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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  コーダ あいのうた 《ネタバレ》 “CODA”=“Children of Deaf Adults”『聴覚障害者を親に持つ健常者の子供』。専門用語だとは思いますが、そんな言葉があるんですね。また音楽用語でcodaは『曲の最後尾に付けられる終結部分』という意味でもあるそうです。ツェッペリンの最後のアルバムがCodaでしたね。健常者にしてロッシ家の末っ子・ルビーが、家族と暮らした最後の年の物語です。 家庭内で、これほどにセックスの話題がおっ広げられてるのに、まず驚いてしまった。病院で2週間セックス禁止が言い渡されるトコなんて、あんな年頃の娘に説明したらグレてしまうぞ?と心配したり、耳が聞こえないんだから仕方ないと思う反面、そもそも筆談すればルビー居なくても良いのでは?なんて真面目に考えてしまった。けど、モトがフランスの映画のリメイクだと知って、あのシーンは性ネタのコメディ部分なんだと、何故か納得。 健常者目線で観始めた本作。徐々にルビーの目線で観えてくるようになり、遂には聴覚障害者の目線を体験させてくれる。 発表会に来た両親と兄。周りの様子から手拍子をしてみたり。劇中何度か聞いたルビーとマイルズのデュエットの音を消し、お父さんの近視の表現だろうか、ぼやけたステージ。周りの反応で歌の中身を感じるお父さん。ここでお父さんがぐっと近くに感じられ、車の荷台で喉に手を当てて歌を聴く姿に、娘を思う父親がひしひしと感じられました。このシーンいいなぁ。最後お父さんが言葉で送り出すのもいい。[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-04-25 21:53:28)(良:1票) 《改行有》

2.  心の旅 《ネタバレ》 -Regarding Henry- “ヘンリーに関して言えば”  この映画、20年くらい前、深夜にたまたまテレビでやってて、ハリソン・フォードが頭撃たれるところから観出して、ついつい先が気になって最後まで観ちゃったんだよね。暇な時の深夜映画の魔力って、凄いね~。 常勝の凄腕弁護士ヘンリー。妻のサラもママ友キャロルの娘が寄宿学校に不合格だったことを喜んでる。ヘンリーに限らず、この夫婦は競争に勝つことでいまの家庭を維持している。いつも困ったような顔してる娘のレイチェル。競争に勝つ力がある両親に比べ、何とも幸薄そうな子。 一発(正確には2発)の銃弾から生活が一変。今までの生活がリセットされる。常勝の宿命に縛られた、というか支えられていた生活からの開放。今まで無視していたドアマンと挨拶し、家政婦に喜びのハグをする。車で素通りしていた街並みを歩き、庶民のジャンクフードを買食いする。 いつも陽気な理学療法士ブラッドリーはフットボールで膝を壊し、再出発の人生を謳歌している。フットボールが人生の全てだったが、人の手助けをする今の人生を悔やんでない。「試合に勝ってたら伝説だったな」勝ってたら過去の栄光を引きずってたけど、負けたから開き直れた。 行き過ぎた競争化社会から、自分の身の回りを見つめ直そう。競争で勝っても幸せは掴めないのかもよ?そもそも幸せは、もう掴んでいるのかもよ?あなたにとって本当に大事なものって何?そんな問い掛けの映画に思えた。 『卒業』のマイク・ニコルズが、今回、公の場から強引に連れ出したのは最愛の娘。 「チョットイイデスカ」日本のサラリーマンたちと何やら打ち合わせをしていた所長チャーリー。 『フィールド・オブ・ドリームズ』でも思ったけど、やはり当時の日本はアメリカにとって脅威だったんだな。過去の戦争で打ち負かした国が、今はアメリカに侵食して来ている。ベトナムでは戦争に負けた。世界のランキングでアメリカはまだ勝ってるけど、そんなの、いつまでも続かないかもよ?ずっと勝ち続けるために無理するより、ちょっとリセットしない?競争しないでも、今のアメリカは充分に豊かだよ。 “ヘンリーに関して言えば” 裁判で証拠隠滅してても、お世話になった会社に不利な証拠を係争相手に渡しても大丈夫。 最初に発した言葉が「リッツ!」でも周りは上手く勘違いしてくれるし、奥さんまでダブル不倫してても、ふぐ料理に誘った思い出があれば大丈夫。 今後は身の丈にあったマンションで、新しい仕事で、親子3人+犬一匹、仲良く楽しく暮らしていくんだよ。 さて、あなたは?[地上波(吹替)] 7点(2022-09-18 12:59:52)《改行有》

3.  荒野のストレンジャー 《ネタバレ》 -High Plains Drifter- “高原の放浪者”ハイプレーンは地名(地域名)かもしれません。 売られた喧嘩は買ってしまう凄腕のさすらいガンマン。これ最初のレイプがなければ案外普通の“偶然立ち寄った街を救うさすらいのガンマン”映画かも知れない。当時は『西部劇だし多少やり過ぎ感はあるけど…』って感じだったのかな。中盤以降特に関係ない話だし、あまりここに拘ると全体像を見失うのかも。 湖の畔のセットっぽい街に、3人の無法者が復讐にやってくる。銃が沢山あれば町の人達で何とか出来そうだけど、ただ凄腕ってだけで用心棒を殺したガンマン1人を雇う保安官。町のもの全部無料にするなら、金鉱という隠し財産があるなら、もっとちゃんとした人を雇えそうだけど。 街に雇われてやりたい放題のガンマン。インディアンに毛布やお菓子をごっそり与え、保安官と町長をモーデカイにして、納屋の壁をパーティのテーブルに作り変えさせ、ラーゴの街看板を地獄と書き換え、建物をペンキで真っ赤にする…これがまた明るい赤で、恐怖の演出というより、インスタ映えしそうな可愛い赤い街になってしまった。 さて3人の無法者はパーティ会場や赤い建物なんて気にもせず街を占拠。ガンマンもどこかに行ってしまい、町民は戦わず逃げるばかり…やられたい放題やられる町民。う~ん、あのトレーニングは何だったのか? 結局名乗ること無く街を立ち去るガンマン。無念にも殺された保安官ダンカンの・・・何かなんだろう。 しかし鞭で打ち殺すって、銃で撃ち殺すより残酷で、それを羊のような大人しい町民みんなが見ている目の前でやらせてたっていうのは、正義ってなんだろうって思わせる。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-05-30 13:26:58)《改行有》

4.  ゴースト/ニューヨークの幻 《ネタバレ》 -Ghost- “(その場に居るはずなのに)居ない人” まぁ日米ともに“幽霊”で通じますが、解釈のニュアンスが微妙に違う気がします。 NYの広いマンションに住む銀行マンが、夜中の2時にろくろ回す美人の彼女とセックスしたり、満員のエレベーター内で感染症ジョーク飛ばしたり、観たくもないマクベス(チケット幾らするのよ)観たりして殺される映画。…たぶん3回位観てるけど、こんな印象でした。フジテレビのトレンディ・ドラマみたいな主人公の生活感の無さが、とっても嫌いだったんだと思う。 今回10数年ぶりに観ましたが、こんなに面白くわかりやすく、よく出来た映画だったんだ。CM、前評判、観る前から色眼鏡で観ていた自分の浅はかさ。当時からレビュー書いてたら、今とむかしで全然違う感想になってる作品だと思う。 口座データの異変と手伝おうとするカール。撃たれたことに気が付かず犯人を追いかける主人公。親友が犯人。物を動かす力。インチキ霊媒師が持つホンモノの能力。伝えたい事が伝えられないもどかしさ。地下鉄のゴーストとの交流。銀行にオダ=メイ。伏線の回収と意外な展開がギュッと詰まっている。ゴーストの設定を事細かに説明せず、サムとオダ=メイ、数人のゴーストの行動で理解させる“観せる技術”。 カール(上半身ハダカ)の策にハマってキスしてしまうモリー(ノーブラ)。そこに偶然サムとの写真がパタリと…何かをキッカケに思いとどまるという、誰でも経験しそうなこと。そのキッカケがゴーストの仕業かも?日本だと虫の知らせなんて言うけど、なんか妙に説得力を感じてしまった。 地下鉄のゴースト。恐らく地縛霊で、恐らくずっと天国にも地獄にもいけない存在。会話とコミュニケーションが出来たのに、急に意思疎通が出来なくなる所、なんか可哀想に思えた。黒い死神?に連れて行かれたらどうなるのか?サムは光に包まれてどんな世界に行くのか?映画を観てもサム目線での理解しか出来ないけど、怖いだけじゃないゴーストの存在する世界は、ゾンビ映画並みに創作意欲を沸き立たせる見事な設定。 オダ=メイの体を借りて抱き合うサムとモリー。こんっっなに綺麗なシーンだったのか。過去何回か視聴して何とも思わなかったのに、今回初めて涙が出た。 点数ちょっと甘めかもだけど、これくらい良い映画に思えました。[地上波(吹替)] 9点(2022-05-22 16:21:56)《改行有》

5.  コンスタンティン 《ネタバレ》 キアヌの代名詞的なアクション映画シリーズって、これだっけ?と、ジョン・ウィックと間違えて視聴。ヘビースモーカーで青白い顔したキアヌのキャラと、ダークな宗教観と夜の街がバッチリ決まってて、思いの外楽しめた。 社会の裏側でワラワラと存在するハーフ・ブリード。事件に巻き込まれる美女。悪魔を倒す聖なる武器。特殊能力を持つ主人公と、そんな能力のない仲間。これは、私の好きな某ヴァンパイア映画によく似た世界観とストーリーではないか。スプリンクラーが印象的に使われるのも、悪く言えば既視感だけど、コレはコレで。あっちはマーベル、こっちはDCコミックが原作なんだね。 ハーフ・ブリードの倒し方がバッチリ決まっていて、倒す為の聖なる武器の数々がアツい。十字架の銃にメリケンサック。キーキー虫やドラゴンの息といった小物まで、まるで007のQの発明品のような面白さがあった。シリーズ化してたら、次はどんな武器が出てくるか楽しめたと思う。 羽の生えたガブリエル登場で思い出した。あれ?これ一回観てる。でも最初の方初めて観た気がしたから、きっとテレビで流れてたのを途中から観たんだろうな。その、ガブリエル役のティルダ・スウィントンの“人じゃない感”が凄く印象に残ってた。 その手があったか!なルシファーの選択。最後のガム。よくまとまっていて面白かった。 最後のチャズがよく解らなかったな。モトから?新たに?ハーフ・ブリードが定員制で、ガブリエルの席が空いたからそこに収まったってことなら、バルサザールの席も空いたからって感じに、続編が作られそうだったけど…[DVD(字幕)] 6点(2022-02-10 10:42:53)《改行有》

6.  ゴーストバスターズ(1984) 《ネタバレ》 -Ghost Busters- “幽霊撃退業者” 今年のクリスマス映画に選んだのがコレだったんだけど、あんまクリスマス感無かったや。 公開された'84年のクリスマス・シーズンには、本作とグレムリン、'84ゴジラで『3G対決』って言われて賑わってたっけ。 ユニークなマシュマロマンのキャラ人気から、学校ではこのゴーストバスターズが一番人気だったけど、観た人の反応はどこかイマイチな印象だったような。 3人組が大学をクビになって、ゴーストバスターズを始めるのは良いし、街にゴーストが溢れてる展開も面白い。あんなゴーストが身近にワラワラと居たら、そりゃワクワクするよ。 だけど話が進んでいくと、なんだか違和感が。主人公達の捕まえたゴーストたちが、いわゆる電源オフで逃げ出せるような捕獲方法なのはどうなんだ?もし停電でも起きたら、ペックが電源を落とすまでもなくゴーストが逃げ出していたと思うと、ゴーストバスターズの処理方法、管理方法って杜撰じゃないかな。 一度捕まえたゴーストが散らばっても、まぁ一度捕まえた連中だしって思うけど、話がゴーザの復活になってくると、もう街は放ったらかしで、戦いの場はディナのマンションだけと、だんだんスケールダウンしていく感じ。 レイのズボンを下ろすゴーストとか印象深かったけど、アレ結局なんだったのかな。最後ゴーザを倒して、街は平和になったぜ!って感じのエピローグのあと、緑のゴースト(スライマーというのか)が飛んでいくの、映画のエンディングでは有りがちだけど、あれって街に放たれたゴーストたちとゴーザは無関係ってこと?じゃあ街にはまだまだゴーストがわんさと居るの?あんな大団円っぽい終わりなのに? 4人目のウィンストンを入れた意味も謎。10人グループの中の3人が主役とかなら解るけど、4人グループの3人が主役って、どういうメンバー設定だろ? 人気があったから2が作られたのはともかく、のちのちリブート作や同窓会的な続編まで作られる事に驚く。…そこまでオイシイ作品かなぁ? シリーズはともかく、本作品は飄々としたビル・マーレイの魅力と、まだまだ仕事を選ばないシガニー・ウィーバーの体当たり演技は今見ても色褪せない。 そして印象的なテーマ・ソングはもちろん、フル装備で人混みを駆けていくゴースト・バスターズ。夜のマンハッタン橋を走るECTO-1(専用車)などなど、数年に一度観たくなるシーンも多く、魅力的な作品ではある。[地上波(吹替)] 5点(2022-01-01 17:16:18)《改行有》

7.  恋人たちの予感 《ネタバレ》 ~When Harry Met Sally...~“ハリーがサリーに出会った時は…”。 劇中いろんな老カップルの“私たちが出会った時は…”が流れるので、ハリーとサリーもその中の一つ。みたいな意味かと。 『恋人たちの予感』って邦題はかなりの変化球。“たち”って言うほど主人公たち以外に焦点が当てられて無く、何を持って“予感”なのかもイメージできない。ぶっちゃけ、意味はないけど語呂が良くてロマンチックな言葉を充てがってみました。じゃないか? 『恋人~』『愛と~』なんかを使ったタイトルにすることで、ターゲットを女性客とカップルに限定して、男性一人客の足を鈍らせることに成功している。男友達同士なんて完全にシャットアウトだ。 確かに女性客が、セックスを連呼し、ダイナーで喘ぎ声を出すメグ・ライアンに共感できても、男性客が大勢いる中で笑ったり頷いたりは、やりにくいだろう。そう考えるとこの『男性客避け』なタイトルも、よく考えられてるのかもな?って思えてしまう。 男女間の友情(セックス抜き)は成立するか?がテーマみたいに見えて、ふとしたキッカケで長い期間腐れ縁から友人関係になった男女がついには結婚することになった。というお話で、男女間の友情は彼らの話題の一つに過ぎないようにも思う。 ハリーは一線を越えてしまったために大切なものを失ってしまうような感覚に襲われたけど、ハリーの結論「一日の最後に話をしたいのは君なんだ」は、とてもパァッとなる告白。 ビリー・クリスタルが魅力的だって声は聞いたこと無いけど、メグ・ライアンの可愛さとニューヨークの四季の美しさ、エンディングのハッピーさを素直に楽しむのが良いかな。セックスの有り無しより、相性の善し悪しは大事だよねって思った。[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-06-14 20:02:39)《改行有》

8.  ゴッドファーザー PART Ⅲ 《ネタバレ》 シリーズはⅡからⅠへと無限ループする作品だと思ったので、このⅢをどう食い込ませるか興味を持って観た。外伝、後日譚の趣の作品で、すでに作品として完成している前2作と混ぜるより、ゴッドファーザー・サガ(未見)の続きとしてみると良いのかもしれない。 ファミリーのためにマフィアの世界に身を置いたマイケルが合法ビジネスに全面転換を始めた。ファミリーの合法化はマイケルの目標だったと思うので、それを諦めず30余年の時を経てようやく。と思った。 コニーはファミリーの良心だと思ったから、Ⅱの終盤でアンソニーを呼び戻したことを、彼女の中でどう消化していたのか気になった。“フレドの不幸な事故”にして自分を納得させていたんだな。だけどコニー自らザザ暗殺を指示していたのが驚いた。しかも甥っ子のビンセントを使ったのにも、なにかコニーらしくないというか…そう変わっちゃったんだな。と思うところだろうか。 ケイの「アンソニーの“NO”はあなた譲りよ」。そうと決めたら変わらない、変えられない性格だと言いながら、あの時の“NO”は忘れてない。と、シリーズらしさを出している。 ビンセントを見ていると、ソニーが生きていたらとつくづく思う。Ⅱのデニーロ扮するビトーの性格や考え方が、4人の子供に極端に分かれて遺伝したように思う。タラレバだけど、ファミリーがビトー→ソニー→ビンセントと続いていたら、きっとフレドも生きていて、マイケルもコニーも穏やかに暮らせたんじゃないだろうか?トムのその後もどうなったのか、もう少し語ってほしかった。 メアリー…と言うよりソフィア・コッポラが酷評されていたのは覚えている。確か日本公開前から酷評されていて、まるで彼女が作品の足を引っ張っているかのような印象付けだったと思う。完成したときから『良作だけど前2作には及ばず』な評価を想定して、叩かれ役としてソフィアの演技の未熟さを前フリしていたとしたら、フレドを殺したマイケル並みに映画界ファミリーって恐ろしい。 マイケルの最後として見て良かったと思う。若干アクションに寄ってしまった感はあるけど、クオリティの高さは維持していて、決してシリーズの名を汚すような作品じゃない。特にエンディングのダンスの回想は素晴らしい。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-24 10:49:12)(良:1票) 《改行有》

9.  ゴッドファーザー PART Ⅱ 《ネタバレ》 実は過去に1-2を通したもの(恐らくゴッドファーザー・サガ)をテレビ録画して見る機会があったんだけど、「これは最初に観るものではない、1、2それぞれを観ないと勿体ない」と兄にアドバイスを受け、素直に従ったために今回が初見となった。 本作はマイケルの現代パートと、父ヴィトーの過去パートが交互に出てくる。 ドン・チッチオに家族を殺されたヴィトー。ニューヨークでギャングのファヌッチを殺し、イタリア系移民の後ろ盾となり、確固たる地盤を築いた上でチッチオに復習するまでを描いている。どん底の独り身から家族と仲間を作り、表向きはオリーブ会社のマフィア・ファミリーを作るまでの成長物語として、とても前向きな作りとして描かれている。ペチペチとパンチするソニーが可愛い。 一方マイケル・パートでは、いきなり寝室で襲われ、兄のフレドが内通者だと知り、妻ケイは自分の子を自ら堕胎する。家族のためにカタギからマフィアの世界に身を置いたのに、バラバラになっていく家族。ケイに見せたマイケルの悲しみと絶望と怒りの表情が物凄い。 母が死んだら兄フレドを殺すことを決め、ケイとは離婚する。家族に恐怖しか与えられない孤独なマイケル。 母の葬儀でのコニーの告白。自分を傷つけることがマイケルへの仕返しだったこと。家族を守るためだったことを理解し、マイケルを許すこと。そしてフレドを許してほしいこと。 コニーの告白と説得で、マイケルはフレドを許したんだと解釈している。(※ウィキだと違うみたいなので、いつもの妄想ということで) だけど唯一信頼できる家族と思ったコニーが、裏でケイを手引していたことで、マイケルはフレド殺害を決意したんだろう。 フレドと釣りに行くアンソニーを「お父さんと出掛ける」と連れ戻す役をコニーにさせた。当然出掛けないマイケル。 フレドの最後の祈りは、自分が死ぬことをわかっての祈りだろう。釣りのおまじないは“誰にも秘密”だから。 湖畔を見つめるマイケル。ファミリーのためを想い、家族を失ったマイケル。結婚指輪をしたまま。 家族みんな揃っての父ヴィトーの誕生会の回想。コニーとカルロが初めて会う。 そして枯れきったマイケルの思い出として、ゴッドファーザーパートⅠの、コニーとカルロの結婚式にループする。 あぁ『サガ』から観てはいけないのは、そういうことかと、あれから30年近く経って理解した。[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-02-13 18:25:11)《改行有》

10.  ゴッドファーザー 《ネタバレ》 高校に入りレンタルビデオで借りたが、テープが古くワカメになっていて見られなかった。古い映画でそれ一本しか在庫がなく、返金は受けたけど、見るのは諦めた。そんな過去があり、今回が初見。 ~The Godfather~名付け親とか後見人って意味もあるようだ。 偉大なるゴッドファーザー、ドン・コルレオーネがずっと主人公かと思いきや、割と早くにマイケルの物語になる。カタギの生活をしていたチャラくて大人しそうなマイケルが、自分の意思でファミリーの為、ビジネスの為に手を汚していく様が壮絶。 病院の入口でパン屋と見張りのフリをする。ガクブルのパン屋だけでなく、マイケルも怖かっただろう。そんな、一般人感覚のマイケルが、知恵と勇気でマフィア界で生きていく物語かと思いきや、それもちょっと違う。 シチリア島から帰ってからのマイケルの目が凄い。ヴィトーの、厳しくも慈愛が感じられる表情と違い、冗談や言い訳なんて通じっこない冷たい表情、心の裏側まで見られてるような、感情を感じさせない渇いた目。コニーの結婚式で軍服を着ていた時と全然別人のようだ。 殺しの相手は取引先、ミスをした身内、裏切った身内…見知った人を殺す決断をするというのは、どういう気分なんだろうか。突然殺される身内の驚いた表情。これから殺されるのが解ったテシオの「昔のよしみだ、見逃してくれないか?」何とも切ない。そんな世界。 コニーにカルロの事を問い詰められ、ケイからは本当はどうなのか尋ねられるマイケル。ドン・コルレオーネは表情を崩すことなく「ノー」と言う。嘘だってわかるけど、ホッとするケイ。あの空気から開放されてこっちまでホッとした。[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-01-29 14:47:10)(良:1票) 《改行有》

11.  荒野の決闘 《ネタバレ》 なぜ荒野の決闘って邦題にしたのか?いとしのクレメンタインの方が内容に合ってるのに。 銀の首飾りの伏線、危なっかしい床屋の椅子、街の平和を脅かす酔っ払いインディアン、保安官になって名前を聞かれてからの「アープ…ワイアット・アープ」007=ボンドの名乗り並みに痺れる。 盗まれた一万頭の牛探しは、彼らの財産でもあり弟の仇だ。容疑者はクラントン一家だと目星は付いてて、証拠らしきものも掴んでいる。酒場では歌にされて馬鹿にされるのに、牛は追わない探さない。緊張感が解ける。 ドク登場→劇団の公演中止の理由→クレメンタイン登場…牛泥棒との決闘は隅っこに追いやられる。 『私です…理髪師が…』の天丼と、二人を見送る誇らしげな理髪師。BTTF3にオマージュされたと思われるダンス。クレメンタインを誘うまでのマゴマゴした感じが微笑ましくて良い。 首飾りからドクの疑い→チワワの手術はドクが自分を取り戻す見せ場だ。無事成功して安堵の乾杯。良い流れなのにアッサリ助からないチワワ。 有名なOK牧場の決闘。西部劇や開拓史は勉強不足で、何故OK牧場の決闘が有名なのか、映画を見てもwikiを見ても解らなかった。そんなに、何度も映画化したくなるような、ドラマチックな決闘でも無いような?? アープ家は兄弟を、クラントンは息子たちを、ドクはチワワを、クレメンタインはドクを…復讐が終わり、みんなが大切な人を失って、町を去るアープ達。…あれ?牛は?? 「雪よ〜岩よ〜」みんなが知ってる雪山賛歌、なぜ和訳の際に山の歌にしたのかな?…って思って後から調べたら、この歌、この映画に出てくるクレメンタインの歌じゃ無いんだな。 映画の原題は『My Darling Clementine』=『いとしのクレメンタイン』 歌のタイトルは『Oh, My Darling Clementine』=『あぁ、いとしのクレメンタイン』とでもなるだろうか。 この僅かな違い『Oh,』に表される悲劇の部分を、この映画ではチワワが被ったような、そんな印象を受けた。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-12-13 11:14:01)《改行有》

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