった」と心底後悔した。そのような感興をここまで強く感じさせてくれた作品は当のコロンボシリーズに於いても他には無い。事件が解決した瞬間にドラマが終わるのもシリーズ中これが初めてらしいが、呆然とした視聴者を見透かすような鮮やかなエンディングでこれも見事としか言いようがない。[地上波(吹替)] 10点(2009-12-18 18:01:46)(良:1票)
|